ソ連MSX物語①ソ連に渡ったMSXの数奇な運命
MSX物語㉖ソ連に渡ったMSX 僕の父はソ連へのプラント輸出の専門家でした。ロシア語が非常に堪能だったからです。 85年の夏、帰国した父が突如「MSXを買いに行こう」と言い出しました。「本当!買ってくれるの?」大しゃしぎする僕に「私の仕事用だ」とのことでガックリしながら秋葉原へ😭続 pic.twitter.com/yONrudcxLK
2022-09-22 22:08:45今回は複数のインタビュー取材を元に書いていますが、父の専門は検査技師であり、高齢と言うこともあって記憶違いや事実誤認があるかもしれません、留意してお読みください。 父は圧縮機工場の責任者でしたが、NECのPC8801&PC8001をデータ管理用に利用しておりました。続 pic.twitter.com/MKRfCLXmcK
2022-09-22 22:08:4885年当時PC98系を産業PCとして利用していましたが、ココム規制により16ビット機はソ連への輸出厳しく制限。そのため8ビット機が利用されたのですが、厳しい審査を経なければならない状況でした。父は日本電気精器と言う日電系の企業に勤めながら、NECは非協力的で苦労したそうです。続 pic.twitter.com/MGMrhYgjpv
2022-09-22 22:08:50そこで技術者の教育用にMSXの出番となったわけです。機種はヤマハのCX5、音楽用途に偽装するためで、さらに父は自腹で楽器店で購入するという徹底ぶり。経費で買うと足がつくからです。 僕は「これ賄賂じゃないの?」と聞くと厳格な父は「私が使って現地で贈与する」と平然と答えていました。続 pic.twitter.com/PLRL0Psjns
2022-09-22 22:08:53こうして十数台のMSXが個人贈与と言う形で送られました。父は日本語のマニュアルを苦労してロシア語に翻訳したそうです。 ソ連の技術者たちは純粋にコンピュータの魅力に取りつかれたようで、ボロボロになるまで試行錯誤して使用していたと聞きました。技術屋の魂はソ連も同じなんですね。続 pic.twitter.com/ool3XP6Ghk
2022-09-22 22:08:56父の話はあくまで個人贈与の話で、公的な輸出用と言う話ではありませんのでご注意ください。 公的な輸出は現在でも存在するソ連邦通商代表部が行っており、恐らくヤマハMSXはそのルートで輸出されたのでは。これはYAMAHA KUVTと言われ、YIS503がベースです。何とネット実験用YIS805も存在します。 続 pic.twitter.com/NBKs7kFNca
2022-09-23 22:20:22父はソ連崩壊の90年までPCと言うものを見たことがないと述懐しています。当時のソ連のPCは汎用PCのことで、特に構成国のアゼルバイジャンやウクライナ、リトアニアには旧式のものしか納入されませんでした。そのような中で個人のPCを所有できる喜びは、特別なものがあったと思うのです。続 pic.twitter.com/66Wjafp43S
2022-09-23 22:20:29これは82年のバクーの汎用PC。部屋全体がPCで恐らくオープンリールが記憶媒体。M-220と言う資料もありますが詳細は解りません。テトリスの作者パジトノフ氏が使用したのはエレクトロニカ60で、これはテキストのみの一般的なPCです。84年ですが大学などの研究機関に使用は限られていました。続 pic.twitter.com/vfGq5rqKDi
2022-09-23 22:20:32KGBに強請られていただけと言うコメントがありましたが、父曰く「ソ連は生活の保障があり、貧しかったが外部の情報がなかったので強請られたことはない。税関は別だが。私は優秀な技術者にしか贈与しなった。心外だ。モスクワならともかく地方都市はKGBの力も弱く、地元警察の方が煩かった。」続 pic.twitter.com/wMSTGVZoFq
2022-09-23 22:20:41PC未開の地でのソ連の技術者がMSXを手に入れた喜び、それは筆舌に尽くしがたいものがあったのではないでしょうか。贈与された父親が息子を連れて質問に来たこともあったそうです。父とソ連の技術者には国籍や人種を超えたシンパシーがあり、それがこのお話に繋がっていたと僕は強く感じるのです。 pic.twitter.com/uqcNEFQq0V
2022-09-23 22:20:42ソ連MSX物語②遥かなる祖国へ・ソ連崩壊直前の父との友情
MSX物語㉗MSXユーザーと父の友情 「俺は祖国へ帰るよ」久しぶりに再会した旧友は父にそう告げました。彼の名はゲンナデ、ソ連滞在期間中の父の右腕とも言える相棒でした。時は1990年、ベルリンの壁崩壊直後のアゼルバイジャン・バクーでのことで、世界情勢は風雲急を告げようとしていました。続 pic.twitter.com/WdzPYk9zO0
2022-09-24 21:56:2170年に初めて長期滞在した時からゲンナデは父の相棒でした。彼には数学の天賦の才があり工場の品質管理者として有能だったのです。 85年に彼の能力を見込んだ父が、教材としてMSXを贈った話は前回書きましたが、こちらの分野でも彼は非凡な才能を発揮、実質的な責任者となるのです。続く pic.twitter.com/Yf7uTl9hSR
2022-09-24 21:56:22しかし彼の工場での立場は不遇でした。二人きりの際彼は「俺はユダヤ人なんだ」と告白。宗教のないソ連でもそのような差別は横行していたのです。それに無関心な父と彼は意気投合し、強い絆で結ばれるのでした。彼はこの混乱に乗じてイスラエルへの脱出を計画していたのです。しかし父は止めました。続 pic.twitter.com/30tnJIBIlU
2022-09-24 21:56:23「君は英語も喋れないじゃないか、それに危険だ」彼は首を横に振り「俺は差別のない祖国にどうしても帰りたいんだ。君も在留中は日本のことを懐かしんでいただろう?」「金はどうするんだ」「何とか800ドル集めた。君からのMSXも売ってしまったよ」悲しそうなゲンナデ。家族8人での脱出です。続 pic.twitter.com/Ud9tKd6XZh
2022-09-24 21:56:25父は黙って一万円札を渡しました。「貰えない、警察にマークされている。君に迷惑を掛けたくない」「いいんだ。その時は飲み込んでくれ」 とめどなく溢れる涙を拭おうともせず、ゲンナデは父の手を握りしめ「スパシーバ・タダシ・・」その時の力強いグリップを、父は生涯忘れないと僕に語るのでした。 pic.twitter.com/WZDiWGwREL
2022-09-24 21:56:27ソ連のPC&MSX事情の解説はこちら。またこの記事でソ連に渡ったMSXは僅か七千台と言うことで、その希少性が伺えます。ゲンナデさんは親子で使用していた愛機のMSXを手放してしまったことを悲しみ、父に詫びたと言います。物語はEDがありますので後日投稿します twitter.com/CyborgMsx/stat… pic.twitter.com/wpW2AfU842
2022-09-24 21:56:29ソ連MSX物語③冷戦の壁を超えて・技術者共感の物語
「ソ連に渡ったMSX&MSXユーザーと父の友情」多くの方に見て頂き父も大変喜んでいます。この物語の主旨は、 ①国や民族を超えての技術者たちの共感 ②超大国に技術を提供する立場だった技術大国日本の時代 と言うものです。内容はRT先 続 twitter.com/CyborgMsx/stat… twitter.com/CyborgMsx/stat…
2022-09-27 21:58:48同時にソ連と言う日本に馴染みの薄い国に深く関わった父の回顧録と言う側面もあります。 ただここで一つだけ皆さんに知って頂きたいのは、父はソ連人に個人的な友人も多くいるのですが、決してソビエト連邦共産主義体制や独裁主義を肯定している訳ではないということなのです。続 pic.twitter.com/h06Bwd3cRK
2022-09-27 21:58:49ソ連の非効率な生産体制・意欲に乏しい労働者・強圧的な政治体制を常に父は批判してきました。また現在ソ連は15の国家に分裂しましたが、その中核たるロシアの蛮行、プーチンのウクライナ侵攻には強い怒りを感じています。父はアゼルバイ・リトアニア・ウクライナでの勤務経験があるので尚更です。続 pic.twitter.com/xGrDb35Nm1
2022-09-27 21:58:51この物語は思った以上に反応があり、父と二人でもう少し続けていこうと思っています。 僕のMSXの思い出と共に、冷戦と言う時代にその懸け橋にならんとした、一人の名もなき技術者の呟きとして皆様に楽しんで頂ければ幸いです。 写真は父の蔵書と当時使われていた暗号表です。 pic.twitter.com/0tx0J2wdM5
2022-09-27 21:58:54ソ連MSX物語④ソ連MSXユーザー奮闘記、前編・最果ての地でMSXが大活躍
MSX物語㉗ソ連MSXユーザー奮闘記 どのようにMSXが使われていたのか質問がありました。 父はプラント輸出の専門家でした。これは工場を丸ごと輸出するもので、三百種千台の工作機械・ノウハウ・整備・人員教育・アフタケアなど全てを含めた巨大プロジェクトです。続 twitter.com/CyborgMsx/stat… pic.twitter.com/22OOAiIbMA
2022-09-30 22:09:16父の担当したアゼルバイジャン・バクー工場は千人規模と言う巨大な物で、これだけのプラント輸出が出来る企業は世界でも限られていました。相手がソ連なら尚更です。 工場の最終的な能力は製造品の品質検査に集約されます。1970年の立ち上げ時には、そのデータ管理を手動で行っていました。続 pic.twitter.com/rXmI19E00C
2022-09-30 22:09:1780年代に入るとデータ管理はPCの仕事に移っていきます。巨大なデーターをコンパク トに集計するPCの効果は絶大でした。日本はPC98系列が使用されていましたが、ココム規制で8ビットのPC88がソ連に輸出されたのは前物語の通りです。しかしこの巨大工場に僅か1台の割り当てでした。続 pic.twitter.com/ydDUWPmrgo
2022-09-30 22:09:20その教育用のPCとして父が個人贈与と言う形で6台のMSXをソ連技術者に贈ったのですが、彼らの悩みは肝心のPC88が一台しかなく、工場の生産規模に対して少なすぎることでした。 「何とかしてMSXを検査データ管理に活用できないか?」 ソ連MSXユーザーのあくなき挑戦が始まったのです。続 pic.twitter.com/9MdO45eWZW
2022-09-30 22:09:21ご存じのようにPC88とMSXでは全く規格が違います。しかも肝心のプリンターが88に接続された1台しかないので、どうしてもデーターを移管する必要がありました。 マニュアルも何もない状態でしたが、この世界の名言「無いなら作れ!」の合言葉はPC未開のソ連でも全く同じだったのです。続 pic.twitter.com/oXqdHOTt3O
2022-09-30 22:09:23ソ連技術者はPC88を解析し、MSXでプログラミングした独自のデータ管理ソフトの開発についに成功したのです!記憶媒体が同じテープと言うことも幸いしました。まさに技術者の執念です😊 その頃何も知らずに日本に戻った父は、バクーからとんでもない報告書を受け取ることになるのです。次回へ pic.twitter.com/12KRufsGg0
2022-09-30 22:09:24ソ連MSX物語⑤ソ連MSXユーザー奮闘記、後編・PC黄金郷日本への渇望
ソ連MSXユーザー奮闘記Ⅱ黄金郷日本への渇望 前項RT先 父の会社の担当工場は アゼルバイジャン・バクー リトアニア・マジェイケイ ウクライナ・ハルキウ ロシア・クラスノヤルスク&エカテリンブルク この5か所で、その報告書を父は東京で毎月受け取っていました。続 twitter.com/CyborgMsx/stat… pic.twitter.com/dXo899cPUL
2022-10-20 21:40:45工場の成績表は品質管理データです。この集計をPC88で行っていたと前回述べましたが、各工場に僅か一台の割り当てでした。 月生産量が万単位ですから半数以上がタイプライタ、88が故障した時は全て手書きである時もありました。しかしバクーの報告書は全て88で出力されたものだったのです。続 pic.twitter.com/m5QvIaAXnD
2022-10-20 21:40:47父はまず「奴らインチキしてるな」と疑いました。検査偽装は我が国の専売特許ではなかったのですね😅 厳格な父は怒り狂い、即座にアポなしでのバクー出張に赴きました。抜き打ち検査と言う奴です。 それまで父は怠慢なソ連人を全く信用していませんでした。その現地で父が見た驚愕の光景とは・・続 pic.twitter.com/g4sS0lmRwg
2022-10-20 21:40:50ドヤ顔でMSXの自作の品質管理ソフトを運用するソ連技術者達でした。他の工場がPC88一台で行っているのを、父寄贈の6台のMSXを追加しているのですから効率が上がる訳です。 品質管理の向上は製品の質に直結します。検査技師だった父は、そこにソ連技術者の矜持と熱意を見出したのでした。続 pic.twitter.com/Tr9ZJvVnUD
2022-10-20 21:40:52マニュアルもない状況からMSXを解析し、自作品質管理ソフトを作り上げたソ連技術者の情熱は留まることを知りません。戸惑う父に彼らは 「MSXを生んだ日本に行きたい!」 と直訴する展開になりました。しかし時は85年の冷戦下、それはサラリマンの父にはあまりにも無謀な懇願だったのです。続 pic.twitter.com/V4GR7Jgqjk
2022-10-20 21:40:5485年という冷戦の時代、ベルリンの壁が健在でも技術者の「PCの黄金郷日本へ!」という熱意には無力でした。 父は本社や通産省、国会議員にまで働きかけ、ソ連チームMSXの6人の勇者の日本招聘に成功したのです! PC未開の地から来た彼らが、聖地秋葉原で見た衝撃の光景とは!次回へ続く? pic.twitter.com/0zhVJI7TCM
2022-10-20 21:40:55ソビエトと言うとロシア料理を連想する方が多いですが、父の赴任先はアゼルバイジャンでトルコ系の料理。メインは香草串焼きのケバブ。トルコより優れている?のはイスラム教圏にもかかわらずソ連でお酒は飲み放題!グルジアと共にワインの名産地でもあり、ロシア風にウオッカもガンガン飲みます😝続 pic.twitter.com/rCkgHEXes9
2022-10-22 21:31:21もう一つカスピ海名物キャビア。ソビエト連邦でも超貴重品で外貨獲得の重要な輸出品でもありました。一缶で数万円はします。 しかし父はソ連現地で稼いだルーブルは国外に持ち出せないため土産物として日本に持ち帰り、我が家には常に在庫がありました。 美味しんぼばりにお茶漬けで食べてましたよ😝 pic.twitter.com/BfbSebcfyc
2022-10-22 21:31:24ソ連MSX物語⑥ついにPC黄金郷日本へ!・彼らが秋葉原で見た光景
ソ連MSX物語⑥ついにPC黄金郷日本へ! ①父の尽力もありソ連MSXユーザー達は研修の名目で日本にやってきたのでした。 時は85年という冷戦真っ只中、東西が完全に分断されていた時代のお話です。 #MSX を世界最強のPCと信じて疑わなかった彼らは一体何を見たのでしょうか。続 twitter.com/CyborgMsx/stat… pic.twitter.com/dftQnxol8w
2023-04-28 18:53:18②目的地は聖地秋葉原。改札を降りると5秒で狂気のPC販売の洗礼を受けます。 ラジカン前で「PC安いよ~」との客引きと、ずらりと並んだ展示用PCが彼らの度肝を抜きました。 👨🔧おい、ここは国営のPC生産拠点なのか?」 👨💻いや、これは売り物らしいぞ」 👨🔧まるでPCのバザールじゃないか!信じられん」続 pic.twitter.com/9KfldWRL6P
2023-04-28 18:53:19③特に彼らの目を引いたのが16bit機で運用され始めていたCADシステム。建築技師が食い入るように画面をのぞき込むと 👨🔧「まさかPCの中で設計図を構築しているのか!」 👨💻「なんてことだ、俺達は文房具だけが頼りだって言うのに」 👨🔧「タダシ、君はMSXを最高のPCだと言ったじゃないか、騙したな!」続 pic.twitter.com/EX50p2xTQ6
2023-04-28 18:53:20④父は憮然とした表情で応えます 😤「私は最新のPCと言ったんだ」 👨🔧「このPC一体幾らなんだ?これさえあればどんな設計図だって作れそうだぞ」 残念ながら、彼らが一生働いても購入することは適わない金額なのでした。 しかしめげずに、PC少年丸出しの気分ではしゃぎまくる彼らを父が一括しました。続 pic.twitter.com/ZN58Oysxnx
2023-04-28 18:53:21⑤😤「私達にはバクーで待っている仲間達の為にも、やらなければならないことがあった筈だ。それを忘れたのか」 神妙な面持ちで頷く一行。そうです今回の遠征には、実はソ連MSXチームにとって重要な任務が課せられていたのでした。 メンバー達はとある有名店のMSXブースに急ぐのでした。 次回へ続く😊 pic.twitter.com/VX9ejqZAdd
2023-04-28 18:53:22⑥85年ソ連は超大国として君臨し、国民も西側情報を知らないためそれを信じていました。 それ故ソ連MSXユーザーの衝撃は計り知れないものがあったのです。 彼らは優秀な技術者であるが故、日本の最新技術の実体をすぐに掌握したのでした。 皮肉にも絶望的な技術格差を、愛機MSXを通して知るのです。 pic.twitter.com/GTWfNoTkce
2023-04-29 23:12:41ソ連MSX物語⑦暗黒の日を越えて・障害に屈せず栄光を掴んだMSXユーザー
#ソ連 #MSX 物語⑦暗黒の日を越えて ①85年バクー、父が密かにソ連に運び込んだヤマハCX11は6台。問題は誰に割り当てるかです。 父の右腕ゲンナデ曰く 👨🔧「グセイノフ、奴は数学の天才だ」 父「何処の所属だ?」 👨🔧清掃員」 父「何故そんな優秀な男が?」 彼は真顔で答えました 👨🔧「ソ連だからさ」続 pic.twitter.com/Rk8UJKfuQy
2023-12-08 20:11:01②グセイノフは工業高校を首席で卒業、しかしコムソモール青年共産党員でないため大学を断念。高所での作業中転落事故により足に障害を負い、清掃員に甘んじていました。 痛む足でしたが労働を拒否すれば施設という名の収容所送り。 政府が「 #ソ連 に障害者はいない」と豪語する実態は残酷でした😰続 pic.twitter.com/OutzZZSneV
2023-12-08 20:11:01③外国人特権により父はグセイノフをMSX担当に抜擢。数学に天賦の才を持つ彼は寝食を忘れ没頭します。 瞬く間に機械語を習得し独自の品質管理ソフトの開発に成功。後に工場のNO4に昇進するのです。 彼にとってMSXは「暗黒の日々」から救ってくれた特別なPCだったのでした。続 x.com/CyborgMsx/stat… pic.twitter.com/EocQOiqAud
2023-12-08 20:11:02