#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite 第188回お題「さよなら」「好きだった」 #140字小説 #140SS #140字SS #一次創作 #夢小説 #ネームレス夢小説 pic.twitter.com/WmqhaU6dEU
2021-12-25 22:01:44きらぼしの如くのスター達に紛れた、僕の好きだったアイドル。有名な作詞家の「さよなら」というタイトルの歌は、悲しいかなヒットせずに終わった。 主題歌だった彼女の主演映画を観る事は今や出来ないが、夜ヒットで唄う姿はYouTubeで視聴可能だ。小動物の様な寄る辺ない表情は、切ない気持ちになる。
2021-12-25 22:03:00さよなら、昨日までの私。深夜0時のおまじないをかけてベッドに入る。目覚めると新しい私に生まれ変わるはずだ。あの子と友達になって、浜辺のカフェで微笑んで。膨らむ夢にひたる独りの時間が好きだった。きらぼしで居られる夜を離れたくない。朝が怖い。いつもの自分に戻ってしまうから。眠れない。
2021-12-25 22:03:05部屋を暗くしてスイッチを入れる。天井に映し出されるきらぼしを眺め、数十分前にこの部屋から出て行った人の言葉を反芻させる。 『さよなら。好きだったよ』 今までのことが嘘ではないのが救いのようで過去形のそれは余計なひと言のように思えた。 星好きな君へのクリスマスプレゼントだったのにな…
2021-12-25 22:03:57「「別れよう」」 声が重なった。彼女と意見があったのは何年ぶりだろう。 言ってしまった後悔と、言われてしまった寂しさと、安堵と開放感に包まれて、二人で笑う。君が嫌いになったわけじゃない。ただ、もう限界だったんだ。 きらぼしの下、君に手を振る。 さよなら、好きだった人。どうかお幸せに。
2021-12-25 22:04:16「きらぼし」をご存知ですか。実は私たちのことなのです。漢字で書くと「吉良母子」。例の忠臣蔵です。残念ながら最近は予算の関係でなかなかドラマや映画が制作されませんけれど。そうです、母は上野介の囲い者で私はその娘です。さよなら好きだった忠臣蔵。四十七士の切腹場面がとくに楽しみでした。
2021-12-25 22:04:18あんなに好きだったミニカーや図鑑にあっさりと別れを告げ、君は大きくなっていく。夜空に輝く星の数ほどの可能性を瞳に秘め、軽やかに。いつか君は、私を必要としなくなるのだろう。でも、私は大丈夫。君が休みたくなったら、いつでも帰っておいで。そのための場所として、ずっと、君を見ているから。 pic.twitter.com/BLI7j3nkzz
2021-12-25 22:05:48スマホの写真フォルダーには、過去に好きだった人達との思い出がきらぼしのように瞬いている。そんな過去の私の道標たちにさよならを告げて、私はスマホを海に投げ捨てる。 数日後、テレビでダイオウイカの解剖を見ていたら、腹から私のスマホが出てきた。過去は随分としつこいらしい。
2021-12-25 22:06:35#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 pic.twitter.com/STyNmCrqQK
2021-12-25 22:06:45流れ落ちる星よりも、今空に輝いているきらぼしの方がいい そう言って手を合わせる君の横顔を微笑ましい目で見守っていたら、空が光った。星は流れ星に変わって、私たちのところにまっすぐ墜ちてくる。願いを叶えてあげると言いながら 「何願ったの?」 「あなたと、きらぼしの中で一緒にいたいって」
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2021-12-25 22:07:11#深夜の真剣140字60分一本勝負 ( @140onewrite) じゃあ(また思い出の中で)ね。 幸せになってね。きっとよ。 pic.twitter.com/MK42z5SqAv
2021-12-25 22:11:17寒空に瞬くきらぼしが、視界を埋め尽くす。 チープなLEDで彩られたこの世界にはどうも馴染めなかったけれど、ここから見える星空だけは好きだった。 さよなら世界。最後に網膜に焼きつく 景色がこの夜空でよかった。 星になりたいなんて贅沢は言わない。だから、もう二度と生まれて来ませんように。
2021-12-25 22:12:46#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) お題 ①さよなら ②好きだった ③きらぼし pic.twitter.com/FTk9ciaVv6
2021-12-25 22:13:26さよなら。もう毎年私を待たないで。地球を覆う無数のきらぼしの光は、好きだった証。クリスマスの粉雪は、私の心の涙。囁きは讃美歌に埋もれた。半年後、織姫はいなかった。光らない彼女を、彦星は黙ってみていた。そしてそっと雲に天を隠した。限りある命。あまりに短い人間には、見せなくていい。
2021-12-25 22:14:47花梨は、デートで気乗りしない彼の態度に首を傾げてしまう。それでも、花梨は彼を振り向かせようと一生懸命に尽くしていた。 それだけに、別の女とつき合う彼の姿を見ると怒りに震えないはずがなかった。 「あんなに好きだったのに……。さよなら」 彼と決別した花梨は、その場から立ち去っていった。
2021-12-25 22:21:55後悔しないように、気持ちは伝えたほうがいいと忠告された。だが勇気は出てこないまま、月日だけが経ってしまった。インターネットのおかげで、離れていても、きらぼしのような活躍を知ることができる。好きを封印したかわりに、私はさよならも棄てた。心の中で呟くだけ。ずっと大好きな友達へ。 pic.twitter.com/yZS0qlFRti
2021-12-25 22:22:07#深夜の真剣140字60分一本勝負 ( @140onewrite お題: ①さよなら ②好きだった ③きらぼし #木槿国の物語 以前にも同じような話を書いた覚えが(^^;; pic.twitter.com/V9vL24Mift
2021-12-25 22:22:26好きだったあなたへ、最後のさよならを。 ふたりで作ったきらぼしのような思い出。重ねた千の夜。あなたから生まれたメロディー。全てを余すことなく詰め込んだオルゴール。 固く鍵をかけて、冷たく暗い水底へ。閉じ込められた想いは永遠に。もう誰にも届かないけど、確かにどこかに沈んでいるの。
2021-12-25 22:27:24#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite 第188回お題「きらぼし」 140文字×2頁で280文字だけども😂 #140字小説 #140SS #140字SS #一次創作 #夢小説 #ネームレス夢小説 pic.twitter.com/tLoE2OSn2l
2021-12-25 22:28:50あなたはきらぼしのようでした。 わたしにとってはめじるしで、わたしにとってはみちびきて。 「さよなら」 およめにいくからわかれたひと。だいすきなひと。 好きだったひと。すきなひと。だから 「貴方が殺されたことが許せない」 だから、わたしは。 あなたをころしたあいてをころしたのです。
2021-12-25 22:31:45#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) お題 ①さよなら ②好きだった ③きらぼし #twnovel #140字小説 twitter.com/330_ishimori/s… pic.twitter.com/ROJeFYRmEH
2021-12-25 22:51:47おもちゃのピアノ、好きだった花、おばあちゃんに教わったきらきらぼしの歌。幼気な記憶にさよならを告げて胸の小箱におしこめた。大人にならなきゃいけなかったから。なのにどうして、ツリーの下に、あの日の小箱があるのだろう。子どもへのプレゼントの隣で、期待に輝き、開けられるのを待っている。
2021-12-25 22:37:48