お題メーカー系で書いたお話集

織夜(oriya) @oriya16kf

織夜の書く曦澄は「漫画家×ジムトレーナー」です。 #shindanmaker #CP現パロ職業メーカー shindanmaker.com/1108226 このメーカーさんは、曦澄をしっているのか。 絵がうまい沢蕪君と、副業(違)でボクシングフィットネスジムトレーナーしてる江澄･･

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都内某所駅前のボクササイズジムで、一人息を切らす男がいた。 漫画家曦臣「はぁはぁ･･」 インストラクター江澄「･･･。お客様、もう限界ですか？」 曦臣「た、体力がなくてすみません･･･。」 (続く)

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江澄「（こいつ、結構筋肉があるから、期待したけど、全然駄目だな･･ちっ）いえ、まだ今日は初日ですし、無理なさらず･･。どうして当ジムに？」 曦臣「担当に、少しは身体を動かさないと健康に悪いと言われて･･。」 江澄「お客様は、随分鍛えていらっしゃるようですが･･何かスポーツを？」

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曦臣「いえ何も。家でダンベルやってるだけで･･。一日ずっと座りっぱなしの仕事なので、少しは身体を動かさないとと思って。」 江澄「（ダンベルだけでこの筋肉だと？嘘だろ？）失礼ですが、お仕事は何を･･･。」 曦臣「漫画家です。ご存じないと思いますけど･･沢蕪君って言うペンネームで･･」

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江澄「は？えっ？あの人気雑誌の週刊ウイニングの･･･」 曦臣「あ、読まれますか？ウイニング」 江澄「えっ？あの沢蕪君ですか？あの繊細で精巧な絵柄の･･大人気漫画のドラゴンフォレストの？！」 曦臣「いやぁ、お恥ずかしい･･。」 江澄「（とんだ大物だった･･これはジムの宣伝になる！）」

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江澄「これから私がトレーナーとして、無理なく、お客様に体力をつけてさしあげます。ボクササイズは実際に人を殴るわけではありませんから、手も痛めませんし、漫画に差し障りもないでしょう。」 曦臣「えっ、専属トレーナーになって下さるんですか？本当ですか？嬉しいなぁ。」

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そのうち親しくなっていき、曦臣の家にも行くようになり･･みたいな。

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ちなみに漫画家曦臣の担当さんは、「絶対に締め切りを守らせる鬼の編集」と名高い、金光瑤です。 編集長は大哥です、副編集長は宗輝です。 懐桑は少女漫画誌で連載している漫画家です。 懐桑「大哥の雑誌では絶対描かないから！いやだよ、ネームに口出されるの。勇気！根性！みたいなの嫌いだし。」

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曦臣の自宅は、「あの時💏しておけば」の漫画家さんの家みたいに、小さいプール付きの大豪邸がいいなぁ･･･。 曦澄がもだもだしているので、金光瑤がイライラして、「先生の仕事のためです」と、くっつけようと気を利かせるが、全部無駄に終わるみたいな。ギャグや･･･。

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小さな庭のプールに、金光瑤がわざと江澄を落として、 「わー、大変です！沢蕪君先生！江さんが落ちちゃいました！お風呂であっためないと！（渾身の演技）」 「いや、別に俺はこのまま帰る･･･」 「いやいやお風呂へどうぞ！」 　曦臣の服を借りて、彼シャツ的な袖が余る湯上がり江澄

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曦臣「はわわ･･」 (いつの間にかいなくなる金光瑤。「これで進展しますね」と思っている） 江澄「服が･･乾いたら、すぐ帰るから･･･。」 曦臣「泊まっていきませんか？」 江澄「え？」 曦臣「客間もあるので！」 　ドキドキしながら客間で寝ているが、曦臣は自分の部屋で寝て何も起こらない。

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江澄『一睡も出来なかった！同じ家で寝ているかと思うと』 曦臣「あー、よく寝た。」 金光瑤「一晩一つ屋根の下でいて、何もなかったですって！！？本当に好き同志なのですか？？！」 曦臣「君の言うとおり、一緒に朝のコーヒーを飲んだよ。」 金光瑤「意味が違う！！！」 ギャグや･･･。

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そのうち、江澄がしびれを切らして、押し倒すものの、経験値がなさ過ぎて、軽いキスするくらいで「次どうするんだ？」ってなってるうちに、「もう終わりですか？」って言ってひっくり返されて･･･だといいなぁ･･。ずっとプラトニックでもだもだしててもいいかもしれないけど。

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金光瑤「あのトレーナーの方を好いているのなら、触れたいとは思わないんですか？」 曦臣「思うけど、許可を取るタイミングが難しいんだよね」 光瑤「許可？」 曦臣「１回つまずいた彼を抱きとめたことがあったんだけど、そのままどさくさに紛れて抱きしめていたら、

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『いつまでこのままなんだ。支えてくれたことには礼を言うが、このままというのは意味がないだろう。俺はいいといっていない。』って。だから許可が必要かなって思って、手に触れていいですか？頬に触れていいですか？って聞くんだけど、彼は『知るかっ！』って･･」 光瑤「（照れかくしだろ？！）」

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曦臣「だから、彼といると、ずっと許可ばかり求めてしまって」 光瑤「今度「知るか」って言われたら、OKだと思って続けて下さい」 曦臣「え？それではまた怒られてしまうし･･。彼に嫌われたくない･･」 光瑤「･･･。（めんどくせー！）」

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曦臣「･･と言うようなことを言われたんですけど。」 江澄「･･･それを馬鹿丁寧に俺にいちいち報告するのか」 曦臣「何を怒っているんですか」 江澄「あなたと、その担当とは随分仲がいいのだな。」 曦臣「えっ？」 江澄「そんなに何でも話せる相手なら･･そっちの方が気が合うのではないか？」

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曦臣「･･･もしかして嫉妬･･してますか？」 江澄「！」 曦臣「わー、私、初めて嫉妬している人を目の前で見ました。ちょ、ちょっとスケッチさせてもらってもいいですか？その表情、貴重です。」 江澄「はぁ？！」 曦臣「･･･かわいいですね。」 江澄「おっ、俺はっ、帰るっ！」

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曦臣「ちょっと待って！」 江澄「あなたはっ、本当に、よくわからない！」 曦臣「嫉妬なんかしなくても、私はあなたのことしか興味がないし、触れたいのもあなただけですよ？ああ、どうしてあなたはそんなにかわいいのか。そんな顔で外に出てはいけないよ。いっそ隠してしまおうか」 江澄「知るか！」

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曦臣「知るかは･･･OK･･･。」 江澄「ちょっと！待て！抱きかかえるな！俺は夕方からシフトが入っている！」 曦臣「夕方までまだ時間あります」 江澄「あなたも仕事をしろ！漫画家は締め切りに追われているものだろうが？！」 曦臣「今朝脱稿しました」 江澄「どこに連れて行く気だ！やめろ！」

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兄上がやべー奴になってきた･･･💦。

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織夜の書く曦澄は「執事×部活顧問」です。 #shindanmaker #CP現パロ職業メーカー shindanmaker.com/1108226 執事も部活顧問もすごい合ってるけど、私の中の兄上は、仕える側じゃなくて、仕えさせる側だから･･･。 あ、例えばお金持ちの坊ちゃんだけどあえて高校教師やってる江澄のところに（続）

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突然執事があてがわれて、「俺は執事なんかいらん！」って言うんだけど、情にほだされてそのまま家にいさせたら、実は幼い頃からの婚約者曦臣（江家よりお金持ち）が、婚約者が嫌なやつならていよく断ろうと、執事として潜入したとかでもいいですね。（続く）

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結局お互い好きになってしまい、曦臣は身分を明かしたいけど、この生活も捨てがたいし･･と秘密を抱えたままつきあって、江澄は仕える者とそういう関係になるのはどうなんだ？！と葛藤して、両思いなのにもだもだする曦澄とかはいいですね･･🤔。

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執事なのに、家事がうまくなくて、 江澄「執事なのに、洗濯もまともにできんのか！もういい、俺がやる！」 曦臣「出て行けとは言わないのですね･･･」 江澄「行くところがないのだろう？俺が家事をたたき込んで、他でも働けるようにしてやる！」 って、面倒見の良さが発揮されるやつ。

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織夜の書く忘羨は「新聞記者×考古学者」です。 #shindanmaker #CP現パロ職業メーカー shindanmaker.com/1108226 うわっ、すごくそれっぽい。 文化欄の新聞記者藍湛が、誰も行きたがらず押し付けられた、変わり者だという考古学者に嫌々取材に行くが･･･みたいな！？

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記者同僚「その考古学者、死んだ者の声が聞こえるらしいぞ。遺跡で、そいつの言ったところを掘ると必ず古代人の人骨が見つかるらしい。だから気味悪がって、誰も取材に行きたくないのさ。でもいろいろ賞も取っちゃってるし、誰かが行かないといけないんだけど、藍くんならそういうの（続）

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気にしないだろ？」 藍湛「･･･そうですね。そんな非科学的なこと」 同僚「だから、お願い。行ってきて？今度焼き肉おごるから」 藍湛「要りません。肉は食べないので。」 　去る藍湛 同僚「･･･変わり者同士で気が合うかもな？」 　考古学者の研究室に行く藍湛

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藍湛「失礼します。雲深新聞の藍忘機と申しますが」 魏嬰「あー、はいはい。」 藍湛「（若いな。研究室の学生か？）魏教授は不在でしょうか。」 魏嬰「えっ？」 藍湛「教授がいらっしゃるまで待たせていただきます」 魏嬰「あっそ。別にいいけど。お兄さん、綺麗だね。」 藍湛「･･･。」

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魏嬰「俺、綺麗なものが好きでさ。発掘したものでも、遺骨でも、生きた人間でも。」 藍湛「･･･。」 　ひとしきりしゃべり倒す魏嬰。小一時間話し続け、 藍湛「･･教授がいらっしゃらないようなので、帰ります」 魏嬰「俺だよ！」 藍湛「（ふざけてる！）･･･失礼します。」

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魏嬰「ちょっと待ってよ。俺の名前は魏無羨。魏教授って俺の事だよ。」 藍湛「嘘をつかないで下さい。教授は数々の賞を取られていて･･･こんな若いはずがない。」 魏嬰「プロフィール見てないの？」 藍湛「見ましたが、生まれ年が誤植で･･。この歳生まれだと25歳。教授なのにそんなわけがない。」

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魏嬰「だから俺だってば。魏無羨ピチピチの25歳。考古学者。趣味は笛を作って吹く事。だってこの研究室には俺しかいないのに、他に教授がいるわけがない。」 藍湛「本当に？」 魏嬰「本当だよ。ねぇ、俺、お前のこと気に入っちゃった。藍湛って名で呼んでいい？」 藍湛「（ふざけてる）失礼します！」

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みたいな（笑） もう二度と行くかと思うけど、藍湛は真面目で仕事を途中で投げ出せず、取材のために、発掘についていったりして、何か豪雨に見舞われるとかなんかトラブルがあって、洞窟で一晩二人で過ごすとかいいですねー☺️。

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玄武洞が好きなんじゃよ･･･。二人で焚き火囲むのいいよね･･･。

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織夜の書く曦澄は「プログラマー×心理学者」です。 #shindanmaker #CP現パロ職業メーカー shindanmaker.com/1108226 久々にやってみた。小説を書き終わったお休み期間(今日まで)にまた小説のネタを拾おうとするのをやめたい･･･。

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原稿に詰まっているので、久々現パロメーカー。 織夜の書く曦澄は「道場師範代×ボディーガード」です。 #shindanmaker #CP現パロ職業メーカー shindanmaker.com/1108226

織夜(oriya) @oriya16kf

織夜の書く曦澄は「外科医×モデル」です。 #shindanmaker #CP現パロ職業メーカー shindanmaker.com/1108226 数ヶ月寝かせたメーカーさんので遊ぶか･･･。 外科医とモデルの接点･･。何かの怪我でモデルが外科医と知り合うとか･･･。江澄のモデルめっちゃ見たい

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織夜さんには「言葉が見つからなかった」で始まり、「そう思い知らされた」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば10ツイート(1400字)以内でお願いします。 #書き出しと終わり #shindanmaker shindanmaker.com/801664

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ーー言葉が見つからなかった。 目の前で、白い衣をみるみる赤く染める男の姿を目の当たりにした時、俺の時間は止まった。 峠で人を惑わす怪が出ると聞き、夜狩りに出た。種類の違う動物と動物が合わさったような、奇妙な姿の怪は、何しろ数が多かった。子犬くらいの小さなものから、

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羊くらいの大きさのものまで様々だったが、それらがすべて「混合獣の怪」だった。 たいしたことないだろうとたかをくくって、雲夢江氏の門弟の中でも特に強い力の者を連れて行かなかったのは俺の落ち度だった。だが、その分、俺の紫電で何とかすればいい。 俺が紫電で五割ほど痛めつけ、弱ったところを

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門弟がとどめを刺す。その作戦はうまくいっていたかのように見えた。まさか、そのバラバラにされた怪が集まっていき、合体し、熊の五倍はある怪に変化するだなんて、思いもしなかったのだ。共通して奴らの額にある、赤く光る石を破壊しなければ、本当の意味で殲滅させることはできなかったようだ。

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そういう事例を書物で知っていた俺は、怪の背に回り込み、その首元を紫電で締め上げた。そして、門弟に叫んだ。 「今だ！額の赤い石を砕け！」 しかし、大きさの割に柔軟なそいつは、身体を思い切り曲げ、紫電を強い力で引っぱった。紫電を離せば良かったのだが、母から譲り受けた大切な宝器だ。

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俺は紫電を両手でぐっと掴み、そのままふっとばされた。 吹っ飛ばされながら、紫電をたぐり寄せ、奴の額に突進する。腰に差した三毒を抜き、柄頭に手のひらを当て、強い力が刃先にかかるようにした。もう少しで石を貫ける。そう確信した時、危険を察知した怪の腕が、横から俺に迫った。避けられない。

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怪の鋭い爪が刺さったのか、目の前で、曦臣は、その月光に光る白い衣をみるみる赤く染めた。 俺は曦臣に、無力な手を伸ばし、そのままどおっと、地面に背を打ち付ける。 曦臣は、怪の腕にそのまま抱きついた。混乱した怪が振り落とそうと、上下左右とめちゃくちゃに振り回し、暴れる。

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その度に白い抹額がひらひらと舞でも舞っているように美しく揺れる。だがこの根比べも時間の問題だ。曦臣が手を離せば、どこに飛んでいって打ち付けるかわからない。 「宗主、こちらへ！」 門弟が、俺を心配して叫んでいる。だが、それどころではない。

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藍曦臣は俺の愛する人だ。誰も知るよしもないが、一目会った日から、ずっとずっと好きだった。この秘密は、墓場まで大事に持っていく覚悟だった。 だが、目の前で怪に殺されそうになっている曦臣を見て、俺は理性を完全に失った。 俺は、三毒に御剣し、紫電を振りあげ、怪の額に電撃を食らわした。

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狂ったように何度も何度も打ち付け、奴の断末魔の叫びが山中に響き、そのまま仰向けに倒れても、俺の気はすまなかった。 あの雲心月性を絵に描いたような美しい人に、傷をつけたものは、欠片も残さぬほど滅ぼしてやる！ 俺は正気を失うほど、あの人のことを好きだったのかと、そう思い知らされた。

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（本来、ここまでですが･･･） 「江宗主！江宗主！やめなさい。」 顔を血で染めて、怪の骸を破壊していた俺を、後ろからふわりと抱きしめる者がいる。 何度も何度も夢想したその声に、俺はぴたりと動きを止めた。 「藍･･･曦臣･･･。」 「もう息絶えています。それくらいになさい。」

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「ぶ･･･無事で？！」 「ええ、私はなんともありません。」 「でも、血が･･･。」 「これは返り血です。私は、朔月を操って、怪の背から首、頭に掛けて何度も刺していました。私自身、怪我はしてないので、ご安心を･･･。」 そう聞くと、俺はへなへなと力が抜けた。 「あなたこそ無事ですか？」

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曦臣は、そう言って、俺の頬に着いた血を指先で、ぬるりとぬぐった。 「あなたの美しい顔が、血で染まるなんて、ゆるせませんね･･･。」 そう言って、懐から、真っ白な手巾を出して、これ以上ないほど丁寧に、俺の顔の汚れを拭き取っていく。その手つきが、実に愛情がこもっているように感じた。