レンジアドバンテージの話。 「レンジアドバンテージがあるから」 そのレンジアドバンテージは本当にありますか? 6-Max UTGがQsTdでオープン。BBコール。 この2つのボードでのCB戦略を比べるとどうでしょうか? pic.twitter.com/NY2SRKW7Rx
2021-05-16 01:46:48実は上のボードは96%ベットなのに対し、下のボードでは11%しかベットしません。 そっくりな2つのボードでこんなにドラマティックに戦略が変わるんですね。 という話。 pic.twitter.com/sFIYDXMmSb
2021-05-16 01:49:43改めて考えてみる「レンジアドバンテージ」とは。 ポーカーはお互いのカードが伏せられている不完全情報ゲームです。そのような状況下で、勝利できそうかという見込みを用いてベットやコールを行わなくてはなりません。 できる限り論理的にその見込みを行おうとすれば、相手が持っていると(続く
2021-05-16 01:55:35るハンドを当てはめて、ハンドの集合「レンジ」を構築しなければなりません。 ポーカーに存在する1326のコンボから、相手が行ったアクションなどを元に合理的に推定することで相手のレンジを構築していきます。
2021-05-16 01:57:55相手が持ちうるすべてのハンドの集合がレンジです。 「レンジアドバンテージ」は、一方のプレイヤーのレンジにより強いハンドが含まれている確率が高い状態を指します。 ここで注意が必要なのは、 ・強いハンドの数 ではなく ・強いハンドが含まれる確率 であることです。
2021-05-16 02:02:14レンジアドバンテージはそのスポットでどれくらいアグレッシブにプレーできるかのバロメーターの1つになります。 レンジアドバンテージが存在することは、強いハンドがより高い確率で含まれていることを意味するので、フォールドレバレッジが高まります。(相手はより多くフォールドしなければならない
2021-05-16 02:07:38フォールドのレバレッジが高まるということは、ブラフやプロテクションベットでプラスのEVが得られるということです。 ここで最初の2つのボードに話を戻します。
2021-05-16 02:10:15(見えますか?) どちらもIPにアドバンテージがありますが、それほど明白ではありません。 そのため、ポーカーではレンジアドバンテージを2つに分けて考えます。 ・ナッツアドバンテージ ・エクイティアドバンテージ です。 pic.twitter.com/PFQOec6dGD
2021-05-16 02:15:13ナッツアドバンテージがある場合、より高い確率でとても強いハンドを持っているので、リバーまでにすべてのチップを賭けようとする。 エクイティアドバンテージがある場合、比較的エクイティが弱いハンドを含め、レンジ全体を通してより強い状態にある。
2021-05-16 02:34:41今回のUTG vs BBではIP側にナッツアドバンテージとレンジアドバンテージ両方がある。 この場合レンジ全体で小さなベットを行うが、この小さな高頻度ベットによりレンジアドバンテージを利用し、ブラフやプロテクションベットでより多くのフォールドを稼ごうとしている。
2021-05-16 02:36:54レンジアドバンテージがUTG側にあるため、BBにはコールできるハンドが少ない。そのため、UTGは強いハンドでも小さいサイズで打つインセンティブが存在する。
2021-05-16 02:40:34以上の理由から、通常このスポットではIPは弱いハンド、中程度のハンド、強いハンドの各カテゴリーにベットするインセンティブがあり、1つの「小さなベット」という全体の戦略にマージされる。
2021-05-16 02:40:34では、ナッツアドバンテージはあるがエクイティアドバンテージがない場合はどうなるだろう? この場合、ソルバーは小さなレンジベットを用いない。なぜなら、BBの中程度のハンドを効果的にフォールドさせることができないからだ。 ソルバーは大きなサイズを用い、よりポラライズしたアプローチを取る
2021-05-16 02:43:28特にローコネクテッドボードでは、ナッツアドバンテージがあったとしても、BB側にコールできるエクイティを持ったハンドが多く存在するため、レンジ全体を通じたエクイティアドバンテージとフォールドレバレッジが効かなくなりチェックが増えます。 語尾がデスマス調と断定調で混ざってしまった。。
2021-05-16 15:02:50さて、最初の例に戻ると、ベットするAJ6とチェックするAJ5tt。6ではなく5であること、モノトーンでなくツートーンであること。 これらの要素が、BBにコールできる程度のエクイティを与えるため、小さなベットではフォールドを得られなくなります。
2021-05-16 15:03:48AJ5ttの方では、BB側にA-5のストレート、フラッシュドローなどがありえます。特にAとJが同じスートなので、UTGの強いフラドロをブロックし、BBの弱いフラドロをアンブロックしています。 これらが存在することで、OOP側の弱い〜中くらいのハンドにエクイティを与えてています。
2021-05-16 15:04:52以上が「レンジアドバンテージアドバンテージ」のお話です。 元ネタはFE先生のレンジアドバンテージの動画を見ながら書いてみました。 おわり
2021-05-16 15:06:09レンジアドバンテージの話、結構良いこと書いてるのに『UTGからQToでopen』とか書いてるせいで結局どういうレンジで両者がプレイしてるのか全然わからんので勿体ない
2021-05-17 17:54:01@ludens_pk レンジ表はありませんでした 「あなたはLojackでハイナンバーがでたのでQToでオープンしました」と言って画像も6-max UTGのポジションからのオープンを示していました。 ですがその後の「レンジ構築」ではHJのレンジ(QToは44%オープン)を表示していたので、 まとめるとHJの勘違いの可能性アリです
2021-05-17 20:09:51ちなみにRange Converterの500NLzソリューションでは、QToはUTGから7%オープンするらしいです笑 twitter.com/ludens_pk/stat…
2021-05-17 22:23:54