※ゲーム内のテキスト台詞を読んで考えているまとめなので、リアル最新研究では曖昧とされている話もたくさん出てきます。
▼基本情報
【新しい刀剣男士公開 小烏丸(こがらすまる)】(1/2) 古来、重宝として名高い太刀。一説では日本の刀剣が日本刀と呼ばれる形になる成立過程にある一振り。故に、烏の童子を想わせる姿で励起されるが、他の刀剣たちは言わば我が子であり、自らはその父として振る舞う。#刀剣乱舞 #とうらぶ
2016-11-12 15:16:00【新しい刀剣男士公開 小烏丸(こがらすまる)】(2/2) 「我は今の形の日本刀が生まれ出づる時代の剣。言わばここにいる刀剣の父も同然よ」(cv.保志総一朗) #刀剣乱舞 #とうらぶ pic.twitter.com/twYzmliK3n
2016-11-12 15:17:09【極(きわめ)】 小烏丸(こがらすまる)の極の姿を一部公開! 「子らよ、父は今帰ったぞ。今後はこの父に頼り、大船に乗った気持ちでいるがよかろう」(cv.保志総一朗) #刀剣乱舞 #とうらぶ #極 #極の姿 pic.twitter.com/UQky1cwNnB
2023-12-01 12:00:10▼とりあえず現状はこう見ている
話題があっちこっちに飛ぶ壁打ちメモ収集まとめなので先に今の所感を置いておく
小烏丸の修行は手紙を読むだけでは何のことを指しているのか掴みにくいが、修行前後の刀帳や台詞変化を追っていくとぼんやりと見えてくる気がする。
ざっくりヒントになりそうな描写
- 小烏丸は初時代「日本刀の父」を軸とする属性として持っていたが、そこは修行後も変化せず、むしろより濃くなっている。
- 「烏」「童児」「檀ノ浦の戦いをイメージした配色や装飾(初図録情報)」等で構成されていたビジュアルは、極では全体的に落ち着いたカラーになり、直接羽が生え、よりカラスっぽい人外みが増した姿に変化している。
- 修行手紙で「鬼」や「蛇」といった話に触れている。
- 刀剣乱舞の設定の「鬼」や「蛇」といった言葉は、「まつろわぬ民」を指す言葉としての意味も包括している可能性が高い。
- 修行後は全体的に台詞回りの物騒さが増し、特に「征伐」という言葉を使うようになるになるのが印象的。
『征伐』
罪ある者や反逆する者を攻め討つこと。征討。討伐。退治。
—「コトバンク」からの引用
国家権力(朝廷や幕府)が従わない勢力を攻め討つときなどに使う言葉。相手を懲らしめるといったニュアンスが強い。
仮説
小烏丸の修行先は桓武天皇で、見てきた戦いは東北の平定(蝦夷征伐)
- 烏(八咫烏)との関連性
- 「日本刀の父」としての側面を強化できるような物語
この二つの要素を持っていて接続できる人物は桓武天皇
-
小烏丸が持つ逸話のひとつに、桓武天皇のもとに伊勢神宮からの使いである八咫烏によって刀(小烏丸)がもたらされたという持参伝承がある。また、八咫烏といえば神武天皇が東征の際に道案内をしたという鳥でもある。
-
古代には直刀だった刀剣に反りが生まれ、日本刀として進化した経緯を語る際、蝦夷の話(桓武天皇が命じた坂上田村麻呂による蝦夷征伐の逸話)もセットで語られることが多い。
※蕨手刀=日本刀のルーツ説は今も研究されているトピックで、曖昧な部分もあり昔ほど主流ではない。
※ゲーム内テキストを読む限り刀剣乱舞内では多分そのまま採用されているっぽいので。そういった説をつかって顕現している男士という見方をしています
デジタル展示「平家物語」の見どころをご紹介します。画像は、平家の重宝「小烏丸」の図です。桓武天皇の御前に現れた大烏が、伊勢神宮からの授け物として落としていったもので、平家嫡流に伝わる秘宝となりました。 #刀剣乱舞 でもおなじみですね。 buff.ly/3dMIWNN pic.twitter.com/QhlCDdi0he
2022-11-20 12:00:04「古来、重宝として名高い太刀。一説では日本の刀剣が日本刀と呼ばれる形になる成立過程にある一振り。」
— 本丸通信
本丸通信のここの文章が小烏丸が父として振る舞う理由の説明になる。
小烏丸の刀身は「鋒両刃造」という「反りが無く両刃」という剣の特徴と「反りがある片刃」という刀の特徴。剣と刀の両方の特徴が混ざったハーフのような形をしていることからきている文章だと思われる。
「思えば、日本刀剣がゆるやかに曲がりだしたのは馬のせいであったな」 / 「思えば、いくさのために改良されたところは馬も我らも同じよな」
ー内番、馬当番
馬当番台詞では騎馬戦に使えるように反りのついた日本刀が生まれたという説も拾ってある。(蝦夷の人々は騎馬による戦い方に長けていた)
※反りに関して極では変化した理由の断定を避ける表現になっている?
今日も小烏丸の写しを眺めていますが、生で見る両刃に驚きます。”刺す”為の直刀から”斬る”為の湾刀への過渡期に、その両方を兼ね備えたこの造りが考案されたそうです。隣のソハヤノツルキの写しと共にあっと言う間に時間が過ぎていきます。 展示予定は博物館HPをご参照下さい。toshogu.or.jp/kt_museum/ pic.twitter.com/mvxr1ZNHvh
2022-01-27 12:00:01「父要素」≒「日本刀の始まり(直刀からの形状の変化)の物語」≒「被征服者の武器としての歴史の物語」
これらは連動している表裏一体的なエピソードなので、父として振る舞う以上切り離せないということになる。
小烏丸と呼ばれる刀の持つ逸話や、刀の特徴が直接蝦夷(東北)と繋がる訳ではない。しかし「桓武天皇」と刀身特徴由来の「日本刀の始まり」の物語を核部分に置くことで間接的に物語が浮かび上がってくる。そういった構成になっているのではないだろうか。
「外敵」とは何なのか
※この辺まだしっかり検討できていないためだいぶ胡乱です。
刀時代の頃の「外敵」
- 立ち位置が政権側なので蝦夷などの朝廷に従わない人々のことも多分含まれている。
初認識での「外敵」
- 自分にとってそれと戦うことが刀の頃から変わらない運命だという認識(顕現台詞)
- 相手が何のことなのかは忘れていた?(手紙の文面的に知っていた可能性もあるかも)
極認識での「外敵」
- 修行で色々思いだした。
- 外敵を討つこと、歴史の敵を討つことは大鴉の託宣(刀帳)なので変わらない運命
- 「思うに、我らとあれにどれだけの違いがあるのかと」(手紙)
→「まつろわぬ民」と「時間遡行軍」を重ねている?
※手紙の着地点や本丸台詞をみると本意ではなさそうな雰囲気がある
平氏の要素?
抜丸との回想『こがらすとこがらし』でそれぞれの軸についての擦り合わせを行っているところを確認することができる。
小烏丸はどうみても平家要素は持っているのだが、初の時代から具体的には触れずにはぐらかしている。(このおかげで抜丸が別の男士として存在することができている)これは少し与太だけど、もしかしたらこの回想でいくつかサブで習合していた平家要素も渡しているのかも?
そういえば抜丸の軽装が思いっきり檀ノ浦モチーフだったな……
けど極も完全に手放した訳でもない気がするのでやっぱり主軸としては出していないくらいの見方になるのかも。
感想や考えていること
修行は思い出して受け入れるところで終了している。
内容は好きではあるけれど正直スッキリはしない系統の結論だし、本丸台詞を聞いていても本当にこれでいいのか?と考えたくなる。
個人的にはゲーム全体の設定開示が進んだら、もう一段階くらい先の答えが見えてくるタイプっぽいなと思っています。(このへんは下記のツイートの方でぐだぐだ語っています)
▼ここから思考壁打ち呟きのメモ
黎明の内容はジャブでしたね
こがらすまるの手紙については内容もう少しざわつかれてもいいよなー あれ父側面(日本刀の始まり)を前に出すってのはつまりこういうことです。心でどう思っても男士基準の立ち位置やスタンス(役割)だとこうなりますって話だと思っているんだけど
2024-01-04 13:45:14あの手紙なに話しているか最初掴みにくいけど、軸になってる父要素や極台詞の物騒さから推測すると、黎明とか次のみゅの話と結構重なるラインの話っぽいんですよ
2024-01-04 13:50:32映画の黎明でジャブ打っていたし、本刃はいないけど次のミュージカル新作である「陸奥一蓮」(みちのおくひとつはちす)は直球で題材が重なっていて熱い!
基本的にプロジェクト全体で新しい情報の解禁や、触れてほしい概念を出すタイミングは足並みを揃えようとしている印象なので、小烏丸の修行先に関しては大きく外したりはしていないんじゃないのかなと……
なぜここまで極端に感じる路線への変化なのか
修行内容は納得できるがどうも着地点にスッキリしない理由について考える
極の小烏丸 父要素ー日本刀の始まりー戦いの歴史のなかでの改良と「かたち」の変化要素の方に振って戻っているので台詞まわり結構物騒な質感のキャラクター造形になったなって思うんだけど、本丸ボイスの方向性的に今や未来の「かたち」の変化について前向きに描くための布石なんかなって気がしてきた
2024-01-17 13:21:06書く必要はある内容とはいえだいぶ直球にいったのが予想外だったんだけど、最終的に戦いから切り離すみたいな目的があるならわかるかもなーと
2024-01-17 13:53:50刀剣は武器だから掘り下げていったら絶対に戦関連とは接続するため、元々生業にしていた人たちや進化発展した経緯の話にはいつか触れる必要があった。
このへんのトピックに対するアンサーは別に用意するつもりなのかも。
戦いとは別の影響からの「かたち」の変化に繋げたいのかなって…… 美術品としての刀とか7面回想の料理ネタみたいな話は定期的に出てくるので、このラインで描きたいっぽいことが多分あるんだよな
2024-01-17 13:29:28男士くんたちは使われてこそって意識がなんとなく強そう?だから美術品としての着地は悪くないけど、それだけだと完全には満たされないんだろうなって雰囲気あるのよね
2024-01-17 13:37:50これが極本丸台詞 修行で色々見た?思い出した結果語るのがこれなので、戦うこと以外で活躍するって道を知る?示すことで未来に繋がってゆくみたいな pic.twitter.com/QCIqv7KIUa
2024-01-17 14:27:54この方向性でいくと136の関回想の内容とも重なってくるので、孫六実装と小烏丸極のタイミングの近さも納得できるなあと……後継と平和な時代の日常使いの話
2024-01-17 14:38:34これ小烏丸のスタンスがすごく父で、他の刀剣たちは言わば我が子(本丸通信)ってのが先にあるから効いてくるんだよな 「戦場に出てこずとも、俺たちの後継は立派にやっている」凄く光……とても眩しい
2024-01-17 22:11:12本丸台詞や破壊台詞あたりの手触り「戦うためのかたちや存在でしかいられないのなら朽ちるほうが良い」みたいな諦観を感じるんですよね……なので近い時期に別の在り方について話している回想が追加されているのは希望があって対比として良いなと
2024-01-17 18:05:18物だから語られ付与された思いは受け入れるしかないし、それなら祝福としてバフ解釈した方がいいって着地になるんですけど、刀剣は武器だから単純に全部「愛」でひとまとめにするのは苦しいんですよね……
2024-01-20 23:11:41二振りの逸話影響みてると確かにこれは呪いみたいな何かだなってなる twitter.com/konoito_ri/sta…
2024-01-20 23:27:42南泉の呪いって「己の逸話」から引き出され反映された「己の性分」のことだったというのが真相なので そういうものを「呪い」であると定義するなら、人々に語られた逸話や情報……思いをよすがにして生まれている存在である刀剣男士は極論みんな呪われていることになる 呪いは祝い、愛であり鎖
2024-01-18 17:00:13男士(物)側にできることって折り合いをつけるってとこまでなので「愛」だけでは根本的な解決にはならないこともあるよねって感じかな…… 村正がしっかり脱ぐために必要なのは本刃の頑張りとかじゃなくて人(審神者)側の認識変化ですよみたいな(にゅあんす)
2024-01-21 03:10:57願いが力になる~あたりのことを理解するのが修行終えた極到達ラインなんだと思うんですよね……監査官あたりは少し知識が先行している形。 次の段階でここから外れるパターンの回収がくると思うんだよなー修行結果がちょっとスッキリしない属って多分こっち分類
2024-01-27 13:01:23歴史方面の掘り下げで描きたいことはなんとなくわかるけど、武器を武器として扱うことそのものは正規の使用方法ではあるので、こう……修正ポイントの境界線みたいな部分しっかり提示してほしいなーとは思ったりする
2024-01-21 00:24:13朽果てる未来(将来)を回避するためには、直接的な武器としての使用方法(戦うこと)以外での道に気がつく、または受け入れないといけないのではという雰囲気を感じているので、そこらへんの提示のひとつっぽさあるよなと思っている>江
2024-02-05 00:05:16未来からみたら今も過去理論でいくと、板の上での芸能方面的な使われ方の情報落としたら大衆認知方面だいぶ色々消えそうよね。道場的なところ残るだけになる?
2024-02-05 00:23:37美術品や形を変えて後継の刃物として現代に残るルートとはまた別の、演じることで本来の使われ方に近い空気を擬似的に残す道みたいな(創作物ルートの派生というか一角になるのかな)
2024-02-05 00:15:21このへんの「武器としての刀の時代の終わり」に対する諦観や「美術品に戻る」ことを割りきれないような反応は、ゲーム初期から一部の男士くんたちがちょこちょこ見せてくる側面ですからね……少しずつ色んな在り方を提示していっているのかなって思っています。
2024-02-05 07:21:05