1 私が唖然としていると…。 白石「あ、さくちゃん!どうしたの?」 遠藤「あ、い、いや、なんでもありません!」 私はすぐに部屋に逆戻りした。 松村「ん?さくちゃん…?」 〇〇「さすがに酔いすぎですって…。」 橋本「さゆりん、〇〇が可哀想だよ。」
2023-05-20 17:00:332 松村「じゃあ麻衣ちゃんにチュー!」 白石「さゆりんー!」 〇〇「はぁ、酔ってんなぁ。」 橋本「〇〇くん、大丈夫だった?」 〇〇「僕は大丈夫ですけど…。」 橋本「(さくらちゃんがな…。)」
2023-05-20 17:00:443 結局その日は一睡もできなかった。 初めて好きになった人が目の前でキスをしていた。その現実はあまりにも残酷だった。 遠藤「はぁ…。」 シェアハウスに居づらくなった私はこっそり抜け出した。 向かったのは…。
2023-05-20 17:01:004 飛鳥「あれ?さくら、どうしたの?」 姉の家だった。 遠藤「ちょっとだけいい?」 飛鳥「うん、いいけど。」 姉が〇〇を好きなことも分かっていた。でも頼れる人は今は姉しかいなかった。 遠藤「昨日さ、実は…。」 私は昨日の出来事を全て話した。
2023-05-20 17:01:165 飛鳥「なるほどね…。さゆりんがキスねぇ…。」 遠藤「え?驚かないの?」 飛鳥「さゆりん、お酒入るとキス魔だからね。」 遠藤「あ、そうなの?」 飛鳥「〇〇も食らっちゃったのかな。」 遠藤「じゃあ〇〇さんと両思いってことではないの?」
2023-05-20 17:01:286 飛鳥「それは〇〇次第だけど、可能性は低いんじゃない?」 遠藤「そうなんだ…。」 飛鳥「〇〇がキスしててどう思った?」 遠藤「それは…嫌だった。」 飛鳥「やっぱり好きなんだね。」 遠藤「…うん。」 飛鳥「〇〇はいいやつだからな〜。」
2023-05-20 17:01:397 遠藤「お姉ちゃんに譲るつもりはないから。」 飛鳥「ふーん。😏」 遠藤「な、何よ。」 飛鳥「今日の〇〇の予定知ってんの?」 遠藤「え?知らないけど…。」 飛鳥「ま、知らない方がいいかもね。」 遠藤「え?何?」
2023-05-20 17:01:508 飛鳥「私これから予定あるけど、さくらはどうする?シェアハウス戻るの?」 遠藤「うん。戻ろうかな。」 飛鳥「そっか。じゃあ途中まで一緒に行こうか。」 遠藤「うん。」 一緒に家を出て、途中で姉とは別れた。〇〇さんの今日の予定について触れたのが少し気になったが…。
2023-05-20 17:02:079 さくらと別れてやってきたのは駅前。そこにいたのは…。 〇〇「あ、飛鳥さん。」 飛鳥「お待たせ。」 〇〇「遅かったですね。」 飛鳥「ごめんごめん。ちょっといろいろあってね。」 〇〇「そうですか。で、今日はどこに行くんですか?」 飛鳥「服を見たい!」
2023-05-20 17:02:1910 〇〇「分かりました。」 飛鳥「でも、それが終わったら〇〇の行きたいところにも行くから。考えておいて。」 〇〇「いいんですか?」 飛鳥「いつも付き合ってもらってるお礼だよ。」 〇〇「分かりました。考えておきます。」 飛鳥「うん!じゃあ行こう!」
2023-05-20 17:02:3111 私はいつも〇〇と出かける時は手を繋ぐようにしている。〇〇も受け入れてくれているのか、いつも繋いでくれる。 飛鳥「これどうかな?」 〇〇「なんかオシャレすぎません?」 飛鳥「私には合わない?」 〇〇「いや、分からないですけど。試着してみたらどうですか?」
2023-05-20 17:02:4412 飛鳥「どう?」 〇〇「いいですね。似合ってます。」 飛鳥「ホント?」 〇〇「はい。飛鳥さんはやっぱりオシャレですね。なんでも着こなしますもんね。」 飛鳥「照れるなぁ。」 〇〇「飛鳥さんでも照れることあるんですね。」 飛鳥「あるわ!」
2023-05-20 17:02:5413 その後も私のペースで服を見ていった。 〇〇「結構買いましたね。」 飛鳥「うん。〇〇が褒めるから結構買っちゃったじゃん。」 〇〇「え?僕のせいですか?」 飛鳥「うん。」 〇〇「何でですか。」 飛鳥「冗談じゃん。私はもうOKだから、次〇〇の行きたいところ。」
2023-05-20 17:03:0614 〇〇「それずっと考えてたんですけど、ご飯くらいしか思いつかなかったです。」 飛鳥「いいじゃん。行こうよ。」 〇〇「いいですか?飛鳥さんの奢りで。」 飛鳥「んー。まぁいいでしょう。」 〇〇「やった!じゃあ焼肉行きましょう。」 飛鳥「えー、絶対高いじゃん!」
2023-05-20 17:03:2315 なんて言いながら、私も久しぶりに焼肉を食べたい気分だった。 飛鳥「ここ、私がよく行くところなんだけど、いい?」 〇〇「いいですね。」 飛鳥「じゃあここで決まり。」 〇〇「はい。ゴチになります!」 飛鳥「もう…。調子いいなぁ。」
2023-05-20 17:03:3316 よく1人で来るこのお店。誰かに紹介するのは初めてだった。 〇〇「雰囲気もいいですね。」 飛鳥「うん。落ち着くでしょ。」 〇〇「はい。」 飛鳥「とりあえずいつも通り頼んでいい?」 〇〇「はい。お願いします。」 飛鳥「んーと、そうだな…。」
2023-05-20 17:03:4417 「こちらが5種盛り合わせでございます。」 〇〇「うわ、すごっ。」 注文した肉のクオリティに〇〇は驚いていた。それがまた嬉しかった。 飛鳥「どんどん焼いちゃおう。」 〇〇「はい。食べたいです!」 どこか子供らしい〇〇も新鮮だった。
2023-05-20 17:03:5518 〇〇「んー!美味しい!」 飛鳥「ホント?よかった。」 〇〇「久しぶりの焼肉だから口も喜んでます。」 飛鳥「何、その表現。」 〇〇「いいじゃないですか。美味しいんですから。」 飛鳥「どんどん食べていいからね。」 〇〇「はい!」
2023-05-20 17:04:0519 一通り肉を食べたところで、私は話を切り出した。 飛鳥「〇〇に聞いてみたいことがあるんだけどさ。」 〇〇「はい。何ですか?」 飛鳥「〇〇って、さくらとも仲良くしてくれたりしてるじゃん?」 〇〇「まぁ、そうですね。」 飛鳥「で、シェアハウスの中にもたくさん女子がいるけど…。」
2023-05-20 17:04:15