生活感あるツイートまとめ

ひがや @higaya

@PixivF_TL いいね以上にでて来たら増えるかも〜。ウィリスさんち縛りで　#いいねの数だけ自キャラの生活感あるツイートをする

ひがや @higaya

王都に構えたタウンハウスには常駐の使用人は置いていない為、身支度から朝食までを自分で準備することが多い。ある日のベルナールは、妹が昨夜から帰郷してるのを思い出し、ひとつ伸びをしてキッチンを捜索すると、魔術式保冷器の中に焼くだけになったルーベンスサンドを発見した。妹仕業だろう。

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案の定添えられたメモには「サンドウィッチトースターで温めてから食べよ、感謝すべし」と書かれている。これは評判の焼き菓子でも買って置いたほうがいいなと苦笑しながら、パンの表面が焼ける香りを嗅ぐ。残念ながら少しばかり焦げてしまったので、このことは妹には伏せておくことにした。

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妹の功績を珈琲とともに味わいつつ、新聞に一通り目を通す。国の仕組みが変わったことで、にぎわう部分もあるが、しわ寄せが起こる部分もある。そんなことを思いながら職場に向かう。当面は関係各省とすり合わせや仕組みの見直しが続くだろうな、と微かなため息をつきながら。

はるたろー@ @_haru_taro_

アルテナ　日課の早朝ランニング。下町と中流層の間の様な街並みを、軽い足取りで走る。 この時期は、流石に滅多にいないが、酔いつぶれて倒れている人が居ないか、過ぎる路地に目を配る。今日も異常なし。 帰り路は職人通りまで行って、サンドイッチにしようと決めた。

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小役人に過ぎないベルナールの登庁時刻は早い。衛士に軽く挨拶をしながら、王宮の敷地の外れ、いわゆる役所の末端が集まっている棟に入る。 そろそろ税金の改正議論が本格的に議会入りするはずだから、その資料作りが目下の彼の仕事だ。あとで記録を漁りに図書館へ移動する必要があるな、と思い至る。

はるたろー@ @_haru_taro_

アルテナ　定時３０分前に出勤。詰め所で籠一杯の果物を発見する。女性の文字で、皆さんで食べてくださいとのメッセージ。今回は誰が貰ってきたのだろう。 夜勤班との引継ぎの確認をして、勤務場所へと向かう。 日焼け止めが残り少ないから、次の休日に買わないと。 歩きながら頭のメモに書き記す。

はるたろー@ @_haru_taro_

アルテナ　昼休憩に入ろうとしたところ、通りからひったくりだとの悲鳴が。休憩で入れ替わる先輩と一瞬顔を見合わせる。 衛士としては持ち場を離れにくい。だが、休憩中ならば。 ケイナインに引き継ぐまで、昼食はお預けになりそうだ。

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図書館での調べ物が目処がついた頃には、すでに昼を回っていた。図書館に繋がる廊下は誰かが窓を開け放したままで、そこから少し冷たい風と喧騒が入り込む。 些か物騒なざわめきの方を見れば、見覚えのある衛士が駆けて行くのが見えた。 彼女はこの時間は休憩中のはずだが、フイにしたのだろう。

ひがや @higaya

昼食を摂ろうと城門へ行くと、見知った顔があった。先程の騒ぎで様子を見に現れたのは、さすが危機管理に聡い衛兵隊のトップだ。 少し立ち話をすると、衛兵の何人かは捜査協力に向かったらしい。なるほど、と思いながら、その場を辞した。 昼は広場に面したベーカリーのテラスにしようと思いながら。

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ベーカリーのカウンターには焼かれたばかりのパンが積まれていた。 ツヤツヤとしたクロワッサンとハムサラダのサンドイッチ、日替りのスープを頼む（ポタージュのようだった） ふと思い立って、キッシュと小ぶりな林檎のデニッシュを紙袋に入れてもらう。 うまく行き合えば、程度の期待で。

ひがや @higaya

テラスで専門書（今日は政治学のものだ）に目を落としていると、ケンナインの面々と衛兵隊数名が広場の向こうを王宮の方向へ移動するのが見えた。 どうやら例の捕物が決着を見たようだ。 ちょうどいい頃合いだろう。席を立ち、店内を覗いてまだ忙しなく働くマダムに礼を言う。

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アルテナ　昼食前に遭遇したひったくり事件。犯人の少年を保護し、彼に指示をした人間が居ると判明。ケイナインと手分けしての、捕り物となった。 昼食は取り逃がしたが、ひったくりの荷物は帰ってきたので、良かったと思う。 衛兵所への帰り道、最近馴染みの貴人に包みを渡された。どこで聞いたのか。

ひがや @higaya

午後の仕事について考えながら、王宮へと戻ると、ちょうど通用門の前で目当ての彼女と行きあう。 こうもうまく偶然が働くと自然とほほが緩んでしまう（はた目にはいつも通りの笑顔に見えるだろうが） もう交代の時間が迫ってるというので、紙袋を渡して今日の上がりの時間を尋ねた。

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アルテナ　笑顔の貴人は、良かったらと、ベーカリーの印字の入った紙袋（林檎の香りがする）を渡してきた。 空腹の身体は無条件降伏を主張するが、理性は少々の抵抗を試みる。 無償に施しを受けるには、自分たちの関係は曖昧だ。 加えて今日の上がりを訪ねられ、受け取る事を選ぶのだった。

ひがや @higaya

紙袋を受け取るか否かの葛藤を、彼女の表情に一瞬だけ見る。人に馴れきっていない猫みたいだと思って、笑みがこぼれそうになる。 上がりの時間を聞けば、夕食前にちょうどいい時間だ。 仕事は速めに切り上げて、一度家で着替えてこよう。この姿では悪目立ちすることも多々あるのだ。

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アルテナ　遅い昼食に、キッシュとアップルパイを頂く。軽い食感と後を引かない甘さと香ばしさが絶妙だ。 どこのお店だろうか、あとで聞いてみよう。 … 少しだけ上がりの時間を遅めに伝えたから、軽く身支度しなおすつもりだ。 深い意味はない、はず。 同僚に教えて貰ったテクに遺憾ながら感謝した。

ひがや @higaya

貴族や商家の子息が所属し、家の用件が入ることが多い為、勤務時間は比較的自由が効く。この職場の美点だと思う。 出来上がった資料の叩き台を気難しい顔の上司に渡し、家に帰る。 ちょうど馴染みのハウスキーパーが掃除や洗濯を終えて家を出るところだった。 冬物のコートを出してくれたらしい。

ひがや @higaya

カジュアルな装いに着替えて、コートを羽織る。 マフラーまではいいかと思いつつ、それでも日が落ちれば加速度的に冷えていくので、ゆるく首に巻くことにした。 待ち合わせはいつもの場所で、と伝えた。 決して数が多くはない交流で「いつも」ができたことをくすぐったく思う。

ひがや @higaya

どの店にしようか思案しながら、待ち合わせ場所に向かう。 王宮に程近い広場は、多くの人で行き交い、その中ほどに鎮座している大木は待ち合わせの目印として十二分の存在感だ。 葉のほとんどが落ちた枝は、触れられそうなほどに低い。見上げれば、空の淡い青に温かな色が混じり始めていた。

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アルテナ　定時に違わず上がれた事に、ホッとする。何食わぬ顔で詰め所を出たが、最近同僚の幾人かに含みのある顔で見られるのは、気のせいだろうか。 水浴びは無理でも、体を軽く拭くくらいはしたい。 ……おそらくは、と思う処はある。 何かが決定的になる時迄、ただ誠実でありたいと帰路を急いだ。

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巻いてきたマフラーはさすがにまだ少し暑く、ほどいて肩からかける形にした。帰る頃には冷えてくるかもしれないので邪魔とも思わないが。 広場を行き交う人の数は増え始めていた。その中に彼女の姿が現れるのを心待ちにする。 きっと今ごろ急いでこちらに向かっているだろう。

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アルテナ　飛び込むように帰宅した一人暮らしの部屋は、お世辞にも優美とは言い難い。 衛士伝いの斡旋のお陰で破格の値段なのだから文句は言えないが。 身支度を整えて、仕上げに部屋には少し不釣り合いな白の上等なコートに袖を通す。 いくつかの言い訳と、特別では無いのだと自身に釘を刺して。

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アルテナ　待ち合わせは、「いつも」の場所。数えるほどしか、共に出かけた事はない。 それでもいつもというのは、「これからも」を想定しているからなのだろうか。 どういうつもりで居るべきか、答えを出せないままにその場所へ。 木枯らしが吹く石畳の道を、少し足早に進んだ。

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アルテナ 今年の冬は急に来た。 皆が冬物を揃えようとした為か、少々市場は品薄らしい。白のコートも、これを逃したら暫く手に入らないよと勧められたのを何となく思い出す。 店員が誤解して慌てた事も。 待ち合わせの広場は、随分と人が多い。けれど、何故か迷う事無く、彼の姿を見つけた。

ひがや @higaya

最初は燈桜祭のお礼に食事に誘ったのだったと思い返す。 彼女の境遇はその時には知っていたし、縁談に持ち込んでも良かったのだ。爵位持ちらしく。 曖昧なまま約束を重ねたのは、形よりも心が欲しくなってしまったからで。 通りの向こうにその人を見つける。 それだけでこれだけ胸が踊るのだ。

ひがや @higaya

目が合うと、彼女は安堵したような、少しぎこちないような顔をした。 いつもとは少し雰囲気の違う白いコートがよく似合っていて、近くまで来た彼女にそう伝えると謙遜と言い訳とお礼が返ってきた。 今日のようなことがあるから、と聞こえた気がするが、都合の良いように取るかは難しい問題だ。

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アルテナ　待ち合わせた人は、私と目が合うと柔らかく笑う。 すると鋭利な印象が、少し歳幼くも見える。憧れるお嬢様が多い訳だと何度目かも判らない納得を得る。 多少の勇気を必要とした装いへの言葉が面映ゆい。 特別ではない筈なのだけど。 聞き流されて、安心したような、…。

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彼女の顔は、時々もの言いたげな表情が混ざる。気にならないではないが、これが自身に向けられる失望だったらと思うと迂闊に踏み込むのも躊躇われた。 今日もそうして、別の話題を向ける。 冬支度を前に、マルシェが賑わっている。 人混みではぐれないように手を差し伸べた。

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アルテナ　差し出される手には、人混みではぐれないようにと、それらしい理由を添えられ卒がない。 ちらりと彼の顔をみれば輝く笑顔。 令嬢たちの熱を理解しつつ、手を重ねた。 マルシェには、冬支度のアイテムが多く並んでいる。 彼に何か贈ったら驚くだろうか。 その顔が、見たいと思った。

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女性の手を取るのはエスコートとしては当然のことなのに、彼女は少し勝手が違う。 受け入れられたことに安堵し、次に握る手に力が入りすぎないように気を使う必要があった。 ふと握った手の冷たさに気づく。 見たい店はあるか聞きつつ、とりあえず温かいものを出す食堂を探すことにした。

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アルテナ　触れた手が温かい。 どんなに綺麗な顔をしていても男の人らしい私よりも大きな手。 剣の心得もあるのが、癖で判る。 なんの意識しないと言えば嘘になる。 その手に載る好意は、どこまでの意味で渡されるのだろう。 淡い疑問は、笑顔で提案されたホットスイーツの誘惑にかき消えた。

ひがや @higaya

煮込み料理や焼き物…と思案したが、今日は昼休み返上で頑張ったのだから彼女好みのものにしようかと思い立つ。ちょうど近くでパンケーキか何かを焼いているようだ。甘い香りがする。 ホットスイーツを提案すると彼女の顔がぱっと明るくなる。 思わず笑って、返答を待たずに決定を告げた。

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アルテナ　パンケーキと聞いて、自分の顔が緩むのを自覚する。 くすと笑う気配、それじゃあという声と共に手を引かれた。 もう日が落ちる時間で、この提案はどう考えても彼の趣味ではない。 遠慮しようかと思うも、繋がる手の先が楽しそうなので、甘える事にした。 二件目に彼向きの店を考えながら。

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メニューとにらめっこする彼女を眺めながら、贅沢な時間だな、と思う。 基本的にあまり隙を見せようとしない人なので、肩の力が抜けた表情は親しみを感じてじんわりと胸にしみる。 甘味を堪能し終えた頃、次の店の提案を受けて思わずほんの少し身を乗り出してしまった。答えは言うまでもなく。

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アルテナ　提案は、彼のお眼鏡にかなったようだ。 大人びた表情に幼さが混じるその顔は、見ているこっちまで嬉しくなる。 時折見せる、彼のその顔が実は結構嫌いじゃない。 背負うものが多い人だ。 燈桜祭から続くこの関係が、息抜き位には役に立っていて欲しい。 私は内心楽しんでしまっているから。

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ぜひとも、と伝えれば彼女は柔らかく微笑む。 大抵は多少の戸惑いや遠慮の混じった笑みを返してくれるのだが、本当に時々ふわりと花が開くように微笑むことがある。 どういう場面で出てくるか今のところ不明だが、こちらの表情もつられて緩んでしまう。 表面上を取り繕いながら次の店の話題を出した。

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アルテナ　二件目に向かう途中、通りに並ぶ露店でもと誘われた。 上流貴族なのに？　思ったのが顔に出ていたのか、市場調査で結構みていると教えられた。 勿論私に否はない。 この時期、通りには露店の為の魔法照明があちこちに灯る。 温かで幻想的な景色の中を、二人歩くのはどう見えるのだろう…。

ひがや @higaya

露天の通りはやはりそれなりに賑わっていて、差し出した手は躊躇を挟まずに握り返された。 貴婦人と言うには多少の無骨さのある手は、それでも柔らかいと思う。 装飾品や雑貨を見ながら、彼女が目を留める品をつぶさに観察する。市場調査は嘘ではないのだ。今日は別の目的が優先されているだけで。

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アルテナ　二人でどうという事もない露店を見て歩く。色とりどりの蝋燭、華奢なアクセサリー、使い勝手の良さそうな鞄など、冬時期は農家の手工業の品が多く出回るので、面白い。 年末に会う弟達へのお土産も、そろそろ買っておかないと。 折角なので男性の意見を聞いてみようか？ 奇妙な顔をされた。

ひがや @higaya

露天を冷やかしつつ歩いていると、彼女がこちらを見上げ、年若い男性はどんな物が欲しいと思うか、と問うてきた。 誰に渡すのか、もしかして自分だろうか、だがこんな聞き方はしない気がする。 素直に誰に渡すのか聞けば、不思議そうな顔をして弟だ、という。 動揺が隠しきれなかったかもしれない。

ひがや @higaya

みっともないところを悟られずに済んだようだ。内心安堵しながら、弟の年齢や人となりを聞く。ついでに自分の妹弟の話も。 目に止まった革細工の露天で、あれこれと一緒に悩むのも楽しいものだと思う。真剣に物を選ぶ横顔を盗み見る。彼女も同じように思っていてくれたら、そう願いながら。

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アルテナ　弟たちの話を聞きたいというので、そういえば話していなかった事を思い出す。 １２歳ほど離れた弟二人が居るといえば、彼にも弟妹が居ると微笑む。 その顔は、やはりお兄ちゃんをしていて仲の良いという噂は違わないのだろう。 もしかしたら、私もよい姉に見えるのだろうか。

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アルテナ　誘われた露店は、店舗を構える革細工職人の弟子が作ったと云い、質が良い。 私の買うものを一緒に選ぶ事を、彼とするのは初めてだ。 共に検討し、意見を元に吟味する。 共同作戦のようで、何だか頼もしく面白い。 作りの良いベルトポーチを、少し考え３つ選んだ。 ひとつは、隣に。

ひがや @higaya

家族の話を聞きながら、燈桜祭の終わりあたりに彼女の本家の当主が『援助を要している』と言っていたのを思い出す。なるほどと思いつつ、革細工を選ぶ基準などを話し合っているとスルスルと方向性が決まる。 会計を、といった彼女が指したのは3つ。 首を傾げているとそのうちの一つを渡された。

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予想外の贈り物はなぜこんなに嬉しいのだろう。 と同時にもらう理由はなかったはずだ、とも思う。 少しの遠慮を見せつつ、それでも自分に何かを渡そうとしてくれたそれが勝ってしまって、思わず顔がほころぶ。 しばらくは頬の緩みを引き締めるのに神経を使いそうだ。

はるたろー@ @_haru_taro_

アルテナ　渡されるとは思っていなかったらしく、珍しい顔をされた。その顔が、いつもよりもずっと年相応の青年に見えて、それがちょっと嬉しく思う。 相談に乗ってくれたお礼、それとお昼のと告げれば、受け取りやすいだろうか。 本当は、それも口実で。 ただ、贈りたくなったのだ。

ひがや @higaya

昼の差入れと今相談に乗った礼、と言うが過ぎた礼ではないか。 形ある、手元に残る物を贈るのも贈られるのも初めてだと気づいて少し面映ゆい。彼女には何でもないことでも、意味を見出そうとしてしまうのが我ながら滑稽だと呆れつつ。 他愛のない話を続けて歩けば、露店の並びも途切れるころだ。

ひがや @higaya

思ったより露店で時間がかかってしまったけれど、二軒目の予定はまだ生きてるだろうか。 空はすでに墨を流したように真っ暗で、空気も冷えてきた。秩序ある態度を示すなら解散に相応の時間ではあるが…。 左腕の時計を確認して、こちらに向いた視線に結論が出せないそのままの表情でこの後を問う。

はるたろー@ @_haru_taro_

アルテナ　露店を満足するだけ見ていたら時間が思ったよりも過ぎていた。 この後はどうしようか、なんとなく探る気配で相手を見れば、彼も同様だったのだろうか。 少し遅くなってしまったけど、まだ良いですか？ 温かい料理を食べて温まろうと誘えば、彼は少し驚き、次いで眦を和ませた。