2021-12-25 22:00からの対談イベント用
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シノハラユウキさん @sakstyle から「紙版も送りますよ」と献本いただきました。京極夏彦『姑獲鳥の夏』講談社文庫版(第一形態)より厚くない??? pic.twitter.com/CFvPJUKnSK

2021-12-22 20:09:26
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岩下壮一『カトリックの信仰』(講談社学術文庫』より物理的に厚いが????(ページ数はあちらが950ページあるので枚数としては6割くらいだけど) pic.twitter.com/MFhDrvxFkG

2021-12-22 20:11:34
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#物語の外の虚構へ 再録の分離論を読んでる。以前『フィクションは重なり合う』の時以来。「分離された虚構世界」に対応すると示唆されてるのは「指示対象(現実における外延)の虚構世界」だった。「描写対象なき描写」p.97註のドラゴンとタンギー画が手前にあったおかげでわかりやすくなった

2021-12-23 08:14:34
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ゲームにおける「フィールド」や「戦闘画面」といったものは、それ自体がインゲーム虚構世界の【指示対象】のようでいて、実は比較的稠密に設計されただけの描写の寄せ集めなのかな、と思うことはあったかも。「1へクス=3m」とか「APP18」とかは、ゲームデザイン描写であって指示対象ではない。

2021-12-23 12:28:02
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#物語の外の虚構へ 読んでて思いついた電波メモ: assensing (=astral sensing) を通じて受容者自身がこのprimary framework において虚構世界に対するdual being(二元存在)になることがウォルトンのメイクビリーブゲーム(想像=参加)。

2021-12-23 19:11:32
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#物語の外の虚構へ 自分はコミットしてないけど、劇場版『少女☆歌劇レビュー・スタァライト』は、シノハラの言う「物語世界(虚構世界を仮定する限り、確かにそこに虚構の指示対象がいるような世界)」に対する「分離された虚構世界」の比率が既存作品と逆転した作劇なんだろうな。

2021-12-23 19:15:36
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#物語の外の虚構へ あと、p.205「そもそも同時には成立しないように思える空間や出来事が、重なり合って成立していること」への注目は、オーバーダビングの美というか、単一の事実の sequential な排列だけがフィクショナルな出来事の美というわけでもないんだよな、ということを思い出させてくれる。

2021-12-23 19:19:06
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#物語の外の虚構へ バイオメガ論、様式と作者の距離の話。関係ないけど、推しミュージシャンの「ぷにぷに電機」の名前は東亜重工みたいなネーミングをしたくてつけたらしい。これも弐瓶勉様式のひとつなのでは(せやろか)。

2021-12-23 19:25:52
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ナナシス論にさしかかったところで一度中断

2021-12-23 19:31:12
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紙本で読み進めたり、pdf版でマーキングしたりしてなんとか半分超えた。明日の夜にグダらずに喋れるかなあ〜。案外『フィクションは重なり合う』のことを自分の脳が覚えていてホッとしてるけど。

2021-12-24 16:57:12
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ナナシス論以降は、『コンバージェンスカルチャー』や『ビデオゲームの美学』との整合をどうつけられるか(する必要の可否含めて)あたりの話に切り込めたらな〜と思ってる

2021-12-24 16:58:24
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#物語の外の虚構へ 「単なる演出」と片付けられてしまうものと「ベタに物語世界の出来事」と捉えられてしまう物事の中間の部分を掬うための、網目の細かい笊としての評論集なんだよな、シノハラ2021は。

2021-12-24 18:31:18
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p.325, Walton 1990 における「想像の小道具」と「想像のオブジェクト」の正確な違いってどこで説明してたっけ? となってた(後で掘り返す)。

2021-12-24 18:33:43
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自分に対して Q1. 【想像のオブジェクト】とは何か? それは【想像の小道具】とどう異なるか? Q2. 【ヴィヴィッドさ】とは何か? それは【虚構的真理】に対してどういう位置付けをもつか? Q3. 【多層化された想像】を【想像のオブジェクト】と【ヴィヴィッドさ】の2語を使って説明せよ と宿題。

2021-12-24 18:42:04
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ガルラジ論読んでる。ガルラジは1-2期は追っていて3期を聴いてない。でもすごいトランスメディアストーリーテリングだよね。

2021-12-24 19:00:01
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途中で自分の基礎理解が足りてないことに気づいて、sakくんに質問を投げた。明日の本番までには解消した状態で読了できてることでしょう、きっと、たぶん

2021-12-24 19:18:22
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あ、そうか、このあと Klevjer 2017 が引かれてプロップの整理をする際に、「作品世界を現実でない場所に作るプロップ」と、「現実世界のほうで操作することで虚構の場所を作るプロップ」という区別を立てている(シノハラ2021:382)。

2021-12-24 19:52:25
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このうち後者がウォルトンにとってもプロップなのか、想像のオブジェクトなのか、そのへんが全体通して自分用用語集を作ろうとした時にわからなくなってるんだよな。

2021-12-24 19:53:13
tricken(手術後復帰チャレンジ中) @tricken

ともあれクレヴィアーの区別における反射的プロップの話を導入すると、TRPG(特にフィギュアやグリッドマップ等を使う戦闘ゲームを含むTRPG実践)は、反射的プロップの性質を備えたプロップですね。個々のフィギュアが、プロップであるだけでなく想像的オブジェクトでもあるのかはわかんない。

2021-12-24 19:56:16
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いやちがうのか? プレイヤーキャラクターのフィギュアは「鑑賞者である私自身(プレイヤー)」とは異なる虚構存在だから、反射的プロップではないか。そういう没入 immersion の余地があるから反射的プロップのように錯誤しうるというだけで。これはむしろシノハラの言う「ヴィヴィッド」に通じるか

2021-12-24 20:01:29
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「TRPGプレイヤー」「プレイヤーキャラクター(PC)」「ゲームトークンとして置かれたPCの模型(フィギュア)」「プレイヤーが書いたオンセ用のPCの立ち絵」「PCのAPP18という数値」のそれぞれは、ウォルトン以降のメイクビリーブ/プロップ/想像のオブジェクトにとってそれぞれ何に該当するんだろう?

2021-12-24 20:05:04
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@zmzizm ありがとうございます。#物語の外の虚構へ 今読んでる最中ですが、「プロップ(反射的プロップ含む)」をテコに展開される議論と、「想像的オブジェクト」をテコに展開される議論の両方があるんですが、プロップとオブジェクトを両方並べると総合的な術語同士の位置づけがわからなくなります。

2021-12-24 21:42:56
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#物語の外の虚構へ 、後半へ。個人的疑問である「TRPGにおける"APP18"とはメイクビリーブ論においてどのような意味論をもつか?」については、「分体化(/分人化/断片化)された【想像の小道具】」かつ「背景に解釈論を持つ分体化された【想像のオブジェクト】かな? とか仮説ねりねり中。

2021-12-25 10:18:10
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2021-12-25, 22:00-??:?? インディー批評本であり、アカデミシャンからも継続的に注目を集めてきたシノハラユウキの2010s評論の単行本化作品 『 #物語の外の虚構へ 』について話します。twitter.com/i/spaces/1ZkKz…

2021-12-25 11:52:45
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私がこの本を語るにあたり、同書後書きで書いてる話(20年来の読者)の話以外では、 「図書新聞にて『ビデオゲームの美学』『デジタルゲームの教科書』など、ゲームスタディーズ系の書評を提出している」 「美学専門ではないが、会話型RPGのゲームデザイン論的位置付けについて書いた経緯がある」

2021-12-25 11:56:04
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「2010s前半にアニメルカシリーズから、アニメ評論同人誌『背景から考える』(みやじ=はるをよしたか・反=アニメ批評/高瀬司との共著)を提出したことがある」 「パース記号論の第一性/第二性/第三性でゲーム世界の記号を説明できないか考えたことがある(未完)」 「相互行為論社会学が専門」 あたり

2021-12-25 11:59:08
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あと、前回の対談相手であるナンバさんとは、実は彼が院生になる半年前にイェスパー・ユールの立命館連続講座で一緒の場所にいたりしたんですよね(その時たまたま立命館で仕事してたので)。そういうゆるい縁が色々あります。

2021-12-25 12:00:26
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あと実は美学好き含む国内モダン哲学者・哲学ファンに好まれる雑誌『フィルカル』にも、縁あって一度だけ合気道エッセイの形で文章を提出したことがあります。 ほか、『多元化するゲーム文化と社会』『ゆるレポ』『いろいろあるコミュニケーションの社会学』などに寄稿してます。

2021-12-25 12:03:15
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本編でこのあたりの話する必要があんまりないので、先に書いときました。自分は最近すっかり民間で苦しむだけの人になっており三流アカデミシャン気質さえ保ちづらくなってるんだけど、その話さえこの @tricken アカウントでは滅多にしないので、書いとかないと立場がよくわからないことになりがち。

2021-12-25 12:05:09
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シノハラユウキ. #物語の外の虚構へ . 2021. (装丁: 難波優輝)については、本人紹介のKDPおよびBoothのリンクからお求めください。紙本はAmazonからのみ入手できます。 twitter.com/sakstyle/statu…

2021-12-25 12:11:41
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#物語の外の虚構へ APP18(個人的課題の続き)。【行動者的想像】かつ【ミミクリ的な想像】であるとしても、「私は美しいからこれができる」と操作するのはプレイヤーの側なので、観察者であるプレイヤーが行動者であるキャラクターをAPP18として想像しつつ、それによって可能な行動をする。

2021-12-25 12:18:21
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行動者的/観察者的 と自己関与的/ミミクリ的 は385-388あたりに説明あり。

2021-12-25 12:19:15
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あと、「ルールブックに書かれた世界観説明」は「【想像のオブジェクト】を欠いた【想像の小道具(=プロップ)】」だけど、シナリオについて整理した地図やトークンが開示される時、それは「【想像の小道具】かつ【想像のオブジェクト】」なんだよな。

2021-12-25 12:24:21
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つまりTRPGは、「特定の【虚構世界】およびそのために設計された【ゲームメカニクス】の二つを【想像の小道具】として共に採用しながら、参加者同士がそこから導出される“あって然るべき【想像のオブジェクト】”を、可塑的なゲーム盤の上にいつでも配置可能な、そんなメイクビリーブゲームである」?

2021-12-25 12:27:49
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10年くらい前に「TRPGはイマジナリ・ボードゲームである」と言おうとしたことがあるんだけど、その整理にメイクビリーブゲーム文脈は案外使えそうな気がしてきたな。【想像の小道具】と【想像のオブジェクト】の関係が、会話型RPGにおいては、相互の再編可能性が高いもので、そのことを記述したかった

2021-12-25 12:29:35
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「立ち絵」や「キャラクターフィギュア」は「プロップになることを想定して製作された人工物(プロンプター)」だが、「その辺にあったSDガンダムを人間の戦士と見立てる」は「それをガンダムとして見立てる慣習はあるが人間の戦士として見立てる慣習はないプロンプターだがプロップを外挿した」か。

2021-12-25 12:39:43
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2.5次元実践論文のところに出てくるのが難波さんと谷川さんっていうのがいいよな。#物語の外の虚構へ

2021-12-25 12:49:06
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「【想像のオブジェクト】に関する編集を通じて【想像の小道具】の内容を書き換えるメイクビリーブゲーム」かつ「反射的【想像の小道具】でありつつ、観察者と行動者を切り替える多相的想像」を、会話型RPG(TRPG)のゲーマーは挑戦してる、と(Walton1990以降の文脈で)いえそうだな。

2021-12-25 12:52:47
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TRPGゲーマーは多相的想像をしている(それはsocial worldsに関する想像である)と言ってるのがFine 1983(Shared Fanasy)なんだが、そこから社会学の観察にいくより2.5次元的美学(そんなものは当時なかった)に行った方がもしかしたら筋が良かったのかもしれないですね、などと今思ってる。

2021-12-25 12:54:36
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Walton 1990が「objectは物理的に存在するものしかない」と言ってるのと、Fine 1983があくまでGoffman 1974の primary framework から出立する形でゲーマーの想像する複数世界(social worlds)を整理しようとしてるのは、「想像」に対する存在論的立場として相性が良いと思う。

2021-12-25 12:57:14
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俺がこれからやるべきは、相互行為論を進展させるのでなくて、相互行為論が見出してきた概念操作を演劇空間の美学の処理系として読み直すことなんじゃないか。

2021-12-25 12:58:31
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メイクビリーブ論にこだわり、のちメイクビリーブ論から離れようとした、と後書きに整理されてるけど、どうやって抜け出したかを言うことができそう。

2021-12-25 13:02:44
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(1) メイクビリーブゲームの美的実践において重要なのは【虚構的真理】だけではないこと(ex. vivacity) (2) メイクビリーブゲームを可能にする【想像の小道具】と【想像のオブジェクト】の関係はかなり多様かつ複雑であり、それらの実践の中のふるまいの細分化が多様な実践の解像度を上げうる

2021-12-25 13:04:03
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メイクビリーブ論の扱う範囲を【虚構的真理】だけにするとやはり無理があって、「では【虚構的真理】が「作品」の重要な一部分でしかなく、総体になり得ないとしたら、Walton 1990以降のメイクビリーブ論には何を補完すべきか?」というのがこの評論集全体の問いかけだよね。

2021-12-25 13:05:41
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#物語の外の虚構へ について事前整理に付き合ってもらっており、その中で「ゲームのAPP18は、“いかにも人を惑わせられそうな人”までは言えるけど“実際に人を惑わせた事実がある”とまでは断言できない」というコメントをもらった。確かにそれはそうだ。APP18はどこまでも能力的可能性の話でしかない。

2021-12-25 15:00:02
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そうなると、何らかの架空状況のシミュレーションとしてのゲーム(※と限定するのは、ゲームは必ずしも何らかの状況をシミュレートすることだけが目的の表現ではないからである)におけるパラメータは、「潜勢態としてのデータ」と「可能態としてのデータ」の2つに区分されることになる。

2021-12-25 15:02:22
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そして、シミュレーションとしてのゲームは、【命中率】とか【APP】とか【芸術: 同人誌製作】といった潜勢態データを参照しながら判定アルゴリズムを通過することで、「ダメージ」とか「ゲーム内貨幣」とか「ミッションクリアフラグ」といった可能態データを逐一確定させている、ということになる。

2021-12-25 15:04:44
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Walton 1990 は、下記の3つが、フィクション解釈の際に大事とされる(ウォルトン原文を紹介してもらった上で無理矢理直訳してる) 【虚構真理生成物】 【想像促進物】 【想像のオブジェクト】 それぞれプロップ(小道具)、プロンプタ(プロンプト)、オブジェクト、などと言い分けられているもの。

2021-12-25 15:11:54
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シミュレーションとしてのゲームは、虚構世界に対してゲームメカニクスが状況をシミュレートする、という見なしを前提としているので、ゲームメカニクスの表現は虚構世界の真理を間接的に生成するわけだけど(それは合ってるよね?)、

2021-12-25 15:14:54
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(承前)そこに「潜勢的ゲームメカニクスの意味」と「可能的ゲームメカニクスの意味」の2つがあり、その2つをブリッジするのは【行為判定】である。

2021-12-25 15:15:56