磁場が狂ったアイナナ寮に壮五パパが来るお話

ちかね @i7_chikane

アイナナ寮は磁場が狂ってるのでそのうち壮パパもくるに違いない 壮志「狭い部屋だ…」 壮五「僕には十分な広さです。実家はとても広いですが、僕には窮屈にすら感じました」 壮志「そうか…」 壮五「すみません…」 壮志「謝るな」 壮五「はい」 環「ららら忘れ物〜♪っうあ！！そーちゃんの親父！」

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陸「壮五さん、誰か来てるんですか？あ、こんにちは〜！」 壮志「こんにちは…。壮五がお世話になっています。父の逢坂壮志です」 陸「いえこちらこそ！……うえええ〜？！！？壮五さん、勘当されたんじゃ？！あ！仲直りしたんですね！よかった〜！壮五さん、よかったですね！」 壮五「あ、えっと…」

ちかね @i7_chikane

環「りっくん。仲直りはまだ」 陸「そうなんですか？壮五さんのお父さん！壮五さんのこと認めてください！壮五さんのこと嫌いなんですか？」 壮志「好き嫌いの問題ではない」 陸「じゃあ好きなんですか？」 壮志「話を聞きなさい」 陸「…嫌い…なんですか？」

ちかね @i7_chikane

壮志「そうは言ってないだろ！！」 陸「じゃあ好きなんですね！！やったー！」 壮志「だから私が言っているのは！！」 陸「壮五さんのお父さん。好きならそう壮五さんにちゃんと言ってください」 壮志「話を聞いてくれ…」 環「りっくん、強えー」 壮五「父の動揺する所なんて初めてみたよ…」

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一織「ただいま戻りました。逢坂さん、誰か来客中ですか？……え？……逢坂さん、この方…」 壮五「うん。僕の父、逢坂壮志です」 一織「何の御用でしょうか？逢坂さんを連れ戻しに来たんですか？」 壮志「……違う」 一織「含みがあるような答えですが図星でしたか？」

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陸「一織！違うよ！壮五さんのお父さんは壮五さんと仲直りしに来たんだよ！」 一織「そうなんですか？」 壮志「違う」 陸「ええ？！だってさっき壮五さんのこと好きって言ったじゃないですか！」 壮志「言っていない！」

ちかね @i7_chikane

陸「じゃあ一織の言うように壮五さんを連れ戻しに来たんですか！オレそんなこと絶対にさせません！壮五さんはオレたちにとって大事な人なんです」 環「りっくん、かっけ〜！いいぞいいぞー！」 陸「環も言って！環、相方だろ」 環「お、俺はもう言った！りっくんいないとこで！」 陸「じゃあ一織！」

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一織「またこのパターンですか？！」

ちかね @i7_chikane

陸「また？一織、壮五さんのお父さんに会ったことあるの？」 一織「そうではありません。本人に伝えればいい、大勢を前にして口にすることではない言葉を大勢の前で言わされる羞恥行為をまたさせられるのか、と言いたかったんです」 陸「そっか…大変だったな、一織」 一織「貴方がそれを言いますか」

ちかね @i7_chikane

陸「壮五さんのお父さんに壮五さんへの思いを伝えて一織！オレだけじゃない。たくさんの人が壮五さんを必要としてるんだってこと。一織頭いいし一織かが話せば壮五さんのお父さんに壮五さんのことわかってもらえるかも！」 環「なんか『壮五さんのお父さん』と『壮五さん』てややこしいな」

ちかね @i7_chikane

陸「え？じゃあ…壮五のパパさん？」 壮志・壮五「「え」」 陸「ダメですか？じゃあえーっと…」 壮五「いやそうじゃなくて」 陸「じゃあ……あ！FSCさん！」 環「ぶはっ！それえっちなやつじゃん！」 壮志・壮五「「は！？」」 環「あ、今のナシ。何でもない」

ちかね @i7_chikane

大和「ただいまー。あれ？この靴誰だ？高そうな靴」 ナギ「侵入者ですか？！ただちに捕らえねば！愛と勇気と希望を結集して戦うのです！」 三月「捕らえるな戦うな。ただの客だろ。でも誰だろう。誰か来るなんて聞いてないけど」 陸「あ！大和さん！三月！ナギ！いいところに帰ってきた！」

ちかね @i7_chikane

大和「ソウの部屋に集まってんのか？誰が来てんの？」 陸「壮五さんのお父さんです」 ナギ「What！？」 三月「はあ！？」 陸「あっ！それで今『壮五のお父さん』のあだ名を考えているんですけど、何すればいいかわからなくなって…。何がいいかな？」

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ナギ「『ソウゴパパ』はいかがですか？」 陸「パパはダメみたい…」 ナギ「では『ソウゴダディ』はどうでしょう」 陸「あ！いいね！壮五さんのお父さんダンディだし合ってるかも！」 ナギ「採用していただき光栄です」 陸「ナギありがとう！」 陸・ナギ「「ハイタッチ！」」

ちかね @i7_chikane

大和「ソウって勘当されてその後縁切られてるんだよな？おうちであだ名考えるお遊びしちゃうくらい仲良しに戻ったの？」 壮五「僕にも状況がわからないまま話が異次元に進んでいるんです」 一織「では話を整理しましょう。では『ソウゴダディ』さん」 壮志「もう結構…。私は帰る」

ちかね @i7_chikane

陸「待ってください、ソウゴダディさん。まだ話は終わってないです」 三月「ソウゴダディさん！お茶淹れますからゆっくりしていってください！お口に合うかわかりませんが俺が作ったケーキも出します」 ナギ「ミツキのケーキとても美味しいです。ソウゴダディも必ず気に入ります」 壮志「帰る！！」