きらめきに誘われて

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きらめきに誘われて|さとり #wtプラス 彼氏 「彼氏出てるよ」クラスメイトが指差すのはみかどしの市報『ぼぉだぁ隊員に聞くコーナー』に点在するさとり。さして珍しいものでもないので適当に相槌を打つ「でもやっぱりあらしやま隊はあらしやまさんが1番かっこいいよね！」「んーまあ爽やかだね」

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「あ、でもナマエは彼氏のがいいか」さとりもかっこいいですけどね？と口には出さずに愛想笑い「おーいナマエちゃーん」教室の向こうからさとりの声、タイミングが良すぎる。手を振りながらこちらに近づいてきて「次の古文の教科書忘れちった、貸して〜」「午後こっちも古典あるから昼休みに返してね」

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「はいはーい、いつもありがとね」ちゃっかりウィンクまで披露してしまうサービス精神旺盛彼氏。ガラガラとさとりが帰るや否や「えっ、さとけんってあんなかっこいいの？」「え？」さっきまであらしやま推しだったクラスメイトが色めき立つ「あしなっが、かおちっさ、なんかキラキラしてるっ」「え？

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え？」「生で見ると全然違うじゃぁん」私だけが知ってるさとりけんのかっこいいところなのに〜とすこし戸惑いながらも「でしょ、一応あらしやま隊所属だからね〜」なんて余裕ぶってみる。有名人がテレビよりかっこいいあの現象がさとけんは数倍あるといいな〜

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きらめきに誘われて|つじ #wtプラス ダイヤモンド 退屈な授業中、パラパラと教科書をめくっていると『ダイヤモンドは世界一硬い石』と書かれているページを見つける。何となくそのページを読んでいればカサ、と紙切れが机の端に置かれる、犯人は隣のつじ、視線だけで何かと問えばその紙切れを読めと

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頷かれる『ダイヤモンドは硬度10、でも割れやすいから恐竜たちはよく知らずに割ってたんだ』紙切れ自体も小さいのに、更に隅の方に小さなつじらしい文字が並ぶ。口を開けば恐竜の話をしてくるのはもう慣れっこだが、まさかダイヤモンドと恐竜を絡めてくるなんて思いもよらず、込み上げる笑いを耐え

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『恐竜もびっくりしただろうね、おいしくなさそうだし』と紙切れを返す。すぐに読み始めるつじを横目に見ればすぐに筆を走らせている、多分すごく興奮していらっしゃる『ダイヤモンドを食べて牙が欠けた恐竜の化石の展示を見に行かない？』そんなニッチな展示あるんですか、つじさん？耐えきれずふふ、

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と笑ってしまったところにタイミングよく授業の終わりを告げるチャイムが鳴る「あ、あのさっ」急かすようにかかる声に顔をあげればいつものように少し顔を赤くしたつじ「恐竜？」「う、うんっ…」もちろん答えは決まっていたけど「つじくん、私のことデートに誘ってるの？」「えっ？！そんな

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ことはっ…」意地悪をしたくなる。さっきよりもずっと赤くなった彼はあたふたした後、すぐにまっすぐこちらを見て「デート、行こうよ…っだめ？」首を傾げて聞いてくるんだもん、それはずるくない？

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きらめきに誘われて|からすま #wtプラス 水たまり 夜中に降ったらしい雨のおかげで小さな水たまりがキラキラとあちこち続いている。待ち合わせ場所には誰もおらず、公園の隅で遊具に腰掛ける。『悪い、これから出る』用件だけのシンプルなメッセージ、バイトが長引いたんだろう、いつものことだと

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了解のスタンプをひとつ返す。特にすることもないのでブランコに足をかけてみる「濡れてるかぁ」椅子に足を乗せ立ち漕ぎスタイルでギコギコと勢いをつけていく「ふぁ、案外むず…」ある程度大きな振り子になったところでえいやっと飛び出す。ベチャという音と自分の服に泥水がかかるのは同じタイミング

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「ぅわ、最悪」思い切り水たまりに突っ込んでしまったようだ。足元には、浅いが紛れもない水たまり、そこに映る自分は情けなく恥ずかしい「ハァいらんことしてしまった」「何やってるんだ」水たまりから人影がぬっと現れ「きょうすけ！」思わず水たまりに向かって叫ぶ「水たまりに映るきょうすけも

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かっこいや…」泥水まみれの自分を逃避するように乾いた笑いをこぼせば「俺はこっちなんだけど」キュと挟まれた頬、ぐるんと回転する首、からすまと強制見つめ合い状態になる「水たまりの自分に嫉妬してんの」「水たまりの俺で満足なのか？」ああ言えばこう言う、可愛いヤツめ「やだ、

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こっちのきょうすけがいい」「よくできました」自然とお互いの唇が重なる、泥水を被っていることも忘れて。

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きらめきに誘われて|あらふね #wtプラス 瞳 報告書を書く頭のほうから視線を感じる。わざと見ないように、気づいてないふりをし続けていたが、集中できなくなりおそるおそる顔を上げる「…なに？」こちらをじっと見るあらふねと目が合う「なんだと思う？」「は？」ニヒルな笑みを浮かべたあらふねから

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質問返しをされ変な声が出る「まあいい、俺に構わず報告書、書けよ」「いや…構うから」「なんでだよ」腕組みして少しのけぞるその様は自信満々なこの男の癖「そんなに見られてるとなんか…緊張する」後ろの言葉は尻すぼみになり消えていく「俺の顔好きなんだっけか」「瞳ね、目！顔じゃなくて」

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いつぞや口走ってしまったことをいたく気に入ったあらふねの専らの楽しみのようで、毎日この繰り返しだ「ふーん」目を細めこちらを品定めするように見てくる彼の濃紫の瞳が好きなのだ、何かに例えることも難しい煌めく宝石みたいな瞳、チラとその瞳を追いかけてみれば

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「俺のこと好きなんだろ」「なにいって…！」好きな女には拡大解釈でイケイケドンドンなあらふねてつじいいな

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きらめきに誘われて|ほかり #wtプラス 汗※少し不穏 浅い息を肩で整える、組み敷く腕の下にはぐったりとした彼女、首元に手を沿わせればしっとりと汗ばんだ肌「ほかり」うっすら目を開けた彼女が吐息混じりに呼ぶ声に視線だけで返事をする。顎や額からぽたぽたと彼女の白い肌に汗が落ちる「悪い」「ん

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だいじょ」小さく呟いた声、彼女の返事を聞く前にその唇を掬い取る。急かすように、彼女の全てを絡め取っていく「ほかり、ちょ、ま」「悪い」キラキラと濡れた汗が光る彼の髪がもう一度、と肩に埋まる午前二時、もう友達には戻れない。

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きらめきに誘われて|にのみや #wtプラス 笑顔 にのみやまさたかをニコニコにしたい作戦を考えているが、本当に見事ににこりともしないことで有名なこの男。彼女ちゃんは最終手段として「さすがにくすぐったら笑うよね…？」「もはやそれ目的と手段が逆転してません？」いぬかいが苦笑いを

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こぼしているが「俺もケラケラ笑ってるにのみやさん見たいな〜」ってことで協力してくれることに。とはいえ不意打ちに彼をがんじがらめにして体を触るなんて、難易度SSS。ある日、隊室でウトウトしてるにのみやを見つけていぬかいとタッグを組み捕獲「何している」捕獲した途端目をパッと開いた

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にのみやと目が合う。不可解な顔をしたにのみやにちょっと言いづらそうに「まさたかに笑ってほしくて」くすぐろうとしてました、なんて言えず、言葉は尻すぼみに小さくなっていく「どうやったら楽しんでくれるかなって」もう謝罪の言葉が喉まで出かかっている「ごめ」「お前といる時は楽しいが」

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それがなんだ、といつもの真顔でそんなこと言うにのみやに「そ、なの？」「そんなことわざわざ言わせたかったのか」思ってた結果とは違うけど、にのみやのこともっともっと好きになっちゃうじゃん。「俺もいま〜す」いぬかい、空気読んで出てってよ。

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きらめきに誘われて|いこま #wtプラス 水面※ハンターネタ、全然プラスじゃないです 「ねえ、何やってんの」「え、みずみしき」真顔いこま、水を張ったコップに向かって両手を向けている。最近ハマって読んでる漫画のやつだな、とわかった。何も起きるわけないが、かなり真剣なので「どうだったの」

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一応聞いてあげる彼女ちゃん「うーん、強化系やとおもてんけど…」「水、溢れてこない？」首を傾げるいこまに溢れてくるわけねーだろ、とは言わず「水舐めてみた？」「はっ！確かに変化系の可能性あるな」って水をぺろ、と舐めるいこま「いや、変わらん気がする」「そっかあ」これいつやめれば

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いいんだろう、って彼女が死んだ目でまだ念を送ってるいこまを見つめてたら「なぁ、いつ突っ込んでくれるん？」ちょっと悲しそうな顔でいこまがこちらを見てくる「ごめん？」「俺のほうこそごめんやで」そんなやりとりをしていたら、部屋にいこま隊のメンバーがゾロゾロやってくる

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「みずみしきやん」「うわ、どうでした？やっぱいこさんは強化系ですかね！」「何してん…」わらわらといこまの周りに集まってくるメンバーと、いつもの日々が、ずっと続きますように。

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きらめきに誘われて|村上 #wtプラス 太陽 晴れて付き合うことになったむらかみカップル。まだ手を繋ぐのもドギマギしてしまう関係、彼女ちゃんが嫌なことあって落ち込んでるって聞いて「何かあったのか。俺に言えることなら、遠慮せずに言って欲しい」「こうくんありがとう。あのね」って今にも

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泣きそうな彼女が話してくれる。でもそんな簡単に解決できることでもなくて「そうか、」「ごめんね、聞いてくれてありがとう」どうしたらいいかわかんなくて、でも彼女を不安にさせてはいけない、と考えた末に彼女をぎゅ、と抱きしめる「えっこうくん…？！」「急にごめん、でも、これで少しは

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不安が和らげばと思って…」最初はお互い心拍数が上がる一方だったが「うん、ありがとう」彼女ちゃんも恐る恐るむらかみの背中に腕を回してくれる「こうくん、ぽかぽかして、太陽みたいだね」「…そうか？」背中に回した腕をきゅ、と強くした彼女ちゃんが小さく笑うので「どうした？」「ううん、

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こうくんがいたら、元気でいられるなって」むらかみこうのこと、どんどん好きになるしかない。

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きらめきに誘われて|とうま #wtプラス 青春 野球部のかけ声が響く放課後のグラウンド「青春だなあ」呟きながら革靴に足を突っ込む。体育館の前を通り過ぎたところで「すきですっ」結構大きめの声が背中を押してきたのでビクッとして振り返れば、体育館の脇で女子が頭を下げていた「…告白？」見ては

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いけないような気がしてすぐに目を逸らしたが、とても気になる…「せ、青春だ…」ちょっとだけ、ほんのちょっとね、誰か知り合いが告白されてたら、と黒目だけを動かして見れば「っ？！え、とうま…」まさかの相手はクラスメイトのとうまいさみ。ここら表情までは見えないが、どうせあの飄々とした

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何考えてるかわからない顔してるんだろう。しかしもの好き、と思いながらそそくさとその場を後にしようとした背中に「あ、ナマエ〜おーい」刺さるセリフはとうまのゆるい声。一歩目を踏み出した足がピタ、止まり、瞬きをしながら頭をフル回転させる。私、呼ばれた…？バレた…？「あれ？聞こえて

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ないのか、おーいナマエ〜」「はい、はいはい？な、何でしょう？」反射とは怖い、くるりと彼らの方に小走りで向かいながら、なんて言い訳しようかと色んなシミュレーションを重ねる「あ、あの、私は帰ろうとしてて」「こいつ、彼女なのよ」「えっ」「えっ」肩に回された腕は紛れもなくとうまのもので、

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見上げればすごい近い距離にとうまの顔。え、の声は告白してきた彼女と私と同時に出たもの「というわけでごめんね」「ごめんなさい、彼女さんいたんですね…」ふっと顔を背け彼女は立ち去る。そのまま彼女が見えなくなるまで微動だにしないふたつの影「あの」「ん？」正面を見つめたまま声だけ

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とうまにかける。「今のは」「告白とかビビっちゃうよな〜」「いや」「ん？」「この手は」「助かった、偶然通りかかるなんて運命だな〜」この人会話ってできるのかな？「誰がいつあなたの彼女に？」「ん？いま。いいよな、俺、お前のこと好きだし」「ん？」そこでとうまをもう一度見上げてみる、

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彼も同じように私を見てくる「仲良くしようぜ」「本気？」「お〜大マジ。キスでもしとくか？」不本意ながら満更でもないって思っちゃった私の負け、煌めく青春の海に溺れてみるのも悪くない。

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きらめきに誘われて|ならさか #wtプラス 星空 久しぶりにならさかと深夜のぼうえい任務。今日は珍しく静かな夜で、屋上で二人で並んで手持ち無沙汰に夜明けを待つ「ならさか、星わかる？」「授業で習う程度なら」「今ってなんの星見れる？」ぼーっと空を見上げて聞けば「冬なら一番輝いてるのが

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シリウスじゃないのか」「うーん、あれかな」なんか一番キラキラしてそうなやつ、と適当に指差せばならさかもそっちを見る「どれだ」「あれ」「だからどれだ」「あれだよ」何億光年向こうの星の位置が指差しなんかでわかるわけもなくならさかが小さいため息をつく「多分、あのビルの隙間から見えている

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星の先だ」「へぇ、どれ」視線はならさかの指の先に、たしかに言われた星はほかよりも幾分明るそうだ「ふーん、アレがシリウス」「多分な、ってお前近いな」「え？」そこで初めてならさかに視線を移せば視界いっぱいに広がるならさかとおる、思わずびっくりしてのけ反れば後ろにひっくり返りそうに

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なるところ、背中にならさかの腕が支えてくれたりする「危ない、落ちるぞ」「ありがと…きれいな顔がこんな間近にあったらびっくりする…」「そうか」支えてくれていた腕にグッと力が入ったのがわかる。気づけば視界にはならさかの瞳がふたつ「なっ、ちか」「いくらでも見ていいぞ」「いや、まって」

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「それとも」小さく笑う声が耳元からする「キスでもするか」ならさかさん、仕事中です。