まろやかが読んだ最近の本の感想文をまとめたやつ。 あくまでも個人の感想です。
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とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『海と毒薬』遠藤周作 読了 今年は遠藤周作氏の生誕100周年記念だそうで、記念に読みました。 学生時代に一度読んだことのある作品。ああ、人間の恐ろしさよ。 九州大学生体解剖事件を題材にしており、重く苦しく、人によっては吐き気すら込み上げるはず。 戦争というものは、人の心を麻痺させる。

2023-11-06 20:03:52
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香 読了 どう考えたって犯罪には向いていない桐子さんが、老後を心配して刑務所に入りたいと計画するお話。 犯罪を計画しているのに人の役に立ってしまったり友達が出来たりしている様子が愛しくなる。温かい話で面白かったです。

2023-11-06 20:03:43
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『猫語の教科書』ポールギャリコ 読了 ずっと読みたかった猫様のご本。猫に向けての「人間の家の乗っ取り方」の教科書です。 「人間は猫を見ると幸せになるの」→わかる。家なんてなんぼでも乗っ取らせちゃる。 猫に飼われる幸福な人間のお話。幸せいっぱい。

2023-11-06 20:02:34
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 読了 ナチの収容所に入れられた心理学者の記録。 信じ難い過酷な環境、人間の偉大さと悲惨さ、そして自由と希望について。内容はかなり重めだが、人間とは、生死とは…そういったものに鋭く切り込んでいる良い作品。 絶望は人間を、より人間らしくする。

2023-11-06 20:02:23
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『つけびの村』 高橋ゆき 読了 2013年7月山口県周南市山間部限界集落にて起きた、放火5人連続殺人事件の調査記事の本。 注意点として、現実にいた犬や猫がたくさん殺された(かも知れない)内容があります。 当たり前にあまりスッキリはしない作品ですが、田舎出身者なら分かる空気感を味わえます。

2023-05-07 23:18:59
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『タルト・タタンの夢』近藤史恵 読了 フランス料理の知識と謎解きが味わえる、ほのぼのした作品。 ほのぼのしてはいるのだが、一話一話がかなりぎっしりしているので、朝の読書などにオススメしたい一冊。 個人的にはお供にはチャイとかの飲み物が良さげな…美味しいお茶を飲みながら読みたい作品。

2023-05-07 23:18:54
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『神の詩 バガヴァッド・ギーター』 読了 インド古典中最も有名でヒンドゥー教の代表的な聖典。アルジュナとか出てくるやつ。 紀元前に成立した哲学的読み物。読後、畏怖の念が押し寄せ震えた。読み返すべき書であり、読んだからには襟を正すべきとすら感じた。単純に学びにもなる。

2023-05-07 23:18:29
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『悪魔の辞典』中村徹 読了 アンブローズ・ビアスの同名書籍を翻案としたもの。 クセになる部分もあるが、ブラックユーモアで片付けられない滲み出る女性軽視的な表現もあったりなど。好みは分かれるが、クセにもなる。筒井康隆訳もあるらしいので、そちらも読んでみます。

2023-05-07 23:18:22
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『学ぶ意欲の心理学 市川伸一』読了。 心理学の動機付け理論を紹介しながら、勉強や仕事のやる気を維持させてくれるアドバイスが詰まった本。 前半の基礎心理学の紹介は本当に凄く分かりやすくて、『やる気とは何か』を初心者に分かりやすく伝えてくれる。

2022-12-12 22:07:19
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

過去に行われた動物実験や人体実験なども記載されており、心理学入門書として非常に読みやすい本でした。

2022-12-12 22:07:23
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『楡家の人びと 北杜夫』読了。 戦前戦中という特殊な時代にて、楡脳病院を巡る滑稽な物語。 正直読んでて最初は退屈でした。けれどだんだんと不穏で湿っぽい雰囲気がしはじめて、第一部の最後に急展開。第二部を読むのが楽しみです。

2022-12-12 22:07:09
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『真夜中のペンギン・バー 横田アサヒ』読了。 色物かと思って読んだらすんごく良かった…辛い思いをしている人々の前に現れる、ペンギンがマスターのバーの短編連作。 可愛くてダンディーなペンギンに話を聞いて貰いたくなる。全てのお話が一人の人のお話に繋がっていくのが面白かったです。

2022-12-12 22:07:03
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 川上和人』読了。 鳥類学者の川上さんによるエッセイ、研究やフィールドワークについて書かれており面白く興味深い本でした。 まず文章自体が面白くて、どうしたらこんなにユーモアに優れた面白いお話が書けるんだろ!?って驚きながら読みました。

2022-12-12 22:06:57
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

『破壊された男 アルフレッドベスター』読了。 24世紀アメリカ、テレパシー能力を持つエスパーの登場により、70年以上犯罪が発生していない時代の物語。 何も前情報を持たずに読んだ方が良いSF。小道具や能力は凄くSFだが、主人公の思考や決断力がちゃんと理屈が通っていて、読んでいて快活だった。

2022-12-12 22:06:49
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

《記憶破断者》小林泰三 記憶が保たない者と記憶を操る者の頭脳戦ミステリー。 圧倒的に不利な状況下でチート級の殺人鬼に勝つにはどうしたらいいのか…!異常思考の描写と終盤の不安や恐怖心がとても良く、息が詰まり手に汗握る一冊です。

2022-09-13 21:06:04
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

《妖盗S79号》泡坂妻夫 洒落っ気のあるテンポの良いミステリー! 刑事二人と怪盗のスリリングかつユーモラス溢れる工房が最高で、刑事二人の被害者とのやり取りなんかも面白く…本当に何処を切り取っても最高な作品。 最後の大仕掛けからの大円団も実に素晴らしい、粋で魅力的な一冊。

2022-09-13 21:05:40
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

《片眼の猿》道尾秀介 同じ作者のシャドウと比べると大分読みやすい作品。 凍傷で失った耳朶の代わりに鋭利な聴覚を得た三梨が、その耳を活かし探偵を生業にしている…といった物語で、楽しく一気に読めました。 ミステリー要素もユーモアも丁度良く、ライトなサスペンス…といった感じです。

2022-09-13 21:05:34
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

《私が殺した少女》原寮 昭和感たっぷりなハードボイルド系探偵小説。 ややクドい描写はあれど、そこがまた味わい深くて私は好きです。スピーディーでユーモアもある、探偵沢崎のアウトローな人柄も魅力的。昭和のオヤジの美学を感じられる王道ハードボイルド。

2022-09-13 21:05:26
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

《メルカトルと美袋のための殺人》麻耶雄嵩 脳みそをメチャクチャにされたい人におすすめしたいミステリー! シリーズ物ですがこれが初手でも全然大丈夫。探偵や助手などの主要人物に倫理観が備わっていないので、周りを置いてポンポン話が進んでいくのがシュールで面白い。

2022-09-13 21:05:18
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

【まろやか的おすすめミステリー小説まとめ】 《メルカトルと美袋のための殺人》麻耶雄嵩 《私が殺した少女》原寮 《片眼の猿》道尾秀介 《妖盗S79号》泡坂妻夫 《記憶破断者》小林泰三

2022-09-13 21:05:00
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

恩田陸のファンタジーはまずここから…ってくらい言っても良いくらいの作品。 特殊な力を持つ一族の連作短編集、ページ数は300ページ未満だけど読了後の満足感が凄いので…是非に…。

2022-07-25 07:52:52
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

集英社文庫のナツイチ2022、恩田陸の『光の帝国』ガチ推ししてるのでまだ未読の方はこれを機会に良ければ…今なら可愛らしいブックバンド付きだよ bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/

2022-07-25 07:50:53
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

厭談 著者:夜馬裕 いやなタイプの話がいっぱいな実話系怪談集、物語としてしっかり錬られておりカロリーが高い。そして、一編一編が短くて読みやすいけどちゃんと怖い。ラストの回収が素晴らしく、ちゃんと後味が悪くて私は好きです。

2022-07-20 21:03:52
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

花嫁の家 著者:郷内心瞳 ホラー好きな人には絶対読んで欲しい一冊。 一見関連性の見えない伏線が回収されていくのが気持ち良い、怖くて引き込まれる。一気に読んじゃうタイプの作品。私は一気に読んで眠れなくなりました。

2022-07-20 21:03:47
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

遠野物語remix 著者:京極夏彦 柳田國男 柳田國男の遠野物語を京極夏彦が新約した作品。殆ど山での話、カッパとかマヨイガとか…そういう日本人に馴染みの深い怪談が分かりやすく書かれている。 原文は言葉遣いが古いため、現代風にアレンジされたこちらの方が読みやすいかもしれません。

2022-07-20 21:03:06
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

人魚姫の椅子 著者:森晶磨 青春ミステリーだけど怖い。 ひたひたと迫りくるような恐怖と不安を味わえる作品。結末が美しくも悲しいものなのですが、それがずっと胸に残る感じも好きです。

2022-07-20 21:03:01
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

ボギー 怪異考察師の憶測 著者:黒史郎 ある男の忌録、ホラーミステリー。 推理ものとしては解き明かせない謎も残っているんだけど、それがまた恐怖を助長させてくれる。文体が専門書を読んでいるかのような淡々とした雰囲気なので、そういうのが大丈夫な人向け。きっとみんな、カミサマのおかげ。

2022-07-20 21:02:55
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

わざと忌み家を建てて棲む 著者:三津田信三 幽霊屋敷に住んだ人々の日記を追ってストーリーが進んでいきます。 少しずつ、しかし確実に日記の内容がおかしくなっていく描写が物凄く面白いし怖い。超オススメします。

2022-07-20 21:02:46
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

【まろやか的オススメホラー小説まとめ】 《わざと忌み家を建てて棲む》著者:三津田信三 《ボギー 怪異考察師の憶測》著者:黒史郎 《人魚姫の椅子》著者:森晶磨 《遠野物語remix》著者:京極夏彦 柳田國男 《花嫁の家》著者:郷内心瞳 《厭談》著者:夜馬裕

2022-07-20 21:02:33
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

ホモ・デウス (著:ユヴァル・ノア・ハラリ) 読みました。 人類がなぜ他の動物と違うのか、人類の繁栄の原因や現代社会(人間至上主義)についての著者による解説の語り口が面白い作品。 「人間は所詮アルゴリズムでしかない」との主張が面白く、他者との関わり方について考えさせられる。良本でした。

2022-06-15 22:29:50
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

君と夏が、鉄塔の上 (著:賽助) 読みました。 怪異が繋ぐ爽やか鉄塔青春ストーリー。鉄塔オタクと破天荒女子による冒険譚。 前半は夏を感じられるゆったりとした文章で、後半はファンタジーが絡んだ熱い展開でした。夏目友人帳とか好きな人は合いそう。学生さんなんかにもオススメしたい一冊。

2022-06-15 22:25:41
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喜嶋先生の静かな世界 (著:森博嗣) 読みました。 大学生の主人公が指導教官の喜嶋先生に出会った話。森博嗣自身の自伝的な作品だそうです。 静かでひんやりとしていて、喜嶋先生の語り口が柔らかく、頭を整理したい時などに読むと大変良い。

2022-06-15 22:17:37
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

はじめてのウィトゲンシュタイン 古田徹也 読みました。 ウィトゲンシュタイン哲学入門書。ウィトゲンシュタイン哲学とは、簡単に説明すると「言語の本質と解明」についての哲学である。語り得ないことの証明などが有名。 そのウィトゲンシュタイン哲学体系を明快に語っていて、大変面白かった。

2022-04-10 19:33:03
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

さよならドビュッシー 中山七里 読みました。 ミステリー小説です。ピアニストを目指す遥が全身に大火傷を負って、それでもコンクール優勝を目指し特訓し、事件に巻き込まれていく話。 目には見えない音楽というものを文章に表現すると、こんなにも美しい文章になるのかと感動した。

2022-04-10 19:32:48
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スタンレー・ミルグラムの「服従の心理」読みました、心理学の本です。アイヒマン実験の実験結果が記載されてます、会社で理不尽に晒されている人にオススメしたいなって思う内容。

2021-07-03 19:44:44
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

「語彙力こそが教養である」読みました。 サクッと手軽に読めて、分かりやすく、ためになる一冊でした。「マジ」「ヤバい」「それな」などの省エネ会話のし過ぎで、必要な場面で咄嗟に言葉が出てこない人などにはオススメしたい内容。

2021-07-25 16:59:30
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馳星周の「神の涙(カムイのなみだ)」読みました。 人間も自然の一部であり、自然から見たら人間とは弱い生き物なんだなあってことが分かる一冊。 現代日本で生きていると忘れがちなことを思い出させてくれる良い本でした。

2021-09-06 20:21:58
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

功利主義入門 児玉聡 読みました。 倫理学の中の功利主義という理論について考える本で、倫理学を学ぶこととその使い道について記されている。 内容らトロッコ問題や幸福とは何かなど、当たり前を疑うのは難しいけれど道標になるかもしれない一冊。

2021-10-25 16:21:14
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

オーバーストーリー リチャード・パワーズ これも読みました。 アメリカに残る最後の未開の森を守り、生態系の破壊に抵抗する戦いを描いた一冊。 長いです、でも読み終わったあと自然への見方が変わりました。時に痛烈にバッサリ切り込むので知的なユーモアもあります。

2021-10-25 16:26:51
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

イスラームから見た世界史 タミム・アンサリー 読みました。 タイトル通り、イスラーム側から見た世界史についての一冊。混迷するイスラームの世界への見方が分かるので、彼等の視点での世界の成り立ちが学べる。 西洋側から見た歴史を普遍的な物だと認識していたけれど→

2021-10-25 16:32:40
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

午後からはワニ日和 似鳥鶏 読みました。 動物園の飼育員さんが事件に挑むという設定の珍しいタイプのミステリー、登場人物も動物園内の様子も楽しくてテンポも良い感じです。 女性獣医師のお姉さんがとにかくイケメンでめちゃめちゃ好き、俺の好きな女過ぎた。

2021-10-25 16:46:34
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

月まで三キロ 伊与原新 読みました。 短篇集です、地球惑星科学の博士課程を修士した作者が書いているだけあって非常に知的好奇心が刺激される一冊。 どの話も面白く、丁寧で、読了後は夜空を見上げたくなりました。

2022-02-22 01:02:29
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

聖書の日本語 鈴木範久 読みました。 聖書翻訳通史、現代日本語に聖書が及ぼした影響について書かれた一冊。 「韋駄天」や「救世主」など、日本語になった聖書語などが解説されています。 資料として分かりやすく、読みやすい。

2022-02-22 00:10:25
とてもまろやか兄貴 @ccc_aph03

純喫茶パオーン 椰月美智子 読みました。 創業50年の純喫茶「パオーン」の店主の孫が不思議な事件に出会ったりする話。 刺激的なのに何処か懐かしくて面白かったです。表紙の色のせいでしょうさね、クリームソーダの味がする小説です。

2022-02-22 00:03:17