轟百（2023.4)

縁 @enishi_714

縁の轟百さんは【消えない面影】をお題にして、140字以内でSSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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「クリエティは今まで組んだ中で誰が一番印象に残ってますか？」入ったばかりの後輩に尋ねられて八百万は微笑みを零した。あの日のことは、考えずともすぐに頭に浮かんだ。ヒーローになる前に、自信を無くした自分に勇気を取り戻してくれた尊敬する彼のことも、掛けられた言葉も今も鮮明に覚えている。

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【消えない面影】「いつもより機嫌が良さそうだな」「後輩と話をしていて、初めて貴方と組んだ時のことを思い出しましたの」

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縁の轟百の場合：ふざけて相手をだっこしたら胸の中で大人しくなって、可愛すぎる恋人に頭を抱えました。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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付き合いも長くなり、触れ合うことにも少しずつ慣れてきて。だからまぁ、今抱き締めてみたらどんな反応するんだろう、と興味半分でやってしまったわけなんだが。「お前な……」「ふ、不意打ちは、まだ対応できませんの……！！」顔を真っ赤にしている八百万を腕の中に収めたまま、轟は内心頭を抱えた。

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【いつまでも初心な彼女が可愛い】可愛すぎるのも本当にいい加減にしろよ。

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縁の轟百が恋に気付くのは、自分の手に届く距離で伏し目がちな目を見た時です。その瞬間思わず唇を寄せてしまいたくなって恋に気付きます。 #shindanmaker shindanmaker.com/1006730

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本当に綺麗な顔をしてる、と思った。伏し目がちになったことで長い睫毛が落とす影も、きゅっと閉じられた艶やかな赤い唇も。もっと近くで見たくて顔を覗き込みたくなるほど、その唇に吸い付いてみたくなるほど。「――轟さん？」「……少しは警戒心を持った方が良いぞ、八百万」「どういうことですか？」

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【君は魅力的な人だから】それでいてそのことに自覚がないから、俺はこの先多くの苦労をすることになるだろうな。

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縁の轟百が恋に気付くのは、その人を誰にも見せたくないと思い至ったその時です。笑顔も泣き顔も睨みつけるような表情すら、自分だけのものにしたいと思ったその時恋に気付きます。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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「ありがとうございます、轟さん」「落ち着いたか？」「ええ、お陰様で」目元を拭った八百万が恥ずかしそうに微笑む。先程まで泣いていたせいで少し目が赤くなっているが、いつもの調子を取り戻したようだ。ホッと胸を撫で下ろし、目隠しに使った氷壁を溶かし始める。「あの、この事は」「言わねェよ」

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【見せたくも、教えたくもない】だってこれは、俺のためにやったことだから。

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あなたが縁の轟百で書く小説(・SS)のお題は、『これがいわゆる壁ドンですか』です。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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「どうだ、八百万？」左右をしっかりと腕で囲われ、後ろは壁。身動ぎが出来ない程近くに逞しい身体が目の前にあり、見上げる位置には整った顔立ち。「確かに、これは大変かもしれませんね」「どんな風に？」「まずこの状況では反撃するにも身体の動きが制限されますわ。個性を使って対処するにも……」

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【これがいわゆる壁ドンですか】「壁ドンってあんな深刻な雰囲気になるもんやったけ？」「ちっがーう！！ 違うよ、そうじゃないんだよ、ヤオモモ！ 轟！」

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「轟（イケメン）に壁ドンされたらヤバいよね！」「うん、超ヤバい！」「ヤバい……『大変』という意味でしたよね。しかし、どういうことでしょう？」から始まり、興奮気味に語ったせいで上手く百ちゃんと轟くんには伝わらず、じゃあ実践してみましょうとなったイメージです。

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縁の轟百が恋に気付くのは、相手に一歩距離を置かれていると気付いた時です。その一歩を飛び越えて抱きしめたい衝動に駆られ、それが恋だと気付きます。 #shindanmaker shindanmaker.com/1006730

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あ、と声無く零した八百万が一歩後退る。勘違いかと思っていたが今ので確信を得た。これまでは肩が触れそうな距離でも気にしなかったのに。誤魔化すような早口を面白くない気持ちで聞き流しつつ、離した分より近付いてやろうかと考える。そして、驚いて逃げようとした身体を抱き締めて、それから――……

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【近付けなくなった理由】「……八百万」「な、何でしょう、轟さん！？」「…………いや、何でもねぇ」

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あなたが縁の轟百で書く小説(・SS)のお題は、『僕の精神安定剤』です。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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「八百万」呼び掛けに振り向いた彼女をぎゅっと抱き締める。柔らかい身体と心地好い体温を腕の中に閉じ込めて、花のような彼女の香りを肺一杯に吸い込むと徐々に気持ちが落ち着いてきた。「……助かった、ありがとな」「いいえ、お役に立てたのでしたら何よりですわ」微笑む八百万に轟も笑みを返した。

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【俺の精神安定剤】「え、どゆこと……？」「今、さも当たり前のようにハグしなかった、推薦組」「遂に付き合っ」「付き合ってませんわ」「付き合ってないぞ」「何でぇ！？」

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ちなみに、それに乗じて俺も！俺も！と手を挙げようとした峰田くん、上鳴くんは初期ろきくんの頃のような眼光を受けて静かに手を下ろします。そうとも知らず百ちゃんは、私もー！と駆け寄ってくる女子メンバーでハグしながらわちゃわちゃしています。

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付き合っていないのに付き合っているような轟百とそれを見て驚愕したり、はわわわってなったり、もどかしくなったり、達観したりする1Aの皆が好きです。 何番煎じになろうが書いてしまいますし、見せてほしい。特に後者は切実に。

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縁の轟百は『「好きだ」こぼれ落ちた言葉に一番驚いたのは、他でもない俺だろう』で書き出してはいかがでしょう #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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「好きです」こぼれ落ちた言葉に一番驚いたのは、他でもない八百万だろう。とは言っても、『好き』という言葉自体に驚いたわけではない。これまでだって笑顔が好きとか、そう言ったことを伝えたことはあって、今回も同じであるはずなのに。「八百万……？」何故か、いつもと違って心臓が騒がしいのだ。

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【今までとは違う『好き』】それは八百万が気付く寄りも先に、胸の奥から転がり落ちた。

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貴方は縁の轟百で『最近の発作です』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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急激な心拍数・体温の上昇、それに伴う顔面の紅潮や手指の震え。時には、息苦しさや心臓の痛みも生じる。「もしかしたら心臓の病ではないかと検査をしたのですが、結果健康そのものだと言われましたの」では、一体何が原因だというのか。そう問うた八百万に、医者は今の耳郎と同じような表情を返した。

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【最近の発作です】「その、さ、それってとど……誰か、特定の人を前にした時に起こるんじゃない？」「ま、どうして分かるんですか！ お医者様にも同じ事を言われたのですがやはり原因が分からず、轟さんにそう言った個性があるわけでもありませんし」「えー、マジかぁ……」

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「付き合うと言ってもこれまでとそう変わりませんわよね」仲間として隣にいた時間が長かったせいなのか、八百万が純粋過ぎるせいなのか。含みもない笑顔を浮かべる八百万を無言で見つめる。絶対に、言えるはずがない。これまで我慢し続けたことが漸く出来るのだと、今の今まで轟が考えていたことなど。

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【我慢期間はまだ続く】とりあえずここは「そうだな」と答えるべきか、と知らずに呻く轟を八百万が不思議そうな目で見ていた。

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縁の轟百が恋に気付くのは、言いたいことが一つも言えなくなってしまって気付きます。置いていかないでほしい、そばに居させてほしい、手を繋がせてほしい、今まで言えてたことが何も言えなくなってしまって恋に気付きます。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

縁 @enishi_714

言えば轟は八百万の願いを叶えてくれるだろう。そう思ったら、簡単な願いすら口に出せなくなった。「八百万、どうした？」振り返る轟に八百万はただ微笑み、そうして飲み込んだ言葉が八百万の胸をチクリと刺す。けれど、その痛みで実感する。今日も八百万は自身のみっともない欲から轟を守れたのだと。

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【あなたは優しい人だから】その優しさを利用するような人間になってはいけない、と自分を律した。

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縁の轟百と目があって、思わず目を逸ら…したいところを頑張って我慢して、にっこり笑ってみた。にこりと笑い返された。ダメだ。急いで目線を外す。ニヤけるのが抑えられない。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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今日は目を逸らさないで、少しだけ笑ってみた。八百万が意識してくれたらと、そんな邪な考えで。――しかし、そんな轟の思惑は完全に外れた。「と、轟くん！？」「どうしたんだ、急に頭を机に打ち付けるなど！！」頭に残る痛みでも、目を固く閉じても誤魔化せぬほどに心を揺さぶられたのは轟の方だった。

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【今日もまた俺の負け】驚いて、そうして嬉しそうに笑った八百万に勝てるはずがない。

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あなたは『あなたが思っているような人間じゃないことが、いつかばれてしまうのが怖いと思っている』縁の轟百を幸せにしてあげてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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――好きになればなるほど言えないことが増えていった。「八百万」今、轟の目に八百万はどんな風に映っているのだろう。ピュアな少女か、頼れる仲間か。それとも、「どうかしたのか？」僅かに眉を顰めた轟を微笑みで誤魔化した。何でもありませんわと嘘を吐き、どうしようもない本心を笑顔の下に隠して。

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【私は貴方の目が怖い】貴方が思うような人間ではないと見抜かれてしまうのも、その目に失望が宿るのも想像するだけで怖くて怖くて仕方がないの。

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縁の轟百は『まさか、こんな形で思い知らされるなんて』で書き出してはいかがでしょう #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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まさか、こんな形で思い知らされるなんて。「轟さんも、言ってくださればよかったのに」週間雑誌の写真は写りが悪く、女性の顔は判別できない。けれど、男性が轟であることも、二人の距離感や親しさも十分に分かった。「来週のお出掛けはお断りするべきでしょうね。お相手の方に申し訳ありませんもの」

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【あなたとスキャンダル】暗い画面のスマートフォンを暫く見下ろし、そこに写る自分の表情を消し去るように電源ボタンを押した。

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貴方は時間があるなら『腰に抱きついてきてなかなか離れない縁の轟百』をかいてみましょう。幸せにしてあげてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…

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ヒーローたるもの、休日であろうと堕落した生活をするわけにはいかない。いかない、のだけれど。「……焦凍さん」ぎゅうぎゅうと腰に引っ付く轟を見下ろして溜息を吐く。「朝食を用意致しますわ」「腹は減ってねェ」「家事が溜まっているのですが」「俺も後で手伝う」「……前言撤回はさせませんわよ」

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【朝日差し込むベッドで、君と朝寝しよう】予定の半分も終わらなかったけれど、思ったより一緒にいられたから今回は良しとしましょう。

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完全に壁ドンじゃねェか。驚いて目を丸くした八百万を見下ろしたところでハッと我に返る。いくら必死だったとはいえこんな風に追い込むなど怖がらせるだけだろ。いや、キザだと引かれるんじゃないか。轟だってこんなことをするつもりはなかったのだ。ただ、でも、「轟さん……？」「……あー、いや」