うちのドールさん達が、基本的に青春している物語です。300番から329番。文化祭の演目が決まったり、みはるんが薫くんの家にお泊まりしたり、瑠璃ちゃんがまた天邪鬼やったりします。
0
るな@ドール @runadolls7

300-1 康太郎「るりちー」 康太郎「消しゴム落ちたよ」 瑠璃「ありがとう」 康太郎「休み時間に何熱心に書いてるの?」 瑠璃「あ、わ、なんでもない」 康太郎「あれ?ひょっとして」 康太郎「なんかのプロット?」 瑠璃「なんでもないよー」 瑠璃「ってかプロットって言葉知ってるの?」 pic.twitter.com/aULaRQ3Qjh

2023-06-19 09:15:24
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-2 康太郎「あ、俺、漫画描くの」 康太郎「もちろん下手の横好きだけど」 康太郎「あ、そんで一次創作だけど」 瑠璃「へえ!」 瑠璃「お話書く人なんだ!」 康太郎「そんな偉そうなもんじゃないけど…」 瑠璃「私、小説家になりたいんだ」 瑠璃「下手だけどね」 瑠璃「今度書く話考えてたんだ」 pic.twitter.com/obO7EnIr2K

2023-06-19 09:18:57
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-3 康太郎「もしよければ、書いてるプロット見せてよ」 瑠璃「…恥ずかしいけど」 瑠璃「お話書く人になら…いいか」 康太郎「…」 康太郎「ふむ…」 康太郎「あのさー」 康太郎「これ」 康太郎「文化祭の出し物でやらない?」 瑠璃「へ!?」 康太郎「うちの学校の文化祭の花形は演劇じゃん」 pic.twitter.com/9W4ObtG6I5

2023-06-19 09:21:27
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-4 康太郎「だいたいのクラスで2年生は演劇やるじゃん」 瑠璃「えっ、でも、私の下手な話…」 康太郎「いや、いいと思うよこれ」 康太郎「演劇用に短めに書き直してくれれば」 康太郎「アリだと思うんだけど」 瑠璃「でも、みんながなんて言うか…」 康太郎「あらすじを発表する必要はあるね」 pic.twitter.com/9iwuslJdiK

2023-06-19 09:24:13
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-5 瑠璃「こないだの修二くん並みに恥ずかしい…」 康太郎「そんなことないよ」 康太郎「みんながダメって言ったらダメなんだし」 康太郎「チャレンジしてみるのはアリだと」 康太郎「俺、思うわ」 康太郎「俺、この話、観たい」 瑠璃「えええええ」 瑠璃「どうしようどうしよう…!」 pic.twitter.com/heLguyhDSP

2023-06-19 09:26:20
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-6 康太郎「今度、ホームルームで」 康太郎「出し物についてそろそろ」 康太郎「話し合う予定じゃん?」 康太郎「それまでにあらすじまとめられる?」 瑠璃「…」ゴクリ 瑠璃「…やってみる」 康太郎「よし来た!」 康太郎「絶対これいいよ」 康太郎「ってか悲しい話だけど」 康太郎「エモい」 pic.twitter.com/ROl7VDuhRn

2023-06-19 09:28:39
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-7 瑠璃「康太郎くん」 瑠璃「私、あなたに散々酷いことしたと思うけど」 瑠璃「背中押してくれるんだ?」 康太郎「そりゃさー」 康太郎「ホントはるりちーと付き合いたかったけど」 康太郎「それとこれとは別じゃん?」 瑠璃「…なんか、康太郎くん」 瑠璃「彼女ができてからの方が話しやすい」 pic.twitter.com/3PuX5j5Cyj

2023-06-19 09:31:36
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-8 康太郎「そう?」 康太郎「俺、もともと話しやすいよ?」 康太郎「双子座B型なめんな」 瑠璃「わは」 康太郎「俺は『漫画家になりたい』までは」 康太郎「言い切れないけど」 康太郎「『小説家になりたい』って」 康太郎「言い切れるのって」 康太郎「すげー羨ましい」 康太郎「カッコいい」 pic.twitter.com/OV7i4pVJZt

2023-06-19 09:36:48
拡大
るな@ドール @runadolls7

300-9 康太郎「俺」 康太郎「るりちーが将来なんたら賞を取るまで」 康太郎「応援するわ」 瑠璃「康太郎くん…」 瑠璃「私に彼がいなくて」 瑠璃「それ言われてたら」 瑠璃「好きになってたと思うわ」 康太郎「今更かよー」笑 康太郎「まぁ俺、るりちーの友達だかんね」 康太郎「今後とも頼むよ」 pic.twitter.com/GtPgMAJYXB

2023-06-19 09:39:59
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-1 (長山家、居間) 修二「あ、瑠璃ちゃん」 修二「いらっしゃい」 瑠璃「お邪魔してます」 聡太「修二おかえりー」 修二「ところで瑠璃ちゃん」 修二「さっき学校で」 修二「康太郎とめっちゃ盛り上がってたの何?」 瑠璃「えっ」 瑠璃「ここで話すの?」 瑠璃「…まぁ、言ってもいいか…」 pic.twitter.com/ZA0EK4TyE1

2023-06-19 10:38:38
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-2 瑠璃「康太郎くんね」 瑠璃「私に文化祭の時にやる演劇の」 瑠璃「物語書いてみないかって」 修二「瑠璃ちゃんそんなことできんの…?」 瑠璃「下手っぴだけど…」 聡太「将来の夢は小説家だもんね」 聡太「やらせてもらえるならやってみたら」 瑠璃「夢と言っても夢物語レベルですよ…?」 pic.twitter.com/yQMqjeZRBI

2023-06-19 10:41:41
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-3 修二「なんでか知らんけど」 修二「うちの学校の文化祭の花形って」 修二「演劇なんよね…」 聡太「面白いことやるんだな」 聡太「俺の高校そんなのやらなかったよ?」 瑠璃「ところで」 瑠璃「康太郎くんの彼女になった子」 瑠璃「どういう子?」 瑠璃「すごい積極的だった…」 pic.twitter.com/XwS37XVOMv

2023-06-19 10:45:16
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-4 聡太「エミリ」 聡太「どんな子になってるん?」 修二「ちっちゃいまんまだけど」 修二「大人っぽくはなったな」 修二「こないだはめっちゃ困らされたけど」 修二「分かってくれてからは大丈夫」 修二「しっかりしてそうだよ」 聡太「瑠璃ちゃん」 聡太「聞いたかもしれないけど」 pic.twitter.com/iXkp4Lw4cH

2023-06-19 10:47:56
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-5 聡太「子どもの頃、うちで」 聡太「預かってたみたいな子なんだよね」 聡太「俺は中学行っててあんまり絡まなかったけど」 聡太「修二の友達の妹だったし」 聡太「仲良かったよなお前ら」 修二「まぁね」 瑠璃「そうだったの」 瑠璃「正直、康太郎くんに彼女できて」 瑠璃「ホッとしてる…」 pic.twitter.com/RZGMV18fBF

2023-06-19 10:51:14
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-6 瑠璃「友達になる程度ならいいけど」 瑠璃「顔見るたびに『付き合って』って言われて」 瑠璃「正直疲れてた…」 修二「お疲れ様…」 瑠璃「悪い人じゃないから」 瑠璃「邪険に扱うの」 瑠璃「私だって罪悪感あったしさ」 聡太「邪険に扱ってたのか」 瑠璃「あの人突き放すの大変なんだから」 pic.twitter.com/yxOxv2Eauy

2023-06-19 10:54:11
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-7 聡太「あいつ人懐こいもんなー」 聡太「…何故か懐かれて、たまにウチに来るんだよな…」 瑠璃「え、ここに!?」 修二「しかも俺じゃなくて兄貴目当てで」 瑠璃「…何があったの…?」 聡太「何にもなかったんだけどね…」 修二「俺も、あの子にオトコができてくれて」 修二「助かった…」 pic.twitter.com/dsQpjTqCsg

2023-06-19 10:56:57
拡大
るな@ドール @runadolls7

301-8 瑠璃「なんかさ」 瑠璃「出会いってご縁よね」 瑠璃「ちゃんと縁のある人と」 瑠璃「仲良くしてくれて良かったと思う」 修二「瑠璃ちゃん優しいね…」 修二「あのクソめんどくさい康太郎に…」 瑠璃「基本はいい人だしさ」 瑠璃「さて」 瑠璃「あらすじ書くの頑張ろう」 聡太「頑張れー」 pic.twitter.com/SL6dxjL6yO

2023-06-19 11:01:27
拡大
るな@ドール @runadolls7

302-1 修二「結構並んだね…」 修二「暑いからみんなかき氷食べたいんだね…」 修二「梅雨のうちなら並ばないで済むと思ったけど」 修二「人気のあるお店はダメだねぇ」 実里「かき氷来たよー!」 実里「おいしそー!」 修二「だねー」 修二「ねぇ、みのりん」 実里「ん?」 修二「…なんでもない」 pic.twitter.com/tf1ulByNOO

2023-06-20 09:53:52
拡大
るな@ドール @runadolls7

302-2 実里「絶対なんでもなくないでしょー?」 実里「なんか言いたいでしょー?」 修二「ん」 修二「んっと」 修二「美味しそうに食べるなぁって」 実里「美味しいもん」 修二「可愛い」 実里「えっ」 実里「あのっ」 実里「かき氷ガツガツ食べてる女を」 修二「うん、可愛い」 実里「えー」 pic.twitter.com/x4WRrzo44G

2023-06-20 09:56:07
拡大
るな@ドール @runadolls7

302-3 実里「…少し可愛らしくした方がいい?」 修二「わざとやる必要ないよ」 修二「一生懸命食べてて」 修二「そういうとこ見てるの好き」 実里「えー、なんか食べづらい」 修二「気にしないでいっちゃってください」 実里「えー」 修二「溶けますよ?」 実里「それはいかん」 実里「美味しー」 pic.twitter.com/TPDcMYWMi9

2023-06-20 09:58:23
拡大
るな@ドール @runadolls7

302-4 修二「しかし、」 修二「みのりんたくさん食べてるのに」 修二「太らないねぇ…」 修二「羨ましい…」 実里「修二くんたまに太るよね」 実里「なんで?」 修二「それは神様に聞きたいです…」 修二「ってか、中学の途中まで」 修二「とても太っておりまして」 修二「ダイエットしたんですよ」 pic.twitter.com/zMez0A58iM

2023-06-20 10:04:31
拡大
るな@ドール @runadolls7

302-5 修二「お菓子作りにハマって」 修二「うまくできたのは家族にあげて」 修二「失敗作を自分で食べてたら」 修二「太りましてねぇ…」 実里「ありゃ」 実里「その頃の修二くん」 実里「見てみたいな」 修二「やめて」 修二「でっかいデブなだけだから!」 修二「相撲部からスカウト来たから!」 pic.twitter.com/Tsnnk4p0L8

2023-06-20 10:07:01
拡大
るな@ドール @runadolls7

302-6 実里「私の知らない修二くん」 実里「いろいろあったのね」 修二「そりゃ、みのりんもでしょ?」 実里「私の中学の時は…」 実里「ボッチだったから…」 修二(容易に想像できるな…) 修二「まぁ」 修二「今こうやっていられるのは楽しいね」 実里「うん、楽しい!」 pic.twitter.com/maQB3Nvyk2

2023-06-20 10:10:03
拡大
るな@ドール @runadolls7

303-1 修二「ところで」 修二「留学の話、どうなってる?」 実里「フツーに」 実里「7月の下旬から3週間くらい行ってくるよ」 実里「英語はあんまり聞き取れてないけど」 実里「少しヒアリング力上げとかないと」 実里「不安かもなー」 修二「そっかー…」 実里「ん?」 pic.twitter.com/p6R2TQeejg

2023-06-20 10:20:38
拡大
るな@ドール @runadolls7

303-2 実里「…寂しい?」 修二「そりゃ寂しいよー」 修二「3週間も離れるなんて」 修二「初めてじゃん?」 実里「大丈夫」 実里「毎日ビデオ通話しよう」 実里「瑠璃ちゃんとも話してたの」 実里「とりあえずあなたか聡太先生の」 実里「どっちかにかければ」 実里「4人で会えるし」 pic.twitter.com/0aZoLE7Zs8

2023-06-20 10:23:30
拡大
るな@ドール @runadolls7

303-3 実里「それから個別にお話ししようって」 実里「そしたら寂しくないよ」 修二「毎日?」 実里「うん、毎日」 修二「ホントに毎日?」 実里「うん」 実里「私や瑠璃ちゃんも」 実里「多分我慢できないもん」 実里「毎日よ」 修二「…うん」 修二「それなら…大丈夫かな…」 pic.twitter.com/HnUMApBTSp

2023-06-20 10:25:51
拡大
るな@ドール @runadolls7

303-4 実里「修二くんだって夏休み忙しいじゃん?」 実里「みはるんと一緒にボランティア」 修二「そうだね」 修二「俺結構楽しみなんだけど」 修二「みはるんが怯えてる」 実里「なんでもできるのにねぇ」 修二「あと1ヶ月で来ちゃうねー」 実里「ホント、ドキドキする」 修二「うん」 pic.twitter.com/aBq0a3wy0Q

2023-06-20 10:28:56
拡大
るな@ドール @runadolls7

303-5 修二「その前に期末試験あるし」 実里「わー、そっちの方が心配かも」 実里「なんで私、あなたと同じクラスに」 実里「いられてるんだろう…?」 修二「来年クラス替えはないから」 修二「卒業まであのクラスだよ?」 修二「また一緒に勉強しよ?」 実里「ぜひぜひー」 pic.twitter.com/Kaq4tU5dze

2023-06-20 10:32:17
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-1 瑠璃「えー」 瑠璃「公開したくなかった黒歴史たる」 瑠璃「私の小説ですが」 瑠璃「今度あらすじをクラスで発表すると」 瑠璃「どうせ修二くん経由で」 瑠璃「あなたに知られてしまうので」 瑠璃「いっそ感想を聞きながら」 瑠璃「書いていこうとか目論んでます」 聡太「協力するよー」 pic.twitter.com/KkhGFPRpAT

2023-06-21 09:34:31
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-2 瑠璃「しかも最終的にはシナリオにしないといけないので」 瑠璃「できるのかドキドキです」 聡太「まずはこれが今考えてるストーリーなわけね」 瑠璃「はい、そうです」 瑠璃「お目汚しかとは存じますが」 瑠璃「よろしくお願いします」 聡太「…緊張してる…?」 瑠璃「死ぬほどしてます」 pic.twitter.com/8KPRi6AxpG

2023-06-21 09:36:47
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-3 聡太「…」 聡太「ふむ…」 聡太「え」 瑠璃「なにか引っかかりましたか!?」 聡太「いや、ちょっとこれ」 聡太「悲しくない?」 聡太「誰も幸せにならなくない?」 瑠璃「ええ、そうですが」 聡太「俺、こういうの泣けちゃう」 瑠璃「あらすじで泣くのやめてくれません!?」 pic.twitter.com/Ad6FV1enRg

2023-06-21 09:39:22
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-4 聡太「せめてこの王様」 聡太「これだと全面的に悪者だけど」 聡太「主人公を本当に好きでやったことにしない?」 瑠璃「ほー…そういう方向性ね」 瑠璃「悪くないなー」 瑠璃「これ、洋風に書いてるけど」 瑠璃「要は竹取物語が元ネタなので」 瑠璃「王様の気持ちを考えたことなかったわ」 pic.twitter.com/Oddxazmj6x

2023-06-21 09:42:48
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-5 聡太「そーすると悪者がいなくなる」 聡太「みんな事情を抱えて破綻していく」 聡太「それならどうよ?」 瑠璃「あなたに聞いてよかった」 瑠璃「すごーい、さすがー」 瑠璃「悪者はいた方が盛り上がるかと思ってたけど」 瑠璃「そんなこともないね」 聡太「俺、漫画しか読んでないけどね…」 pic.twitter.com/HWGBr2CqMs

2023-06-21 09:47:53
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-6 瑠璃「えっと、そこは大幅に直すとして」 瑠璃「あと引っかかるところはない?」 聡太「主人公が弱い」 聡太「もっと強そうでいいと思う」 聡太「女の子でもこの立場なら」 聡太「強くならないと無理っぽい」 瑠璃「あーそれは私も思ってた」 瑠璃「泣いてるだけじゃダメよね」 瑠璃「うん」 pic.twitter.com/CTNBeWENm8

2023-06-21 09:50:49
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-7 聡太「…しかし、全体としては」 聡太「瑠璃ちゃんすげー…」 聡太「こんなこと考えてたんだ…」 瑠璃「なんか恥ずかしいのですがどうしよう」 瑠璃「今まで人前に出すのは部活の時だけだったから」 瑠璃「ましてあなたに見られるなんて」 聡太「いいじゃん!」 聡太「すごいよー」 pic.twitter.com/BQ2Gsiof3R

2023-06-21 09:53:51
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-8 聡太「こういうのさ、なんか」 聡太「コンテスト?みたいなやつ」 聡太「出しちゃえばいいのに」 瑠璃「そんなに出来が良くないよー」 聡太「だって、将来小説家になりたいんでしょ?」 瑠璃「全く夢物語でしかないですが…」 聡太「えー、叶えようよ」 瑠璃「あなたはすごい」 聡太「え?」 pic.twitter.com/SYmGVwFECq

2023-06-21 09:56:30
拡大
るな@ドール @runadolls7

304-9 瑠璃「褒めて伸ばす人よね」 瑠璃「いつも思ってるけど」 瑠璃「褒められると嬉しい」 瑠璃「めっちゃいい先生」 聡太「あ、褒められた」 聡太「俺、おだてられると木に登るタイプなので」 聡太「嬉しい」 瑠璃「将来は中学の先生になりたいんだものね?」 聡太「うん」 聡太「将来、かぁ」 pic.twitter.com/EqvfqtN5uP

2023-06-21 10:00:43
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-1 薫(…あれ?) 薫(ここ何処だ?) 薫(塾にいたんだけどな) 薫(病院だな…) 薫(どうしてここにいるんだろう?) 薫(ああそうか) 薫(さっき、猛烈に胃が痛くなって) 薫(…そのあと気絶したのかな) 塾の事務員「あ、柴田くん」 事務員「気がついたのね」 薫「申し訳ありません」 pic.twitter.com/nsQ92i1MTu

2023-06-21 10:27:44
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-2 事務員「親御さんには連絡してあるから」 事務員「私はここで失礼するね」 事務員「無理のしすぎは良くないわよ」 薫「ありがとうございます…」 薫(母さんは来てくれない) 薫(仕事が忙しいから) 薫(父さんはずっと家に帰ってこないし) 薫(僕の父親じゃない) 薫(誰も来やしないよ) pic.twitter.com/UAJX0qL3fD

2023-06-21 10:30:07
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-3 カチャ 薫「みはるん…」 美晴「スマホにエマージェンシーコールが来た」 美晴「病院にいるって出てきて」 美晴「どうしたのかと…心配で…」 薫「走ってきてくれたの?」 薫「大丈夫、息を整えて」 美晴「大丈夫、じゃないよ」 美晴「どこを悪くしたの?」 薫「多分、胃…痛くなった」 pic.twitter.com/UqqvMnskdJ

2023-06-21 10:33:13
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-4 薫「気絶しちゃったみたいで」 薫「僕もなんだかよくわかってない」 看護師「あら、ご家族?」 美晴「お邪魔してます」 看護師「…じゃなくて、彼女かな?」 看護師「あとでお兄さんがくるらしいから」 看護師「そしたら病状を先生から」 看護師「説明してもらいますね」 薫「お兄さん…?」 pic.twitter.com/WGz0ER5Dls

2023-06-21 10:39:02
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-5 薫「ああ、ウチの母さん、また」 薫「聡太先輩を使って…」 薫「何かあるとすぐに連絡して」 薫「僕の面倒を見させるんだよ…」 薫「自分の子だろう、自分でやれよ…」 美晴「…」 薫「まぁ、来てくれる人がいるだけでも」 薫「幸せなんだけどね、僕は」 pic.twitter.com/p7xzSPsYBf

2023-06-21 10:41:26
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-6 薫「みはるんも、ありがとう」 薫「エマージェンシーコール」 薫「設定しとくと迷惑かけちゃうね」 美晴「絶対切らないで」 美晴「私には必ず連絡を頂戴」 美晴「遠慮しないで」 美晴「お願いだから」 薫「…うん…そうだよね…」 薫「ありがとう…」 ガチャ 聡太「薫、どうした!?」 pic.twitter.com/vnLl047Os3

2023-06-21 10:43:53
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-7 聡太「あ、みはるん」 聡太「来てたんだ」 美晴「うん」 聡太「お前のお母さんから連絡があって」 聡太「とりあえずお母さんの職場に寄って」 聡太「お金預かってきた」 聡太「保険証はお前が持ってるんだな?」 薫「うん」 薫「いつも迷惑かけて、ごめんね…」 聡太「何言ってんだ馬鹿」 pic.twitter.com/3GDYBhLZzr

2023-06-21 10:46:32
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-8 医師「お兄さんかい?」 聡太「はい」 医師「薫くん、胃痙攣だね」 医師「あと、ひどい疲れと寝不足」 医師「痙攣が治ったあと、ぐっすり眠っていたよ」 医師「受験生らしいけど」 医師「ストレスと寝不足は良くないね」 聡太「はい」 聡太「ありがとうございます」 美晴「…」 pic.twitter.com/AxlfGrn8SP

2023-06-21 10:50:16
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-9 聡太「…薫…」 聡太「だから言ったろ、今から頑張りすぎると」 聡太「体、もたないって…」 薫「ごめんね、先輩」 薫「言ってもらってた」 美晴「私と一緒なの、負担になってる?」 薫「それは」 聡太「みはるん、それはないから安心して」 聡太「こいつの問題だ」 聡太「君じゃない」 pic.twitter.com/pDUKoW8XUy

2023-06-21 10:54:37
拡大
るな@ドール @runadolls7

305-10 聡太「ま、」 聡太「お母さんが聞いた話だと」 聡太「明日にも退院できるらしい」 聡太「退院の時はまた俺来るから」 聡太「連絡して」 薫「うん…」 薫「母さんは…来ないんだね…」 聡太「…」 聡太「じゃ、今日は大人しく寝てろ」 聡太「みはるんを悲しくさせるな」 薫「うん…」 pic.twitter.com/P6cG8UVcj6

2023-06-21 10:58:57
拡大
るな@ドール @runadolls7

306-1 聡太「とりあえず退院できて良かったな」 聡太「よく寝た?」 薫「…ごめんね、先輩…」 薫「僕の家族役やらせちゃって…」 聡太「いつものことだろ」 聡太「もはや家族でよくない?俺」 薫「母さんが先輩に甘えすぎなんだよ」 薫「本人は淡々と仕事行きやがって」 薫「僕には興味がない」 pic.twitter.com/cdAuuih0z9

2023-06-22 09:25:57
拡大
るな@ドール @runadolls7

306-2 聡太「お前は大学入ったら」 聡太「さっさと独立するんだな…」 聡太「お前のお父さんとお母さん」 聡太「別れたいんだろきっと」 薫「うん…」 薫「僕の教育費とかあるから」 薫「母さんは僕が大学出るまでは」 薫「別れられないんだろうな…」 薫「そんな理由で別れないでいられてもなぁ」 pic.twitter.com/gl1uLOicM9

2023-06-22 09:29:01
拡大
るな@ドール @runadolls7

306-3 聡太「俺はお前の味方だかんな」 聡太「何かあったら逃げて来い」 聡太「俺だってまだ親掛かりの身だけど」 聡太「うちの親はお前のこと分かってるし」 薫「ありがとう」 薫「今は勉強してれば気が紛れるから」 薫「大丈夫」 薫「それに、みはるんもいてくれるし」 薫「味方が増えた」 pic.twitter.com/gzBd8ZrCv8

2023-06-22 09:31:05
拡大
1 ・・ 5 次へ
0
まとめたひと
るな@ドール @runadolls7

ドールアカウント。かなりウェットです。詩とか小説とかを書いているみたいなアカウントでもあります。ドールさんの物語続けて書いてます。もしよければピン留めツイートからリンクあります。交流大歓迎。 中の人は話しかけてもらうととても喜びます。