伊月「まあ、ここでじっとしている訳にもいかないし……登るしかないかあ」 そう言うと、螺旋階段に足を向け、登り始めた。
2023-06-30 21:34:29少し登っただけだが、疲れて階段に腰掛ける。 伊月「ハア……ハア……普段運動なんてしないから、こんな階段登れるわけないじゃない!」
2023-06-30 21:34:49伊月「……こんな状況でオウジサマなんて来たら絶対に追いつかれる……」 伊月は再度重い腰を上げ、登り続けるのであった。
2023-06-30 21:35:51ーーー 伊月は、何も無い暗い党を登りながら、色々なことを考えていた。 その中でも、今まで、試練を越えられず居なくなってしまった人達のことを思い返した。
2023-06-30 21:36:10伊月「……誰も何も悪くない、どうして私達がこんな目に会う必要があるのよ。」 そう拳をグッと握り、ため息をつく。 どんなに願っても、帰ってくることはないとわかっているから。
2023-06-30 21:36:32オウジサマ「霑弱∴縺ォ譚・縺溘h」 伊月「ギャーーーッ!!!!!??」 pic.twitter.com/Bpag4U8V8b
2023-06-30 21:37:20伊月は全速力で走り出した。 ーーー 数分走り続けたがある事に気づいた。このまま登っても逃げられる事は無い。それなら……
2023-06-30 21:37:56でも、どうしたらいいのだろう。 私の髪はラプンツェルのように長くないからロープ代わりにすることも出来ない。 それに、階段は半壊している。どうすればいいのかもわからなかった。
2023-06-30 21:39:51伊月「私やっぱり、何してもダメだなあ」 伊月は走りながら、諦めたように笑う。 pic.twitter.com/m6MAC935x9
2023-06-30 21:40:12そう笑われた。うるさい。うるさい。私の何がわかるんだ。 そんなことしかできない。そんなこと、 そんなこと……。 ーーー
2023-06-30 21:41:28伊月「……うるさい、やってやるわよ」 伊月は過去を思い出した事で逆にエスケープに向けて前向きな気持ちになった。 pic.twitter.com/VVOOVgs0rc
2023-06-30 21:42:03伊月「~~っ~~怖……怖い……」 伊月はそのまま、半泣きに泣きながらオウジサマをすり抜け、下へと落ちていく。 ヒュ~~~~~
2023-06-30 21:43:22伊月「い、痛いけど……まだそこまで高くなかったから助かっ……ヒッ!」 伊月が上を見上げると、オウジサマが今度は下に向かって降りてきている。
2023-06-30 21:44:01メバは伊月の手を引いて、ドアの向こうへと足を進めた。 伊月「……恥ずかしいな……」 伊月は扉をくぐると、元の性格に戻ったようにオドオドしていた。
2023-06-30 21:45:56メバ「うん!だから元気だして、ね!」 メバはそう言うと、伊月の手をギュッと握った。 伊月「は、は恥ずかしい……」 pic.twitter.com/iljnGWLKCu
2023-06-30 21:46:33ーーー NPC控え室。 ししょう「メバ、気軽に女性の手を握ったらだめだろ?」 メバ「え~どうしてですか~ししょう」
2023-06-30 21:47:34メバ「……ししょう~。寝言は寝ていってくれる~?」 メバは付け髪を取り、笑った。 ししょう「スイマセン。」 ーーー pic.twitter.com/Ew33xulQsL
2023-06-30 21:48:14伊月「ハッ……。え…………どうして?」 伊月は再び冷たい石の床で目を覚ます。 pic.twitter.com/1Fk0PfH9Y0
2023-09-24 21:02:02