『ラストダンスをもう一度』 『さようなら、また会う日まではお元気で!』 『上映室』 『願われたり叶えたり』 『魔法使いの弟子』
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日傘 @pallasoul

一週間エアブーさん強化週間ということなので私もくりへし強化週間にしようと思います TLにくりへしがあったら良いと思うので

2020-06-07 23:21:18
日傘 @pallasoul

ひょんなことから大地主の孫であることが分かり、古ぼけたドデカイ屋敷を相続することになってしまった大学生の宏光。一応危険な箇所や屋根、インフラ周りは整備したとはいうが、夏休み初日にとうとう観念して訪れた屋敷は控えめに言って趣深い、ざっくり言うと古くてくたびれた屋敷だった。

2020-06-07 23:25:23
日傘 @pallasoul

もともと夏休みに予定も無かったことだし、とりあえず弁護士から屋敷以外のもろもろの連絡が来るまでお試し期間だと思って、と住んでみると、意外にもなんだかしっくりくる感じ。流石にベッドやマットレス、シンクやバスタブは新しいが、それ以外のカーテンや食堂のテーブル部屋の扉、階段の手すりなど

2020-06-07 23:29:41
日傘 @pallasoul

使い込まれた暖かみがあるというか、長らく誰も住んでいないはずなのに妙に心地よい。三晩過ごすとすっかり気に入ってしまい、大学までは片道一時間近いけれどせっかくくれるというなら…それにリフォーム代も遺産の残額から見たら大したアレでもないし…とすっかり乗り気。そうして一週間ほど経った

2020-06-07 23:35:22
日傘 @pallasoul

ある雨の日。別に頼んだわけではないがやたらとドデカイ天蓋付きのベッドに寝そべり、あちらこちらに服やパソコンや漫画や本を散らかしながらストーブをつけて読書を楽しんでいると、妙な影が窓の外をちらついている。この雨の中に勤勉な鳥がいるものだと最初は気にしていなかったが、

2020-06-07 23:35:22
日傘 @pallasoul

鳥にしては大きな影だ。まるで人が動き回っているようで…いや幽霊屋敷なら最初から言えや!?そういうことが苦手なタイプではないにせよ、説明責任をちゃんと果たしてから死んでくれよと思いながらそろそろと窓際へ近づく宏光。いざという時には暴力に訴える覚悟。

2020-06-07 23:35:23
日傘 @pallasoul

そっとカーテンの影から窓を覗いてみると、窓枠の隅は光が反射し、鏡のように宏光がさっきまで寝ていたベッドが映っている。気のせいかと思ったが、次の瞬間勢いよく宏光は振り返った。よく見るとベッドはベッドでも、窓に映ったベッドには、男子大学生ここに極まれりと散らかされた私物が一切無い。

2020-06-07 23:38:52
日傘 @pallasoul

更にゆっくりと体を傾け、とうとう窓を正面から見た。何度か顔の位置と目線を調整して、窓に背後の部屋全体が映るような角度に身体を落ち着ける。何かがおかしいことは一目瞭然で、どうやったって窓に宏光の顔や体が映ることは無い。ところがどっこい、こんなことで悲鳴を上げる宏光青年ではない。

2020-06-07 23:46:42
日傘 @pallasoul

さては寝ぼけているかハウスダストの影響か…ととりあえずシャワーを浴びて肉を食べ寝ることにした。次の日も雨だったが寝起きはさっぱり。顔を洗って朝食を食べ、缶ジュース片手にまた例の窓へ行く。何度か顔を近づけたり遠ざけたりして、今度は隣の窓へ。その隣、またその隣。それから自室を出て、

2020-06-07 23:46:42
日傘 @pallasoul

屋敷中の窓をためつすがめつしたが、どの窓にも宏光の姿は映らなかった。 どうも疲れがたまっているらしい。宏光は現代っ子だった。ベッドに横になってやたらとふわふわした枕にもたれながら気合を入れて二度寝をすることにしたまさにその瞬間、また窓の外に影が。鳥か、飛行機か、スーパーマンか?

2020-06-07 23:46:43
日傘 @pallasoul

ドタドタと"優雅に"足音をたてて例の窓を覗く。相変わらず綺麗に反転した部屋、入り口の扉、そして自分の姿の代わりに映っていたのは、一人の男だった。 しばらくぽかんと二人(?)して口を開けて眺め、同じタイミングで「俺の顔こんなんだったか?」みたいな顔をし、顔を近づけたり遠ざけたり。

2020-06-07 23:51:23
日傘 @pallasoul

宏光は相変わらず冷静な男だった。そして窓の向こうの男も冷静だった。 「誰だお前は」 「お前こそ誰だ」 どこから聞こえているのか知らないが、とにかくどこかから誰かの声がする。それは向こうも同じようで、またもや同じタイミングで二人(?)そろって変な顔をする。

2020-06-07 23:51:23
日傘 @pallasoul

「よく分からんが窓の向こうに誰かがいる」 共通認識を得た二人は相も変わらず冷静だった。ま、立ち話もなんだから、という窓の外の男の勧めに従い、宏光は座ることにした。窓の向こうの男は、宏光から向かって右奥のほうに消えた後、ロッキングチェアを重たそうに引っ張ってきた。同様に、宏光も同じ

2020-06-07 23:57:41
日傘 @pallasoul

方向から、暖炉に見せかけた電気ストーブの前からロッキングチェアを引っ張って窓の前に置いた。窓の向こうの男は長谷部と名乗った。

2020-06-07 23:57:42
日傘 @pallasoul

長谷部と話をしながら、宏光は自分が死んだわけでも、死んでいるわけでも、また異世界に飛ばされたわけでもないことを知ってほっとする。死んでいるか別世界で生きているかは知らないが、長谷部と名乗った男はこの家を所有する一族の一人で、長い間ずっとここで暮らしているのだという。

2020-06-08 00:08:07
日傘 @pallasoul

以前から、晴れた日には問題がないのに、雨の日だけ自分の姿が窓に映らないことを不思議に思っていたらしい。それを聞いた次のある晴れた日、宏光は屋敷中の窓を眺めて回ったが、どれにもこれにも自分の顔が映るし、部屋の中の様子はそのまま映り、もちろん窓の向こうの庭や森、空も見える。

2020-06-08 00:08:08
日傘 @pallasoul

「どうやらお前が言っていることは本当らしいな」 「分かったらとっとと貴様の名を言え」 また次の雨の日、宏光は長谷部の声に叩き起こされた。馬鹿阿呆さっさと起きろいつまで寝てるんだ怠け者。長谷部が言ったことがすべて正しく、また自分が納得するまで、彼には名前を教えないことにしていたのだ。

2020-06-08 00:11:22
日傘 @pallasoul

長谷部と宏光の奇妙な共同生活が始まった。雨の日だけ窓の向こうに見える別の世界と赤の他人。最初はお互い雨の日だけだと割り切って、特に害も無さそうなのでまあルームシェアだと思って暮らしていこうということで色気もクソもなく合意したくりへし(くりはせ)だが、それで済んだら

2020-06-08 00:16:24
日傘 @pallasoul

BL文字書きは要らないのである。最初に言葉を交わして以来、雨の日を重ねるたびにこちらとあちらは無駄に絆を深めているようで、窓に向かってかけられた声以外にも物音が聞こえるようになった。宏光がベッドの上でネットサーフィンを楽しんでいると、ドタバタドテチタと音がする。

2020-06-08 00:16:24
日傘 @pallasoul

なんだなんだ、と思いながら、おそらくあっちだろうな、という見当をつけて屋敷のうち一部屋を空ける。こちら側にはいろいろなものが片付けられて何もないが、あちらの世界では図書室になっているらしい。窓を覗くと何十冊かの本の山の上にばつの悪い顔で立っている長谷部がいた。

2020-06-08 00:18:35
日傘 @pallasoul

「何をじろじろ見ている」 ぎろりと睨まれ、宏光は初めて長谷部の顔がたいそう整っていることに気付いた。まるで遺伝子操作の神がコンクール優勝でも狙っているのかと思うほど整った顔をしている。怒った顔がよく似合う、というのもまた変な話だが、宏光はしばらくその顔を忘れることができなかった。

2020-06-08 00:25:54
日傘 @pallasoul

「見てるくらいなら拾え」 「できないことはあんたが一番よく知ってるだろう」 さらに長谷部の眉間の皺が深くなった。その上まだ伸びしろがありそうだ。流石にこれからもルームシェア(?)を続けていく相手をこれ以上怒らせると良く無いだろう。宏光はおざなりに「怪我は無さそうだが」と気遣った。

2020-06-08 00:25:54
日傘 @pallasoul

「おかげさまで!」 長谷部がぷりぷりしながら本を拾う。こういう時に異なる次元で部屋を共有するルームメイトは不便だ。助けてやるわけにもいかないが、何もせず去るというのもまた悪手な気がするし、だからと言ってただ見ているとまた怒られそうだ。

2020-06-08 00:27:31
日傘 @pallasoul

仕方なしに、宏光は窓にそっと手をついて、できるだけ気づかわしそうな顔をして、「そっちは図書室なんだな」と言った。話題を長谷部の粗相から逸らして、なんとか機嫌の回復をはかろうという魂胆だ。あまりに浅はかかと思われたが、長谷部もさっきのは隣人としてあまり良い態度ではなかったと思って

2020-06-08 00:30:08
日傘 @pallasoul

いるらしく、「そっちには何も無いんだな」と言った。本はあらかた本棚に収まり、長谷部も皺の寄ったシャツを恥ずかしそうに伸ばしている。その変わり身の早さというかなんというか、アンバランスな様子がおかしくて宏光が笑うと、長谷部もまた笑った。どうやら一難は去ったらしかった。

2020-06-08 00:32:05
日傘 @pallasoul

夏休みはまだまだ残っていた。宏光は次第に雨の日を待ちわびるようになった。長谷部のほうでは図書館であるあの部屋に、物置から探してきた椅子とテーブルのセットを置いて、長谷部が図書室にいる時はそこで一緒に本を読んだりして過ごすようになった。

2020-06-09 20:57:04
日傘 @pallasoul

宏光の引き継いだ屋敷は無駄にでかい。部屋も死ぬほどある。長谷部が好んで足を運ぶのは図書室らしかったが、宏光が図書室に座っていない日は長谷部のほうから屋敷のあちこちを探す声がする。雨の日はベッドの上でごろごろしているのが好きな宏光だが、今は真逆と言っていい。長谷部の声が誘うままに

2020-06-09 21:03:20
日傘 @pallasoul

宏光は屋敷を歩いた。宏光が歩く部屋はどこもかしこもがらんどうで、カーテンすらない部屋さえあった。しかし長谷部の世界は違う。服が山ほど入った部屋があり、写真や肖像画、鹿やオオカミの首が壁一面にかかった部屋もあった。豪奢な椅子や机が入った部屋は応接室、ビリヤード台がある部屋も。

2020-06-09 21:03:20
日傘 @pallasoul

夜にまどろむ中で雨の音がすると宏光の目はたちどころに覚める。そうして小さな声で長谷部の名前を呼んだ。ひっっかき傷ほどの雨粒しか見えない窓でも、スマートフォンのライトをつけて、よくよく窓に目を凝らすと、不機嫌そうな顔をした、けれど笑みを隠しきれない長谷部の顔が見えた。

2020-06-09 21:12:23
日傘 @pallasoul

長谷部の寝室と宏光の部屋は同じ場所にあるらしい。朝までに上がってしまう雨を忌々しく思いながら、駆け足でいろいろな話をした。宏光が前の家から持ってきた枕とはまったく違う、押したら押しただけ沈んでいく枕と真っ白なシーツの間から紫の目を覗かせる長谷部に宏光はどんどん惹かれていった。

2020-06-09 21:12:24
日傘 @pallasoul

夏休みも終わりに近づいたある日、ようやく弁護士がやってきて、遺産やこれからのことを話し合いに来た。昼から来て夕方近くまでかかったが、夏の日は長く空はまだ明るい青と黄色のままだった。老齢の弁護士は昔のこの屋敷のことを知っている様子で、宏光が雨の日に見るそのままのことを語った。

2020-06-09 21:22:16
日傘 @pallasoul

よく聞くと、弁護士は昔この屋敷の持ち主だった人のもとで書生をやっていたらしい。ここはその人の別荘で、夏になるとよく友人を呼んで舞踏会を開いたり、息子たちと一緒に避暑に来ていたという。 「ですがね、もともとの屋敷は火事に遭って全焼しているんですよ。この建物は二代目なんです」

2020-06-09 21:22:16
日傘 @pallasoul

当時は珍しい舶来の物やらが置いてあったので、おそらく物取りの仕業だろうということで片が付いたという。幸い、冬の雪が降り始める前の頃だったので、屋敷には誰も居らず、人死には出なかった。途中までドキドキしながら聞いていた宏光だったが、そこで安心するやら不思議やら。

2020-06-09 21:25:59
日傘 @pallasoul

長谷部と宏光はとうとう夏休み最後の日を迎えた。夕方の天気雨はまるで火の降るようで、窓は飴細工のようにどこもかしこも金色に輝いている。一番大きな広間は、かつては数多の紳士淑女のステップを受け止めたダンスホールだ。今はカーテンも無く、ただ窓ガラスの向こうに長谷部が立っている。

2020-06-09 21:30:58
日傘 @pallasoul

長谷部は情景だった。過去の美しいもの、過ぎ去った日々、屋敷のいたるところに残る思い出。戸や椅子のへり、机の脚を本当にすり減らすものは摩擦ではなく人の想いだ。長谷部は燃えるダンスホールの中で笑っていた。寂しい屋敷にかつての住人の姿を借りて住む亡霊。それが長谷部だ。

2020-06-09 21:37:42
日傘 @pallasoul

止まり続けていた時は新しい主人を経て動き出した。時間とは相対的なものであり、それは愛や恋に似た複雑さを持っている。宏光が長谷部のことを愛すれば愛するほど時は加速し、彼は宏光のもとから遠ざかっていく。カーテンに火が燃え移ったダンスホールで長谷部は陽炎のように揺れていた。

2020-06-09 21:56:27
日傘 @pallasoul

まるで踊っているかのようだった。宏光は何もできずただ立っていた。好きだと思う気持ちが溢れるほどにそれが長谷部を遠ざける。魔法が解け、氷が溶けるように止まっていた時が動き出し、圧縮され、まとめて"過去"になっていく。宏光のこれからが始まろうとしていたが、そこに長谷部はいない。

2020-06-09 21:56:27
日傘 @pallasoul

「踊ってくれ、宏光。俺はその頃が一番輝いていた!」雨がやみかけている。だんだんと薄くなっていく長谷部の手を宏光は取った。見よう見まねでステップを踏んでみる。なかなか筋が良い、この顔の男とは大違いだと長谷部が笑っている。彼がずっとずっと笑っているので、宏光もまた笑った。

2020-06-09 21:56:27
日傘 @pallasoul

情景に恋をして、空想の手を取った。ステップ、クイック、そしてターン。振り返ると窓硝子には宏光の姿が映っていた。外はしっとりとした薄紫色で、空には一番星が輝いていた。宏光にはもう二度と長谷部に会えないことが分かっていた。

2020-06-09 21:56:28
日傘 @pallasoul

それから二十年近く経った。屋敷は様変わりしていた。宏光は遺産を使って屋敷を直し、悪態をつく老弁護士を真実死の間際まで酷使して、様々な事業を起こし、土地を転がし、屋敷を彼好みに仕立てていった。老弁護は距離が縮まるごとに昔のことを語った。横でペンを走らせながら話半分に聞いているでも、

2020-06-09 22:07:21
日傘 @pallasoul

二十年もずっと聞いていれば否が応でも覚えてしまう。宏光には今、"長谷部"が居た頃を当時と寸分たがわずに思い描ける自信があった。しかしその通りに屋敷を整えてしまわないのは、それを彼が望まないだろうからだ。屋敷はあくまで宏光のもの、宏光の時間を留めるものだった。

2020-06-09 22:10:05
日傘 @pallasoul

長年悪態を吐きながらも、父や兄、時には恋人のように連れ添って来た弁護士が死に、少し人恋しくなってきた。宏光は新聞に公告を出すことにした。あんまりにも老弁護士が言うものなので、書生と主人という役で遊んでみたくなったのだ。広告には家賃、食費、その他生活に必要な一切の費用を持つと書き、

2020-06-09 22:13:29
日傘 @pallasoul

成績優秀だと示すもの、その成績を維持し続け、なんでもいいのでとにかく何か一つ、命をかけてでもやりたいことがある人間を求めると書いて出した。何人か電話でやり取りしたが、宏光が気に入るような"書生"は一人として表れない。そうして落胆の夏が過ぎた、初秋のことだ。ようやく芯の一本通った

2020-06-09 22:16:00
日傘 @pallasoul

青年が現れた。電話での面接は合格、あとは実際に会ってみて、試しに一週間程度一緒に住んでみることに。黄金のような秋の夕暮れに、屋敷の凝った獅子の頭をしたノッカーを打つ音が響いた。宏光がドアを開けると、そこには煤色の髪と紫の目をした、一人の青年が立っていた。

2020-06-09 22:18:06
日傘 @pallasoul

『ラストダンスをもう一度』

2020-06-09 22:19:59
日傘 @pallasoul

めちゃめちゃ長くなっちゃったから今度はスナック感覚のくりへしで行きましょう! ある本丸の大倶利伽羅と長谷部はお前らバディ映画でもやっとんのか?ていうくらいに息ピッタリで適度に喧嘩しながら戦場で勝手に仲直りをする最強コンビ。二振一組で扱われているので「どっちが脇差なんだか(笑)」と

2020-06-09 22:33:54
日傘 @pallasoul

本丸でも言われている。しかしある日を境に、長谷部が大倶利伽羅を避けるようになった。最初はまたなんかしたかな…(しょっちゅう喧嘩しているので思い当たるところは山ほどある)と思っていたが、それが一週間も続くとなると妙だった。いつだって喧嘩するとどっちも気は長いほうではないので

2020-06-09 22:37:35
日傘 @pallasoul

三日ぐらいするとどちらともなく手合わせを申し込んで夕陽に向かってウワーッハッハッハ!!!と笑いながら手入れ部屋へ肩を貸し合いながら行くのがいつもだった。だが何のアクションも無しにこれとは。異常だ。大倶利伽羅はショックを受けていた。

2020-06-09 22:40:26
日傘 @pallasoul

大倶利伽羅が意識して長谷部と会う機会を作っていったが、とうとうある日「しばらく俺に近づくな」と言われた。流石にこれは堪えた。しばらく夜は眠れず、代わりに昼寝が捗った。だが大倶利伽羅は男だった。メチャメチャ良い男だった。離れていくのも心の自由だ…と悟り、長谷部のことはしばらく

2020-06-09 22:51:52
日傘 @pallasoul

そっとしておくことにして、自分は日々憂さ晴らしに単騎演練へ行くことにした。単騎演練場は普通の演練場と隣接しており、演練の空き時間時に暇潰しをする刀が多い。たった三日でやたらな悪名を馳せているので、こりゃ相当だなと心配した伊達組が付き添いで行った。あと一勝で殿堂入りするとこだった。

2020-06-09 22:54:56
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