令和の世には、顕現のシステムなくてモノでしかない源氏兄弟が、語り手……盲御前の声に呼び出されて、動き出し、面を自ら外して境界を越え、人として立ち顕れる。あれはモノの上に物語が乗ったシーンだと私は見た。
2019-07-18 10:25:07ここさあ……二部の髭切が任務について我らも驚いたと弟がいうのに「そうかな? 僕はそんなに驚かなかったけど」というのがさ……。兄にとって逸話を演じて弟が確かになる為に動くのは別に驚くことじゃない、普通の行動なんだよな……。
2019-07-18 10:27:48兄はマクロ、弟はミクロの視点に寄り、行動としての情の深さはまず弟が先に言葉にして表面しはじめ、兄はその辺が最高わかりにくいあたりも、つはものから続く、兄弟の差という感じで、刀ミュの同一モチーフリフレインでとても好き
2019-07-18 10:37:39双騎でようやく気が付いたけど「髭切がかたくなに弟の名前を呼ばない」のは、ひとつ名で固着して単一の逸話だけを選ばないためなのか……(気づきが遅い)自分の弟は何の逸話であれ、自分の弟……。
2019-07-18 23:11:31対する膝丸は自分が膝丸なんだから、兄は対になる名前の髭切で間違いない! と疑わないし、その辺兄弟という感じの視点差で好きだな…… (というかミュは最初膝丸って呼んでたけど、たぶんこれつはもの再演したらもう兄は膝丸って呼ばない気がする)
2019-07-18 23:12:53「今回の任務は俺たちも驚いた!」って膝を実はあんまり信用していない…。ミュの膝ってやっぱ今剣と同様、勘がよくて真実に一足飛びに近づくが、それだけに全体や自分に対してそれが持つ意味を把握するのに時間がかかる……、という印象がある。義経さま似。
2019-07-18 23:14:55「任務だ」というのを二部の雑談くらいのネタにしておいてほしい部分もあるのはそのせいかな…。それこそ髭切と膝丸でつたえられている任務の質が違うとかいうこともありそうだし、もっと単に、令和にある放っておかれている数ある鬼切丸・薄緑の一振りに物語を乗せて動かした、みたいな筋が
2019-07-18 23:16:53なんでそう思ったかというと(一番最初のツイート)今回演じてない「助六!」で弟を呼んだので。助六の逸話まで、髭切には弟としてカウントしてる範囲なんだなあ~と思ったとこから逆算した。
2019-07-19 01:11:22他メディアミックスでどんなに名前がな出てこなくてもその時思いついたような適当な名前で呼んだことはないので(ないよね?)、「助六!」はやっぱり相応の意味を持つ気がするんですよね
2019-07-19 01:15:27SOGA、冒頭のとこみてると、自分が幼児だったときに、二階に行くのも怖がって一緒に来てくれないとやだって泣く妹のめんどうめっちゃ見て、手を引いてた時の感覚をガンガン思い出すな……
2019-07-20 11:37:18決行日は6月で雨なのに、事切れる前に雁が音を聞く兄、雁の棹を見る弟。在りし日の家族の象徴である雁を取り戻してから逝く兄弟。しかし、駆け寄ってきた母はまさに今在りし日の家族を全て失ってしまった。
2019-07-21 00:55:35十郎が、矢で肩を打たれて、捕手に縄をかけられてから、半分を切り捨てたあと、血の付いた刀をゆるく閉じた肘の内側にあてて拭う仕草、追い詰まって必死で、髭切の仕草がそのまま出て居るのだなあという気持ちになってしまう
2019-07-21 01:04:43正方形にちかい再下段中央の舞台構造はやっぱり、能楽堂がモチーフなのかなあ。小袖曾我モチーフの「巣立ちの歌」をやることを念頭におかれた構造にも見える。
2019-07-21 01:17:40双騎は『仇討ちお許しくださいダンス』だったけど、能の「小袖曽我」は、そもそも寺にやったはずの五郎が勝手に元服して還俗してるので母にすでに勘当されてて、別に勘当されてない十郎がとりなしたあと『勘当といてくれて嬉しいダンス』という感じで、筋が全然ちがう。
2019-07-21 01:20:17tessen.org/dictionary/exp… 兄弟が相舞するのと、成長したりりしさを見せるのは一緒ですね。能の筋書きはかなりメンツ重視というか、当時の倫理感による重要視部分が見えるのを、違和感のない母子の話に仕立ててる御笠ノさんの換骨奪胎がすごい。
2019-07-21 01:22:02これ、能だと兄が母を説得するのに「我らのことは世間に知れ渡っていますから、河津の子が敵から逃げるために出家したぞ本当に仏の道を求めてなんていないだろ、と見られて同じ寺の僧も五郎をいじめるでしょう」みたいな台詞があり、まじで全然感覚が違う。
2019-07-21 01:28:22死ぬとわかっていても敵討ちをしないことの「屈辱」「恥」の概念の重さがすごい。曽我物語が爆発的にはやったのは、武家社会のなかでも戦などがほとんど遠くなった時代のようなので、余計「武士の名誉」みたいなことへの期待値・重んじられ方がすごかったのかも。
2019-07-21 01:30:24能の方は「死を恐れず敵討ちを果たして名声を上げることこそ偉大であり、母もまたこれを後押ししてこそ慈悲深い」という価値観が強いのだけど、ここもちゃんと瞽女の語り「武士の誉は武勲を立てること、命を賭して名をあげること。兄弟も例外ではございません」で拾ってあるんだよなあ……
2019-07-21 01:41:17まだ折れていない刀は、武士が男の理屈で満願を果たして幸福に死んで、そしてその後男の理屈で泣く女の姿も見てきているのだなあ…… ということをラスト、母が兄弟を見て言う台詞のあたりで思った
2019-07-21 01:42:33【公式HP】 ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~ 楽曲リストを公開いたしました! musical-toukenranbu.jp/pages/higekiri… #刀ミュ
2019-07-22 13:00:35