深夜の真剣140字お月見一本勝負2020

さぽ@🕶 @sp15134937

#深夜の140字お月見一本勝負2020 【月に感謝】 pic.twitter.com/oRlxMIDgiT

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.sei（セイ） @sei58340

今日という日に限って残業だ。寝ているはずの妻が笑顔で出迎えた時には肝が冷えた。「ちょっと待ってて」と言われ肩を窄めてテーブルにつく。出されたのは湯気の立つ月見うどんだった。「月がきれいですね」だってさ。ずっと前からだよ。これからもね。

秋月蓮華 @akirenge

「月が綺麗ですね」 「今更言うかなぁ」 夜。 世界は燃えていて。 目前の貴方は世界の敵で。 私は救世主に持ち上げられた。 「今更だから言うんだ」 貴方を銃で殺して。 返事は何だっけ？　思い出す。 「私もう、死んでもいいわ」 創作とか聞いたけど別にいい。これは返事。 私は私を銃で殺した。

ゆきやまイマ＠鶏林書笈 @keirin_syokyu

#深夜の140字お月見一本勝負2020 @140onewrite お題：月が綺麗ですね 徒然草の一節にありましたよね。 ＃木槿国の物語 pic.twitter.com/SBoUw7OAdN

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田原 あすか @Earth13304453

「だいぶ冷えてきたな」部活の帰り、先輩が空を見上げる。「お、月」「ホントだ。団子になって落ちてきてくれませんかね」「それ隕石」呆れて笑う先輩のリュックのペアキーホルダーが光を銀に反射する。「……月って、手が届かないから綺麗なんでしょうね」「かもな」 吐き出した息は白くなっていた。

竜泉寺成田 @ryusenji_narita

「月ってタイムマシンだと、僕は思うよ」そう独り言のように彼は呟いた。「何だか月に残された沢山の想いが流れ込んでくる気がするんだ」彼は頑なに前を見ている。「だからね、これは僕の言葉じゃない。遥か昔の誰かの想いを代弁するだけです———月が綺麗ですね」やけに熱い頬を秋風がそっと冷やした。

ケンタシノリ＠童話＆小説書き屋さん @kentasinori

ベランダから漆黒の夜空を眺めると、そこには満月が自ら主張するように光り輝いていた。コオロギの鳴き声に耳を澄ませながら、中秋の名月という秋恒例の天体ショーに見とれている。 「月が綺麗ですね」 都会とは違って、自然が数多く残っている故郷の夜空は澄み透った空気に包まれているようである。

みやふきん @38fukin

#深夜の真剣140字お月見一本勝負2020 @140onewrite 「左様なら」 pic.twitter.com/Zf53V5gqFd

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ゆらり🪶•*¨*•.¸¸♬︎ @yurariuta

文字が飛び交うこの世界で 虚しさ抱え過ごしてきた ノイズしか聞こえない日々 生きてることの意味を探す 予期せず言葉を交わした君が 僕のモノクロの世界に色を差す 君の声が君の言葉が心の琴線に触れ 涙がこぼれ落ちた 君への想いを十六夜の月に託し 月が綺麗ですねと 戸惑いながら君へ送信する