2021年2月の島根県・鳥取県の旅行で見た伝統的な街並み・集落について。
0
タケ @take_all_a

前回からしばらく日数が空いてしまったが、2021年2月の島根・鳥取旅行の続きで、今回は集落編を送る。写真は島根県松江市美保関町の美保関(みほのせき)。島根半島東端の港町で、江戸時代は北前船の風待ち港として栄えた。 #美保関 pic.twitter.com/29wornOlYg

2021-04-07 22:30:41
拡大
タケ @take_all_a

明治以降、物流の主役が鉄道に移行すると美保関は観光に活路を求める。以前に紹介した美保館は、美保関における初めての本格的な旅館である。 twitter.com/i/events/13729…

2021-04-07 22:31:27
タケ @take_all_a

戦後は鉄筋コンクリート造のホテルが建ち並び、海沿いは正直言って伝統的な景観とは言い難い。ただ、内側の「青石畳通り」と呼ばれるかつてのメインストリート沿いは、古いまちなみが残っている。 pic.twitter.com/AB4omQslxK

2021-04-07 22:32:13
拡大
タケ @take_all_a

「青石畳通り」の石畳は、江戸時代後期の文化年間から弘化年間(1804~1847年)に敷かれた。当時は北前船の回船問屋が50軒ほど集まっていて、物資の積み卸し作業の効率化のために舗装したとのこと。 pic.twitter.com/XwiqYXLbXl

2021-04-07 22:33:25
拡大
タケ @take_all_a

「青石畳通り」のまちなみ。 pic.twitter.com/UOSzJaAJpt

2021-04-07 22:34:31
拡大
拡大
タケ @take_all_a

「青石畳通り」以外の路地。 pic.twitter.com/uVa1CniMRk

2021-04-07 22:36:06
拡大
タケ @take_all_a

また、美保関は美保神社の門前町でもある。写真はその参道と神門。 pic.twitter.com/ordSJu6ti8

2021-04-07 22:38:42
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

美保神社 拝殿。竣工は1928・S3で設計は伊東忠太、というのは帰宅後に調べて知った。忠太だったとは! 事前に分かっていればもっとよく見たのに。調査不足だったな。 pic.twitter.com/KDGxgvoJtK

2021-04-07 22:40:33
拡大
タケ @take_all_a

いや、妙にモダンなデザインだな、とは感じたんだよね。 pic.twitter.com/dHHCycHXeE

2021-04-07 22:41:39
拡大
タケ @take_all_a

美保神社 本殿(1810・文化10、国重文)。二棟の本殿が並ぶ独特な形式で、美保造または比翼大社造という。時間が無くてチラ見程度で済ませてしまった。 pic.twitter.com/M7CGUCJoBG

2021-04-07 22:43:45
拡大
タケ @take_all_a

美保関から見た鳥取県の大山(だいせん)。本州本土なのに海面越しに大山が見えるというのはちょっと不思議な感じ。地形が入り組んでいるのでこういう景観になる。 pic.twitter.com/gX3VEgOS0F

2021-04-07 22:56:05
拡大
タケ @take_all_a

次は鳥取県中部に位置する倉吉市。現代建築クラスタには丹下健三の初期作である倉吉市庁舎で、鉄道ファンなら倉吉線の廃線跡で知られる同市だが、一般的な旅行好きの間では歴史的なまちなみで人気の観光地だ。 #倉吉 pic.twitter.com/aqJ2X3aIju

2021-04-07 23:18:42
拡大
タケ @take_all_a

古いまちなみが残る倉吉市の打吹玉川(うつぶきたまがわ)地区。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定され、倉吉白壁土蔵群と呼ばれている。江戸時代末期から昭和前期まで、約100棟の建築物が現存する。 pic.twitter.com/dRo85nRi7w

2021-04-07 23:21:34
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

夜に酔って帰宅したら落ちそうだ。 pic.twitter.com/i9DTZ9TyT5

2021-04-07 23:25:26
拡大
拡大
タケ @take_all_a

倉吉には夕方に着いて旅館に宿泊し、翌朝だけでなく当日の夜にも重伝建地区を少し歩いた。まちなみは特にライトアップされていないようだ。写真はスマホが自動的に明るく補正しているだけで、実際はかなり暗い。 pic.twitter.com/sTN2s9ZKRK

2021-04-07 23:28:53
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

通りに人がいないのは、見学したのが午前の早い時間帯だったのでお店などがまだ開いていないせいもあるだろうが、もちろんコロナ禍の影響は大きい。結局、内部は全然見られなかった。 pic.twitter.com/1qvWDa1PMZ

2021-04-07 23:31:44
拡大
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

倉吉の町屋。 pic.twitter.com/vVFGk1uks6

2021-04-10 23:06:56
拡大
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

倉吉の重伝建地区で私が一番驚いたのがこの建築。真壁造・しっくい塗りの木造長屋がこんなキレイな状態で現役とは素晴らしい。 pic.twitter.com/BpheJyKq6Z

2021-04-10 23:08:08
拡大
拡大
タケ @take_all_a

次は鳥取県智頭町の智頭宿(ちづしゅく)。かな表記は「ちづ」と「ちず」が混在するが、町役場や観光協会の公式サイトは「ちづ」としていることから、私もそれに従う。 pic.twitter.com/Bg8StuPUqP

2021-04-10 23:10:10
拡大
タケ @take_all_a

智頭町は鳥取県の南東部、兵庫県との境界に位置し、面積の93%を山林が占めるという山間部の町だ。江戸時代は智頭往来(因幡街道)の宿場町「智頭宿」として栄え、古いまちなみが残っている。 pic.twitter.com/NpmrTOSR3D

2021-04-10 23:12:46
拡大
拡大
タケ @take_all_a

智頭宿にある石谷家住宅(国重文)。石谷家は江戸時代から300年以上続く商家で、明治には林業で財を成した。その屋敷は三千坪の敷地に部屋数40以上の邸宅や7つの蔵で構成され、庭園も見事なものらしい。「らしい」というのは、到着したのが閉館時刻を過ぎていて中に入っていないから。 pic.twitter.com/V3e9uEYUTt

2021-04-10 23:14:48
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

石谷家住宅の向かい側に建つ現役の消防屯所(1941・S16)。 pic.twitter.com/glj1ahwc7P

2021-04-10 23:15:46
拡大
タケ @take_all_a

写真が暗いことから分かるように、私が現地を訪れたのは夕方で、暗くなる中を駆け足で見るにとどまった。この日は昼過ぎまで倉吉市にいて、午後は移動と後述する板井原集落に時間を費やしたためだ。 pic.twitter.com/82wudlGCi5

2021-04-10 23:17:25
拡大
拡大
タケ @take_all_a

できれば智頭町に一泊して、一日掛けて智頭宿と板井原集落を見るのがベストなんだよねえ。古民家を活用したゲストハウス(写真左)に泊まることも検討したのだが、他も回る都合上、現地での宿泊がどうしても行程に組み込めなかった。 pic.twitter.com/yscPGKPjHv

2021-04-10 23:20:08
拡大
タケ @take_all_a

2021年2月の島根・鳥取旅行、集落編。最後は鳥取県智頭(ちづ)町の板井原(いたいばら)集落を紹介する。Googleマップ goo.gl/maps/sUrn5RXor… #板井原集落 pic.twitter.com/dU58Ao68FN

2021-04-15 22:21:19
拡大
タケ @take_all_a

そもそもこの旅行は島根県立美術館での企画展がきっかけの、島根県松江市を中心としたものだった。松江市から鳥取県南東部の智頭町まではかなりの距離があったが、旅行前に板井原集落のことを知ってどうしても見たくなり、何とか行ってきた次第だ。 pic.twitter.com/kEzSvySilb

2021-04-15 22:24:28
拡大
タケ @take_all_a

板井原集落は、先日述べた宿場町の智頭宿から山一つ越えたところの谷間にある小さな集落である。かつては細い峠道しか通じていなかったが、1967・S42にトンネルが開通して智頭町中心部との往来が容易になって以降、過疎化が急速に進んだ。 pic.twitter.com/7FNhJWTIV1

2021-04-15 22:28:47
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

そのことが結果的に高度経済成長期以前の山村風景の保存につながったといえる。集落内の家屋の多くは江戸期から昭和30年代までに建てられたもの。道路は幅員1間(1.8m)程度の未舗装で、車は進入できない。 pic.twitter.com/lxw1AitT3Z

2021-04-15 22:30:53
拡大
拡大
タケ @take_all_a

アクセスについては、集落沿いの川の対岸を通る舗装道路に駐車スペースがある。また、少し離れた下流の駐車場から川沿いの山道を歩くと、道路が未整備だった昔の状況を疑似体験できる(ただし冬期は避けた方が無難だ)。 pic.twitter.com/2P16nm4AES

2021-04-15 22:34:59
拡大
拡大
タケ @take_all_a

板井原集落の産業は稲作、焼畑、狩猟、炭焼き、養蚕など。特に近代は養蚕業が盛んだった。写真は藤原家住宅の主屋(1899・M32)と養蚕場(昭和初期)。 pic.twitter.com/BzSoYSlaaR

2021-04-15 22:37:50
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

現在、集落の定住者は余所から移ってきた3名ほど。他に、通いで集落内にてカフェやレストランを営む人がいる。写真は古民家カフェ「和佳(のどか)」。営業日はネットで調べてほしい。付属する蔵は「板井原ふるさと館」という資料館に活用されているが、見落としてしまった。 pic.twitter.com/srUjw02lUv

2021-04-15 22:42:25
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

昔からの住民は別の場所に移住した上で、集落の保存活動を行っている。明らかに近年修復されたと思われる建築物はその成果だろう。しかし老朽化のペースの方が速く、中には倒壊した家屋も見られた。 pic.twitter.com/8jkTwTEeZM

2021-04-15 22:50:56
拡大
拡大
拡大
タケ @take_all_a

また、数名とはいえ定住者がいるからか、集落内の電柱は比較的新しいし、スマホの電波も繋がった。インフラ事業者はすごいな。 pic.twitter.com/Mm4k8HVl2T

2021-04-15 22:54:39
拡大
タケ @take_all_a

参考記事:読売新聞 > 伝統建造物群 荒廃進む yomiuri.co.jp/local/tottori/…

2021-04-15 22:56:40
0
まとめたひと
タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。