歴史を正確にレクチャーするには総合的な知識が必要で、数多くの古い文献に目を通す必要があるので、にわか学問でどうにかなるようなモノではなく、偽情報を創作しても簡単にバレてしまいます。 『【極秘口伝】正統竹内文書が伝える卑弥呼の正体!!』 youtu.be/tIdAzv6RDdA
2022-01-16 14:31:59竹内文書系の情報のどれもが虚偽とされる理由は数多くあるのですが、 たとえば、卑弥呼をヒミコと読んでしまう時点で、きちんと勉強していないことがバレバレです。 口伝ならなおさら読み間違いはアウトですね。
2022-01-16 14:32:00当時の呼の漢字をコと読むことは、本格的に漢字を研究している人々の間では、ありえないことが確定しているのです。 このことは、徹底的に魏志倭人伝を分析して当時の音写の法則性について研究した日本の学者だけでなく、漢字を長年研究してきた歴史のある中国側の学者達も認めています。
2022-01-16 14:32:00呼はヲの音を表していて、食す=ヲす=統治するという意味の高天原言葉=縄文系東夷の王族が使う言葉がもとになった敬称です。 日本語にはない表現なので、食すは現代の日本語に残っていませんね。
2022-01-16 14:32:01さらに、古代の日本語ではヒ→ピだったことは、今では研究者の間で常識です。つまりヒミコなどと読むことはありえないのです。
2022-01-16 14:32:01中国側の役人は、日本人は“の”の音をやたらと挟みたがるが、格助詞にはとくに意味がないこと、中国人に対しては漢語に訳せない“の”を省いた表記で名乗ることを知っていたので、弱音を省いて強音のみ書き留めてあるのです。
2022-01-16 14:32:02したがって、卑弥呼の正しい読みは「ピミヲ」です。このことは、姬姓斎皇家の歴史学者だけでなく、日本人の研究者の幾人かが指摘し、中国側の研究者も認めるところです。
2022-01-16 14:32:02それから邪馬臺国ですが、この国名は魏志倭人伝の中に一度しか出てこない点がポイントです。他はすべて女王の国か、倭または倭国と記されています。
2022-01-16 14:32:02どうしてこうなってるかと言えば、倭国の人々には“忌む”という発想があり、高貴な日の巫女の王が住む宗教都市国家の名を口にすることを徹底して避けていたからです。
2022-01-16 14:32:02中国側の使者は、目的地の伊都国に着いてこう尋ねます。 「女王様はどこにおられますか?」 出迎えた住民たちはこう答えます。 「やまたい」 これは九州地方の方言で「山にいる」という意味です。 つまり、誰も卑弥呼の女王の国の固有名詞を中国側の使者に教えていないのです。
2022-01-16 14:32:03邪馬臺はヤマタイでありヤマトと読むのは無理があることは小学生でも分かります。当時の九州の人々も今と同じように方言を話していたことや、中国側の使者は伊都国までしか来ておらず、後はすべて伝聞ということを理解すれば、真相は自ずと明らかになるのです。
2022-01-16 14:32:03姬姓斎皇家の地下神蔵の資料を総合すると、宗教都市国家の女王の国は、伊都国の背後に聳える雷山神籠石遺跡として今に残っていると結論付けられます。 纒向遺跡がそうだとする畿内説を取るには、中国側との交流を示す物が発掘によって出土しなければなりませんが、見当たらないので無理があります。
2022-01-16 14:32:03卑弥呼は固有名詞ではなく、忌む発想で本名を口にせず日の巫女の国を食す御方といった言い回しをしていたので、日本書紀や古事記にその名が登場することはあり得ません。邪馬臺も固有名詞ではないので、同様に記されることはなかったのです。
2022-01-16 14:32:04卑弥呼の読みといった、ちょっと研究すれば確認できる基本的な部分で、隠しようもない素人レベルの勘違いをしているぐらいですから、 その他の様々な部分は、さらに低レベルの未検証の素人考えの錯誤だらけになっていて、 まともに歴史のテストの点数が取れない惨憺たる状況ですね。
2022-01-16 14:32:04日の巫女の神道の祭祀を男王が行っていたと受け取れるこの動画の解説には、少しでも神道の本質に触れたことがある専門家なら大笑いします。
2022-01-16 14:32:05天疎向津姬の天疎とは、天上に輝く太陽から最も遠い太陰を表しています。 男性は陽。女性は陰。 これは日本と中国に共通するはるか昔からの国際常識です。 日向の日女の陰の祭祀を、こともあろうに陽の気を持つ男性が行うなど、陰陽を逆転させる伝統文化の破壊を試みない限りありえません。
2022-01-16 14:32:05祭祀を司る巫女の方が国政を司る男王よりも社会的地位が上とされるのは、同じ縄文系の沖縄でも同じです。 しかし、男王が巫女の代わりに祭祀を司ることなど祭祀形態から言って考えられません。
2022-01-16 14:32:05日向の日女=向津姬の陰系の祭祀を、陽の気を纏った男性の巫が行うことは事実上不可能です。 そのような事例は長い神道の歴史の中で存在しません。
2022-01-16 14:32:06神武天皇の皇位を末子相続したのは三男で、次男が祖霊祭祀を行う皇別氏族の多氏を名乗りました。 その祭祀の内容は、皇室神道の指南役白川伯王家が近年まで正確に伝承していました。
2022-01-16 14:32:06竹内文書の創作者は神道に疎くて、こういった簡単に調べられるレベルのことすら知らないのですから、まるでお話になりませんね。
2022-01-16 14:32:06日向の日女神の祭祀とは、 太陽が力を取り戻す冬至に神体山の山頂から昇る初日の出の御来光が水鏡に反射した“日矛”をホトに受けて、皇祖の大王を処女懐胎する、皇統の誕生を祝う、現在の葵祭に通じる奇日神事(くさかしんじ)の儀式なので、
2022-01-16 14:32:06ホトがなく想像妊娠もできない男巫では、残念ながら絶対に勤めることが不可能なのです。 この儀式の痕跡は、奈良の纒向遺跡の湧水点まで掘り下げられた土坑群としても明確に残されています。 三輪山を神体山として、御来光を土坑の水鏡に映して冬至に行われていたことは確定です。
2022-01-16 14:32:07奇日神事を行う神聖な場所のことを日下(くさか)と言いますが、下の文字が卑字であることを嫌って本に置き換えたものが日本という国号です。 生駒山も神体山とされた時代があったので、日下と書いてクサカと読む地名が麓に残っています。
2022-01-16 14:32:07日本書紀は、朝廷が編纂した公式な国史の書とされながら、日本の国号や天皇の称号が定まった経緯、皇祖の大王に関する伝承などがごっそり抜け落ちています。
2022-01-16 14:57:33その理由は、日本書紀は唐の軍師達が目を通すことを前提として彼らが用いる漢字で記された、敵の目を欺く国防を目的とした遁甲の書だからです。 コレを仕掛けたのは、日本書紀の中でも「遁甲を良く知る人物」として紹介されている、編纂を命じた天武天皇です。
2022-01-16 14:57:33唐が百済と高句麗を滅ぼして新羅を属国とし、日本列島を支配下に置く動きも見せていた時代に日本書紀は編纂されはじめています。 天武天皇は長野への遷都なども考えていたフシがあります。
2022-01-16 14:57:34国防を第一に考えれば、守るべき日本の国体の真の姿を敵に教えるようなことはありえませんから、一番重要な項目は取り除かれていて当然なのです。
2022-01-16 14:57:34奇日神事に話を戻して、 葵祭では斎王代が川面から神を掬い上げる所作に変化しているので、やや分かり辛くなっていますが、本来は非公開とされていた儀式を、一般国民に見せられるように再構成した結果です。
2022-01-16 14:57:34“日矛”の代わりに川面を流れ下る“朱塗りの矢”をホトに受けるといった、別バージョンの神話も伝わってますよね。 神話は時を経ると後世の宗教家によって改変されることもある良い例です。
2022-01-16 14:57:35時代が下ると、水鏡は金属鏡へと変更されて、神社に安置される御神体の鏡になっていきますが、初日の出の御来光を用いた祭祀の基本構成は変わりません。
2022-01-16 14:57:35ホトがなく、懐胎もできない男巫が、いったいどうやって日女(ひめ)神の所作を行い、皇祖の男王の懐胎と生誕とヤマト王権の確立=建国を祝う神事の第一段階をクリアできるというのでしょう?
2022-01-16 14:57:35日の巫女の王=日向の日女神=卑弥呼の代わりを男性の天皇が務めるのは物理的に不可能なトンデモ話だと分からず、祭祀を男性と女性が交代して行なっていたと主張するのは、日本の建国祭の内容をまったく理解していない不勉強な門外漢の素人です。
2022-01-16 14:57:36賀茂=日孫(かも)神社の祭祀が、天孫降臨に通じる建国祭だということを伏せてきた神道界の隠蔽体質のせいで、実態が分からない人達はコロっと騙されていますが、天武天皇が遁甲の発想で隠すように命を下したのですから、仕方がないところもあると思います。
2022-01-16 14:57:36卑弥呼の鬼道にも言及しておくと、鬼の文字は、面をつけて故人を演じる舞い手を表す象形です。したがって卑弥呼の鬼道とは、現代に伝わる祖霊祭祀の神楽に他なりません。古い卑弥呼の時代の祭祀形態は、現在の神社にも昔からの姿を変えずに大切に受け継がれているのです。
2022-01-16 14:57:36鬼がモンスターの姿にされていったのもまた後世の創作の結果で、本来の鬼は目には見えないものとされていました。 男神を祀る神楽は男巫の舞い手が担うものもあり、主に最古の皇別氏族とされる多氏の男性が担当してきました。
2022-01-16 14:57:37日女が担う神事と、男巫が担う神事は、明確に内容が異なり、両者は混同できないことを知らないレベルの門外漢の素人が、適当な作り話をしようとするから、現実離れしたトンデモない頓珍漢なことになってしまうのです。
2022-01-16 14:57:37日本書紀の神功記にも見られる、皇祖神・天照大神の神託に基づいて天皇が勅命を下して日本を支配していた祭政一致体制の中心に存在するのが、国号の由来となった初日の出の御来光を用いた奇日神事なので、これに関する偽情報を捏造して上書きする行為は、国体の毀損を意味します。
2022-01-16 14:57:37第二次世界大戦が終結する前の時代ならば、特別高等警察案件で、非国民として逮捕されていたことでしょう。 女神の天照大神と太一の状態になる女性の斎皇の代わりを男巫の天皇が務めることは事実上不可能なので、そのような歴史は存在する筈がありませんね。
2022-01-16 14:57:37このような見え透いた奇矯な偽情報の塊は、日本の伝統文化を破壊する目的で近年になって盛んにばら撒かれるようになった経緯にもっと注意を払うべきでしょう。 竹内文書は、言われているような古い時代の情報ではなく、神道の祭祀の実態を知らない者が空想した近年の創作=捏造です。
2022-01-16 14:57:38九州と畿内の王朝の関係についても、認識が間違ってますね。 日本書紀や古事記が明確に語ることなく、国防上の理由から、王朝が二系統あった事実の隠蔽を指示したのも、遁甲を良く知る天武天皇です。 藤原不比等ではありません。 武力を用いて天皇の地位を確保した人物の能力を軽視しすぎです。
2022-01-16 14:57:38日本書紀には収録されていませんが、外伝の『丹生都姬伝承』は、姉の大日女が九州に、妹の稚日女が紀州に里帰りしたことを伝えています。 これが皇祖母神天照大神の原型で、天照大神は日本書紀の編纂に合わせて登場した新しい神だということを、竹内文書の伝承者はまったく学んでいません。
2022-01-16 14:57:39また、 自称武内宿禰さんもアウトでしょう。 宿禰は現在で言うところこの公務員の長官職のようなものなので、任命者もいないのに勝手に世襲できるものではありません。
2022-01-16 14:57:39天皇や斎皇が任命しない宿禰はただの自称さん=偽者ですね。 良識のある人はそのような越権行為=天皇や斎皇を蔑ろにする行為はまずしません。 宿禰とは何かよく分からない人たちが勝手に名乗っても、本物にはなれません。
2022-01-16 14:57:40さらに、古事記の位置付けすら正しく理解できていないフシが見受けられます。 勉強ができない人が背伸びしても、専門家は簡単に嘘を見抜きます。
2022-01-16 14:57:40近年、“ローマ法王”の表記を“ローマ法皇”に変える動きがあったので、少し言及しておきましょう。 “皇”の字源を踏まえれば、本来は“日出る国の王”として太陽信仰に基づく人類普遍の統治哲学を象徴する“旭日紋”を掲げた王を表す一字です。
2022-01-16 17:06:45旭日紋を掲げず、“大地を遍く照らす”=“天照す”君民共治の統治哲学を実践していない、精神文化が異なる国々の王の称号として用いるのは、原意から見れば誤りです。
2022-01-16 17:06:45