旅徒然・鹿島神宮／香取神宮

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2023年1月8日、午前十時頃。青春18切符の最後の一枚を使い切るために今回は日暮里駅からのスタートです。日暮里駅は近所に下御隠殿橋という有名な電車ビュースポットがあるぐらい沢山の路線が集中している駅で、旅徒然の起点として訪れるたびについつい線路や高架の写真を撮ってしまうのだ。 pic.twitter.com/Lj5MCzTMUh

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電車の旅は大好きなのだけどむやみに車窓の写真を撮りまくるわけにもいかないので、Twitterでの振り返りでは各駅のホームの看板でダイジェストすることになりがち……我孫子、成田、そして佐原で鹿島線へと乗り換え。そう、もう散々初詣してきたというのに、さらに鹿島神宮と香取神宮を梯子するのだ。 pic.twitter.com/VImNLeHZ7v

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問題は鹿島線の運行本数の少なさだった。一時間に一本……どころではなく時間帯によっては二時間に一本。当初は香取神宮を先に訪ねるつもりだったのだけどスケジュールが厳しい、最悪鹿島神宮は諦めようか……と悩みまくった結果、鹿島神宮を先に訪れればいいことに気付いた。 jorudan.co.jp/time/timetable…

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茨城県！ なかなか縁がなくて訪れることが出来ていなかったのだけど、茨城県といえば「浦」である。いや、ぶっちゃけ「浦」が何なのかよく分かっていないのだけども。鹿島線は利根川や常陸利根川、そして北浦を越えて鹿島神宮へと向かう。その車窓の景色は雄大で、とても見応えがあったのだ。 pic.twitter.com/42Xh605gwu twitter.com/lousism/status…

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つくづく何がどうなってこんな複雑な土地になってしまったのか、こんな複雑な土地で人々はどう暮らしているのかが凄く気になるのだ。霞ヶ浦といえば琵琶湖に次ぐ日本第二位の湖だが、本州の真ん中にでーんと居座っている琵琶湖とはやはり在り方が違うのだろう。だってここは「浦」なのだから…… pic.twitter.com/NJ2upT5Jgq

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だが今回の目的地は鹿島神宮。そして今回僕に与えられた時間は、四十分ぐらいしかない。次の電車を逃したら今後の予定は壊滅する。時間との勝負。息を切らして坂道を登る……あれ？ 長野旅行で足に酷い豆が出来て、でも神社詣でなら無理に長距離を歩かなくて済むかなぁという思惑だったはずでは……？ pic.twitter.com/xbSloGtDJs

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うおお、距離は兎も角、坂道しんどい！ pic.twitter.com/gwUJvXtwmC twitter.com/lousism/status…

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もう1月8日であるけれど参道は流石の賑わいである。有名な神社ともなれば三が日過ぎても参拝客が絶えないんだなぁ……という事実が後程致命的な事態を起こすわけですが……おっと、立ち止まってる時間はない、こんなに屋台が並んでるのに何処にも寄れないのは寂しいが迅速に本殿へと向かおう。 pic.twitter.com/DGTkgLSEwL

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そして鹿島神宮の本殿（拝殿）は……保存修理工事中でした！ またか！ 法華経寺の祖師堂に続いてここも工事中でした！ 文化財を守るためにはこのようなメンテナンスは欠かせない、ということは重々理解しつつ何も自分が遠出したタイミングに被らんでも……とつい身勝手なことを思ってしまいますね…… pic.twitter.com/y2bl2qc2PZ

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鹿島神宮境内。あんまり探索してる暇はないので取り敢えず奥宮を目指す。 pic.twitter.com/YYoUxhUwQG twitter.com/lousism/status…

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土の地面のまま残されている奥参道、その脇から身を乗り出さんばかりに屹立する雄大な境内林、鹿苑、そして奥宮に向かって続く参拝客の大行列。僕に行列に並ぶ余裕などないので遠目に拝んで撤退。折角の鹿島神宮をこんなあっさり終わらせていいのか？ という躊躇いはあったが電車の時間は絶対…… pic.twitter.com/CXnwGGkEoF

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鳥居を潜ってからまた鳥居を潜るまでたった二十分。罰当たりな行程だと思う。玉前神社でも同じことしたな？ 香取・息栖と並ぶ東国三社の一つ、祭神は武甕槌大神、創建は神武天皇の時代に遡るとされ、江戸時代に造営された本殿・拝殿や奥宮、仮殿、楼門などが重要文化財に指定。国宝の韴霊剣を有する。 pic.twitter.com/yGJ91VDfeQ

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もっと境内の文化財を観察したり、周辺の土地を探索したりしたい気持ちもあったものの、ええい、電車は待ってくれぬ！ pic.twitter.com/sLnrlVvs3k twitter.com/lousism/status…

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鹿島線の車窓から。水鳥が波紋を立てて一斉に飛び去っていく、緩やかでたおやかな河口近くの景色だ。ああ、こういう何もない、邪魔するものもない、ただでっぷりと巨大な懐で空を映すだけの大河の景色というのは、もしかして全然観たことがないかもしれない。途中下車したい……めっちゃ降りたい…… pic.twitter.com/SdcREORCk6

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さて、再び佐原駅に戻ってきました。ところで佐原と佐倉が結構長らくごっちゃだったんですよね……さて、今回の僕はちゃんと事前にバスの時間を調べてある。長野では年末年始運休で散々歩かされたけど、流石に三が日も過ぎたし大丈夫やろ。ところでバス停は……ああ、あっちかな？ pic.twitter.com/68VFzjq4l2

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なんやて？ pic.twitter.com/th1AqzREos twitter.com/lousism/status…

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めっちゃ頑張って14:00発のバスに間に合うように戻ってきたのに、土日はまだ参拝客で混みますのでバス減らします！ という無情な宣告。え、正月シーズンってこんなもんなんけ？ これならもう予定を逆転させて、忠敬橋まで徒歩で向かってそこのバス停から香取神宮行きに乗ったほうが効率がええな…… pic.twitter.com/KaduJmvz1A

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次第に木造のレトロな建築が増えてきた。重要伝統的建造物群保存地区、日本遺産にも指定された水郷の町、歴史的建造物が残された小野川沿いの佐原の町並みである。 pic.twitter.com/pXXYLshfPf

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さて、佐原の街並みですが……うーん、この交通量！ 河沿いの遊歩道は兎も角として、それに交差している道路の車通りが激しく、また曲がりくねっていて見通しも悪いので危ない。街並みの雰囲気はいいのに交通量が多くて落ち着かない……というのは川越を思い出す。道路事情ばかりは難しいねぇ…… pic.twitter.com/sLrH8qH4DL twitter.com/lousism/status…

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交通事情にさえ気を付ければ……レトロな木造建築やモダンな洋風建築が残された歴史的景観を堪能出来る。川越もそうだったけど、木造建築や土蔵造りに混ざるモダン洋風建築は、上手い具合に景観にアクセントを加えるので良し。 pic.twitter.com/FsUh28005X

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とはいえこの交通量では迂闊に歩けん……というわけで河沿いの遊歩道へ。1月8日の午後二時。太陽が……傾いた太陽がめっちゃ眩しい……！ 何故太陽は進行方向に傾いていくのだろう？ この小野川は利根川の支流であり、佐原は利根川水運の拠点の一つとして栄えたという。 pic.twitter.com/ivaJCBzYvT

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そして佐原の有力な商人として活躍していたのがかの伊能忠敬。彼は五十歳にして家督を長男に譲って隠居、江戸に出て暦や天文を学び、そして日本全国の測量事業に取り掛かったのだという。小野川沿いには伊能忠敬旧宅（国の史跡）と伊能忠敬記念館がある。 pic.twitter.com/kDfwQKcKVE twitter.com/lousism/status…

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佐原に繁栄をもたらした利根川水運だけども、ここには利根川東遷事業という江戸時代の壮大なプロジェクトが関わっている。即ちそれまで東京湾に注いでいた利根川の流れを変え、太平洋のほう（銚子河口）へと河道を開く工事である。 ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9…

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海運で太平洋側から江戸へと物資を運ぶには房総半島を迂回しなければならない。しかし利根川東遷事業により、銚子から利根川（厳密には利根川に接続した常陸川）を遡り、江戸川を経由して江戸へと物資を運ぶ水運ルートが確立する。鉄道網が整備されるまでは重要な物流路として機能していたという。 pic.twitter.com/oLdvZUjiR8

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Google Mapを眺めていると、千葉県と茨城県の県境は利根川、千葉県と埼玉県・東京都の県境は江戸川によって区切られているのが分かる。そして利根川と江戸川の接続する場所こそが、チーバくんの鼻としても有名な野田市。その最も先端にあるのが関宿。かつては水運の要所でもあったはずなのだが…… pic.twitter.com/NJsI7E6My5 twitter.com/lousism/status…

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友人が野田市に住んでることもあって野田といえば醤油、という知識はあったのだけどもその理由までは知らなかった。しかし野田が利根川と江戸川の合流点にあって、同じく醤油の名産地として有名な銚子と物流のうえでも繋がっていた……と考えれば納得が行く。 ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E…

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話題が派手に逸れたけれど、利根川東遷事業によって太平洋と江戸が内陸の水路で繋がり、そして利根川（厳密には常陸川）に面していた佐原が水運の拠点として大いに発展、そして伊能忠敬が大事業を成し遂げるための下地を用意した……と考えれば、なかなかスケールの大きな話であるようにも思われる。 pic.twitter.com/omm7HhOGa3

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そういや晴れ着の若者が多いな、と不思議に思ってたんやけど成人の日か…… pic.twitter.com/6kGMrN4xTo twitter.com/lousism/status…

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伊能忠敬記念館。しかし今日は記念館まで立ち寄ってる暇はねぇなぁ……などとあっさりスルーしてしまったのだけど、この施設が保管している「伊能忠敬関連資料」が国宝に指定されてたことを今更になって知った。国宝かぁ……小野川を遊覧船が滑ってくる。ライフジャケットの色味がやたら強い…… pic.twitter.com/pdw9bkmmse

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遊覧船に乗るぐらいの気持ちと時間とお金の余裕があったらいいのだけど、そんな贅沢が出来るような身分でもなし、僕はそろそろここを去り、バスに乗って次の場所を目指す。僕は既に新しい道のうえにいる人間であり、そして新しい道を歩く者はいつだって貧しい身なりをして時間に追われ続けるのである。 pic.twitter.com/ldHHiEQTPs

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さて、余り滞在出来なかったけど時間も押してるし次に進もう。ぶらっと古本屋さんに立ち寄り、無事に14時39分発のバスに乗車。さぁ、ここからが今回の旅の大誤算だ。時刻表に依ればせいぜい十分程度で香取神宮に到着するところが、渋滞に巻き込まれてバスが全然進まなくなってしまったのである。 pic.twitter.com/8n5M8qDSBA twitter.com/lousism/status…

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香取神宮行きのバスだが、これがまた非常に面倒臭いルートを通る。伊能忠敬記念館のあるあたりを概ね出発地点とすると、県立佐原病院を経由して神宮のほうに……進まない！ なんと一度利根川沿いまで出て、成田線を渡ってひたすら直進、神福寺付近の交差点まで登るという無茶苦茶な遠回りなのだ。 pic.twitter.com/Cz8noyqoTe

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初詣シーズンの臨時迂回路である可能性もあるけど、何にせよ予定ではせいぜい十分程度のところが四十分も掛かってしまった。後から写真を見返せば、確かに時刻表に渋滞で遅延しますという注意が書いてあったけど……さらに近くの席でお喋りなお婆さんが延々と一人で喋り倒してて精神的にも疲弊。 pic.twitter.com/1KN7aD6drU

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香取神宮の参道。午後三時半、日も傾いて薄暗い時間帯だけど流石の賑わいだ。例の如く次のバスまでにバス停に戻ってこなきゃいけないので、色んな誘惑や興味を振り切って直進。 pic.twitter.com/r1gHYHhtDY twitter.com/lousism/status…

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鳥居を潜るとここからさらに出店の建ち並ぶ砂利の坂道。まだまだ長丁場だ。気温も下がっている。気合いを入れるために出店でデカい牛串を食べる。ええと……今回もやっぱり何処にも食事に寄っとらんな？ 行程がタイトになり過ぎて食事を抜いちゃうのは良くないと思う…… pic.twitter.com/EJnYpDUHMN

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石鳥居を潜って総門。このあたりからいよいよ参拝の行列が始まる。鹿島神宮は行列に並ばなくとも本殿や奥宮の近くまで行くことが出来たけど、ここでは門の奥まで行列が伸びているので流石に並ばねばならぬ。こんだけ渋滞と行列が伸びるならバスの本数を減らさねばならないのも分かる。分かるけども…… pic.twitter.com/oZCQrulT3H

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総門の次が楼門。そして楼門を抜ければ香取神宮の本殿・拝殿である。 pic.twitter.com/Sm41Ax39JH twitter.com/lousism/status…

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並んでいる最中で珍しいものに出会えた。御賽銭の回収である。一旦参拝客の流れを止めてから賽銭箱の蓋の部分を外し、なかから小さな木箱を取り出してお金を回収している。非常に慣れた動き。御賽銭回収のプロの仕事。 pic.twitter.com/gzGKF5grLT

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香取神社の総本山で東国三社の一つ。祭神は経津主大神。日本書紀において鹿島神宮の祭神である武甕槌大神とともに葦原中国平定を行ったとされる神で、両社ともに武神を祀る神社として武家政権から崇敬を受けたという。本殿と楼門が重要文化財。国宝の海獣葡萄鏡を有する。 ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99…

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基本的に神社に行って特に何かを願うわけでもないので、合掌だけして撤収。我ながら淡白な人間だとも思うけれど、僕は神様そのものよりも……なので未だに神話関係に疎いままだ……神社や寺院や教会といった神聖な空間を造営し、維持し、保存しようとする人間の営みのほうに興味があるのだろうと思う。 pic.twitter.com/2baj7fGK5t twitter.com/lousism/status…

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折角なので奥宮まで寄り道。境内図を見てみれば近隣に幾つかの神社があるみたいなのだけど、あんまり寄り道ばかりもしてられないのでここまで。ふむ、折角の遠方旅行だからって欲張って計画を立てると、ローカル線やバスの時刻表に行程が縛られる。やっぱり勢いで歩き回れる旅のほうが得意だなぁ…… pic.twitter.com/hn7L1GAxOt

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境内の深追いはせず、狭い坂道を降りて参道まで戻る。午後四時五分。香取神宮も四十分ぐらいしか滞在出来なかった。小野川沿いの街並みも三十分ぐらいしか散策してないし、今回観光に費やせてる時間、せいぜい合わせて二時間ぐらいなのでは？ 電車の移動時間はそんなに苦にならない性格とはいえ…… pic.twitter.com/kZFQAX1JWh

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はい。以前の呟きで佐原到着とともに挙げたこのバスの時刻表の写真、もう一度ご覧下さい。そして勘の鋭い皆様ならば、この時刻表には最初から「運休を示す赤い帯が16時台のところにもう一つある」ということにも、恐らく早々にお気付きだったのではないでしょうか。 えーと。 なんやて？？？ pic.twitter.com/Q7FLJCbGM4 twitter.com/lousism/status…

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次のバスは四十分後。何なら香取神宮をもう一度探索出来るぐらいの時間だけど、慌てて一周して外に出てしまったところに出戻るのはいまいち面白くない。これはもう、佐原駅まで歩いて帰ったほうが良かろう。というわけで、先程はバスに乗って渋滞に引っ掛かっていた景色を歩いて逆走することにした。 pic.twitter.com/hBPP7d1gcs

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はい、勘の鋭い皆様ならば、もうこの地図を挙げておけば十分でしょう。「バスは最短ルートを通らずめっちゃ遠回りをしていた」ということにまだ気付いていなかった人間が、適当に地図を確認して適当に歩き出してしまったら…… pic.twitter.com/l75nt6bX8N

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……Google Map先生を開いても自分の位置が判然としなくなってしまった。あれ、さっきバスで通った道やけど、本当にこっちで合ってるんけ？ こういうときには道沿いで見つけた寺院の名前を入力や、と新福寺で検索を掛けて、自分が見事に佐原駅と反対方向へ歩いていたことを知る。ここで約十分のロス！ pic.twitter.com/bcHFh3qBk9 twitter.com/lousism/status…

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ここで僕は決断を迫られる。ここまで歩いてしまうと、佐原駅よりも香取駅のほうが確実に近い。しかし香取駅は鹿島線の駅なので電車の本数が少ない。万が一間に合わなくて乗り過ごそうものなら大変なことになる。次の電車まであと三十分。走れるか？ いや、もう無駄に悩んでる時間が勿体ない。走れ！ pic.twitter.com/JpEP5oKXkm

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紫色の宝石を溶かして飴のように薄く引き伸ばしたようなような空。綺麗だ。低い山並みと、一面の田圃、そして広大な空。あの開けている方向に利根川があるはすだった。こういう綺麗な景色のなかを僕は息を切らして走っている。空気が冷たくて気道を痛める。宝石の粉を吸い込んでいるのかもしれない。 pic.twitter.com/JycsA1jHxv

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電車に間に合うために臓腑を削って走ってるはずなのにいちいち写真を撮らないと気が済まないの我ながらあんまり良くないと思うの。それと、足の裏にデカい豆が出来て痛いけど神社参りなら一番の目的地が決まってるからそんな無茶して歩き回ったりはせんやろー、などという当初の思惑は何処へ行った？ pic.twitter.com/zAc2MofXRQ twitter.com/lousism/status…

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やっと市街地へ。なんか鳥居とかあって気になるんやけど今回は、スルー！ pic.twitter.com/FQ2b76x0zZ

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