2024年の本の思い出です。
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

妻を帽子とまちがえた男 オリヴァー・サックス著/早川書房 著者は『レナードの朝』の原作者である脳神経科医。様々な患者とのやり取りを綴るエッセイは、医者による患者の観察記録と言うより人同士の人生の交差点みたいな雰囲気。前に読んだ『妄想の世界史 10の奇想天外な話』を思い出した。 #読了 pic.twitter.com/bkTSUVxtoI

2024-04-29 12:04:00
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ひとりだから楽しい仕事 クォン・ナミ著/平凡社 韓国で最も有名な出版翻訳家によるエッセイ。仕事もプライベートも同じ温度感で綴られているのは、ご自身が本も仕事も人生も愛しているからなんだろう。遠くで暮らしている立場も世代も違う人なのに、どこか親しみを感じる語り口。 #読了 pic.twitter.com/eFnss2rzv3

2024-04-27 12:06:00
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宝石の国 市川春子著/講談社 アニメがとても好きな作品で、完結とのことで原作を一気読み。物語のスケールがどんどん大きく/永くなって戸惑ったけど、終わりには手のひらの上より小さな“個”であり果てしなく広がる“個ではないもの”の話に“収束”して美しかった。 afternoon.kodansha.co.jp/c/housekinokun… #読了

2024-04-25 12:04:00
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平凡すぎて殺される クイーム・マクドネル著/東京創元社 顔が平凡すぎる青年がギャングの最期に立ち会ってしまった結果命を狙われる…というお話。絶体絶命のはずなのにポップで個性的な人物だらけの群像劇、映像で見たいなぁと思いつつ読んでいたら、著者がコメディアン/放送作家とのこと。 #読了 pic.twitter.com/rF3PK0LSfe

2024-04-22 12:02:00
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ムーミン谷の夏まつり トーベ・ヤンソン著/講談社 初夏の陽気だったので再読。洪水で流れてきた家に引っ越したムーミン一家のお話、水没した台所で朝ごはんを探す場面が好き。ゲームで話題になった公園番、24人の子育てに奮闘するスナフキン、ムーミン一家のお芝居等楽しい描写がたくさん。 #読了 pic.twitter.com/FZ1mdvxkwk

2024-04-19 12:04:00
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マーリ・アルメイダの七つの月 シェハン・カルナティラカ著/河出書房新社 内戦中のスリランカの砂埃や血生臭さが恐ろしい程目に浮かぶ。だけどマーリの人柄のお陰か、冒険譚やミステリのハラハラ、人の暖かさも感じられた。読みながら心拍数が上がる一冊。“何もなかったわけじゃないんだ”。 #読了 pic.twitter.com/kYROw5VyYW

2024-04-17 12:05:00
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死の10パーセント: フレドリック・ブラウン短編傑作選 フレドリック・ブラウン著/東京創元社 本格ミステリも少し奇妙な物語も含む、硬派だけど読みやすい短編集。表題作にゾワッとし、探偵エドの活躍に心躍り、元音楽家や冴えない画家の結末に人間の渦を感じ…。贅沢な読み心地のフルコース。 #読了 pic.twitter.com/XLMdix3H97

2024-04-14 12:06:00
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ここはすべての夜明けまえ 間宮改衣/早川書房 発売前から話題になっていた、第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。こんなに透明感があるグロテスクな小説だとは思ってなかった。グロさは全方位に感じたけど、“端的に言うと考えても仕方がないもの”って思想が一番グロテスクに感じた。 #読了 pic.twitter.com/yyBanJmK8h

2024-04-08 12:03:00
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空ばかり見ていた 吉田篤弘 著/文藝春秋 今月は大好きな著者のこの本をゆっくり読んでいた。ページをめくるうち、断片的にしかわからない旅する理髪師・ホクトのことが古くからの友人みたいに思えてくる。派手なドラマは一つもないけど、大切に手元に置いておきたい物語ばかりだった。 #読了 pic.twitter.com/kG10A93sWF

2024-03-24 12:03:00
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ムーミン谷の彗星 トーベ・ヤンソン著/講談社 久々の再読。よくグッズで見かける挿絵、この場面だったんだなーと改めてワクワクしながら読んだ。彗星衝突が迫るムーミン谷、冒険の中でムーミンがスナフキンやスノークのおじょうさんと初対面を果たすという今となっては新鮮なお話。 #読了 pic.twitter.com/DP63TBK1WW

2024-02-29 17:04:00
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書籍修繕という仕事 刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる ジェヨン著/原書房 依頼主の愛情や思い出、本のその後を汲み取って修繕するお仕事エッセイ。中には日記や日本ののばら社の本も。奥さんに手渡すのをワクワクしながらアルバムを受け取りに来た人の話が可愛らしかった。 #読了 pic.twitter.com/hA7uyZzTxQ

2024-02-28 12:09:00
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穴持たずども ユーリー・マムレーエフ著/白水社 狂気、哲学、宗教、性、生…。高熱の時に見る夢みたいな目眩く狂気に驚きつつ、登場人物それぞれが思考する順路や結末に困惑と興味の両方を覚え…。なんだかとんでもない物語だった。穴持たずとは冬籠りに失敗して凶暴化した熊のこととか。 #読了 pic.twitter.com/HCzKfqES5j

2024-02-26 12:02:51
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『穴持たずども』の人たちは、私みたいに目の前の出来事を“高熱の時に見る夢”なんて他者の言い回しを借りて表現して思考停止しない。しつこく噛み砕き、血の味がするまで嚙み砕いて認識/行動する(常識に合致してるかは問わない)。本人的には真っ当で正常、私から見ると狂気。そんな物語だった。 #読了

2024-02-26 12:02:51
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原稿零枚日記 小川洋子 著/集英社 ある作家(そしてあらすじ係)の女性の、ささやかで所々にファンタジー的な違和感や不気味さがある日常を綴った日記集。ありふれた日々のようでいてひんやりしてて、笑えるでも癒されるでもないのに心惹かれる。この空気を味わいたくて、小川作品を読んでいる… #読了 pic.twitter.com/ze4E8fl6H0

2024-02-24 12:02:00
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木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 リチャード・オスマン著/早川書房 大好きなシリーズの第三弾。今回はクラブの周りの人たちも物語に関わってきて賑やかな印象。十年前のジャーナリストの死、脅迫されるエリザベス…複雑な諸々が絡み合い解け行くエンタメっぷりが最高。 #読了 hayakawa-online.co.jp/smartphone/det…

2024-02-22 12:09:00
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九月と七月の姉妹 デイジー・ジョンソン著/東京創元社 姉妹にしては生まれが近すぎる二人と、母親の物語。不穏で依存的な姉妹の関係性、自己に入り込んで残り続ける他者の存在がじわじわ怖い。 #読了 tsogen.co.jp/sp/isbn/978448…

2024-02-21 12:10:00
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レモン畑の吸血鬼 カレン・ラッセル著/河出書房新社 「オレンジ色の世界」が好きなので、遡ってこちらも。倦怠期に陥った吸血鬼夫婦の話、アメリカの歴代大統領が馬に転生した話、日本の製糸工場の話…。ファンタジーとヒューマンドラマがないまぜの世界観、現実味のある御伽話。好きです。 #読了 pic.twitter.com/iOMGgn2B8x

2024-02-16 12:03:00
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過去を売る男 ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 著/白水社 『忘却についての一般論』が大好きなので、本作も読めて嬉しかった!過去を売る男を元人間のヤモリの視点で進むファンタジーだけど、人間模様や世の中の描写がリアルで不思議な雰囲気。クッツェーの名前が出てきて驚いた。 #読了 pic.twitter.com/8PMS0nDJDY

2024-02-15 12:01:00
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ブルターニュ料理は死への誘い マルゴ・ル・モアル&ジャン・ル・モアル著/二見書房 村に引っ越してレストランを開いたら、食事した元村長が死んで閉店に追い込まれ…。いい人もやたら敵対視してくる人もいる村で奮闘する主人公、人生の末に得た優しさと強さがキラキラしてた。お腹が空く…。 #読了 pic.twitter.com/WiLHCLcNb3

2024-02-14 12:04:00
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マチルド・ローランの調香術―香水を感じるための13章 マルチド・ローラン著/白水社 対立しがちな数多の要素を飛び越え、真の“喜び”のために香水を生み出すエレガンスと大胆さ。視座の高さと軽やかさが素敵。香水は人に振りかざすものではなく、“自分の純粋な喜び”の為に有るなぁと改めて。 #読了 pic.twitter.com/y8pPxSUkrH

2024-02-13 12:04:00
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この世界からは出ていくけれど キム・チョヨプ著/早川書房 著者の本を読むのはこれで三冊目。なぜだか、自分の中で一番しっくり馴染んだ気がした。ノスタルジックで澄み切っていて物悲しく、SFの理屈とヒトの感覚・感情が混ざり合った短編集。世界を優しく因数分解したような雰囲気だった。 #読了 pic.twitter.com/Pw8H8l2iKh

2024-02-12 12:05:34
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中世ヨーロッパ「勇者」の日常生活: 日々の冒険からドラゴンとの「戦い」まで ケイト・スティーヴンソン著/原書房 当時の宗教や市井の生活などをシニカル?ユーモア?溢れる口ぶりでカラッと解説。RPGで役職ごとに装備出来るものが違うのは、実在した法律に似た仕組みだったのね等等…。 #読了 pic.twitter.com/1FbbYXYYUO

2024-02-11 12:09:00
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地下図書館の海 エリン・モーゲンスターン著/東京創元社 “解説 川野芽生”という布陣が身悶えるほどしっくりくる!美しくて心が躍る、捉え所がないのに想像力を膨らませる程はっきり景色が見える物語。子どもの頃にドアノブから手を離した扉は、ある日突然現れるのかも。大好きなお話が増えた。 #読了 pic.twitter.com/gX88wIkk0V

2024-02-10 12:03:00
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だれか、来る ヨン・フォッセ著/白水社 著者は2023年ノーベル文学賞受賞、邦訳書は本作が初だとか。表題作は、寒々しい古い家を舞台にした戯曲。読み応えのある訳者解説のおかげで、作品の景色の見え方が立体的になった。フォッセの演目見てみたい、日本でかけたらどうなるんだろう。 #読了 pic.twitter.com/6a0jLrB6Th

2024-02-09 12:07:00
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方形の円: 偽説・都市生成論 ギョルゲ・ササルマン著/東京創元社 36の架空の都市についての短編集で、神話のような街もあれば現代や未来風な場所もある。『ハイ・ライズ』や、かつて受けた都市社会学の授業をふと思い出した。お気に入りの街が、きっと見つかる…? #読了 pic.twitter.com/6kC9VAw6VX

2024-02-05 17:09:00
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標本作家 小川楽喜 著/早川書房 人類滅亡後に再生させられて執筆し続ける作家達と巡稿者のお話。読みながら本が読みたくなる本。すんごい未来の話だけど私達が知っている作家(を思わせる人)がたくさん出てくるので、もしかしたら滅亡直前の人間社会に人類の作家はいなかったのかも…。 #読了 pic.twitter.com/CReLvaLGbP

2024-02-04 12:33:00
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千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話 済東鉄腸 著/左右社 バベルの塔が崩されたからこその人生。『FLEABAG』みたいな舞台を思わせる読み心地の口語体。ルーマニア語の音が聴きたいから、プレイリスト参考にします。 #読了 pic.twitter.com/WsZFBC4zS9

2024-02-03 10:05:00
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ざらざらをさわる 三好愛 著/双葉社 オアシスとしてのマクド、女友達からの呪い、窓を閉めてくれた空き巣、迫り来る新しい名前…。共感出来たり新発見だったりする感覚が、癒されるけど“ざらざら”もしている愛おしい一冊。 #読了 bookwalker.jp/de2624a87c-d02…

2024-02-01 17:22:00
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滅ぼす ミシェル・ウエルベック著/河出書房新社 サイバー&物理テロvs国家、政治、家族とか愛とか命とか……。書きたいことがたくさんあったんだろうなあ。テロとの戦いがメインかと思ったら、最終的には至極個人的な話題になっていて驚いた。どんな人にも心と体があり、人生がある。 #読了 pic.twitter.com/wF9VstLWcP

2024-01-31 12:03:00
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チェヴェングール アンドレイ・プラトーノフ著/作品社 分厚いし(本編595P)サーシャがアレクサンドルだしで大変だけど、それ以上にこの物語が全部揃って翻訳されたこと自体がとんでもない苦労の賜物。ロシア文学独特の人生への熱量に飲み込まれ、だからこそ終わりの静けさが身に染みる。 #読了 pic.twitter.com/plOAPUlN8W

2024-01-30 17:02:00
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シェフ ゴーティエ・バティステッラ著/東京創元社 元ミシュランガイド編集者による著書を、フランス料理店を切り盛りしている訳者が日本語にしたらそれはもう…!だけど華やかな世界は影も色濃いというのは最高級料理業界も同じ。描かれた苦難の末の結末だと思うとやり切れないなぁ…。 #読了 pic.twitter.com/tQ7S4aUT3K

2024-01-28 10:17:00
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潜水鐘に乗って ルーシー・ウッド著/東京創元社 英国コーンウォール地方が舞台の短編集。お話を読み終える度に静寂が訪れ、本を閉じてぼんやりしたくなり、ふとした時に思い出してまた読んで…。そんな不思議な空気の本だった。どこかからやって来た磯の香りに、ほんのり鼻をくすぐられる。 #読了 pic.twitter.com/dx3xNPzSmo

2024-01-27 10:03:00
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医療短編小説集 F.S.フィッツジェラルド他/平凡社 巷で人気の医療ドラマより地味、だけど読み応えのある短編集。サミュエル・ベケットやコナン・ドイルの短編も読めるし、解説の熱量がすごい。偶然だろうけど、2020年コロナ禍の最中にこの本が発行されたのも興味深い。 #読了 pic.twitter.com/omx3kndK7X

2024-01-24 12:07:00
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名画に見る男のファッション 中野京子著/KADOKAWA 「怖い絵」でお馴染みの著者が、シニカルで軽妙な視線と知識で紹介するかつてのファッション。権威や地位の高さ、政治的立場を表す為の服や肌。表紙のモンテスキュー伯爵は現代に居ても違和感なさそうで惚れ惚れする。こうなりたかった…。 #読了 pic.twitter.com/GG8zKnS1in

2024-01-23 12:02:00
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ポーランドの人 J•M•クッツェー著/白水社 高齢なピアニストに好意を寄せられた女性のお話。音楽が鳴ってもずっと無音に感じるのは、意思疎通が終始お互いに一方通行だからかも。きっと世界の言語が一つになっても人間は分かり合えないし、時差が消えても心に届くまでに時間がかかる。 #読了 pic.twitter.com/5clSOaaRvi

2024-01-22 12:04:00
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黄色い雨 フリオ・リャマサーレス著/河出書房新社 前々から読みたかった本、やっと読めて良かった。廃村で一人暮らし続ける男が見つめる村の死。忘却の黄色い雨に打たれて建物も思い出も朽ちていく、長い詩のようだった。短編「遮断機のない踏切」も物悲しいけどある種の落語みたいで好き。 #読了 pic.twitter.com/H66jhwbN0f

2024-01-20 16:26:00
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七十四秒の旋律と孤独 久永実木彦 著/東京創元社 ワープの最中でも絶望的な雪の中でも、とにかく景色が美しいSF小説。人工知性のマ・フが“巡る”物語は、"何が醜いか"だけではなく"何が美しいのか"に思いを馳せることが出来て、物悲しく壮大ながらも心地よかった。 bookwalker.jp/de01785746-aaa… #読了

2024-01-18 12:01:00
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ヒトもマ・フも(方向性は違うけど)どちらも愚かでグロテスクなのがリアルで好き。創造は出来るが奪わずにはいられないヒト、維持や任務遂行は得意だけど新しいものを生み出せないマ・フ。だからこそ最後の物語のそれぞれの結末は“美しさ”に光が当たっているような気がして、とても優しく感じた。 #読了

2024-01-18 12:03:55
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ピュウ キャサリン・レイシー著/岩波書店 全てが謎のピュウを巡る物語。祭り間近な村、善意の色をしたグロテスクな感情、ピュウ自身も逃れられない自分という棺。ピュウの気持ちも周囲の不安もわかるのに、自分ならどうするかはわからなかった。2時間くらいの淡々とした映画で見たい空気感。 #読了 pic.twitter.com/5WUhqVpy4z

2024-01-13 12:01:00
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内容が似ているわけではないのに、「ピュウ」の読み心地はどこか「遠きにありて、ウルは遅れるだろう」に通じるものがあった。「遠きに~」を読んだ時の、読書というより鑑賞に近いあの感覚。不思議な読み心地の物語だった。幻みたい。 #読了

2024-01-13 12:06:44
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生存者 アレックス・シュルマン著/早川書房 夏の湖畔で過ごした過去と、時間を巻き戻しながら語られる現在という構成で語られる家族の話。美しいスウェーデンの森とは反対にふさぎ込む主人公の姿、(読者にとっては)終わりの頃に判明する事実で納得が行く。銀の樺の描写とお話が素敵だった。 #読了 pic.twitter.com/edmnBP3zsX

2024-01-11 12:06:00
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最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選 ジェフリー・フォード著/東京創元社 密やかな幻想小説、壮大な宇宙SF、不気味なホラー……。全体的に、角砂糖で作ったお城が崩れ落ちるようなほろほろ脆い雰囲気。年末年始を支えてくれた本。『ナイト・ウィスキー』と『ダルサリー』が特に好き。 #読了 pic.twitter.com/vTpm0FVY5o

2024-01-06 12:03:00
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#ことしもよろしくの頭文字でオススメの本のタイトルいってみようか 言葉人形 遠きにありて、ウルは遅れるだろう シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪 ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集- ヨルガオ殺人事件 老神介護 死と奇術師 鯨オーケストラ pic.twitter.com/0wwwEOAjrT

2024-01-01 10:03:00
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ファミレス行こ。 上 和山やま 著/KADOKAWA カラオケ行こ!が好きなので、本作も本になるのが楽しみだった。会話のテンションや間のシュールさが相変わらずリアル。最後の聡実の行動には驚いたけど納得が行くという不思議な空気感。漫画って、無音の時間を言葉を使わずに表現出来ていいなぁ。 #読了 pic.twitter.com/gy0SwfFLbu

2023-12-30 10:38:00
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

はじめまして、やむかいです。小説を書く音楽好き。小心者ゆえほぼフォロバ出来ません。| 🎉百合文芸4 pixiv賞 🎉pixivノベル大賞〜2022Autumn〜 | 活動先はリンクにて。| Just a writer, just a BIG FAN of music. I usually DON'T do F4F.