幻獣パロまとめ⑦

とりき／川合志苑 @soudasaku

幻獣パロクリギ。要素強め。 最中、ギがやめ、とか口に出した時にふと、切り落とす宣言されたのを思い出すゾン。萎む。 ギ「HeyBoy！( ꐦ 'ヮ' )」 ク「…悪い、ちょっと思い出した（顔の汗拭ってから目の辺り押さえる）」 ギ「この体勢のまま話すのもどうかと思うけど、何。一応聞いてやるよ」か

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かくかくしかじか。 ギ「あっそ。ドクがね。まぁ言うだろうな」 ク「驚けよ」 ギ「今更じゃん。五体満足じゃないと、ウイルスの寄生具合が変化する可能性があるからな。ごもっともな意見だし」 ク「落とされるのはちょっと(((( '-' ))))」 ギ「しないだろ」 ク「あの目はする目だった(((( '-' ))))」

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はぁーとため息つくギ。まだ結合中。ゾンがベッドに膝ついて、ギがべたっと寝転がってる体勢だったのを、腹筋で起きて首にしがみついた。 耳朶を軽くかじって、縁に沿って舌を這わせる。 ク「…ッ」ギ「加減ぐらい自分で分かるし。おいで？」 ク「…ムカつくな」 ギ「何でだよ」ク「反応する自分が」

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ギ含めた蟻地獄タイプ、ふとした瞬間の色気がすごいんだけど、崇拝するか愛でるかスルーするかだったのが、ゾンは普通に乗ってくれるの珍しいなと書きながら思った。

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自分メモ。 兄弟～幻獣までで、人類の代わりに「◆◆」が隆盛しました。の一文で、◆◆を兄弟パロはアンドロイド、病院パロはAI、幻獣パロは幻獣、と入れ替えられ、一文で説明出来る長編パロがここ数年で出来上がってるのに気付いて頭を抱えている

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幻獣パロクリギ。ドレ様に呼び出されたゾン。執務室の外から、既に子供の泣き叫ぶ声が響いてる。中に入ると泣き喚く子供と乳母（街の人間）とドレ様。 ク「どうなさったんですか」ハ「…見ての通り」 ク「見ても分かりませんが」 子供は紫色の髪。まさか。 ハ「子供に戻っている所をべーべべが保護した

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のです。ですが乳母も何もかも拒絶していて、手が付けられず…」 わんわん泣く幼児ギ。 ハ「お前なら大丈夫かと思ったのですが」ク「分かりました」 ゾンが抱っこ。一瞬泣き止むが、目が合うとギャン泣き。 ク「なんで！？いや、なんでもおかしいが！」 ハ「申し訳ありませんが、乳母も仕事があります

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。お前で世話をするか、任せられる相手を探して来てもらいたい」 ク「…かしこまりました」 ハ「過去にお前も世話にな」ギ「ｷﾞｬｰｰｰｯ!!!!（命の危険があるのか、ぐらいの泣き叫び方）」 ク「泣くなって、ほら行くぞ。失礼します」 まだ泣き叫んでるのが聞こえる。ため息1つ。

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海の魔女のところ。 ギ「ｲﾔｰｰｰｰｯ!!!!」L「ダメね」 ク「傷付かないのか」 L「子供の言う事を真に受けるの？SはSよ。こんな事でダメージ受けてたら、子供なんて育てられないわ」 ク「重みがある」ギ「ｱｧｰｰｰｯ!!!」 L「それより泣きっぱなしは可哀想よ。ずっとそうなんでしょ？」

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ク「一日中らしい」L「寝てるか泣くかなんでしょ？安心出来ないのよ、その方が可哀想だわ」 ク「…他当たるか。ドクの所にでも行く。ちなみになんだが」L「なに？」 ク「"生きた海水"、あるか？（要約：付いてきて欲しい）」 L「あるわよ👍」 ク「頼む。耳がやられそうだ」L「軟弱な」

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白に渡すと、泣き止む。 ギ「あぅ……」 ク「嘘だろ？！！！」 白「うるさい」ク「ｽﾐﾏｾﾝ…」 白「そういう事情なら預かろう。戻ったら帰しておく」 ク「お願いします」L「じゃあねS。また会いましょう？」 ギ「ふぇ…（白の服ぎゅっと掴んで、隠れようとする）」 L「あらー大人しいS可愛い～♡」

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ク「行くぞ魔女。じゃあ、よろしくお願いします」白「ああ」 ギが白にべったりしてるのを見送って、Lを送るゾン。 L「……なにイラッとしてるの？」 ク「してない」 L「ふーん、そう？」ク「なんだよ」 L「別に？ドクが良かったのね、意外だけどまぁ妥当よね。弱み見せられるのはあの人なのね」

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ク「…(#- -)」 L「イライラしない、男前が台無しよ？」 ク「……うるさいな」 L「ドクなら最後まで面倒見てくれるわよ」 ク「だといいが」L「そうよ」 後日、戻ったギに会って何にも変わりないので、ドクは普通に面倒見てくれたらしいと知るゾン。

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幻獣パロ、ギ幼児化続き。 大人しくてニコニコしてるので、床で遊ばせて白が研究の続きしてると、ふぇ…と声が聞こえる。振り向くと ギ「🥺」白「……やれやれ」 抱っこするとニコニコ。 目を離すと粘菌（研究用）が檻から脱走してギを狙う、のを凄まじい形相で踏みつけて退かせる。結局一日抱っこした

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続き。 ベに頼んだ荷物を配達してもらう白。 ベ「ほらよこれ請求書」 白「ああ。早急に対応しよう」 ベ「そういやドク、なんで抱っこ紐なんて頼んだんだ？子供いないだろ」 白「また要るかと思って」 ベ「また？」 腕が一日中空かなかったので、抱っこ紐いると痛感した。

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幻獣パロ、幼児化後日談。 ギの旅に着いてくるゾン。絶妙な距離保って着いてくる。 ギ「…なんで着いてくんの」 ク「別に」 ギ「俺の用だけど」ク「知ってる」 ギ「ある幻獣の群れ狙いだけど？」ク「ああ」 ギ「幻獣殺すけど分かってる？？？」 ク「分かってる」 ギ「…怒ってる？」 ク「別に」

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幻獣パロの幼児化ネタ、個人差があるだけで、誰に懐くとかは特に深い意味はなさそう。 幼児ゾンはおおらかで朗らかで人懐っこく、幼児ギは神経質で過敏で怖がりという妄想。白さんはたまたまその雰囲気に安心しただけで、タイミング合えばゾンでも懐いたけど、会ったタイミングが最悪だったやつ

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自分用メモ。 ディストピア五部作（仮） pixiv.net/novel/show.php… pixiv.net/novel/show.php… pixiv.net/novel/show.php… twitter.com/i/events/15702… twitter.com/i/events/15606…

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ディストピア五部作、「幸せ、いや幸福」にしようかな。そろそろ色々書き出さないと(꒪꒳꒪ )

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まだハロンオニとさんぶくろとクルマンが決まってないんですよね、あと闇からもう1人引っ張ってくる人選🤔

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幻獣パロクリギ。 ク「知恵食う幻獣の所に行きたい」 ギ「マジで言ってる？…いつ目覚めるかも分からんし」 ク「それはあるが、王都の図書館にいるんだろう？」ギ「確認はされてないけど、推測では。蔦多すぎて確認も出来ないらしいし、知恵食うを刺激する可能性もあるし」ク「それでも、行く」

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ギ「気ぃ付けて」 ク「お前も！！！行くんだよ！！！！」引っ張る ギ「うわー暴力ー！暴力ーー！ドクーー！ドク助けてーー！！」 ク「ドクを呼ぶな、お前の事になると普通に怖いんだからなあの人！」 ギ「俺に何かあったら、お前にメスの嵐が吹く」ク「他人を巻き込んで最低の説得しようとしてるな」

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ギ「つーかあの権威は許可出さないだろ？ハイむりむり、終わりこの話」 ク「許可は下りてる」 ギ「クソが！(ꐦ°д°)アイツ、お前に無駄に甘い！」 ク「ドクを背中に置いてる、お前にだけは言われたくない。行き方知ってるのはお前ぐらいだ、探検者の手記ぐらいしかない」 ギ「まぁそうね。探検者は軒並

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み死んじまったからな。古生代の、好奇心は猫を殺すってヤツだよ。だから俺様は行かない」 ク「お前込みの許可が下りてるんだが」 ギ「あの野郎、ブッ殺す( ꐦ 'ヮ' )」 ク「………。頼むよ」 ギ「ここに来て、殊勝な態度で乗り切ろうとするお前の独善的ムーブは嫌いじゃないわ」 ク「じゃあ」

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ギ「でも行くとは言ってないしーー！！（ソファにしがみついた）」 ク「クソが、こうなったらソファごと持ってくからな…！(`ω´* )o―＜ o―д-)oｽﾞﾘｽﾞﾘ」 ギ「ゴリラの握力を発揮するな！あああ、本当にソファ引きずんな、俺の拠点に傷が付く！お気に入りの床ァ！」 ク「確かに床綺麗だよな」

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ギ「古生代のヴァイオリンの蝋の配合を頑張って真似て作ったのを塗った床」 ク「おしゃれ。じゃあ行くぞ（服掴む）」 ギ「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ」「言っとくけど心拍数も計測してるから、下手するとドク来るし！」 白「もういる」 ク＆ギ「うわーーー！！！」 結局夜まで絞られたので、出発が翌日に。

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幻獣パロ、ドレ様＆ゾン、白＆ギの構図が出来つつある。 ベ兄は中立、空気を読む中間子さが出てる。

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幻獣パロ、対立構図。 仁王立ちする白の後ろに隠れてるギ。 ク「卑劣な」 ギ「なんとでも言え。ドクは俺の味方だもんね？」 白「安全は保障させる」ギ「ね～( >▽< )」 ク「……😡💢」 白「優男がしてはいけない顔をしている」 ギ「こっっっわ。整った顔の怒髪天、こっわ」

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投票ありがとうございます(∩´∀｀)∩ﾜｰｲ では相関図を作成します～ 予定では、互いの感情（一言）、関係性で2つ。 あと役職名だけ乗せるやつ（多分長いから分ける）で3つで！ twitter.com/soudasaku/stat…

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幻獣パロクリギ、9月12日で１ヶ月を迎えてました。多分10月も忘れてそう⟵ でもどうせなら何かやろうかな、緩募です

2022-09-20 13:50:59

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Pinterest、そういや何保存してたっけと見返してたら、使い始めた時は役立ち雑学ばっかりだったのに、幻獣パロの影響で世界の廃墟や遺跡、自然の風景が爆発的に増えてて笑う。

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こういう自然物と人工物の融合が好き。いつか似たような場所を書きたいな pin.it/7w1MLs3

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加工？とは思うけど、めっちゃ綺麗な色合い。pin.it/1NBolqR

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幻獣パロクリギ。知恵食う幻獣の元へ。 ギ「そんな装備で大丈夫か？」ク「？問題ない」 ギ「(･д･)ﾁｯ」ク「なんだよ」 ギ「まぁそれは置いといて。雪もあるし水を潜るし、そんな袖出しで大丈夫かって聞いてんの」 ク「雪？だってヤツァー山脈からは離れてるだろ？」ギ「知恵食う幻獣の力だよ。…多

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分、幻影なんだろうけど。雪も踏むし水も潜る。その知覚の嵐を乗り越えた者しか、そこは辿り着けない。…なんてな」 ク「お前が引っぱたいてくれればいいだろ」 ギ「めんどいお荷物だな」ク「なんだって？」 森を抜け、温暖な気候であるはずの所を抜けると突然、岩石帯へ。 ギ「あったあった、パンケー

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キロック、スヴェート」 ゴロゴロとした岩を踏みしめて進むと、奥に、薄いパンケーキが無数に積まれたような岩群がある。 ク「パンケーキ？」ギ「食べた事あるだろ。形がそれっぽいって話」 ク「風の力か？どれもこれも30mはあるな、スヴェートってのは岩石群の名前か？」ギ「そ。この先だわ。覚悟決

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めとけよ？いきなり何来るか、分かんねぇからな」 ク「(； ･`д･´)ｺﾞｸﾘ」 いつの間にか四方八方がスヴェートばかりになるので、不思議そうに眺めて進むと。 ギ「いいね、当たりじゃん」 ク「なんだ」ギ「塩山」 前を見ると突然スヴェートが消え、虹色の帯が貼り付いたような切り立った山が。

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ク「塩山って、これ全部塩か？」ギ「そう。赤や青とかは多分光の反射」 ク「やばいな、これ持って帰れないのか」ギ「触ってみ？」 目の前にあるようで遠い気がする塩山。それでも近付くために数歩進んで手を伸ばすと、空を掴む。 ギ「月っぽいだろ」 ク「掴めないってことか？」 ギ「多分錯視だから」

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その塩山を超えると、数歩先は突然崖。周囲は雪が積もって、崖下は丸く窪んで、巨大な穴がぽっかりとある。雪が滝のように落ち、穴はまるで滝壺のように。 ギ「あっぶね！」 ク「なんだ！？」 ギ「雪の火山、つっても普段はただの滝壺だ。冬に川が凍って、雪が降り積もるって話」 ク「いつの間にこんな

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場所に来てるんだ？！」 ギ「だから錯視だって。多分落ちても死なない。たぶん」 ク「多分て」 ギ「こんなんが続くぞ、気ィ引き締めろよ」ク「分かった」 その後も砂漠地帯やら森の中やらを抜けていく。気温の高低差に混乱するのか、ゾンの額は汗ばんでいるのに腹が冷えて、リュックを抱え直した。

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先に行くギはわりとスタスタ歩いてる。 ギ「大丈夫かよ」ク「平気だ」 ギ「人間の感覚で、視覚情報が占める割合はでかいからな。汗拭いとけよ」ク「分かってる」 ギ「慣れだよ」 進んでいくと、ある湖へ。穏やかな湖だが、ぽつんと中央に苔むした石造りの建物が。 ク「……城跡か？」 ギ「井戸」

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ク「井戸？」 ギ「神曲の井戸。その底は地獄と煉獄に繋がってる」 ク「そんなオカルトめいた建物が？」 ギ「冗談だよ。中の装飾がそれをイメージしてるってだけ。じゃ、あの井戸に飛び込むから」 ク「は？井戸っつっても、かなりデカいぞ？！どうやって飛び込むんだよ」 ギ「ここに都合良く渡し船が

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あります」ク「何の都合で！？」 ギ「誰かが作ったみたいだな。名前刻んである、ほれ」 ク「読めねぇよ」 ギ「ドゥランテ・アリギエーリ。神曲の作者だ、どこの探検家か知らんけど、粋な事するじゃん」 ク「そこら辺分かりやすく講釈してくれ。ボートは漕ぐ」ギ「講義聞く態度じゃねぇな」

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ボート漕いで井戸と呼ばれる小さな塔へ。二階建てほどあり、階段を登りきるとそこは底が見えていて、どこかに繋がっているように見える。 ク「おい底あるぞ」 ギ「そう。でも飛び込む」 ク「マジで言ってんのか？…いや、まぁそうだな。錯視ってことか」ギ「そ。行くぞ」 覚悟を決めて飛び込むと。

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足に石畳に着地した鈍い音と痛み。顔を上げると、蔦に覆われているがそこは石造りの天使らしき巨像が2つ並び、その間に道が遠くまで続いて、その奥に巨大な建物が見える。 ク「あれが図書館か？」ギ「んー、多分あれは別の施設っぽい。図書館はさらに奥」 ク「巨大な建築だな」 ギ「富と知の集結って

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やつだな」 道を歩いていくと、蔦に混じって赤黒い体液のようなものが根を伸ばしていた。入口では気付かなかったが、それが奥に行くにつれて段々増えていき、それが脈動している。蔦ではない。植物ではない、何か。ギに尋ねようと見ると、奥にその本体らしき人の大きさほどの瘤が、建物の壁に幾つも

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貼り付いている。そこから根を伸ばしているようだ。 脈動はまるで血管のようで、幾分か気味が悪い。 ギ「なんだあれ」ギも知らない。すると、脈動が激しくなり、その瘤から人間の内臓が綺麗に配列されたものが、赤黒い表面を膜を破って孵化するように現れ、そこに筋肉が肉付き神経、血管が張り巡らされ

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眼球が現れ、その上から皮膚がコーティングされていく。人の形になった。目を閉じた人間が生まれている。人間が産声を甲高く上げた。いくつもいくつも、何人も何人も。 幻獣使いだ、とゾンはピンと来る。知恵食う幻獣が生み出す、人間のセンサー。こうして生み出されて行くようだ。 ギ「うっわ」

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ゾンが振り返る。淡々とした声のギ「気持ち悪」 幻獣使いも人間だとか、他に言葉があるだろとか、考える前に殴った。バキッ！ ギ「……」ク「……」 もしかしたらゾンもあのように産まれたかもしれない、そんな疑念が残っていて、庇いたかったのか常識が殴らせたのか。何にしても、手を上げた。

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それから調査はしたが、幻獣使いの産まれ方しかめぼしいものは分からず、帰るかどうかの会話もなく、二人は一言も喋らずに帰った。

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幻獣パロクリギ。海の魔女の庵にて。 L「S？そう言えば調査あるって言ってたけど、ここ数週間は見てないわ」ク「そうか」 帰ろうとするゾンのリュックに海中探索などに使うフックを命中させるL、ロープが伸びる L「待ちなさい。お話聞いてあげるわ♡」 ク「…首が締まるかと！」L「ごめーん」