香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
色の話（※ご都合主義で解釈してる部分もあると思うのでここに書かれている内容を鵜呑みにしない、と念頭に置きつつ読んで下さい） 夢綴りの中で「紅い衣を揺らす男」「黄色の着物を纏う女性」と色が特徴的に表現されていたので色に何か意味が？と妄想を繰り広げました→ #比叡山延暦寺ライブ2020
2020-09-09 23:44:19
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
『色』に意味はあるのか？と考え出した時ふと『五行思想』という思想があったなぁと思い出し、それと絡めて考えたら面白いのでは？ということで五行思想の観点から考えてみました (※若干公演のネタバレ含む) 五行思想がなんたるかはご自身で調べて下さい、ということで必要な情報だけ抜き出します →
2020-09-09 23:44:20
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
万物が「火水木金土」の五行に配当されるという五行思想 赤＝火 黄＝土 に配当される。またそこから更に関連付けを広げると 火＝夏の象徴 土＝季節の変わり目の象徴 と考えられている。ここで思い出したい夢綴りの冒頭部分。→
2020-09-09 23:44:20
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
昼公演『青々とした木々が…』 →季節は“夏”と考えられる 夜公演『秋風が吹き始める…』 →夏から秋にかけての“季節の変わり目”と考えられる これは単なる偶然ですかね！？私にはもう必然としか思えないのですが！なら女性が黄色い着物を纏っているのに意味があると考えていいですね？考えますね！→
2020-09-09 23:44:20
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
では『赤(火)』と『黄(土)』の関係は？ このふたつ『火生土』という相生と呼ばれる関係にあるらしい。火が土を生じさせる陽の関係とのこと（※詳細は調べてみて下さい） ……なるほど？置き換えれば、猿さまが女性に影響を与える陽の関係であるということですね？！理解した！(ご都合主義的解釈)
2020-09-09 23:44:21
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
猿さまの纏う赤と相生の関係にある黄色い着物を女性が着ていたからこそ、女性は猿さまの姿や声を認識できたのではないか？ きっと他の色ではダメだった 五行には相剋という考え方もある 相剋とは互いを打ち消し合う関係のこと 赤(火)を基準に考えれば 黒(水)が赤を打ち消し 赤が白(金)を打ち消す
2020-09-09 23:44:21
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
黒や白だと、どちらか一方が認識出来なかったのではないだろうか？ 女性が黒を纏っていれば女性に猿さまの姿は映るが、猿さまに女性は映らない 女性が白を纏っていれば猿さまに女性の姿は映るが、女性に猿さまは映らない みたいな感じで。 そしてそのすれ違いの日を幾度か重ね、二人は気づいた
2020-09-09 23:44:21
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
だからこそ、何十年という時が流れても女性は黄色い羽織りを着ていたのではないだろうか (そしてその黄色い羽織りは猿さまが贈ったものだとしたら、なおのこと心にグッとくる) ちなみに逢えなかった日を想像してもグッとくるものがある… (※次から8ツイ分は読み飛ばしていい)
2020-09-09 23:44:22
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
その日、女性は身内に不幸があり喪服を着ていた。悲しみにくれた女性の足は自然とあの山へと向かう。通い慣れた道の先にある見慣れた扉を開ければ彼がいる。いつもの様に彼と話をすればこの心の穴が埋まる気がしたのだ 扉を開ける 女性は首を傾げた。すぐに視線が絡まるはずの男と今日は目が合わない
2020-09-09 23:44:22
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
扉が開く音がする。男はきっと彼女だろう、と期待に胸を膨らませながら音のした方に目をやる。しかし、 「おや？誰もいない」 間違いなく扉は開いている。不意をついて部屋のどこかに隠れたのか？とも考え部屋の隅々まで探したが、居ない。男の背には先程から冷たい汗が流れていた 「まさか……」
2020-09-09 23:44:22
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「私はここにいます！」 何度叫んだか分からない。すぐ側で叫んでも男は明後日の方向を探している。なぜ、どうして、私はここにいるのに、自分が悪いのか、独りになる、寂しい、悲しい。負の感情で女性の心が染まっていく。 もう少しで涙が溢れそうになったとき、優しい音が響いた。
2020-09-09 23:44:23
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「ここにいるのですね」 男には覚えがあった。ある日女性は白い着物を纏いここを訪れた。だが女性は「今日は居ないのね」と悲しげに呟くとその場を去っていったことがある。男はその日もずっと同じ場所に居たというのに。その時のなんとも言えない悲しい気持ちを男は未だ忘れられずにいる。
2020-09-09 23:44:23
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
男の言葉で女性は落ち着きを取り戻していく。変わらず視線は合わないが、男の柔らかい言葉と態度が女性の心を包み込む。溢れそうになった涙はいつの間にか引っ込んでいた。 「残念ながら貴女の姿や声は今の俺には届いていないようです。ですが、貴女がここに居るということは何となく分かります」
2020-09-09 23:44:23
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
あの日、男は不安でたまらなかった。女性にあの日の自分と同じ思いをさせたくはない、と考えた男は出来る限り優しく語りかける。 「なにか話したいことがあったのでしょう。今日の俺は相槌を打てないが、ただ貴女の傍に居ることならできます。思いを言葉にするだけでも意外と気が晴れるものですよ」
2020-09-09 23:44:23
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「良ければ今日は気の済むまで話していくといい。俺はずっとここにいます」 男の言葉に女性はそっと頷く。自分の姿はいま男の目には映っていない。そう分かっているが女性は男と目が合う位置に座り、視線を絡ませる。 そしてポツリ、ポツリと抱える思いを言葉に乗せ、吐き出していった。
2020-09-09 23:44:24
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
きっと目の前に女性は座り、自分の目を見ながら語りかけているのだろうな、と男は女性の姿を思い浮かべる。 女性は何を語っているのだろう、どのような表情をしているだろうかと思考を巡らせながら、男は静寂に耳を傾けていた。 end.
2020-09-09 23:44:24
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
最後は一緒に居れなかった二人。相生という関係の中にも相剋がある(ex物が燃えて灰が出来すぎると土の処理が追いつかなくなる)らしいので、つまりはそういうことかな……と思ってみたり。 猿さまの影響が大きすぎて、女性はそれに追いついていけなくなった……ってね。(なんて切ないんだ)
2020-09-09 23:44:24
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
……とこの辺りで私の妄想は終わろうと思うのですが、つい先程、相剋は主従関係になってしまう、と書いてある情報も見つけてしまった私は頭を抱えた……助けて……猿さまの考察をもっとください……… 考えれば考えるほど猿さまの沼は深くなってゆきますね………🙏✨
2020-09-09 23:44:25
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
猿さまってヒトではないし、その部屋から出ることはできないし、夢綴りで「茶もお菓子も出せないが……」って言ってたから勝手に飲み食いしない存在なんだと思ってたんだけど、好きな食べ物が葡萄🍇だって聞いて「そっか……食事はするのか……🤦♀️」って今なってる…食事…どうしてるんだろ…お供え物？
2020-09-12 23:11:02
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
空腹感とかあるのかな……嗜好品的な感じだろうか……葡萄は好きだから食すけど、生きるうえでは食べなくてもいいとか……？ お供え物なら誰かが持ってきた…？それでたまたま食べたら美味しかった？それで好きになった？まさか、その葡萄持って来たのってあの女性です？初恋の味的な？なにそれ堪らん
2020-09-12 23:17:05
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
『猿』と書いて『エン』という名の猿さまですが延暦寺と猿の関係を調べて出てくるのは『神猿(まさる)』の名。彼の真名がそれだとすれば、黄色い着物の女性はその真名を知らず、猿さまもまた女性の真名を聞かなかったとかだといいな…… #比叡山延暦寺ライブ2020
2020-09-01 08:45:19
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「名を知れば貴女を縛りたいと思ってしまうだろうから」 と猿さまは女性の名を聞こうとはしなかったが対する女性は 「貴方に縛られるなら幾らでも名を明かすのに」 とかだと尚のこといいな…！ でも相手を呼ぶのに名を知らないのは不便だろうと女性につけた仮の名が『朔』だとあぁぁぁぁ！(天を仰ぐ)
2020-09-01 08:45:19
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
え………あ……そうか『朔』って月の話…………いや、そんな………猿さまが太陽で女性が月でって………だから猿さまは紅で女性が黄色なら…………あぁぁ一生交わらない運命じゃないか……🤦♀️🤦♀️
2020-09-29 08:32:46
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
やはり猿様って日吉大社の神猿だよなぁ……だって名を名乗るときに 「『延暦寺』に仕える者」 って言ってないものな 「『この地』に仕える者」 って言ってるものな……日吉大社って比叡山の麓にあるし…… 私的に秀吉と光秀が焼き討ちの後、日吉大社から延暦寺に猿さまを連れてきた説をとなえたい
2020-10-12 08:32:35
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
個人的には猿さまは元々は日吉神社で『神猿』として神に仕えていたが、比叡山延暦寺の焼き討ちのあと、秀吉と光秀が延暦寺再建のため延暦寺の地へ移ってくれないか？と交渉し、猿さまもそれを受け入れ、延暦寺の地を守るために今もあの部屋にいる説を全力で推したい
2021-04-24 22:03:22
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
猿さまの煙管の煙、から煙部分だけ取り出して仏道の煙といったらお線香の煙だよな……？線香の煙って『導き』って意味もあったような……えっそういうこと？迷い込んだ者を導くためとかそういう……？ と今ハッと思いついたのでメモ代わりにツイートしておく (あとできちんと調べよ😇)
2021-04-26 08:48:57
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
追加メモ 『3』という数字にも意味がありそうではないか？ 耳飾りの房は3つ、着物も見た目から察するに羽織りを除けば3つ着てそう、腰の金の紐も三重っぽいよね？？？
2021-04-26 12:30:09
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
追加メモ 黒の着物の下の生地の柄に『蛇』がいるなぁ……なーんて…………さすがに関係ないか……『猿虎蛇』とかいうの検索するとヒットしてくるんだg———ん？？頭が猿で、胴が虎で、尾が蛇？？？？？なるほど？？？？？？柄の位置的には合致する気がするな？？？？？ (羽織の柄で胴は虎、は強引か🤔)
2021-04-28 01:32:28
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
さすがに『さるとらへび伝説』は岐阜県の話だから関係ないよなぁ、考えすぎだよな……と思いなおしたのに、これを退治した藤原高光という人が比叡山延暦寺の横川の良源さんの下で出家してたらしい件について twitter.com/kk_ksmsou/stat…
2021-04-28 01:52:03
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
これについては全く関係ないだろうな、という線が濃厚だろうと思ってはいるけど、創作の話のネタとかには使えそうじゃないですか？ (なぜこういうネタを私がどんどん投下しているかは皆様お分かりですね？そのネタで書いた作品私に読ませて下さい！！)
2021-04-28 02:04:28
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「猿と葡萄の話」 「今日はね、良いものを持ってきたの」 鮮やかな黄色い羽織を着た女性が手元の風呂敷を解き、中にあった物を取り出す。女性が取りだしたのは光沢のある紫がかった深みのある黒い皮で包まれた大粒の果肉がいくつも房状に垂れ下がった果実——
2021-04-24 23:05:32
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
紅い衣を纏った男はその果実を興味深げに見つめる。それは男にとって初めて見るものであった。 「これは……」 「あら、あなた葡萄は初めてなの？」 「これが『ブドウ』というものですか。名前は耳にしたことがありましたが、目にしたのは初めてですね」
2021-04-24 23:05:33
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「……そうね、葡萄を収穫できる地域は限られているから。あなたが初めて見るのも仕方がないのかもしれないわね」 男は己の役目を果たすため、今いるこの部屋から出ることは叶わない。故に男が知る事が出来るのはこの部屋へと持ち込まれるモノについてだけ。
2021-04-24 23:05:33
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「これはね、知り合いから頂いたの。ちょうど今が旬だから美味しいはずよ。普通、葡萄は皮を剥いて食べるのだけど、これは皮ごと食べられて中に種も無いのですって。だからこうやって一粒とって……」 そう言いながら女性は葡萄を房から一粒とり口へと運ぶ。 「うん！ とっても甘くて美味しいわ！」
2021-04-24 23:05:33
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
ほら、あなたも食べてみてと女性は男へ葡萄を手渡す。男は先ほど女性が食べて見せてくれたのを真似するように房から一粒とって口へ運ぶと、恐る恐る果肉を囓る。 「……！」 口に含んだ瞬間、甘い果汁が口いっぱいに広がる。濃厚な味だが甘ったるくはなく、爽やかな甘さが癖になりそうだ。
2021-04-24 23:05:34
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
男は残りの果肉もパクリと頬張る。声には出さないが、余程美味しかったのだろう。もう一粒手に取ると、今度は一気に口へ放り込み味を噛みしめるように男は葡萄を食す。その姿に女性はふふっと笑みを零した。 「……なぜ、笑うのです」 「だって、まるで子供なんですもの」 と尚も女性は微笑む。
2021-04-24 23:05:34
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「あなたのそんな姿が見れるなんて、今日はとても良い日ね」 男は女性より遥かに長い年月を生きてきたが故に、試しに女性が軽く悪戯を仕掛けてみてもその穏やかで気品のある態度を崩さなかった。その男が今はなんとも幸せそうに葡萄を口いっぱいに頬張っている。
2021-04-24 23:05:34
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
いつもとは違う男の姿に女性は純粋に愛おしいと思った。と同時に胸が詰まる思いも抱える。彼を愛してはいけない——いま目の前にいる男と生涯を共にしたいと心から願っても、それは許されることではないのだ、と。男に言われた訳ではない。だが、男のふとした言動から女性は薄々気づいていた。
2021-04-24 23:05:35
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「どうしたのです？」 突然声がかかり女性はハッと慌てて意識を目の前の男へと移す。 「どうもしていないけれど……私なにか変だったかしら？」 そう答えると、変ではありませんが……と男は少しだけ苦笑したあと真っ直ぐに女性を見据える。 「——貴女の心が少し陰ったように感じたので」
2021-04-24 23:05:35
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
女性は驚き目を見開く。顔に出してはいないつもりだったし、それに男は葡萄に夢中だったはずだ。にも関わらず、男が自分の些細な感情の変化に気づいたことに驚いたのだ。 「不思議ね。どうしてあなたには感情が筒抜けなのかしら」 「さて。なぜでしょう」
2021-04-24 23:05:36
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
女性の素直な感想に男は余裕ある笑みを浮かべる。ああ、いつもの彼に戻ってしまった、折角の貴重な姿だったのに、と女性は不貞腐れてしまう。そんな女性の姿をみて男はふっ、と笑みを零すと葡萄を一粒手に取り女性の口元へと運ぶ。 「…猿？」 男は何も言わずにこやかに笑いながら葡萄を差し出している
2021-04-24 23:05:36
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
「ありがとう」 そう言って女性が差し出された葡萄を手に取ろうとすると男はひょいと手首を曲げた。女性が伸ばした手は空を掴む。 「……猿？」 今度は少しムスッとした声色で名を呼ぶ。対する男は少し嬉しそうである。そして再び手にした葡萄を女性の口元へと運ぶ。 「ッ……」 その瞬間理解した。
2021-04-24 23:05:36
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
この男は自分の手から葡萄を食してもらいたいのだ、と。そう明確に理解し、頬が熱くなるのを感じる。男は変わらず楽しそうな笑みを浮かべたままだ。 「……意地悪するのね」 「俺はただ貴女にこの美味しい葡萄を食べて欲しいだけですよ」 「でも楽しそうよ？」 「それは貴女と一緒にいるからです」
2021-04-24 23:05:37
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
頬を少し赤らめながら目の前の男の顔を見ると、なんとも愛しげな視線をこちらへ向けていた。そして手にした葡萄をもう一度すっと差し出すと、食べてくれますよね？と言わんばかりに笑顔を浮かべ首を少し横へ傾ける。早まる心臓の音が止まらない。
2021-07-11 00:59:28
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
猿さま熱がまったく冷める気配がないので、こっちも未完成作品なんですがエイヤッと投稿しておく 猿さまの過去にまつわる話を書きたい……！と思って前々から書いてたやつの冒頭部分です pic.twitter.com/NxIfBkzWMV
2021-04-27 00:18:27
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香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
猿さまと愛しい女性の出会いを女性側から描いたとしたら --------- 扉を開けると赤い衣を纏った男が椅子に腰掛けていた。不躾に入ってしまった自分の様子を伺うようにじっとこちらを見つめている。咄嗟に事情を説明して勝手に部屋へ入ってしまったことを詫びようと男へ声をかける。 「あの——」
2021-07-11 22:38:22
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
すると男は目を見開き少し混乱した様子をみせた。しかし、一向に彼は黙ったまま動かない。もしかして聞こえなかったのだろうか？と不安になり今度は少し声を張って男に呼びかけてみる。 「あの——！」 それにしても不思議な魅力のある人だなぁ、と視線が釘付けになる。
2021-07-11 22:38:23
香純草(かすみそう)
@kk_ksmsou
変わった化粧をしてはいるが綺麗な顔立ちをしている。どうしてこの人はここに居るのだろう？と考えたところで漸く相手から言葉が返ってきた。 「ああ、すみません」 落ち着いた声。見た目は自分とそう変わらないようにも見えるが何故か随分と歳上のようにも感じられる。
2021-07-11 22:38:23