ワクチン打てば対策不要論とワクチンそもそも不要論

加藤AZUKI @azukiglg

ワクチンは、 1)感染の確率を下げる 2)重症化の確率を下げる 3)【何もしない人】に比べて症状の悪化を大幅に下げる 一方で、 4)感染を100％防ぐ訳ではない 5)過去流行種の数倍以上の感染力を持つオミクロン用にチューンされたものは、まだ接種が行われてない twitter.com/mayu_saikou/st…

偏った💉💉推進派に反論されたのでいろいろ調べることにした。 @mayu_saikou

これがカルト。 「ワクチンに効果ないから感染拡大止まらない。」と言う理屈で考えるのではなく 『「だからしなくていい」「だから効果がない」「だからやめてしまえ」って結論に飛ぶから感染拡大が収まらない』 とか言う謎の『信仰の問題』に置き換えられてて草🌱 twitter.com/azukiglg/statu…

2022-07-31 10:17:29

加藤AZUKI @azukiglg

A)ワクチンは３回打ったが、ワクチンだけ打てば後は2019年以前のライフスタイルでも感染しない(だからそれ以外の対策をしない) B)(A)だと聞いたのに感染してるならワクチンに効果などないし害悪。一度も打ってない俺は今だ感染していなからワクチンは効果がない この(A)(B)双方がいる。

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(A)はワクチンに過剰な期待を寄せて、「これさえやれば他は要らない」と考え、さらに「経済活動を回す」ということのために「2019年以前のスタイルでなければ回せない」と考えてるフシがある。つまり、「ワクチン以外の感染予防対策の嫌悪と否定」。

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ワクチン接種後でも、「特効（予防）薬を（言われるがままに）打ったのに、貫通して感染してくるなんて聞いてない！」と、ワクチン無効論/ワクチン無対処で未感染の幸運者の理屈(B)に鞍替えしやすくなる。「ワクチンに効き目なし」は甘美な毒なので。

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(B)は「ワクチンを接種した結果の不都合な反応（発熱などの副反応や、接種後に既往が悪化して死亡する、接種後の安静期間を取らずに死亡するなど）」を【悪性の副作用】と看做してワクチンそのものを悪魔化/憎悪対象としている。

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現在安く消化されている（7/8以前には気にも留めなかった）用語であり「裏付けのない思い込みを翻さない敵」に付ける最新のレッテルであるところの【カルト】というのは、どっちかというと【排他的過剰な信仰（思い込み）の集団】に付けられてたタグだが、「意見が合わない敵」に安易に使われ出した

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「おまえらはカルト」「おまえらこそカルト」みたいな感じで、小学生が「おまえはバカ」「おまえこそバカ」と言い合うのに近い。

加藤AZUKI @azukiglg

(A)(B)が「つるんではいないが同じツイに反応して特攻してくる」のを見るにつけ、クチン過剰依存(A)や反ワクチン(B)のいずれも、「できるだけ少ない手段で2019年以前に戻りたい、戻れる、戻る」という主張なので、親和性は高いんだとは思う。

加藤AZUKI @azukiglg

仮に「ワクチンに効き目なし」ならば、同じワクチンを打ってる米欧の死亡率は、現状よりさらに高い状態で維持されてるはずなんだよね。でもそうなってない。

加藤AZUKI @azukiglg

そして、米欧と同じワクチンの接種が８割に及んだ日本も、ワクチンに効果がないのであれば今の感染者母数なら2020-21年頃のアメリカなみに死者が出てないと【辻褄が合わない】ってなる。ワクチンに効果がないなら。

加藤AZUKI @azukiglg

「感染者は増えても（様々な基礎疾患がある者にまで感染が及んでも）死者が増えない」ということは、ワクチンには一定の効果がある訳だから(B)は否定される。

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そして、ワクチンに重症化回避の効果はあるが感染を完封する効果はないから、６月くらいからの『熱中症回避のため、屋外でのマスク装着の緩和』という日本の特殊事情（今年は全世界的に北半球は熱波）が拡大解釈されて、「マスクはもうしなくていい」「ワクチン打ってれば対策不要」に緩んだ。

加藤AZUKI @azukiglg

「ワクチンしてるんだから、もう2019年以前に生活に戻れるはずだろ。対策やーめた」ってなった結果が、「ワクチンを貫通しやすく、マスク、手洗い消毒、過密回避」という【個人が個人でしなければならない予防努力】の軽視に繋がり、現状こうなってる。

加藤AZUKI @azukiglg

つまり、「ワクチンへの過剰信頼」「ワクチン以外の感染予防手段軽視」で現状になってる。

加藤AZUKI @azukiglg

よく言われる『米欧は既にマスクなどせず、2019年以前の生活に戻っているではないか』とかだけど、これについては、 1)ライフスタイルの違い 2)医療資源の違い 3)死生観の違い 4)重症者救済努力をどの段階で諦めるか？の違い とかを念頭に置く必要はありそうな気がする。

加藤AZUKI @azukiglg

(1)は「家の広さ」「家族との距離（距離感でなく物理的な距離）」「一家屋辺りの人口密度」「日常的移動手段」「職場での同僚との距離（物理的な）」「職場建物辺りの人口密度」ここらへん、米欧では根本の部分で違う。

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オミクロン株以降は「感染力」が強まってるけど、これは「ウイルスの放出開始時期」「放出数｣「到達距離（範囲）」「ウイルスが罹患者の体外に放出された後の生存性（生存時間、より厳しい生存条件でもすぐには不活化されない）」などがオミクロン以前とは変化しているため。

加藤AZUKI @azukiglg

現在３回まで接種が進んだワクチンは、「オミクロン株による重症化抑制に【も】ある程度の効果はあるが、デルタ株以前の株を念頭に作られてる」ので、そこにワクチンの効果についての能力的な差違は出るやも。

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(2)医療資源の違いについては、 2-1)病院の数 2-2)専用病棟/病床の数 2-3)医師、看護師、技師の人数と質とモチベーション 2-4)非コロナ医療とコロナ医療のどちらを優先するか 2-5)その他 が考えられる。 (1)(2)(3)は日本は言うほど低くはない。

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…ないんだけど、(2-2)専用病棟/専用病床を【平時から空けておく】と非コロナ医療が犠牲になる。【有事になったら空ける】となると、やはり非コロナ医療が必要な患者は【病院から追い出されるか、受診拒否される】ことになってしまう。日常的に「客を入れずに空けておく病棟を新設」は難しい。

加藤AZUKI @azukiglg

(2-3)人手の足り無さは、非コロナ医療との両立によって「医師、看護師、技師の絶対数が足りなくなってきてる」という点で。2-5に属する話だけど、日本は「国民皆保険（による患者の医療費負担が軽い）」ので「経済弱者でも病院の利用が可能」「病院の対応負担増える」ってなってるのでは、と。

加藤AZUKI @azukiglg

アメリカは「病院で治療を受けると破産するほど要求される」から、「受診したとしても病院で治療を受けず、市販薬を買って自分で治す」が多く、また「検査で陽性が判明しても受診治療を受けなかったコロナ患者」がかなり多かったことも、CDCの報告の片鱗から窺えた。（後遺症方面見てた）

加藤AZUKI @azukiglg

動けなくなっちゃうほどとなると受診、入院せざるを得ないんだろうけど、経済的に余裕がない者が入院までいくと「家族が破産する」とかの流れがジョークにならないところがこえー。

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そして、(2-4)非コロナ医療とコロナ医療のどちらを優先するか。 これ、本当はそんな単純な話じゃなくて、コロナウイルス感染症は初期には「肺炎を引き起こす死病」だったのが、段々「何らかの基礎疾患がある人の死亡率が高い」って判明してきた。

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つまり、コロナウイルス感染症は、「基礎疾患（どこか悪いとこ）があると、そこが集中的に加速度的に悪化する」という、【デバフの病】である、と言える。 感染後、免疫を暴走させ（サイトカインストーム）、身体中の「血管の細くなる末梢細胞、組織」が梗塞を起こす＝炎症を起こす。

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ざっくり言うと、人間の体内の血管は心臓から遠ざかるのが動脈、心臓に向かって戻ってくるのが静脈。肺で酸素を取り入れた後、目的の臓器や細胞組織のところまで酸素を運んだ赤血球は、静脈という帰りのルートに乗って戻ってくる訳だが、炎症＝血管梗塞は「血管が細くなって起きる」。

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知られているのは「血液がどろどろになって（水分不足で血液の粘度が上がる）血管内にコレステロールがたまって、血管梗塞が起き、血管が破れて血管の外に血液が漏出する（＝炎症）。太い血管が破れる（大動脈瘤破裂）と即死」とかのアレ。

加藤AZUKI @azukiglg

コロナウイルス感染症は、「ウイルスを排除しようとする免疫反応」を過剰にさせることで、「本来なら、そこまでピーキーに反応しなくてもいい箇所」に感染者の身体が自ら「過剰なリアクション」を起こすように誘導する。 結果、「末梢血管が集中する臓器」がダメージを受ける。

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酸素と二酸化炭素を交換する肺、栄養を吸収する小腸、水分を吸収する大腸、血液を浄化する肝臓、水分を漉し取る腎臓、全身の知覚・不随意な体調管理、感情その他全般を司る脳細胞、まあその他人体には無駄なところってあんまりない（盲腸くらいか）。

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その「細かい血管が一杯集中して、血液が何らかの【交換】を行ってる臓器類」に不調を抱えてる基礎疾患持ちがコロナウイルス感染症によって「免疫の働きが過剰になる」とかすると、元々の臓器の不調が【ブースト】される。 容態急変からの死亡、みたいな。

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「ウイルスが毒を出して直接死ぬ」とかでなく、「ウイルスに過剰反応した自分自身の免疫反応が、過剰に対応しようとして自分の身体にダメージを与える」というのがコロナウイルス感染症という病気のプロセスなので、「ダメージを喰らう身体」のほうが元々何らかの疾患を持っているとダメージでかくなる

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ところが。 「コロナ感染者を優先し、専用病棟/病床を確保し、医師・看護師・技師もそちらに優先的にスタンバイさせる」ってなるとどうなるかというと、「非コロナ患者」の医療にダメージが及ぶ。端的には医療リソースの過度な不足になる。

加藤AZUKI @azukiglg

そんで、コロナウイルス感染症は「基礎疾患、その他の何らかの病気を既に飼ってる人」の症状を急激に悪化させるから、非コロナ患者への治療を削減や軽視すると、本末転倒になる。

加藤AZUKI @azukiglg

年に数回の不定期な流行（日本では主に大型連休と連動してる気がするけどｗ）に合わせて、非コロナ患者を減らすとかそっちからリソースを取ってくるとかすると、その時期は非コロナ患者のリスクが高まる。専用病棟/病床を作ると流行期以外は非コロナ医療に転用できない医療リソースがだぶつく。

加藤AZUKI @azukiglg

「病院は高いのが当たり前だし、貧乏人は保険が使えないから病院なんて掛かれない」がスタンダードな日本以外の国々と、 「病院は安くていつでも誰でもかかれるのが当たり前、医療費は国民皆保険で国が負担してくれるから病院には気軽にいけ」の日本。 もうまずそこからして違うからなあ……。

加藤AZUKI @azukiglg

この２年間、いやもう３年目か。 コロナウイルス感染症を巡っては、 a)病気そのものへの理解（未知数過ぎて研究論文と臨床報告を平行で追う医療方面のポリティカルコンパスに大変お世話に） b)感染症対策（行政）の理解 c)心理的にスタンピートを起こしやすい人々の興味と救済期待の対象についての理解

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d)社会不安（及び、個々の生活や将来に対する不安）が拡大したときに、どういった過激行動が支持を得やすくなるか e)その他 などなど、とにかく複合的な要因が交じり合いすぎて、「全体を見渡さない一面的な利益要求」のリスクを思い知らされた気はする。

加藤AZUKI @azukiglg

ただ、我々はその多くが「自分の専門以外に対しては門外漢」で、複合災害であるコロナウイルス感染症流行に対して、【象を撫でる群盲】に成り下がりやすくなる。

加藤AZUKI @azukiglg

門外漢は大抵、「因果関係を簡略化しようとする」「対策を簡略化しようとする」「自分に理解できる概念に置き換えて理解しようとする」「自分が元々持っていない概念に触れると、それを省略して軽視するか、理解不能な悪魔に置き換えがちになる」ので……。

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門外漢が事物を理解するとき 1)どこかに悪意を持った悪人（悪魔）がいる 2)自分は真実を知らされないまま従わされた（無知であったことの自己肯定） 3)無知＝無垢であるので、無知のままだった自分は悪くない 4)正しく教えなかった専門家が悪い。専門家は事実を伏せて騙した 5)自分は被害者 てなりがち

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そして、(5)自分は被害者だから、(1)(4)加害者に対しては無限にマウントを取ることができ、(3)なので加害者の抗弁を理解しなくてもよい、ってなりがち。 コロナ禍の渦中では、研究分野の最先端にいる方々が、どうにか噛み砕いて懸念点の指摘や解説を行ってくれてたけど、「無知≒無垢」な人は理解拒絶

加藤AZUKI @azukiglg

噛み砕いてもなお複雑な概念や理屈が多かったから、基礎的な知見・素養のない門外漢に消化しきれないっていうのは、やむを得ないところではある。 でも人は、「自分に理解できないことを言ってマウントを取ろうとする相手」に対して身構えがちで、専門家を悪魔化する正当性にしたがりがち。

加藤AZUKI @azukiglg

これ、震災に伴う原発事故の後にも起きてたし、ウクライナ戦争を念頭に置いた安全保障環境の強化見直しとかについてさえ、専門家の意見を理解しきれなかった人達は専門家の意見を悪魔化して反対してた。

加藤AZUKI @azukiglg

「理解不能な概念（理論）」「自分の手に余る概念」「理解できない自分が尾取っているように思えてしまう概念」が持て囃されたり、重要視されたりすると、「そこにタッチできず、それが理解できない門外漢は、自分が劣っているように感じられる」ようになる。

加藤AZUKI @azukiglg

ここらへん、「地動説を否定された話｣やらなんやらと同じで、「理解できない自分、違うものを信じてきた自分が騙されていた、無知だったとは認めたくない」から、「理解できないものは悪」と断じて否定・拒絶するのが楽、ってなる。

加藤AZUKI @azukiglg

「スピリチュアルな神様や伝統的な巫女・教祖・聖典を伴わないが、理論（聖典の代わり）、主導的な提唱者（巫女・教祖の代わり）、があって、自分達を劣ったものとしようとする敵（悪魔の代わり）を否定し、敵を悪魔化して排撃し、同じ考えの同志（信者の代わり）で結束する」のがカルト。

加藤AZUKI @azukiglg

wikipediaにもあるけど、カルトはそもそもは「狂信的信仰」の一部を差し、現在は「似非科学」も含む。 前ツイにあった「自分に理解できない概念への憎悪、拒絶と、そうした概念を無効化する理論などを信奉する、その自分を高い地位で肯定する」とかがカルト。

加藤AZUKI @azukiglg

一見するとカルトって「最新の概念を理解できない愚者が飛びつく蒙昧なもの」のイメージあるけど、実際には「従来の（伝統的な）概念に固執するもの」もあるし、「自分達だけが真実に気付いている（先覚的少数者）と誇るもの」もあるし、「自分達の先進的理論こそが正しい（似非科学）」とか色々あり、

加藤AZUKI @azukiglg

高学歴者、或いは高度な知識・技術を持っている（と自負している）、一種のエリートや「出世できなかった高能力者」が、「利他的であることで自分の正しさを証明しようとする利己的承認欲求」にハマることでなったりもする。

加藤AZUKI @azukiglg

オウム真理教がカルトだったかテロ組織だったかは意見が割れるけど、「自分達の独自理論、自分達の先覚的優位性、認めて貰えなかったエリート」とかの条件は満たしてるので、アレは実行能力を持ったテロ組織であり心理的にはカルトの条件を満たしてたとは思ってる。