「僕を守ってくれる2人」17話

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

17-1 〇〇がお店の奥へ消えて 奈々未が様子を見に行ってる間 テーブルに残った麻衣は下を向いたまま静かになっていた 白) … 喋る気配もない麻衣の様子に気づいた設楽さんから話を切り出した 設) 白石さん 白) は…はい？ ゆっくり顔を上げるが麻衣の目は多少なりと潤っていた

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17 - 2 設) 大丈夫？(白石さんも彼が心配だろうから、ここは〇〇くんの所へ行かせるべきか？) 白) まあ…なんとか… 設) そうか…でも彼が心配なら見に行ってあげたら？ 白) そうしたいのですけど…ですが…私はどんな言葉をかけたらいいのか…今となっては分かりません

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17-3 設) 分からない…とは言葉が出てこないってこと？ 白) はい 設) もしそうであっても、側に居るだけで彼は安心すると思うよ 白) そう…なのですかね 設) そうだと思うよ。だから白石さんはこれまでずっと彼を守って来たのだと思いますよ 白) … 麻衣はもう一度静かになった

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17-4 設) (俺もどうするべきなのか？) 白石さん… 白) …はい 設) この事件の元凶がお兄さんであっても、〇〇くんにとって白石さんと橋本さんは命の恩人です。だから彼はあなたに付いて来て、白石さんもそんな彼を守って来た 設楽さんの言葉を聞いても、麻衣は返事以外の言葉を放つ気配はなかった

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17-5 設) 白石さん 白) はっ…はい 設楽) 白石さんは…あの事件直後に行われた事情聴取で私に言った言葉…覚えてますか 白) 私が…言ったこと？ですか？…あ 設楽さんの一言で数年前の記憶が蘇った それは事件直後に行われた事情聴取でのこと

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17-6 (場所は警察署) その日 事件が起こったことによる精神的な打撃 その真犯人が兄だったことのショック そして事情聴取の疲れで心が疲弊していた 設) 白石さん…お兄さんのことでとても辛い思いをされたことでしょう。あなたはこれからどうされるのですか？ 白) 分からない…です

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17-7 事件のショックと長い事情聴取が続いたため上手く話せなくなった 設) そうですよね、しばらくはお休みになってください 白) 分かりました 伝えたいことはある 相談したいこともある それなのに心が混乱して何も喋れなかった

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17-8 設) 落ち着かれたらお話を続けることにします。ご自宅までお送りしますので今夜はゆっくりお休みください 白) はい 設) では表へ案内します そのまま席を立って部屋を出ようとした しかし私の足はすぐに止まった 私の心では分かっていた、設楽さんにだけは言わなければいけないことがある

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17-9 設) 白石さん？ 白) 私…これだけはお伝えしたいです 設) …？ 白) 私は、何があっても〇〇を守り通します 心に決めた強い決意だった 白) 私が守らないなら、彼を守る人は誰も居ません。私が彼の側にいてあげて、心から彼を支え続けることで、この辛さから解放させてみせます

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17-10 白) 私が〇〇の笑顔を必ず取り戻します。〇〇、奈々未と一緒に乗り越えてみせます 決意を設楽さんの前で宣言した 設) 白石さん 白) はい 設) その役目、白石さんにしかできないです。だが何かあれば僕に知らせてくださいい、すぐに駆けつけるから 白) はい、ありがとうございます … …

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17-11 設) 覚えてる？ 白) はい、昨日のことのように覚えてます 麻衣の意思はあの日から何一つと変わっていない だからこれまで〇〇を彼を守り続ることができた 設) それなら…それが答えなのではないのか？ 白) そうですね 麻衣はようやく顔を上げた 白) 少し様子みて来ます 設) うん

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17-12 この時、設楽さんは麻衣の微かな変化に違和感を感じていた どこか普通ではないが、その違いを具体的に説明出来なかった しかしその変化の正体にまだ気がついていなかった そんな麻衣は立ち上がると〇〇が居る方へと向かおうとしたその瞬間だった 白) 〇〇！ 彼は目の前に立っていた

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17-13 白) 大丈夫…じゃないか、でもとりあえず座って… 〇〇) うん 最初に座ってた席に座る 設) 〇〇くん、やはり今日はもうここで終わりにしよう。続きは後日改めて行うことにしよう 〇〇) 分かりました… 設) うん 設楽さんの言う通り〇〇は精神的に話せる状態では無い

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17-14 アイツの名前を聞くだけで気分が悪くなるため、心の傷がまだまだ深いことが垣間見れるし 解決へ進むには時期が早すぎると感じ取った設楽さんの総合的な判断だった そして3人は設楽さんの車に乗って家へ戻った 白・橋) ありがとうございました

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17-15 設楽) いえいえ、3人のためならお安い御用だよ。また落ち着いたらで良いから遠慮なく連絡して良いから 白) 分かりました 橋) ありがとうございます 設楽) それに〇〇くん 〇〇) はい 去り際に呼び止められた 設楽) 何があっても絶対に1人で抱え込むな、それだけはちゃんと覚えておいてくれ

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17-16 〇〇) 分かりました 設楽) だからこそ2人が居るんだし、ちゃんと頼るんだよ。もちろん俺でもマスターでもな 〇〇) はい 設楽) それじゃまたな👋 〇〇) はい、ありがとうございます そのまま設楽さんは帰っていった その夜 2人はそのまま家に泊まることにした

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17-17 特に3人で決めた訳でも、僕がお願いした訳でもないにも関わらず奈々未と麻衣は家に居てくれた 通常通りならいつもと変わらない夜のはずなのに、自分の心理状態は日々悪化してきている気がしていたため不安感に襲われていた 寝る間も、奈々未は右隣でスヤスヤと心地よさそうに寝ていて pic.twitter.com/xyWeYnYVOX

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17-18 麻衣も左で寝息も立てずに寝ている しかし真っ暗な部屋の中で自分は1人寝れずに落ち着かない心と戦っていた 聞こえるのはどこかにある時計の針の音と奈々未の寝息だけで、それ以外だと自分の心拍音が聞こえるのでは無いかと思うほど静かだった pic.twitter.com/zmY7YKIoK7

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17-19 気がついたらベッドから出て、リビングのソファーに1人座っていた 何を考えても今はどうする事も出来ないけど、少しでも落ち着く安らぎが必要だった どうすればこのトラウマから解放されるのか、何をしたら前を向くことができるのか もう混乱する一方だった ？？) 〇〇…？ 〇〇) うわっ

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17-20 突然横から話しかけられたため驚いて大きな声が出た そこに居たのは麻衣だった 〇〇) 麻衣か… 白) ごめんごめん、驚かせちゃったね 〇〇) ビックリした、麻衣でよかった 白) ね…隣り良い？ 〇〇) うん そこにいたのが麻衣だと知ると一気に心が落ち着いて一安心出来た pic.twitter.com/mezFMG4f79

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17-21 〇〇) なんというか…その…寝れなくて 白) もしかして、アイツのこと？ 〇〇) うん 白) そうか…落ち着けないよね 〇〇) うん 今は何をするべきなのか… 〇〇は分からなかった 〇〇) なんか頭から離れなくてさ、寝たくても寝れなくなっちゃって 白) それは寝れないよね… 〇〇) うん pic.twitter.com/aaL6actOEi

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17-22 静寂が薄暗い部屋を包む ギュゥ🖐️ 〇〇) え… 気がつけば麻衣は突然自分の手を握ってきた 驚きを隠せないが、その麻衣は優しい天使のような目と表情で目線を逸らさずにこっちを見つめていた 白) 〇〇…これだけは言わせて… 目線をしっかりと向けてきた麻衣ね瞳に吸い込まれそうだった pic.twitter.com/Pmtxa4GUsw

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17-23 白) これまで何度も言ってきたけど、なにがあっても私たちは〇〇の味方だからね 〇〇) うん 白) だから私とななみんをいつでも頼ってほしいし、たくさん甘えても良い。これからもずっと〇〇を守ってあげるから 〇〇) 麻衣…ありがとう 白) もちろんよ、だから幼馴染なんでしょ pic.twitter.com/QmusTSSgm4

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17-24 麻衣の心地よい声にどれだけ救われて来たのだろうか 〇〇) 麻衣…俺は麻衣と奈々未にちゃんと感謝するから 白) 感謝？ 〇〇) ここまで僕のために…だからいつか僕が… 白) そんなのいらないって 〇〇) でも… 白) 〇〇私から一つだけお願いしたいことがあるの… 〇〇) …お願い事？ pic.twitter.com/UeIomJDPWp

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17-25 白) 私とななみんにとって1番嬉しいのは〇〇が笑顔で居ること。心の底から笑っていて、楽しんでいる〇〇を見たいの。それだけは分かって欲しい 〇〇) 分かった 白) もちろん直ぐにとは言わないし、無理に笑って欲しくもない。全てが解決した時に必ず私たちの前で笑ってくれたら幸せだから pic.twitter.com/7X9WbaqWWv

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17-26 〇〇) うん やっぱり麻衣は最高の幼馴染のうちの1人だ 迷惑ばかり掛けている自分のために全てを犠牲にしてしてまで僕を守ってくれている そんな縁に恵まれたことは大切にしなければならないし、神様に感謝しなければ… 白) もう遅い時間だしそろそろ寝よう 〇〇) 分かった

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17-27 白) それじゃ…はい✋ 〇〇) ん？ 白) ほら…手🖐️ 麻衣は目の前に手を差し出しながら待っていた 〇〇) え…でも 白) ほら遠慮しないの 麻衣は握っていた手を離すことなくそのまま寝室へと戻った 一言だけ感想を すごく暖かった 白) (小声) おやすみ〇〇 〇〇) (小声) おやすみ

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17-28 その手は布団に入った後でも優しく包み込まれていた そして〇〇が再び寝た後だった… 橋) … ギュ🖐️ 〇〇が寝たことを確認した後、気づかれないようにこっそりと手を握った人が1人いた 橋) (まいやん、やっぱり私たちはズッ友だよ) pic.twitter.com/BJBkc6wwgE

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17-29 〇〇と麻衣が話している間、気づかれない様にドアの反対側からその会話を聞いていた 会話に入るか迷ったが結局は思いとどまってそのまま戻った ……… ……… それから数週間 いつも通り大学とバイトを行き来するする通常通りの生活を送っていた

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17-30 大学に居る時は必ず2人と一緒に過ごし バイト中は麻衣と奈々未のどっちかが客としてきていた もちろん麻衣がモデルの仕事で忙しい時は奈々未が全ての責任を持って世話をしてくれた 食事、掃除、睡眠、勉強、バイト 本当に全ての面倒を見てくれていた

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17-31 もちろんそれは寝てる時にも該当し、奈々未と麻衣のどっちかが一緒に横で寝ている そして今日は奈々未が僕のバイトを手伝ってくれていた 〇〇) 奈々未… 橋) ん？ 奈々未にお願いしてないのにバイトの皿洗いから接客まで全てしていた 〇〇) それは俺の仕事だから、席でゆっくり本でも… pic.twitter.com/dAcC9rZnXA

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17-32 橋) アンタは何言ってるの、私がしなかったら誰がするの？ 〇〇) でも…俺の仕事だから… 橋) 家でご飯食べた後に片付けしてるのは誰かな？ 〇〇) それは…奈々未と麻衣 橋) 正解！だから問題なく出来るの 〇〇) だからと言って… 橋) それに今はそれどころじゃないでしょ〇〇は

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17-33 橋) バイトも大事だけど、私とまいやんにとって〇〇はそれ以上に何よりも大事なの。だからこれは任せておいて 〇〇) はい まだ納得出来てない部分はあったが 奈々未の言葉に甘えてしまい、食器を黙々と洗う奈々未の後ろ姿をただ見つめるだけだった

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17-34 奈々未は奈々未で自分のバイトがあるのに、それでも朝からここの喫茶店で働いていた もうそろそろ俺も自立した男になって、奈々未と麻衣を笑顔にさせたい 遅すぎる気もするが、心の中で気付き始めた 橋) よし、これで一旦は終わりだね

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17-35 奈々未は何事も無かったかのように凛々しい姿でカウンター席に座った マ) 奈々未ちゃん、本当にありがとうね。お礼のご飯をどうぞ 橋) そこまで気を使わなくても私は大丈夫ですよ マ) でもそれだと俺が嫌だから受け取ってくれ 橋) 分かりました。ありがとうございます pic.twitter.com/4nbjlI5Gog

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17-36 奈々未は美味しそうにマスターが出したご飯を食べていた 〇〇) …(美味しそうにご飯食べる奈々未…絵になるなぁ) この時だけ見せる奈々未の笑顔がある もちろん麻衣にだけ見せる顔とか他にもあるが、食事だけの奈々未の顔がなんとも美しい 橋) ん？ 〇〇) あっ 橋) 〇〇どうした？ pic.twitter.com/pP8oAAziqb

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17-37 〇〇) いや… なんでも 横顔を見ていたところ目が合ってしまった 橋) 私なんか変？なんかついてる？ 〇〇) え…ううん、全然…うん 橋) そう…変なの 奈々未はまたご飯を食べ始めた 一息ついたと同時に、自分がこうして奈々未と麻衣を目で追う癖をやめないといけないよな でも…でも… pic.twitter.com/uti4YOUltQ

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17-38 マ) 2人はさ… そこにマスターが目の前に立った 橋) はい？ マ) 2人を見てて思うんだけどさ、〇〇くんと奈々未ちゃんは付き合ってないの？ 〇〇) え… 橋) ヴグッ…ゲホゲホゲホ マスターの突然の言葉に奈々未はご飯を喉に詰まらせた 〇〇) 奈々未…これお水 橋) ありがとう

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17-39 〇〇) 大丈夫？ 橋) なんとか大丈夫 〇〇) よかった 橋) もう何言うんですかマスター。突然変なこと言わないでくださいよぉ。むせたじゃないですか マ) ごめんごめん、でも2人を見ててめちゃくちゃお似合いだと感じてね 橋) お似合い…でっ…でっ…ですか？

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17-40 マ) そうだね。話し方、表情や言葉選びが気を使い過ぎてなくて自然な関係性だなと思ってさ 橋) まあ…幼馴染だからじゃないですか？ マ) それもあるだろうけど、会話の距離感が距離感って言うのかな？なんて言うのかな？ 橋) (確かに…マスターの言う通り心を許せるのは〇〇とまいやんだけ)

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17-41 マ) 近過ぎず、でも遠過ぎないのが良いんだよね。〇〇くんはどう思う？ 〇〇) まあそれは確かですね 橋) …👀 〇〇)マスターなら知ってるでしょうが、麻衣と奈々未は心を許せる数少ない2人ですから マ) そうね 〇〇) だからあまり 〇〇) でも、近ければ近いほど…僕は嬉しいですけどね

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17-42 橋) (え…) マ) そういう関係性は羨ましいな 〇〇) そうですか？ マ) そりゃそうだよ。ワシもこんな幼馴染欲しかったよ 〇〇) そうなんですね マ) だったらさ…将来的には奈々未ちゃんか麻衣ちゃんと… マスターはそのまま小指だけ立ててこっちへ向けてきた

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17-43 その意味は流石に俺でも知っている 橋) ちょっとマスター！変なこと言わないでくださいよ マ) すまんすまん笑 橋) 私と〇〇はそんな関係じゃないですし、「まだ」私たちには早いですよ 〇〇) (まだ…) 奈々未の方を見たら焦ってる姿はそこにあった pic.twitter.com/JPUnG13TtF

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17-44 そしてほんのり赤くなっていたのは勘違いだろうか？ マ) そうか、ごめんごめん笑笑 橋) もう… そのままマスターは喫茶店裏へ消えていった 橋) もうマスターったら。はぁ…暑い暑い 手を団扇代わりに自分へ向けて仰ぐ姿はなんとも言えない美しさがあった

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17-45 〇〇) (やばいな…多分奈々未にはバレバレだろうな。でも俺の気持ちは変わってない、俺は奈々未と麻衣は好き) 橋) (なんで私…なんで〇〇に見られるだけでドキドキしてるの…もしかして私…いやいやそんなまさか…私が〇〇のことなんて…) いつか奈々未か麻衣が俺の彼女に 願い事は１つだけ

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17-46 いつか奈々未か麻衣 出来れば2人とも俺の左右両隣りにいて欲しい 幼馴染ではなくて恋人として いつか叶う時は来るのだろうか？ pic.twitter.com/DXYv4e2Aby

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17-47 マ) (〇〇くん、ワシは君の2人への思いは知ってるぞ。今のことを喋ったことで奈々未ちゃんは君のことをちょっとずつ意識し始めるだろう。たとえ世間的には変だとしても、ワシは受け入れて応援するぞ…頑張れ〇〇くん)

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17-48 本人達の考えてることは異なってても、そこにある思いは全員同じだった だけどそれに気づくのはまだ少し先である そして数時間後 マ) あ、これは困ったな… キッチンの奥からマスターの困ったら声が 橋) マスター？ 〇〇) どうされましたか？

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17-49 マ) 冷蔵庫見たら食材色々無いんだよ。そういえば今朝調達するの忘れてたから無いのも当然だけど 〇〇) 食材…ですか マ) そうなんだよ、しかも牛乳も賞味期限が近いし 橋) それは困りましたね笑笑 マ) 〇〇くん、申し訳けど急ぎ買い出しに行って来てくれるか？ 〇〇) はい、もちろんです

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17-50 マ) 買い物リストを携帯に連絡するからそれをお願いしても良いか？お金は戻って来たらその時にちゃんと返すから 〇〇) 分かりました 橋) あ、マスター買い出しは私が行きます そこに横から奈々未が入って来た マ) 奈々未ちゃん？ 橋) はい。私が行って来ますよ買い出しに…