設定詰め用とベタ打ちメモ。
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猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

「大丈夫だ」と彼は言った。 とても『大丈夫』だとは思えぬ様子で。 「誰にも言うな」と彼は言った。 助けを乞う事などはなから諦め切った表情で。 息苦しさに喘ぐ喉から零れた声は、掠れて薄墨の花になる。

2017-04-27 01:09:17
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

花吐き病 刀剣男士の体内を巡る霊力(人で云う所の血液)の循環不良によるもの。 所々で詰まり濁り、上手く流れなくなる事により、体調不良や著しいステータス低下等の異常を来す。 初期症状は風邪に似る。 軽い倦怠感や発熱、咳など。

2017-05-02 08:36:28
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

進行すると咳喘息の様な物。 普段は平気で居られるが疲労の蓄積等(霊力の枯渇)により発作。 酷い咳、それから喀血の様に桜の花弁を吐く。 (花弁は誉の桜同様に霊力が可視化したもの) 誉の桜は薄紅で中空に舞うが身体から出て身体に自然と戻るので誉の桜によって身の内の霊力蓄えは減らない。

2017-05-02 08:44:39
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

花吐きの桜は吐いた直後はどす黒い赤、直ぐに色褪せて薄墨に変わり、砂が崩れる様に消える 。 花吐きの桜は一度吐き出してしまうと再び取り込む事は出来ず、発作症状の体力的な影響もあり発作後は極端に憔悴する。 花吐きまんばは練度の高さ(霊力保持量の多さ)と表情の見え難さで誤魔化してる。

2017-05-02 08:54:09
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

花吐きまんば 初期刀、本丸内最高練度。花吐き病を患い始めて随分経つ。(故に発作との付き合い方も上手くなってしまい、誤魔化し慣れている) まんばの病気を知っているのは審神者、あとは本丸古参の五振にも満たない刀だけ。 新刃教育お手の物系の面倒見の良さを誇る物の、どこか陰がある。

2017-05-02 19:56:06
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

花吐き病は伝染病では無く、ある日突然身体の中で霊力循環不良が発生する。 直ぐに治ってしまう(花吐き発作まで至らず回復する)場合もある為、初期症状はそれと判り難い。 審神者に対しては『奇病』として政府から内々の通達が回っている。但し刀剣男士の志気に関わる可能性もあるとして口外厳禁。

2017-05-02 20:01:11
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

投薬治療は不可能、同じ刀剣男士の中で霊力の波長が重なる適合者からの霊力供給は可能。 それにより、枯渇した霊力の短時間補給や整調作用は期待出来る。(治療として実践・完治した例もある) 但し刀剣男士の霊力波長は単純なパターン化されて居らず、滅多に適合者は見付からない。

2017-05-02 20:08:08
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

※人間で云うところのRhー型の輸血が困難であるとか、そう云う感覚。 供給方法は体液媒介、唾液でも血液でも汗でも精液でも。一番効率が良いのは粘膜接触による直接供給。 発作により一時的に失われた霊力は日々の生活でまた蓄える事が出来る為『死に至るまでの深刻な病では無い』とされている。

2017-05-02 20:14:06
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

伝染病では無く、刀として全く使い物にならなくなる訳でも無く、花吐き病を発症した刀剣男士の扱いは各本丸の審神者に一任されている。 発症事例自体が少ない。 政府側も情報を集めている状態であり、発症した場合は審神者から政府への申告と経過報告が義務付けられる。

2017-05-02 20:18:39
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

それに対して政府側はその本丸に所属する全刀剣男士の霊力波長を解析した資料を審神者へ提供し、可能な範囲での助力を添える物とする。(しかし特別何か出来る訳でも無いのが現状) とは云え、審神者にすら判らない霊力波長の解析資料を作ってくれるだけありがたみがある。。。

2017-05-02 20:23:17
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

適合三日月さん 顕現は遅め。そこそこしっかり者。 まんばにちょこちょこ面倒見て貰いつつ早めに自立した系だが、面倒見て貰ってる最中からまんばの陰が気になって居た。(写し云々の拗らせから来る物だけでは無いような…と) ある日偶然まんばの発作を目撃し、強く口止めされる。

2017-05-02 20:30:59
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

適合三日月さんは口止めされた通りに口外しない。 (花吐きまんばから審神者に「三日月宗近に見られた(から、口止めはした)」と云う報告は上がる) 後日審神者に内密に、と呼び出された適合三日月さんは、花吐きまんばの患う病に関する簡単な説明を受け、自身が適合者である事を知らされる。

2017-05-02 20:35:11
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

ただ、審神者は主命としてまんばを助けろと云った訳では無く、偶然とは云え適合者である三日月さんが花吐き病の事を知ったと云う事実に一縷の希望を託す様に話を聞かせただけで、どうするかは三日月さん(強いて云えばお互い)の意志に任せる、まんば本人は適合者なんて居なくても良いと云うスタンス。

2017-05-02 21:29:50
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

審神者は三日月さんが自本丸に顕現してすぐ政府からの資料で三日月さんが適合者だと判って居たけど、無闇矢鱈に話すものでは無いし、何よりまんば本人が周りに知られたくない、適合者なんて居なくても自分は戦える(使えないと思うなら放置してくれ)と明確に意思表示しているので伝えないで黙ってた。

2017-05-02 21:35:09
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

適合三日月さんは話を聞いてから、発作を目撃した時の事、まんばの言い分(放って置いてくれ系)、自分に出来るもとい自分にしか出来ないと云われた事を考える。 適合三日月さんは花吐きまんばを元々気にかけていたし世話になった馴染みや好意もある。

2017-05-03 01:18:04
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

人知れず苦しんでいるまんばを自分が助けられるなら、とは思う物の方法が方法だからなあ…と思う気持ちもあり。 とは云え、適合三日月さん自身は別に嫌悪感とかは無くてただ花吐きまんばの合意が得られるとは思えないし……と云う感じ。 そこにあるのはまだ友愛とか慈愛の様な物。

2017-05-03 01:34:12
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

事態が急変したのは誤魔化し上手な花吐きまんばがちょっとボロを出してしまうくらい調子が悪い日が続き始めて(病気の事知らない皆には風邪かもなくらいで交わすんだけど)病気を知ってる子達がソワソワし始めて、当たらず障らずで様子を見ていた適合三日月さんもいよいよ焦りが込み上げて来た所。

2017-05-03 01:39:30
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

調子が良くないのは周りにバレバレだから心配されまくってしまい、今日は早めに休ませて貰う事にする、って苦笑いのまんばが引っ込んだ自室へ様子を見に行った適合三日月さんは、初めて見た発作(割と軽い方だった)なんて比じゃないレベルで畳に倒れ込んで息も絶え絶えな花吐きまんばを発見する。

2017-05-03 01:46:17
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

何だこれは、どう云う事だ、率直な感想はその一言に尽きた。 こんなになるまで頑なに隠れて一人苦しんで居たなんて、恐らく審神者も知らない。まんばは審神者に調子を訊かれた時にも平気な振りをして居る。 何をやっているんだ馬鹿か!?まんばが頭悪くないの知ってるけどそう思わざるを得ない状況。

2017-05-03 02:14:08
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

花吐きまんばを助け起こすと意識朦朧としながらも寄るな触るな放って置けのスタンスは変わらず適合三日月さんを拒絶する。(発作中で人に姿を見られなく無いのも相まってツン度高過ぎ) 適合三日月さんは自分に出来る事を知ってる。花吐きまんばはまだ適合三日月さんが適合者だって事は知らない。

2017-05-03 02:23:47
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

不毛なセフレ的両片想いに踏み込んで行くよお……………! 花吐きまんばは限界で気を失う。 適合三日月さんはまんばが何て云おうが構わないと覚悟を決める。 自分が適合者だって説明して合意が得られるまで待ってたら花吐きまんばの身体が存在がどうなるか判ったもんじゃないので。

2017-05-03 02:31:50
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

初めては半ば睡眠姦。 審神者から体液を媒介に霊力を受け渡し云々の説明は受けているから、初めは人工呼吸の要領で口吸から試す。 様子を見ながら何度か繰り返す内、真っ青に血の気が引いていたまんばの頬に少しばかり赤味が戻るけれど、やはりそれではキリが無い。 胎内に直接注ぎ込むしか無い。

2017-05-15 08:29:37
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

霊力は原則多い方から少ない方へ吸収される形で流れ込む。逆流はしないと云うか、自己意志では流れを制御出来ない。 人で云えば「輸血」と同じ。 蓄えられる霊力の質量はそれぞれ違って上限があるので、必要以上に貯める事は出来ない。 (過充電防止機能付きのスマホみたいな物かと……)

2017-05-15 08:34:07
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

初めて口内で触れ合った瞬間、まんばは気を失って居るから判らないけど、三日月は確かに『吸い取られる』感覚(軽い眩暈やぞわりとした何か)を味わって、なるほど適合者云々と言う話は本当らしい……とどこか他人事の様に考える。

2017-05-15 08:49:11
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

本丸内最高練度を誇るまんばを回復させる為に必要な霊力量と、多少往時に戻った(特付いて少しは経ってる)とは言え練度が半端な三日月の持つ霊力量、それが釣り合うかどうかは判らない。 だがこれならやる価値はある。 そう思うのは仲間として独りで苦しんでるまんばを助けたいと思う気持ち。

2017-05-15 20:20:15
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

乱暴に強姦したい訳では無いし、そのまま性急に行為を続ける様な渇欲も無い。 だから三日月は一旦まんばを苦しく無い体勢で畳に寝かせてやって、せめて痛い思いはさせない様にしようと言う優しさで布団を敷いてやったりする。

2017-05-15 20:26:15
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

どうせ身体を繋げると言う行為なら、自分だってまんばだって気持ちいいに越した事は無い。 そう思うから三日月は意識を失ってぐったりしているまんばの身体をゆっくり優しく開いて行く。 まんばは深く眠った状態でも三日月が身体に触れれば反応はする訳で、それで様子を見ながら。

2017-05-15 20:33:59
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

治療、あるいは介助として自分は割り切れるけど、山姥切はどうだろうなぁ、理由があってこんな事をする訳だけど、酷く嫌われてしまったら悲しいつらい、なんて事は頭の端に過ぎる。 だけどまんばが元気になってくれるならそれでいいと。(霊力をまんばに渡したところで健常な三日月の身体に害は無い)

2017-05-15 20:39:10
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

花吐きまんばは「この本丸は主と初期刀あってこそ!」と言う扱いで慕われて居るし頼りにされているタイプと言うのもあって、世話になった三日月も少なからず憧れの様な気持ちがあったりする。 三日月はまんばの為に何か出来るなら、と前向きに受け取れるし、正直まんばの見目は気に入っている。

2017-05-16 08:14:58
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

だから善意や好意こそあれ、嫌悪感は無い。 服は脱がせるし自分も脱ぐ。それは既に風呂でばったり会った覚えもある(ここのまんばはお風呂時間皆と一緒)から今更どうこう言うものでもないだろう、と言う自然さと着衣のままで何を致して汚れた後始末を思えば脱いだ方が良いと言う冷静な考え。

2017-05-16 08:19:46
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

とは言え、まんばはお風呂以外では当然露出ガードが堅いのは日々の生活を通して知っている。(真剣必殺ご披露の機会もそうそう無いので) 霊力を分け与える為とは言え意識の無いまんばを一枚一枚脱がせるのは悪い事をしている様で、加えて三日月には縁のない洋服を手探りで脱がせるから尚更。

2017-05-16 08:28:30
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

それに対する妙な罪悪感と性交に関しての身構え(それなりに人の営みの知識はあるが実践するのは初)に柄にもなく緊張している自分に苦笑しつつ、一糸纏わぬ身体を不躾に眺めそうになって、そんな事の為に脱がせた訳ではないだろう、とか考える。

2017-05-17 08:12:34
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

改めて近い距離で見るまんばの身体は思っていたよりもきちんと筋肉が付いて居る(余り見る機会も無いし自分より背が小さい+着込んで居るから華奢な印象だった)とか思いながら触れて行く。 そっちがメインでは無いので(飽くまでも人助け精神)微々たる物とは判っているけど口吸も繰り返しながら。

2017-05-17 08:19:37
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

供給量は与1:受1なのかと思っていたけど実際は与1:受1.5程度に少しばかり増幅されるので、与える側が少なくても何とかなったり。 意識が落ちて居たまんばも少しずつ回復しては来るので気を失ってぐったり苦しげにしているところから段々普通に寝落ちてるだけの穏やかさは出て来る。

2017-05-17 08:26:57
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

程なくして丁寧な愛撫に反応するむずがる様なまんばの声が微かに艶を帯びて行くのは単純に身体の相性の良さが成せる技なんだけど、この時点では三日月にも判らない。(例えば霊力の受け渡しに際して催淫効果が発生するのか、まんばが特別敏感なのか、とか可能性は多々)

2017-05-17 08:34:01
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

それでも自分が触れる事でまんばが悦くなってくれるのなら重畳であるし、三日月だってこの状況で全く興奮しない程淡白では無い(普段人並みに自己処理したりはする訳で)少なからずイケナイ事してます感に煽られているのは否めないけれど。

2017-05-17 08:46:30
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

審神者から話を聞いてまんばがじわじわと調子悪くなり始めた辺りでもしもの事態に備えて通和散くらいは用意して居そうな三日月。(まあ、まんばは全然平気なフリが上手かったので、本当に使うことになるとは思わなかった、とは思うけど) しっかり時間をかけて後孔を解すので大惨事にはならない。

2017-05-17 18:12:41
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

正確に言うと大惨事にならないどころかとても丁寧で相性の良い初夜な訳だけど。 悦さげな反応はしてるけどやっぱり意識が無いのをどうこうするのは気が引けるなぁ、なんて思いつつもまんばにどうこう致してる内に自分の身体もすっかりその気になって居るのは否定出来ない三日月。

2017-05-17 18:17:44
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

まんばの意識が戻るのはしっかり挿入を終えた辺りで。 初めての挿入の感触(それこそ自己処理は自分の手の感触しか知らないので)と口吸以上の霊力持って行かれる感に思わずぞわっと来る三日月の身体と呼応する様にまんばの方も味わった事の無い感覚で漸く朦朧としながらも意識が戻る。

2017-05-17 18:26:27
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

ただクッキリハッキリ覚醒する訳では無く、え……なに……ってなるし自分が何されてるのか判らない。 丁寧に扱われて居るから一番強いのは最早快感だけど当然違和感とか恐怖心が湧き上がらない訳では無く、反射的に息を飲んで強張った身体に三日月も気が付くし、急に締め付けられてうわわってなる…。

2017-05-17 18:32:27
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

寝起きと言うよりまだ半分以上寝ている様な朦朧とした意識の中でもえっなにだれ!?ってなるまんばが到底普段の機敏な動きなんて出来ないながら、やだやだって逃げようと身動ぎするのは本能的な物。三日月が待て待てってなりながら何度か呼び掛けてやっと薄らぼんやりと目の前に居る三日月を認識する。

2017-05-17 18:40:17
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

ただ、みかづき……?ああそうだ、ってなってもイマイチ何されてるのか、なんでこんな事になってるのかは判らない。 ただ三日月を咥え込んだ身体の内は今まさに霊力を分け与えられている真っ最中な訳で、更に三日月の事前努力と身体の相性の良さが相まってキモチイイ。こんなのは知らない。こわい。

2017-05-17 19:14:18
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

だからやっぱり逃げ出したい。けれど上手く動かせない身体は言うことを聞かない。 訳が分からなくて不安げに三日月を見て来るまんばは普段の気丈さなど見当たらず、むしろか弱く庇護欲をそそる。 怖がらなくていい、そのまま何もしなくていいから、ただ受け入れていろと宥める三日月が行為を再開し、

2017-05-17 19:25:56
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

まんばはマトモに働かない頭でなんでこんなこと、って思いながら快感には抗えず嬌声を上げる羽目になるけど、三日月はまんばを抱き潰したい訳では無いし飽くまでも優しく扱う。完全に善意。 それが余計に焦らしプレイじみて頭の中までどろどろに溶けそうなまんばが三日月に縋るのは藁を掴むような、

2017-05-18 00:22:27
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

ただ唯一認識出来ているのが身体を繋げている三日月だから、と言うだけでそこに他意も無ければ潜む恋情も無い。 でも、放っておけ、構うな、そうやって三日月を突っぱねたまんばが喘ぎ声混じりに確かに自分の名を呼び縋り付き、声も腕も胎内も三日月を求めて来る、その現実が酷く甘い物に感じる。

2017-05-18 00:34:25
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

人助け精神と善意と純粋な好意だけだった三日月の中に生じた変化は、それを愛しく思う気持ちと表現し難い優越感と少しばかりの加虐心を芽生えさせた。 自分はこの行為に関して割り切れるけれど、なんてのは全くの思い上がりであったのだと後に気付く三日月。

2017-05-18 00:46:31
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

むしろまんばの方が完全に割り切った頑なな態度を崩さない。 普通に友人として昼間仲良くしようと三日月が声をかけても見事に袖にする。 花吐きの症状に関しても三日月には詳細を話そうとはしないし、辛くなっても頼りもしない。 だから三日月はまんばの様子を観察しながら限界を迎えた頃に訪ねる。

2017-05-18 00:51:27
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

とは言え、初夜の日ほどまんばが駄目にならない程度(周りがまんばの限界に気付かないくらい)を見計らうのにも段々と慣れて行く三日月は今まで以上にまんばをよく見て居る様になる。 心のどこかでこの本丸に於ける皆の憧れの山姥切は今や自分無くして成り立たないのだと密やかな傲りも皆無ではなく、

2017-05-18 01:01:40
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

だからと言ってそれを盾にまんばをどうこうしたい欲がある訳では無いから、ただひっそりと胸に秘めているだけなのだけど。 本当はまんばが駄目になる前に自分から頼って、縋って、もっと求めてくれればいいのになぁ、なんて思う三日月は自分の方が先にドツボに嵌まって居る事に暫く気付けない。

2017-05-18 01:13:33
猫寵に出るやむなし(9月・25/2月) @mkz0412

初夜の行為を終えて再び意識を手放したまんばの身の回りを一通り片付け整えてやった三日月は、穏やかに眠っているまんばの顔色に血色が戻ったのを確認してこれが無意味な蹂躙にならなかった事にほっと胸を撫で下ろす。 何の成果も得られなかったらこんな事をした意味が無い。

2017-05-18 08:11:43
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