僕は適切なキャラクター配置とその位置関係こそが何よりも雄弁な表現だと考えてて、言葉とか表情による直接的な表現があんまり好きじゃなかったりする。
2020-01-11 00:33:46見るからに仲がいい関係よりなんで一緒にいるかわからない(けどいつも一緒)という関係が好きなんだよな。メルカトルと美袋もそうだし、ANNにおけるくりぃむもそうかもしれない……探偵に殺意を覚えつつ付き合う助手。ボケに対してずっとカリカリしてるのに律儀に付き合ってくれるツッコミ。
2020-01-11 00:36:46「いや本気で言ってたらお前と一緒に漫才やってねーよ」みたいな台詞は本編で1回までなら許す(何様なんだ)。
2020-01-11 00:38:33逆に一緒にいるのに仲睦まじいとされてる場合は見えない亀裂が走っているというディスコミュ表現であってほしい。
2020-01-11 00:41:00小説にかぎっては過去に書いたものを読んで、首をかしげることってまずなくて、むしろ感心することの方が多いんだけど、創作論に関しては1ヶ月でもうなに言ってんだこいつとなってくる。
2020-01-11 10:40:37エンタメ小説ってほとんどミステリしか読んでこなかったとこがあって、ミステリはエンタメの王様だと思ってたりしたのでWeb小説を読むようになって軽くカルチャーショックを受けた。え、何読んだらこういうの書こうと思うのって。僕はそういう作品は知らない。
2020-01-12 10:42:41『このミステリーがすごい!』が実質のエンタメベスト本だと思ってたとこがある。あそこで言う「ミステリー」の定義は広い。だから、エンタメは全部ミステリなんだと。どうやら違うらしいよ。知ってた?
2020-01-12 10:47:25いや、ホラーとかSFとかファンタジーの存在はうっすら認識してたんだけど、驚いたのが特にそれらの要素を含まない現代ものの作例。あれらはいったい何なんだろうとずっと謎に思ってたんだけど、最近、解像度高めで大人向けのラノベなんだとわかってから腑に落ちた。
2020-01-12 10:49:33恋愛小説を読んだことがないわけじゃないんだけど、文芸調のものがほとんどで、それらは基本的に恋愛を使ってより普遍的な何かを描こうとしてるものだった。恋愛が主軸でそれ以上でもそれ以下でもない軽いエンタメ小説はたぶん読んだことが……ない。
2020-01-12 10:57:26理由がないように見えて、実は目的があって惚れたふりをしてた→でもその過程で本当に好きになってたみたいなのがわかるのが好きなんだけど、これもやっぱり技法萌えなんだよな。
2020-01-12 13:18:58ミステリ読みだからというより、「行動は感情に先行する」という描写が好きなんだよな。とにかくまず行動があってその後感情が伴うというのがいい。作劇としてもスマートだし。
2020-01-12 13:24:02「なんかわかんないけど付き合ってる」というのが好きなので、ドラマチックに、段取りを踏まえて描かれる関係ほど「結ばれるな」と思ってしまう。
2020-01-12 13:40:08エピローグでは何の説明もなく別のキャラとくっついててほしいし、本編でもその場のノリで適当に別キャラと付き合いはじめてほしいし、何なら最初からなんで付き合ってるかわからないパートナーがほしい。
2020-01-12 13:40:42強キャラにはチート能力に胡坐をかいてる感があってほしい……体を全然鍛えてなかったり、挙動が雑だったり。その方が能力そのものの強さが際立ってよい(苦戦するようになって改善していくのもいい)。
2020-01-14 00:03:04ピンチをチャンスに変える。こういう作劇がなぜ用いられるかというと、単純に劇的な展開にしやすいからという以前に、勝負の前提条件を変えられるからというのがあると思う。
2020-01-14 00:32:25ピンチとはつまりイレギュラーで、敵キャラはだいたい自分有利と思ってイレギュラーを受け入れた結果、本来なら絶対に揺らがない勝敗をひっくり返されてしまう。
2020-01-14 00:32:41ある程度の速度で完成させることを前提としつつ、徐々に精度を上げていくという考え方、忍者が竹を毎日飛び越える修行くらい荒唐無稽に思えてしまう。
2020-01-17 23:56:20男主人公のときは劇的な方向にリアリティを踏み外すけど、女主人公のときはふわっとリアリティから乖離した感じになる傾向がある。
2020-01-19 14:35:48いつかどこかのオタクが言ってたんだけど、エモい関係性が恋人関係に収束されると途端にチープ化したように感じられてしまう……というのは確実にあるじゃないですか。そういう展開をやるなってことじゃないよ。上級スキルってだけ。
2020-01-19 22:10:38キャラは恋をしてるときが一番魅力的……というのは恋さえさせれば無条件に魅力的になるという意味じゃなくて、そうなるポテンシャルがあるというだけの話。むしろ下手に手を出されると萎える。
2020-01-19 22:12:46ステレオタイプの力押しで同化を求めてくる作劇にもそれなりに需要があるのだろうけれど、個人的にはそれであんまりおもしろいと思ったことがないという話です。
2020-01-19 22:19:16少なくとも短編で着想から狙い通りに書けることってそうそうなくて、着想と狙いのどっちを通すかという選択を迫られることになるんだけど、僕は無条件で前者を選ぶ……けれども人によっては考慮の上で後者を選ぶんだろうなと。この辺を趣味の違いで片付けてしまっていいのかどうかがわからない。
2020-01-20 01:58:43長編より短編を書く方が難しいというのはたぶんそういうところで、人間力が豊かな人はたぶん長編の方が楽に書けるんだと思う。後付けでいくらでも密度を上げられる。対して短編は正解を選び続けないといけないと破綻する。
2020-01-20 02:07:13「思いつかなかったんじゃない。思いついてもやらなかったんだ」というのは正しいけど、「だからやるな」なんて後ろ向きな意見は無視していい。難しさを認識したうえでそれでもやるのが傑作の条件だと思う。
2020-01-21 12:37:01分裂と反復。僕はこのふたつが作劇の基本だと思ってるとこがあって、そこがきちんと押さえられてる話はおもしろく感じやすい。
2020-01-21 21:34:27別名戸松秋茄子。レムリア生まれシャンバラ育ち彩都市在住トレセン学園勤務の専属レンズ(アストンマーチャン全冠&名手)でタイムキーパー。ワナビになりたいワルナスビ。ノワールとニューロティックスリラーで人生を学んだ、うお座B型INFP芸術家タイプの可能性の獣🦄20⇧
『火車』のあの人だったり『禿鷹』シリーズの禿鷹みたいなさ、物語の中心にいるのにその心情が直接的には描写されない人物というのが好きなんですよね(『白夜行』もそうらしいけど読んだことない)。
2020-01-21 21:52:49鳴海清隆も言ってしまえばそのパターン。カノンとアイズ、火澄と歩という運命を共有し互いに支え合う関係性を重ねて描くことで、その片割れをすでに失ってしまった彼の孤独を浮き彫りにしてるのがいいんだよ。
2020-01-21 21:57:06ああいうプロットを駆動させるため全知に近い知性と決して揺るがない心を与えられたキャラの内面が、その分身たるキャラクターたちの相克によって表現されるのがいい。
2020-01-21 22:00:36僕の趣味として、段取りは重要だし無意味に裏切るべきじゃないけど、キャラの命運を決するのはリアリティであるべきというのがある。
2020-01-22 21:06:52一般的な言葉を使うと、両片思いが好きで、さらに言うと肉体関係のある両片思いが好きで……それも不倫とか浮気としてはじまるんじゃなう最初からずっと好き合ってて体の関係もあるのになぜかくっつかなくてお互い別の恋人を作ってしまうというのがいいんです。
2020-01-22 21:15:06「なんで付き合ってるかわからない」というのが好きというのは繰り返ししてるんだけど、「なんで付き合ってないかわからない」というのも好きで、つまり、僕の中で(虚構における)恋人とか夫婦関係っていうのは説明も回避も不可能な、身も蓋もない事実、運命なんだよな。たぶん。
2020-01-22 21:20:46だから、ドラマチックな悲恋ではないんですよ。なんかわかんないけど人生の不思議で奥ゆかしい力によって結ばれない。それがいい。
2020-01-22 21:26:44「広義のミステリーのうち、どのサブジャンルにも当てはまらないのがサスペンスだ」という考え方があって、カクヨムのジャンル分類における「現代ドラマ」もこれに近いと思う。他のどのジャンルにもあてはまらないから消去法的に選ばれることが多い。少なくとも、僕の場合はそう。
2020-01-23 22:40:25