サンタさんがくれたもの 14

ロブロイ @robroy_elcid

1. 元日の朝… 天「◯兄…朝だよ…起きて！」 ○○「う…ん……天…？朝か…」 ○○は寝ぼけながら体を起こす… 天「◯兄、こんなところで寝たの？」 ○○が目覚めたのはリビングのソファの上だった… ○○「あのまま寝ちゃったのか…」

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2. 天「◯兄、寝ぐせ凄いよ！」 天が○○の頭を撫でる… ○○も眠気が抜けきらないのか拒むことなく素直に撫でられる… 天「はい！直ったよ！」 ○○「うん、ありがとう！」 ニコリと微笑む○○… すると天が隣に座る…

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3. 天「あっ、○兄！明けましておめでとう！今年もよろしくお願いします！」 ソファの上で正座に座り直し、頭を下げる天… ○○「明けましておめでとう！天もちゃんと挨拶できる年齢になったんだな！」 そう言って天の頭を撫でる○○…

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4. 天「ちょっと！ちゃんと挨拶してるんだから茶化さないでよ！それに毎年ちゃんと挨拶してるでしょ！///」 顔を赤くしながら○○の手を払う天… ○○「何言ってんだよ！毎年会う度に人見知り発揮して、普通に話せるようになるまで何時間もかかってたやつが！」 天の頭を強めに撫でる○○…

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5. 天「痛っ！痛いって～！」 再度手を振り払う天… 天「あのときは１年に１回しか会えなかったから仕方なかったの！」 天（１年ごとに◯兄がカッコよくなってたから緊張したんだもん…///） 天の本心を知るはずもなく○○は会話を続ける…

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6. ○○「じゃあ１週間も一緒に生活したんだからもう大丈夫だよな？」 天の顔を覗きこむ○○… 天「うん！それに高校に受かってまた一緒に住むんだから！」 やる気に満ちた顔で○○に言い返す天… ○○「お、おう…頑張れよ…」 押され気味の○○…

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7. ○○「それより、由依と『るん』は？」 話題を変える○○… 天「まだ寝てたよ？」 ○○「そっか…じゃあ起こしてきてくれる？朝食の準備するから…」 天「うん、わかった！」 天は元気よく返事をして寝室へ向かった…

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8. ○○「よし、まずは片付けるか…」 ○○はテーブルにある酒の空き缶を片付けキッチンへ向かった… ○○「雑煮とかおせちは昼に食べたいから朝はいつも通りでいいかな…」 そう言い４人分の朝食を作り始める○○… すると… 由依「おはよ…」 耳元で由依が囁いた…

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9. ○○「うわぁ！び、びっくりさせんなよ！料理中だろ！///」 耳元で囁かれたことで数時間前のことを一瞬にして思い起こされ顔を赤くする○○… 由依「なに慌ててるのよ…」 ニヤニヤと○○を見る由依… ○○「慌ててなんか…」 取り繕う○○… すると… ﾊﾞﾌｯ ! 背中に衝撃が走る…

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10. ○○「今度は何！？」 振り返ると『るん』が背中に抱きついていた… 怒り顔で… るん「うぅぅ…」 ○○「えっ、なんか唸ってるんだけど…」 由依の方を見る○○…

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11. 由依「あぁ、なんか起きたときに○○って言いながらキョロキョロしてたから、一緒に寝てたのにいなくなってて怒ってるんじゃない？」 ○○「その事か…」 ○○は『るん』と向き合うように体勢を変える… ○○「ごめんな…」 いつものように頭を撫でようとした○○だったが…

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12. ｶﾞﾌﾞｯ ! ○○「！？」 ○○が出した手に勢いよく噛みついた『るん』… ○○「いってぇぇ～！！」 部屋中に○○の叫び声が木霊する… ○○「るん！！離して！！痛いって！！」 ○○は涙目で訴えるが… ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ… 手を噛んだまま首を左右に振る『るん』…

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13. ○○「だぁぁぁ！！首振らないで！！指取れちゃうから！！」 ○○が懇願してると天がキッチンに現れる… 天「るんちゃん！！何やってるの！？ダメでしょ！」 天が『るん』を引き剥がしてくれた… ○○「天、ありがとう…あぁ、痛ぇ…」 ○○の手にはくっきりと歯型が残されていた…

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14. 隣を見るとお腹を抱えて笑っている由依がいた… ○○「おい！助けてくれてもいいだろ！」 噛まれた箇所をさすりながら由依に訴える○○… 由依「フフッ…頭撫でることで許されると思ったら大間違いだぞって言ってるのかもね…」 笑いながら由依が言う…

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15. ○○「だって…頭撫でればいつも嬉しそうな顔するから…」 由依「浅はかだな～、どんな行動も時と場合が重要なんだよ！そんな何回もやったら『るんちゃん』だって誤魔化してるって気づくよ！」 ○○「そうなのか…」 目に見えて落ち込む○○…

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16. 由依「ほら、朝ごはんは私が作っておくから、『るんちゃん』の機嫌なおしておいでよ！」 そう言って○○にリンゴを渡す由依… ○○「ん？これは？」 由依「『るんちゃん』リンゴ好きだから一応ね！」 ○○「そうなんだ…ありがとう…」

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17. 由依にお礼を言って天に押さえつけられてる『るん』のもとに向かう○○… ○○「天、離してあげて？」 天「大丈夫なの？また噛まれるかもよ？」 ○○「うん、多分大丈夫だから…」 天が『るん』を解放すると… ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…ｷﾞｭｯ ! 一目散に○○に抱きついた…

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18. 一瞬身構えた○○だったがしっかりと受け止める… るん「うぅぅ…」 耳元で先程と同じように唸る『るん』… ○○「何かあったら呼ぶから、天は由依のお手伝いしてて？」 天「うん…わかった…」 心配そうに見つめる天をよそ目に○○は寝室へ向かった…

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19. 寝室に着き『るん』を抱っこした状態でベッドに座る○○… ○○（さて、どうしたら怒りを鎮めてくれるかな…） そこで○○は『るん』が犬だった頃の機嫌の取り方を思い出す… ○○（犬の頃はエサを与えて、ただひたすらに体を撫でるってのが機嫌を取る方法だったけど…）

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20. ○○「…」 ○○（いや無理だろ！今の『るん』を俺がム◯ゴロウさんみたいにワシャワシャ撫でてたら、それこそ変態扱いされて家追い出されるわ…） ○○が自問自答を繰り返してると『るん』が抱きついている腕に力を込めだした…

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21. ○○「痛っ…構えってことか…甘えたいのか怒りたいのかどっちなんだよ…」 ○○はさっき由依から貰ったリンゴをポケットから取り出す… ○○「まずはこれに頼ってみるか…」 リンゴを『るん』が見える位置に持ってくる○○…

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22. ○○「ほら、るん！リンゴだぞ！食べるか？」 『るん』の前でリンゴを振ると一瞬だけ目を見開いたが顔を背けた… しかしチラチラと横目でリンゴを見る『るん』… ○○（おぅおぅ、葛藤してんな～） ○○「なんだ、食べないのか…じゃあ、俺が食べちゃおうかな～」

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23. ○○はわざとらしく食べる仕草をする… すると… ﾋﾟﾄｯ… ○○の首筋に何かが触れた… るん「フゥー、フゥー…」 ○○「…るん？」 ○○はなるべく動かないように自分の首元を見てみる… そこには息を荒くした『るん』が今にも○○の首筋に噛みつこうと歯を立てていた…

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24. ○○「るん！！ 冗談…冗談だから！ほらっ！食べてないから！」 一瞬にして死の恐怖を感じた○○は慌ててリンゴを口元から離す… 『るん』は首筋から口を離しリンゴを追いかける… ○○（あぶねぇ…頸動脈狙ってたじゃん…完全にヤりにきてたじゃん…）

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25. ○○は冷や汗をかきながら『るん』にリンゴを手渡す… 『るん』はリンゴと○○の顔を交互に見る… ○○「食べていいから…ねっ？」 ○○の優しい声を聞いてリンゴにかぶりつく『るん』… ○○（これで機嫌よくなってくれ…） …

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26. ○○は『るん』がリンゴを食べ終えるのを黙って見つめていた… するとリンゴを食べ終えた『るん』が○○の方を向き、自分が先程噛みついた手を握った… ○○「痛っ…どうした？」 ○○は顔をしかめるが、『るん』は噛んだ箇所に顔を近づける…

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27. ○○「えっ…何！？また噛まれるの！？」 『るん』の口が触れる寸前になり意を決して目を瞑る○○だったが… ﾍﾟﾛｯ… ○○「えっ…」 予想外の感触に目を開けると『るん』が噛まれた箇所を舐めていた… ○○（これは謝ってるのかな…？）

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28. ○○「るん？大丈夫だよ…今日は一緒に寝るから許してくれるか？」 舐めるのを止め○○の方を見てニコリと微笑む『るん』… ○○「フフッ…ありがとう…それじゃ朝ごはん食べに行こうか？」 １度『るん』の頭を撫で再び抱っこして○○はキッチンに向かった…

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29. ２人がキッチンに着くと由依と天は既に朝食を食べ始めていた… 由依「機嫌なおったの？」 ○○が席につくなり由依が尋ねる… ○○「うん、リンゴさまさまだよ…」 由依「そこはリンゴを持たせた私のお陰じゃないの？」 ○○「まぁ、そうだね…ありがとう…」

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30. ○○が素直にお礼を言って朝食を食べ始めると今度は天が話しかける… 天「◯兄、手は大丈夫？」 心配そうに見つめる天… ○○「うん、大丈夫だよ…『るん』も本気で噛んだ訳じゃないから…」 天「じゃあ初詣行ける？」 ○○「もちろん、朝ごはん食べたら準備しような！」

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31. 天「うん！良かった…」 そこから４人は朝食を済ませ初詣に行くための準備をした… … 天「◯兄、見て～！昨日貰った服着てみたんだけど、どうかな？」 ○○の前でクルッと１回転する天…

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32. ○○「うん、似合ってるじゃん！可愛いよ！」 素直に感想を言う○○… 天「えへへ…///ありがとう…///」 頬を赤らめる天… 由依「『るんちゃん』にも着せてみたよ！」 由依が『るん』を連れてやってきた…

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33. 由依「どう？」 ○○「うん、似合ってる！さすが由依セレクトだな！」 由依「フフッ…ありがと…それじゃあ行こうか！」 こうして初詣に向かうため初めて４人で家を出た…

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34. 近くの神社に向かう道中、由依と『るん』が手を繋いで歩き後ろから○○と天がついて歩く形になっていた… 天「『るんちゃん』凄くテンション上がってるね？」 天が歩きながら○○に話しかける… ○○「久々の外だし、この道はよく『るん』と散歩してた道だからな…」

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35. ○○が前を見ると、ルンルンという効果音がぴったり当てはまるようにテンション高く歩いている『るん』が目に映る… 天「そうなんだ…久々に歩けて嬉しいんだね！」 ○○「そうだな…」 我が子を見守るように優しい表情になる○○…

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36. ○○「あっ、そういや天に渡すものがあるんだった…」 唐突にそう言うと○○はポケットからポチ袋と封筒を取り出す… ○○「はい、お年玉！」 ○○はポチ袋を渡す… 天「えっ…いいの？昨日服まで貰ったのに…」 申し訳なさそうに話す天…

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37. ○○「そんなこと気にしなくていいよ、お年玉あげる相手は天ぐらいしかいないんだから…」 天「でも…」 浮かない顔の天… ○○「たまには歳上っぽいことさせてくれ…」 天の頭に手を置く○○… 天（◯兄…優しすぎるよ…///） 天「じゃあ…貰うね…ありがとう！」

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38. 満面の笑みを見せる天… ○○「うん、そしてこれも…」 ○○は天に封筒を手渡す… 天「…これは？」 不思議そうに封筒を見つめる天… ○○「それは新幹線の往復チケット代だよ」 天「えっ！？ダメだよ！こんなに沢山お金貰えないよ！」 天は封筒を突き返そうとするが…

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39. ○○「いいんだよ…天がこっちに来たとき突発的に家を出たんだから自分で新幹線代払ったんだろ？」 天「それはそうだけど…」 封筒を持ったまま立ちすくむ天… ○○「中学生にとって新幹線代は大金だろ？折角貯めたお金なら自分の趣味とか好きなものに使った方がいいよ？」

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40. 天の頭に手を置いたまま優しい表情で話す○○… 天（好きな人に会うために使ったから後悔とかは無いんだけどな…///） 天「でも…大丈夫なの？その…生活とか…？」 ○○「余計な心配しなくていいの！これでもそれなりにいい会社に勤めてるから安心しな！」

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41. 天の頭をポンポンする○○… 天「うん…わかった…///」 天が頬を赤らめたところで前方を歩いていた由依が呼びかける… 由依「２人とも～！もう着くよ～！」 ○○「今行く～！」 由依に返事をして歩くスピードを上げ、４人で鳥居をくぐった…

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42. 神社に着きまずは４人でお参りをする… ○○（天の受験がうまくいきますように…あと、ここにいる４人が健康で過ごせますように…） ○○が目を開けて横を見ると、由依と天はお願いの最中だったが、見よう見まねでお参りをしていた『るん』は困った表情でキョロキョロしていた…

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43. ○○「フフッ…こっちおいで…」 ○○は小声で『るん』を呼んで手を繋ぎ、少し離れたところで２人が終わるのを待った… … 少し経って２人がやってくる… 由依「おまたせ！」 ○○「おう！随分熱心だったね！」 由依「まぁ、自分のことだけじゃないからね！」

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44. ○○が由依と話していると天が２人に声をかける… 天「あっ、おみくじあるよ！」 ○○「どうせなら引いてみるか！天、こんなとこで運使うなよ？」 天「受験は実力で受かるから大丈夫！」 親指を立てて笑顔を見せる天… ○○「おう、頑張れよ！」

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45. そんな会話をしながらおみくじを引く４人… 天「やったぁ！大吉だぁ！」 由依「あっ、私も大吉だ！」 るん「…」 由依「えっ！？『るんちゃん』も大吉だ！」 こうなると３人の視線が○○に注がれる… ○○「いや、さすがに全員ってことはないでしょ…」

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46. そんなことを言いながらも期待感を露におみくじを開く○○… ○○「えっ…嘘だろ…」 ○○はおみくじを見て固まった… 由依「ちょっと！どうしたの？」 由依が横から覗きこむ… 由依「あっ…凶…」 ○○のおみくじにはハッキリと凶の文字が記されていた…

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47. 初詣からの帰り道… 大吉３人娘はキャッキャと楽しそうに歩いている… ○○「はぁ…幸先が悪すぎる…」 ○○は３人の後方を１人で歩いていた… 由依「そんなに気にすることないよ！おみくじなんて占いみたいなものなんだから！」 前方から由依が声をかける…

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48. ○○「そのわりには随分楽しそうにしてんなぁ！」 前方に向かって叫ぶ○○… 由依「だって私は大吉だからね～」 そう言ってまた３人で話しだす… ○○（完全にイジってんじゃねぇか…） ○○が心の中で悪態をついていると唐突に声をかけられる…

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49. ？？「そこの若いの！なにやら負のオーラが漂っとるぞ？少し寄っていかんか？」 ○○が声のする方を見るとそこには１人の怪しい易者がいた… ○○「えっ、俺？」 ○○は自分を指差し易者に尋ねる… ？？「そう、君じゃよ！少しでいいから寄っていかんか？」

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50. ○○「いや、今は占いとか聞く気になれないんで…すいません…」 弱々しく断って歩き出そうとする○○だったが… ？？「へぇ～、断るのか～、女難の相が出てるから寄っていった方がいいと思うがのぅ…ホーゥホーゥ…ﾎﾞｿｯ」 その言葉を聞いたとん○○の足が止まった…