140字小説

あかねりぼん🎀 @akane_hack

思い出が風のように流れていく。どうやら俺は死んだらしい。これが走馬灯というやつか。 難関大学に合格したこと、有名企業に入社したこと、綺麗な嫁を貰ったこと。そして今、曾孫たちに囲まれていること。いい人生だった。 視界が暗くなり、意識が薄れていく。 待て、何か書いてある。 《Cランク》

あかねりぼん🎀 @akane_hack

「皆さんの中で1人、勝者を決めて頂きます」 全校集会のさ中、突如スクリーンに現れた男はそう言った。 間違いない、デスゲームだ。 こっそり体育館を出て物陰に身を潜め、近づく敵を背後からしとめていく。何やら体育館の方が騒がしい。こっそり中をのぞき込むと、じゃんけん大会で優勝者を決めていた