「僕を守ってくれる2人」17話

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

17-51 〇〇) いやいや、ここは僕が行くよ 橋) どうして？ 〇〇) どうしてって…奈々未は客でしょ 橋) 〇〇が行くの？ 〇〇) むしろ俺以外に居る？ 橋) 逆に聞くけど、アンタに出来るの？ 〇〇) 出来るよ流石に笑 橋) 本当かな？ 子供っぽい悪い顔で覗いてくる奈々未

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17-52 〇〇) 子供じゃないんだから出来るよそれくらい 橋) そりゃそうだけど、私は不安だなぁ 〇〇) そこまで心配するか？ 橋) 〇〇に買い物…考えただけで本当に不安だわ 〇〇) なんでだよ笑…もうちょっと信用してくれよ 橋) ごめんごめん笑…〇〇の言う通りか。でも今回は私が行くから

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17-53 〇〇) 正気？それなら俺と奈々未2人で行こうよ 橋) それだったらマスターを1人にさせるでしょう。切り盛り大変なんだから〇〇が居ないと大変になるよ マ) こらこら奈々未ちゃん、まだ老人扱いしないでくれよ笑笑 橋) すみません笑笑…でも〇〇、そういうことだから 〇〇) そう…分かった

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17-54 結局押された形で奈々未が買い物に向かうことになった 〇〇) マスター？ マ) ん？ 〇〇) 本当に良かったのですか？ マ) 何がだ？ 〇〇) 奈々未を1人で買い物に行かせるの マ) 問題ないさ 〇〇) だってあれでも奈々未は一応女子ですよ。重い荷物となると持てないのではないですか？

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17-55 本人の前だったら「一応女子とは何よ」って猛烈にツッコミが入るだろう マ) う～ん…〇〇くんの言うことは一理あるけど… マスターは少し考えた マ) それは奈々未ちゃんが〇〇くんのことを思ったからだよ。さすがに1人で外へ行かせないと決めたんじゃないか？

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17-56 〇〇) そうですか マ) だから奈々未ちゃんが戻るまでゆっくりしてていいよ、もし疲れてるなら休んでもいいぞ 〇〇) それほどでもないので大丈夫です マスターが言ってた通り、奈々未が戻るまで休むことにした しかし… … … 〇〇) (奈々未遅いな…もう1時間以上経つぞ)

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17-57 奈々未は買い物へ行ったきり帰ってくる気配が全くなかった 時間的にもう戻ってもいいはずなにの、窓から外を見ても奈々未の姿は見えなかった マ) 奈々未ちゃん遅いな 〇〇) ですよね マ) もしかして道に迷った？いや…スーパーは近いからそれはないだろうし…

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17-58 〇〇) そうですよね。一旦電話してみます マ) そうだな。〇〇くんお願い 奈々未に電話してみることに 📱プルルルル …… …… 📱プルルルル マ) どうだね？ 〇〇) 出ないです マ) そうか 〇〇) おかしいな、奈々未は何してるんだ マ) 奈々未ちゃんのことだからそのうち戻ってくるよ

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17-59 〇〇) はい マ) それまでゆっくり待っておこう しかしこの時、自分の心の中でとても上手く説明出来ない嫌なモヤモヤに支配されていた もしかしたら取り返しの付かない…嫌な出来事が起こるかもしれない そんな感情で自分が落ち着けなくなり、喫茶店の中を右往左往していた

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17-60 それが最悪な事態を招くとも知らずに (そこ頃…奈々未は…) 橋) よし、これでマスターに頼まれた物は全て買えたから戻ろう 少し大きめなエコバッグを肩に掛けてスーパーを出た 橋) しかしこの袋重いな、これなら〇〇と一緒に来て持ってもらった方が良かったかな？

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17-61 ちょっとした後悔を持ちながらも、来た道のりを戻っていた 📱ピロン 橋) 通知…誰からだろう？ 白石麻衣📱 「ななみん、仕事早く終わってもう戻る途中だよ。時間的に〇〇が居る喫茶店に行けばいい？❤️」 橋本奈々未📱 「お疲れさま。そうね、そのまま来てくれたら大丈夫よ」

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17-62 白石麻衣📱 「はーい、それじゃ直接行くね」 橋本奈々未📱 「はーい」 返事を返したら前を向いて歩き出した しかし それは突然だった

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17-63 ？？) うわマジ…お前もしかして奈々未じゃね？

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17-64 橋) ﾋﾞｸｯ！！！！！ 後ろから突然声をかけられた驚きのあまり跳ね上がってしまった 橋) (この声…) 野太い声 遠くまで響く声量 その声は 私の心を震わせるほど一気に襲ってくる悪魔の声

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

17-65 これは… 忘れたくても… 忘れられなくて… 嫌な思いを何度もしてきた 悪魔の囁きだった XX) 奈々未じゃねぇか。やっぱりそうだ！ははは笑…こんな偶然あるんだなビックリだぜ 橋) ハァ…ハァ 心拍数一気に上がり 呼吸も荒くなってくる

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

17-66 汗も溢れ出てきて 何も考えられなくなった 橋) アンタ… XX) 3年ぶりか？元気にしてるか？ 橋) なんで…ここに… 逃げたい でも逃げれない 恐怖のあまり足が動かない

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

17-67 重い買い物の荷物で体が動かない アイツは一歩ずつこっちへ向かってくる こっちへ来てる 早く逃げて マスターに言わないと でも… XX) ひさしぶりだな

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

17-68 悪魔は突然やってくる 通告もなく支離滅裂な感情が１つにまとまるわけもなく 震えが止まらなかった これは 私たちの これまでの努力が崩壊し始める 地獄から送られた終わりの始まりだった