コミックAA企画、8日担当 モネさんの作品まとめです。
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モネฅ(*´ω`*)ฅ @pin_pon_oeo

帰宅後、タカラさんは黒い服に着替えた後、作業室と部屋の中に赤いろうそくの火を灯しました。 「これから来るお客さんは、前にもお話してみました」 「皆さんが心配するようなことは起こらないでしょう。安心してください。」 タカラさんは作業室にある絵たちに話しました。 pic.twitter.com/MOqiXfR8hG

2020-09-09 00:28:33
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夜更けになって、お客様が来ました。 前に来た...いや、前にこちらでお世話になった"お客様"です。 「お久しぶりです。 タカラさん」 pic.twitter.com/U7u5eAlHkk

2020-09-09 00:31:43
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タカラさんは彼をリビングに案内し, 紅茶を渡しました。 「タカラさんのおかげで、■は恨みから解放され、彼女の願いも、彼の願いも全て叶うことができました」 「娘は父のもとへ行くことができ、兄弟は多血質だった「」が、いよいよまともになったと言って喜びました。」 彼は笑っていました。

2020-09-09 00:46:45
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「あと、兄弟の信頼を得て新しい事業を引き受けけました。 「」が望んだものです。これでみんなの願いが叶うなんて、いいことですね。」 「そしてこの村を離れることになったので最後の挨拶をしたかったのです」 タカラさんは何も言わずに紅茶を飲みました。

2020-09-09 01:06:41
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タカラさんは静かに彼に聞きました。 「あなたは今、幸せですか?」 「もちろん」 彼はタカラさんを見ながら言いましたが、笑っていませんでした。 「それなら幸いです」

2020-09-09 01:30:19
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「あなたに最後に聞きたいことがあります。私が何に見えますか。」 「そうですね...あなたは、とても美しい"芸術"に見えます。」 彼は口が裂けるほど笑いました。 「そうでしょう?私は主人の願いも、他人の願いも、何でも叶えてくれる良い"芸術"なんです。」 「だから認めろ。 誉めろ。」 pic.twitter.com/hqGBSOX1bw

2020-09-09 01:41:04
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ろうそくの火が揺れて、家の絵がガタガタ揺れました。 彼を警戒しているようでした。 「つい興奮してしまいました。すみません」 「いえ、大丈夫です」 彼は店を出ながら言いました。 「では、いつかまた会えたらいいですね」

2020-09-09 01:46:34
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タカラさんは店を出るときに彼が渡した"プレゼント"を見ました。 「私が言ったことをひとつでも守っていれば、あなたの霊だけでも救えたのに」 「お店の皆さんはあなたのことが嫌いだと言っていましたから...お店には置けないと思います。」 pic.twitter.com/AClZDfzlTS

2020-09-09 01:58:38
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「モナーさんなら多分芸術としてあなたを受け入れてくれるでしょう」 タカラさんはそれを眺めた後、静かに作業室から出て行きました。 「もうこれ以上できることはないですね...もうこんな時間。 寝なければ」 タカラさんは絵一枚ずつお礼を言った後、寝床につきました。

2020-09-09 02:06:24
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ある少女の眠る姿が描かれていたはずのその絵は、黒い斑だけが残り、モナーさんに渡すまでその泣き声は絶えませんでした。 その後、この絵はある男の怨霊が残された絵として有名になりました。有名になって皆に認められること、その願いは絵になってかなえられたのです。 pic.twitter.com/adb4rPRAuV

2020-09-09 02:20:02
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#4話 お客様が訪れた後数日が経ち、平穏な日常が戻ってきました。天気も晴れ上がり、あたたかい日差しが窓から差し込んできます。 今日はモナーさんと一緒にケーキを食べているようです。 「ミスタードクオのケーキはやっぱりおいしい!」 pic.twitter.com/EPqMqnxkBh

2021-03-10 00:47:55
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「泣き声がする絵なんて、本当に珍しい芸術品だね。本当にこの絵を持って行ってもいい?」 「無論です」 モナーさんはよろこんで絵を受け取りました。 pic.twitter.com/khe851to2I

2021-03-10 00:47:56
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「そういえばタカラさん、もし時間があれば私の店に来ない?依頼したいことがあるんだ」 「なるほど。では3日後、20時にお伺いします」 モナーさんを見送った後、今までモナーさんがお願いした依頼を思い出して、タカラさんはつぶやきました。 「今回の依頼もかなり難しいでしょう」

2021-03-10 00:47:56
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3日後、タカラさんはモナーさんのお店に参りました。 「途中で雨が降ったけど大丈夫?雨にぬれなかった?」 「はい、大丈夫です。むしろ雨が降って跡が消えるなら私は店を出たことを知らないでしょうね」 「そうか。タカラさんも大変だね」 タカラさんは夜、店を出る時はいつも黒い服を着ます。 pic.twitter.com/0By9dTKmx1

2021-03-10 00:47:58
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「いつ来てもここは暗いですね」 「そうだよね。それでこの前電球を取り付けたんだけど、突然すべての電灯が壊れてしまったんだ。直しても原因が分からないからいつも壊れて...電灯を持ち歩いた方が楽だよ」 タカラさんはモナーさんと一緒に地下の保管室へ向かいました。 pic.twitter.com/jIpB8quk77

2021-03-10 00:48:00
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「タカラさんは芸術に魂が宿ると信じてる?」 「そうですね...私は宿ると信じています」 「芸術だから魂が宿るのか。それとも魂が宿るからこそ芸術と呼ぶのか。芸術に魂が宿るなら、もともと魂のある我々の体こそ真の芸術品だろう。そう思わない?」 タカラさんは何も言いませんでした。

2021-03-10 00:48:00
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「そう思った人が実際にいてそれを実行したんだ。 いくら体が腐っても、永遠に生きる魂を持つという噂の都市の住民を利用してね」 「それは果たして芸術品だろうか? 人の身体を持って遊んだだけじゃないか? 視線によって変わるなんて、面白いよね。」 タカラさんはモナーさんの後ろ姿を見つめました。

2021-03-10 00:48:00
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「この部屋の中に、食べ物は食べないが、代わりに芸術の魂を食べて生きる芸術になったものがある。タカラさんはこれが何だと思う?」 「人だと思います」 タカラさんは言いました。 「人か···だから僕たちはタカラさんが好きなんだ」 モナーさんはタカラさんを見ながら微笑みました。 pic.twitter.com/H71yrsEUzc

2021-03-10 00:48:01
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「僕はね。これをタカラさんに預かってもらいたい。どうしても僕はこれを芸術とは思えない」 「それに、これはきっとタカラさんを守ってくれそうな予感がするんだ」 モナーさんは静かにドアを眺めました。 「ここからはタカラさんに任せるよ」 タカラさんは電灯を持って部屋の中に入りました。

2021-03-10 01:57:11
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暗い部屋の中には、古びた人形がありました。 本来白いワンピースを着ていたと思われますが、歳月によって変色しており、目の周りは白い包帯で巻かれていました。 pic.twitter.com/z5JnUtpLuZ

2021-03-10 01:57:14
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「こんばんは。私はタカラと申します。あなたの事はモナーさんから聞きました」 「もしあなたがよければ、私の店で一緒に過ごしたいと思っています。私の店にいる方は穏やかな方なので、気楽に過ごせると思います」 「私と一緒に行きませんか?」 タカラさんは彼女に声をかけました。 pic.twitter.com/RRrWrTczTC

2021-03-10 01:57:16
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「もし私と一緒に行きたいなら, この電灯を消して下さいますか?」 何も反応しない彼女を見てると、突然電灯が消えました。 「あなたの意思は分かりました。一緒に外に行きましょう... 電灯をつけていただけますか」 すると電灯がつきました。

2021-03-10 01:57:16
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「そういえばあなたの名前を知りません。 教えていただけますか?」 何の反応もないところを見ると、名前がないか、忘れたように見えます。 「あなたの故郷は東の都市だと聞きました。よろしければ、あなたのお名前がわかるまで東から名前を取ってDさんと呼んでもいいでしょうか」

2021-03-10 01:57:17
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電灯が消えてからまたつきました。 「Dさん、これからよろしくお願いします」 こうして、タカラさんとDさんの新しい一日が始まりました。

2021-03-10 01:57:17
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まとめたひと
コミックAA @comics_AA

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