玄川
@morgenacht
『堕ちぬ月など愛さない』 人間×人外。大衆に月よ花よと愛されて育った高潔で完璧な人間が、人間ゆえの脆弱さを人外につかれて遊ばれて脆さを露呈する話。
2018-09-26 21:18:45
玄川
@morgenacht
『海の青さと君の乳歯について』 生まれた場所も親も知らない主人公が砂漠の街からでっかいダチョウに乗って故郷を探しにいく話。宇宙もの。最後は彼にとっての海である砂漠へと帰還する。
2018-09-26 21:21:42
玄川
@morgenacht
『色褪せた鯨』 3週間前に浜辺に打ち上げられたクジラはなぜか腐敗する気配もなく、その背中には甘やかな草木の芽が吹き始めていた。 ↑こういう情景と、被る未来よりも捨てざるを得ない現在のほうが美しいことを知っている少年少女の心境が重なっていくオムニバスもの。軍人が出てくる。
2018-09-26 21:40:16
玄川
@morgenacht
『帰路を歩いて往く』 アンドロイドの相方が旅先で死んだので、それを背負ってアパートを目指す新聞記者の話。アンドロイドの体内には亜空間の収納スペースがあって、それが歩く衝撃でこぼれ落ちるたびちょっとした事件が起こる。宛先不明の手紙、記者が失敗して捨てたはずの手作りアップルパイなど。
2018-09-26 22:08:20
玄川
@morgenacht
『リンドウの枕辺』 「白桃の花のようになりたかったと、アレは言うのだ。アレの望みではなかろうに」 肺を病んだ白い肌の奥方に竜胆を届けるのが日課の薬師は、ある時いつもその傍らに座す夫らしき男が人ではないことを知る。海を見たことがないと笑う囚われの男に手向けるべき言葉を探す話。
2018-09-26 22:29:10
玄川
@morgenacht
『朝焼けに墜つ』 錬金術師の父親が永遠に眠りについてしまったので、サフラン色の髪をした男の子は生まれてこのかた一度も見たことのないタイヨウというものを探しにいくのでした。菌糸類に覆われた無人の世界をひとり行く男の子の最初で最後の旅路。 ※男の子は日光を浴びると消えてしまいます
2018-09-26 23:36:07