東辻賢治郎 訳, 晶文社, 2022
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永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

レスリー・カーン(東辻賢治郎 訳)『フェミニスト・シティ』晶文社, 2022 カナダの地理学者による都市論。女性が公共空間で生活することの難しさを、自身の体験や時事的な出来事、映画作品などを絡めながら語る。都市空間の見え方が変わるとても良い本だと思う(自分のような男性にとっては特に)。 pic.twitter.com/bgiPucKcGD

2022-10-27 21:53:33
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永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

近代都市において、女性が一人で外にいることは娼婦(public woman)と間違われるリスクがあった。現代でも、女性が遊歩者として治安を気にせず都市の楽しみを享受することは容易ではない。「家についたらメッセージして」というフレーズは女性の友人関係においてどのような役割を持つか(p.104)。

2022-10-27 22:19:14
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

印象に残った箇所の一つ 「私も街中でヘッドホンをして音楽を聞くのは好きだ。ただし私を含めた多くの女性にとって、これには単なるエンターテインメント以上の意味がある。そうすることでささやかながらも社会的なバリアをつくり、絶え間ない、およそ迷惑な男性の干渉を防いでいるのだ」(p.129)

2022-10-27 22:27:47
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

筆者は研究と並行してアクティヴィストとしても活動しているが、その難しさも描いている。女性の権利を主張することが、ときに他者を抑圧してしまうということ。身体障害者の参加を拒むようなデモ活動や、女性の空間からのトランス女性の排斥など。

2022-10-27 22:34:37