進撃の巨人

しとりん @Mo_ra_torium

何度も惨劇を繰り返す“人間”の所以は、異常な(死ぬ気の)熱狂感と完成度がなくては描けない。精神的にも技術的にも粋でこそ、多くの人を惹き付け実感させ、やっと目を向けて考えさせる。 この両輪が揃ったのが #進撃の巨人 。 そうそう無いけど、小説『 #なれのはて 』 はこれを成していたな #講談社 x.com/Mo_ra_torium/s…

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人は別格。 これがエンタメの存在意義という感じ。アニメではなくて歴史。 “人間”という残酷な存在は、あの最高峰の完成度と熱狂感がなくては描けないし、届かない。必死に足掻いて汗を流して初めて人に届く。こんなに粋でこそ、人は目を向ける。

2024-02-23 20:36:41

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人は別格。 これがエンタメの存在意義という感じ。アニメではなくて歴史。 “人間”という残酷な存在は、あの最高峰の完成度と熱狂感がなくては描けないし、届かない。必死に足掻いて汗を流して初めて人に届く。こんなに粋でこそ、人は目を向ける。

しとりん @Mo_ra_torium

脚本、作画、音楽、演出、声優全てにおいて最上級を揃えきったエンターテインメント最高峰。どのシーンを動かしても止めても、色、光、影、画角、動き、声にひとつの隙もなく、並のアニメと比較しても明らか熱が強く劇的。鮮やかで瑞々しくて恐ろしいくらいに美しい。映像作品の粋だ。

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人の「壁」という設定は、歴史・真実の改竄を明確に表現するのに最も明確で効果的で素晴らしかった 壁を作って民の記憶を消した始祖の巨人の力と、個人にのみ引き継がれる世界の記憶。 鍵が記録(書物)であったこと、記憶の改竄が効かないので“恐れられ”迫害を受けた一族。これは全く現実の話だ

しとりん @Mo_ra_torium

太田光「戦後の書物はGHQの検閲を通ったものだから、戦争に正義はないとするものしか残っていない。でも、本来はあそこにも正義があったんじゃないかとか、日本は敗戦国だけど日本は本当に悪だったの？とか。１か０で決めるっていう話ではなく、時代の必然てあったんじゃないの？って。だって

しとりん @Mo_ra_torium

原発も危ないと思っていながら、あの事故以前に、それほど危機意識は持ってなかったよなって思うと、そんなにはっきり正義なんて、自分がそちら側に立っているという自信は持てない。」 #AuDee #笑ってなれのはて

しとりん @Mo_ra_torium

エレンにとってこんな絶望があるか。選択肢なんてあっただろうか。それでも選択しなければならない。考え続けねばならなかった。 作品のストーリーそのものが、「時代の必然」と、全ての時代の全ての人間が分かっておくべき「正義の側に立っているかは分からない」ことを明示している。

しとりん @Mo_ra_torium

だから、何度も何度も繰り返す歴史を、それでも後世に伝えなければならない。誰にでも起こりうる記録として残さなければならない。

しとりん @Mo_ra_torium

「世界の憎しみを君たちが一身に背負う言われはない。 ただ、この血に濡れた愚かな歴史を忘れることなく、後世に伝える責任はある エレン・イエーガーは全てを消し去るつもりだ。それは許せない。 愚かなおこないから目を逸らし続ける限り、地獄は終わらない。」(マガト元帥)

しとりん @Mo_ra_torium

ほかのアニメとも見比べるとより如実にわかるけど、進撃の巨人は1話1話の密度が別格。ファイナルまで通して大きなメッセージを構築している一方で、1話完結のように1つの話ごとに伝えたい「心」が詰まっている。描きたい側面がひとつひとつはっきりしているから人物も話も驚くほどクッキリ粒だっている

しとりん @Mo_ra_torium

出演キャラの中で真に1番強いというか、常に大局を俯瞰で見れている才能ゆえに、恐ろしいくらい肝が据わっているうえに、それがエルヴィンほど常にビンビンに表面に出ている訳ではないからこそ、それが見えた瞬間に末恐ろしさがある。

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人25話ストヘス区急襲と36話突撃のエルヴィンが好きなんだよなぁ。信条を掲げて、淡々とリミッター外れた感がすごい。“厳しい役”とかじゃなくて、もうある段階を外れてるなっていう感じが。小野大輔さんの高潔な感じが見事で、その彼に影響を受けるアルミン目線で大枠の話が進んでるのもいい。

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人は音楽がいいよなぁ。作画も最高なら音楽も壮大で、カッコイイシーンを何よりもカッコよく仕上げてるのマジですごい。この演出で完璧なヒーローとして描かれる対象であるリヴァイの存在がデカイ。曲の1番かっこいいところで登場するもんな、いつも

しとりん @Mo_ra_torium

「無駄死には嫌いだろ」に対し「ああ嫌いだ。するのもさせるのもな」と言って、待機命令を無視してでも(怪我で前線離れてても)ここぞというところでエレンを助けに来るのがリヴァイ。「大事な証人を食うんじゃねぇよ。ばか野郎。」の目が温かい。「ばか野郎」に機微が出ているのがさすが神谷さん🤦‍♀️ #25

しとりん @Mo_ra_torium

リヴァイ、22話の段階で、単独で女型を戦闘不能状態にまでできてるのマジ人外だよなぁ。この22話の戦闘シーンが見事。間合いと円環の形成のスピードが規格外っていうのがわかる迫力。後の獣の巨人の時もそうだけど、知性を持つ巨人と1人で対峙して滅多打ちにするんだよなぁ。人間のまま

しとりん @Mo_ra_torium

あのエルヴィンの傍らにあのリヴァイがいるという難攻不落感がすごい好きw リヴァイがエルヴィン暗殺しようったって本人がすぐ気づいたんだし、今はそのリヴァイが傍らにいるんだから無理w

しとりん @Mo_ra_torium

19話で「リヴァイ兵長。ハンジ分隊長がお呼びです」ってモブリットが言ってるのが好き。彼をはじめとするハンジの腹心たちや、調査兵団の半分以上がリヴァイよりずっと前から所属しているんだよなぁ。若いし爆速出世だけど、誰が見たって人外の戦闘技術、速度、そして判断力もある。

しとりん @Mo_ra_torium

48話「傍観者」は穏やかだけど残酷だよなぁ。何も考えずに生きていられる人間と、革命のために動ける特別な人間と、特別ではなかったと気付かされる人間と…「特別じゃなくていい、偉大じゃなくていい」と言うカルラが辛いなぁ。息子は、父が特別だったために後に偉大となってそして人類大虐殺をする…

しとりん @Mo_ra_torium

人間の生まれた意義、意味あるものにするため、死んだものに報いるための行動とかは様々な作品で描かれるけれど、これほどまでに分かりやすく明快に、異常なほど躊躇無く惜しみなく熱く描いたのは見事だなぁと思う。報われぬ悲劇を徹底したからだなぁ。エルヴィンだったらどうしたか、考えてしまう

しとりん @Mo_ra_torium

リヴァイは仲間の命を重んじるが故に闘うのが基本の信条だけどそれだけでなくて、ちゃんと“人類のため”壁の外の謎の解明をしようと考えて動いているのは、エルヴィンがそれを望んでいるからなんだろうなと思って熱くなる。彼亡き後は、彼の最後の命令を果たすという目的が奮い立たせていた…

しとりん @Mo_ra_torium

完結を見て、(⬇の動画で)「Name of Love」の染み方が格段に強くなってしまった。あの世代でやっぱり唯一生き残ったリヴァイがむしろ切ない。彼の隣に立つ友は誰も居なくなってしまった。大勢、いなくなってしまった。 youtu.be/0zlHBnLSkKY?si…

しとりん @Mo_ra_torium

甲鉄城~もカメラのアングルとか背景動画とか切り替えと音楽の合わせ方とか迫力がすごい。でも進撃の巨人が別格なのは人間の残酷さと誇りを追求し切った「神話」のように深い圧倒的脚本。あれだから個が立つし、アルミンやエルヴィンが絶大な働きをする。あの演出のパワーを凌駕する本が実現したから。

しとりん @Mo_ra_torium

リヴァイの粋さは別格だけれども、そういうキャラが“粋さ”を極限までそれたらしめられるのは、やはりあの進撃の巨人の脚本だからだと言えるのは間違いないと思う。ひたむきで寡黙で、深淵を生き、そして温かく強い。ここまで惜しみなくに極大値で描ききれたのは、脚本が深く清く美しく強固だからだな

しとりん @Mo_ra_torium

本当に厳粛で残酷な場面を演出する。 73話暴悪『まだ、そこにいるのか。お前ら』(リヴァイ)、53話完全試合の『すまない』(同)… あの内容の熱量を挫かず、それどころか最大に彩る力を備えた曲。 これを高邁とはできれば言いたくない…けれど、ここに気高さをも見るから辛い。 youtu.be/eLBnWNLOAZA?si…

しとりん @Mo_ra_torium

これが10話アルミンの演説(説得)シーンに使われたのが好きだった。この極端に壮大な演出が釣り合うシーンが、スケールの大きな巨人のシーンではなく15歳の新兵による「説得」だというのが物凄い。この演出が可能なのが『進撃の巨人』の凄みだと思った。 youtu.be/H76_uW1Fnso?si…

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人10話の演説シーンは普通じゃなかった(褒めてる)。アルミンの井上麻里奈さんはイケボであること以上にこの凄まじい気迫を感じさせるのがこの方の醍醐味なのだろうと思った。このアニメは次元が違うと思った。アルミンのような役が物語の主軸となる深く重い存在感を充分に刻んだのを観て…

しとりん @Mo_ra_torium

それまで殺すのは対巨人だったのが対人になったのは104期だけでなくてリヴァイもそうで、生い立ちが過酷とはいえ初手から複数の奇襲を受けながら12人葬ってるのは覚悟も技術もすごい。しかし人間のまま女型も獣も1人でねじ伏せられる人間が相手では勝機はないよな…笑 39話

しとりん @Mo_ra_torium

進撃の巨人のラストは稀に見る、というか初めて見るような見事なものだった。全く丸く収まらない、「収めた」感が無い、中盤の勢いを僅かも失速させず振り抜いた。“ありがとう、この景色を見せてくれて。これは僕たちがやった事だ、だからこれからはずっと一緒だね、次は地獄で” と言うアルミンの凄み

しとりん @Mo_ra_torium

「ありがとう、エレン。僕に壁の向こう側を、この景色を見せてくれて。これは僕たちがやったことだ。だから、これからはずっと一緒だね。」 「あればだけど、地獄で。8割の人類を殺した罪を受けて苦しむんだ。2人で」 これがアルミン・アルレルトという役、そしてこの作品の凄みだな。

しとりん @Mo_ra_torium

キャラクターが特別な力を持つとどうしても見所がその力対力のバトルになるけれど『進撃の巨人』は明確に巨人の力をツールとし、あくまで「人間」の意義や意志、矜恃、力と運命の酷(こく)さがメインとして最後までブレなかったのがマジ見事。人間の意志の筋強さの描かれかたが巨人の力を凌駕していた。

しとりん @Mo_ra_torium

これに多大に寄与しているのがエルヴィン、アルミンのような、パワーではなく真の髄からの覚悟(演説)で闘える2人の圧倒的な強さ。そして「正しいかは分からない。結果は誰にも分からない」という人間の大変重要なメッセージを言いつつ、仲間のために闘い、“特別”な巨人の力を凌駕するリヴァイの存在。

しとりん @Mo_ra_torium

一方であの初陣の状況下で、巨人の正体がアニだということに思い至り、割り出しを考えて実行し、エルヴィンに進言までしたのがすごい。相手は3年共に奮闘した仲間。一見朗らかさのある彼が、頭の中が冷徹とも言えるくらい鋭利沈着に思考している。震えるような貫禄を恐ろしいほどに描けている凄さ x.com/Mo_ra_torium/s…

しとりん @Mo_ra_torium

アニメでもドラマでも、続くことで開示情報が増えるに従い、演出は激しさを増しながらも初期にある根底の核と熱の輪郭・深さが鈍っていくものだけれど、 その形が最後まで一切ブレず鈍りも感じないのが『進撃の巨人』。およそ10年を跨ぐとは信じられないほど、イッキ見してもずっと同じ形の核がある

しとりん @Mo_ra_torium

要は最初から全て「見えていた」んだろうとしか思えない。まあそれは数々の伏線や数年越しのシーンの繋がりかたが示しているけれど「続けた」わけではなくて最初からその予定だったのが明確。伝えたいものが明確にあって、そのために何をどうすればいいか、全部設計が見えたうえで実行したのだなと

しとりん @Mo_ra_torium

リヴァイの「これが結末らしい。お前らが捧げた心臓の」と独りで敬礼するシーンは本当にくるものがある。 唯一生き延びてしまった。どんなに状況が変わろうと、エルヴィンを信じ、仲間のためにずっと最強であり続けた兵長がやはり初期世代で唯一生き残った。独り。あの頃の友人はもう誰もいない 93話

しとりん @Mo_ra_torium

この曲…エレンの手に座標が入ったシーン、このシーンにおいて、これ以上の盛り上げ方は無いと確信するような神話的壮大さと鮮やかな劇的演出を容赦なくやってのけた、そういう(それで釣り合う)レベルの話だったこの作品は、怖いほどすごいと思った。 #進撃の巨人 youtu.be/vy63u2hKoPE?si…

しとりん @Mo_ra_torium

時代が進んでも最後の決闘まで、巨人を殺すのは立体機動装置っていうのがアツいよな。巨人に蹂躙された瀕死の島が活路を拓かんとした意志の結晶 #進撃の巨人

しとりん @Mo_ra_torium

野澤弘之さんの音楽は神話レベルで壮大すぎて、ガンダムUCでさえ若干持て余してる感を個人的には感じていたくらいなのだけれど、進撃の巨人がバッチリだったな。怖いくらいの壮大な演出、芝居、作画、あのレベルの完成度を持って音楽と釣り合っていた