グラゼニやカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんについて色々追っています
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まきもgpfb @makimogpfb

グラゼニ東京ドーム編5巻収録の、夏之介の高校時代編、 「おれの本音は “自分のことしか考えてねェ”ってことだ」と夏之介が言い、それを受けて「ウソをつくんじゃねェ 凡田夏之介」と持田が思うとこがいいね。 クールに徹しようとして根は熱いことが、他人の目には見えてるっていう。

2019-09-08 22:37:58
まきもgpfb @makimogpfb

アニメでは、持田の役目を視聴者が担うことになる。夏之介は銭ゲバなのか?小心者なのか?凄いのか?凄くないのか?と、夏之介のナレーションに翻弄されながら探っていき、6話・12話ラスト・15話・16話あたりで、根底にある「熱さ」に辿り着く構成。

2019-09-08 22:43:56
まきもgpfb @makimogpfb

原作では、散発的に出てくる高校生編で、徐々に夏之介の熱さを振り当てていく感じ。 「おれが岸川をここまで投げさせたんだ」「責任は……とる!」という夏之介のモノローグが熱すぎる(で、本人談の「回復プログラム」は崩れる)。 作品全体も、一見冷徹な銭勘定の世界に見えて、奥底にあるものは熱い

2019-09-08 22:52:26
まきもgpfb @makimogpfb

このページ(グラゼニ東京ドーム編5巻94P)でも考えさせられるが、読者は、持田と共に夏之介という「人間」を探る。 アニメでは、「実際の夏之介」というものが「夏之介のナレーション」で少々煙に巻かれる仕組み。だから15話で怒ったり、16話で号泣したりするのを見て、視聴者は驚かされる。 pic.twitter.com/VVTqeNBaAL

2019-09-08 23:10:17
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まきもgpfb @makimogpfb

ここまで来ると、アニメは「やられた」と思う域にまで夏之介のキャラクター性に惹き込まれる(もとから1話で、アニオリを交えて夏之介の掘り下げがある程度完了しているとはいえ)。 原作の高校時代編は、最初読んだ時驚いたが、若さ故に隠しきれない「熱さ」が見えてくる。

2019-09-08 23:19:58
まきもgpfb @makimogpfb

こう見ていくと、原作もアニメも、異なるアプローチで夏之介の根底にあるものを探った結果、アニメは、「実のところ悟りや誇りを抱いており、熱い心がある男」という夏之介を2クール内で作った(原作は進行中)。そこに、シリーズ構成の高屋敷英夫さん(探求中)の手腕も大いに絡んでいると思う。

2019-09-08 23:28:32
まきもgpfb @makimogpfb

そう考えると、長期連載中の原作をアニメにする時、アニメでキャラクターをどう掘り下げるかは結構難しい所があるのではないだろうか。 原作つきアニメが、名作になるか駄作になるかは、ここにもかかっている気がする。グラゼニ(アニメ)は、ここらへんしっかりしていたのだなあ。

2019-09-08 23:35:32