#創作BL 「抱いて下さいっ」 机の上にバーンッと手をつき学校イチかわいいと評されている受ちゃんがもっさりくんに迫った。ついた手のひらの下には『あたり』と書かれた紙がぐしゃぐしゃになりつつも読めるくらいの太字で書かれている。(何だ…バツゲーム?)と思いながら周りの雰囲気でとりあえず→
2024-01-21 08:13:37#BL創作 「もういいよっ!」 どうでもいい些細なことで喧嘩していしまった。しかも今年が終わる大晦日だというに最悪だ。一年の最後をこんな日にしたくはないのについ勢いに任せ飛び出した。今更戻れない。せめて一時間はどこかで時間を潰さなくては。 しかし手に持っているのはスマホだけ。 ↓続
2023-12-31 13:24:47創作BL (やっちまった…) 目が覚めて隣に知らない男が寝ていた。しかも俺の下半身におかしな違和感。これあれだろ、事後。喪失してる。 (マジか…) これまで誘い文句を躱して死守してきたのに、何故こうなった。しかも覚えてねえし、相手知らない奴だし。最悪だ。 頭を抱えていたら俺の腰に腕が
2023-11-25 23:29:19#創作BL #ツイノベ 竹1取家の末っ子は稀有な美しい男子だった。会えば誰もが称賛した。末っ子ということで家族が大切に育てたから高校生まで通信の学校で学んだ。そのせいで世間のことには疎い。何ならほぼ外界を知らない。自分で得た情報はどれもSNSからだ。同世代とは直接会ったことがない。
2023-11-14 22:23:56創作BL はぁはぁはあ…走って走って走って、ちぎれるほど足を動かした。全然酸素が入ってこなくて肺が苦しい。視界を過ぎ去る周りの景色がスローモーションみたいで、けれど、時間は残酷に過ぎていた。 「ここで待ってる来なかったらそれが返事だと思うことにする」手紙に書かれた場所へ着いたのは
2023-11-09 05:41:37#創作BL #ツイノベ 「愛している」 そう言って抱きしめてくれたあなたは、もうどこにもいない。優しかった腕も、静かに笑う顔も、僕を求め分け与えてくれた熱さえも、全て覚えていないと言う。 「君は…誰だ?」 攻は黒の魔法使いと呼ばれるほどの使い手だった。多くの魔力を保持していながら、
2023-11-02 08:21:02攻→→→→→→←受 みたいのが好きなんですけど。受は自分に頓着なくて、傷つけたり失くなったりしたとき(髪とか頬とか腕とか)まあしょうがないかって程度の打撃なんですよ。「舐めときゃ治るっしょ」くらいなもん。 でも攻はそういう自分を大切にしないことが許せなくて、押し倒して「…もし、→続
2023-09-07 21:48:31#創作BL #ツイノベ 「ずっと好きでいる。約束する」 そう言ってαの彼から告白された。彼が不誠実だとか本気ではないと思っているわけではないが、βの僕はその言葉を信じきれなかった。だってαにはΩがいるじゃないか。番になれない僕はどうしたって立場が弱い。惹かれ合うαとΩのフェロモンに
2023-09-04 23:56:13#創作BL #ツイノベ ① 「起きてくださいっ!」 そう言ってシャッと開けられたカーテン。窓からの光がまふしくて俺は掛布を引き上げた。 「無駄なことしないで、寄越してくださいよ。干しますから」 王弟の俺にこの態度。解せぬ。はじめからこいつはこういう態度だった。遠慮ねえな。 「…昨日は辺境の
2023-08-29 12:46:39#創作BL #ツイノベ 他の誰かを好きになれたらいいのに、どうして俺はまたあんたを探してしまうんだろうな。 「んっ……、ぅ、んんっ」 右手は壁に貼り付けられ、縋った左手はコイツのシャツを掴んでいる。そして上向いた唇は塞がれて、足の間にはコイツの長い脚が差し入れられていた。崩れ落ちそう
2023-08-21 19:42:26#創作BL #ツイノベ 僕には幼い頃に決められた婚約者がいる。家同士の結び付きで決められたから、僕の気持ちも彼の気持ちもまったく入っていない約束だ。ほぼ間違いないだろうと思われていた二次性は、やはり両家が想定していた通りで、Ωの僕とαの彼の婚約は継続された。 αの特性そのままに優秀で
2023-08-15 10:15:21#創作BL #ツイノベ 受くんはどうにも素直になれない。つい思ってもいないことが口から出てしまう。本当は攻のことが好きなのに、なかなか言葉にはできなかった。 「あ、呼び出されちゃった。行ってこないと」 「へー、行ってらっしゃい」 いや、俺たち一応付き合ってるんだから呼び出されたなんて
2023-08-04 09:37:58#創作BL #ツイノベ 先輩に憧れていた。受くんはたくさんいる後輩の一人だから特に目立つこともなく、いわゆるモブと呼ばれる存在だ。ところが飲み会で端っこに座っていたとき後から来た先輩がきょろきょろ見回し、たまたま受くんのテーブルの空いた席へ腰をおろした。
2023-07-24 14:24:46#創作BL #ツイノベ 「俺、コイツと付き合うことにしたから」 そう言って好きな相手から紹介されたとき、どう反応するのが正解だったのだろうか。受は自分の気持ちが伝わらないよう、ずっと隠していた。友達の一人として接していたから、やはりそういう風に返すしかなかった。 「そうなんだ。まあ、
2023-07-13 07:45:18#創作BL #ツイノベ いわゆる眉目秀麗、才気煥発、文武両道。一つ年上の先輩は非の打ち所がない。だから彼に告白したところで断られるとわかりきっていた。 「好きです。お伝えする時間をいただきありがとうございました。では、…」 記念告白とでもいうか、とりあえず気持ちを伝えられれば満足だった
2023-07-11 17:24:33思い立ったら即行動。マイペースで細かいことは気にしない受。外見の儚さとは違い頑固で突き進む性格だった。何も考えずすぐさま攻がいる執務室へ向かった。 「失礼致します。さあ離縁いたしましょう!」 「は?何を突然…」 「想い合っていないならば、」 「…待て。お前は俺ではない想い人が
2023-07-09 10:24:01#創作BL #ツイノベ 政略結婚というものは互いの損得勘定で成り立つ。立場が上であれば、家格が上であれば、尚更望むとおりに話は進んでいくものだ。伯爵家という領地はあれども大して権力も人脈も持っていない家の三男で容貌だけはどうにか褒められる程度に整っているくらいだ。自慢できるものは何も
2023-07-09 09:55:20紙体質(受)と筆記体質(攻)がいる世界。自分の遺伝子を残そうと攻は受にカキカキ残滓を含ませる。鉛筆族なら消すこともできるがペン族はそうもいかない。消せない記憶はときに残酷である。忘れたくても忘れられない記憶に受は苛まれて生きるしかなかった。 ノーマルを装ってどうにか生活していた
2023-07-05 09:11:57#創作BL 🍫 告白する勇気はなくて手作りなんてもってのほかだし。想像は自由だから渡せはしないのに買っておいたチョコを鞄に忍ばせていた。 (…無理だ) 姿を見かけてやはり思う。渡せなかったチョコは自分で食べることにした。捨てるなんてもったいない。 (甘いなぁ…) ポイッと口の中へ放ち→
2024-02-15 08:00:41