おそからメモ

すーん @Sn_7tK0

@tos よっ！な〜にまぁつ？　はい、からまつでした〜〜、とか最初っから分かってて色パーカーの背中にタックルしかけてくる、おそにいのお外遭遇第一声。おっ、と少しだけ身体が揺れて振り向いた顔が「おう、おそまつ」って言ってるのに、何故かなんにも声を発さない次男にきょとんとなる奴。実は

すーん @Sn_7tK0

@TOS 声が出なくなってる。けろっとした顔で、いつもの身振りで、フッ実はな今の俺は歌えぬカナリア、つまり声が出ない、と喉仏の辺りをタシタシと叩いてみせる。ええ〜〜って目をまんまるにして驚いてみせるけど、なにそれつまんねぇ〜って腕にしがみついてくるおそにい。つまんないって言うのに

すーん @Sn_7tK0

@TOS 一日ぺったり離れずに過ごす。次男さんも喋れないとな、なかなかすることも限られるぜって河川敷でのんびりした後、家に帰って屋根でごろごろしだす。あんなぁ〜、でさぁ〜ってちょこちょこ目につくことを話題にしながら煙草すったり次男さんの肩にあごのっけたり、ぺちぺち顔を引っ張ったり

すーん @Sn_7tK0

@TOS 二人でへそ天の開いた猫みたいな格好でくっついてひなたぼっこ。休日にお父ちゃんにはり付くお子様かって勢いで過ごす。喋れないくせに次男さんは相槌が独特でトントンと指で注意を引いた後ドヤァアって顔したり、いつもの身振りを見せるから、むしろ話が弾む。げらげら笑いながら、腹の上に

すーん @Sn_7tK0

@TOS 転がって、固いけどいい布団じゃあないっすか〜とか胸に顎を乗せる。彼氏はふふんと笑って、めったにない極上の寝心地をプレゼント、さぁおねんねの時間だぜ坊やと背中を抱え込んでくる。ええ〜眠くね〜とかわしゃわしゃ笑ってると、咳払いの後、かすかにハミングが聞こえる。ぴたっと口を閉

すーん @Sn_7tK0

@TOS じて、喉に頬をくっつける。よしよし、と頭を撫でてくる手を片手で払いながら、もっと、と小さくつぶやく。もっと歌えよ、からまつ。ああ、いいぜ、と今も聞こえない声で、当たり前に肌と手で告げる弟は、恐くないよとちいさな男の子向けのうたをハミングする。ゆうきをだしてたちむかえ戦士

すーん @Sn_7tK0

@TOS お前なんか俺とおんなじ身長体重のくせして。首元に重い頭を預けて全身で下敷きにしてるような状態だ。なのに片手で髪を撫でて、片腕で背を抱き込む。なんとなく癪で、片脚を蹴り上げてたたせた膝に両足を絡ませた。ぽんぽんとうなじを優しく手が叩く。うるせードラミングゴリラ。心配ないと

すーん @Sn_7tK0

@TOS 指が頬をつつく。マーチングの音階だって鼻で歌えるんだ、もうすぐ戻るさ。分かるだろう？伝わっているか？　言葉を失くしても煩いカナリアは、見当違いに俺をなだめてる。べっつに、お前の声が恋しいとか、そんなん思っちゃいませんからぁ。声が出なくったって話はできるし、なんてったって

すーん @Sn_7tK0

@TOS 俺等はむつごだし、お前なんか喋れない方が愉しくお喋り出来てるし、……言葉がなければよそにだって行けないだろう。見上げた先、穏やかな顔で、自惚れやの次男は俺の顔を撫でた。（今日は愉しかったな）（お前とこんなに長く過ごすのも珍しい）考えてることは分かっても言いたいことなんて

すーん @Sn_7tK0

@TOS 分かるかよ！　がむっと指先に噛み付いた瞬間、いつの間にか夕暮れ空、ひらりと鴉の舞う羽根に反射した光が閃いた、「いってぇ！」と間抜けな声が屋根のうえ響いて落ちた。 ちょっとそこにいたのー？　夕ごはんだよぉ、と長閑な弟の声が下からかけられた。 独り占めしたかった日のお話。

すーん @Sn_7tK0

@tos 愛してるのに信じてないってのは、いったいどんな気分なんだ？　こつんとなにげなく石を河原に蹴り込みながら、ぼんやりと考えた。焼け野原じみた夕焼けは既に火の手を静め、そろそろ中天が青紫に滲みはじめてる。お前は間違いなく俺たちを愛しているのに。暗がりの赤をぼんやり眺めていた。

すーん @Sn_7tK0

@TOS お前の背に追いつけたことなどない。それはぼんやりとした確信で、たぶん真正面から認めるには悔しすぎる現実だった。煙草の匂いがする、赤の背中から煙がぷかぷかと流れてくるのだ。こんなふうに、掴み所がない、そういうお前ばかり手にしてる。それが厭な訳じゃないが、なんとなく思うんだ

すーん @Sn_7tK0

@TOS 俺は信じてないお前を知った。一言だって、こいつがそう漏らしただとか、何かを聞きつけた訳じゃないけど、知っている。愛しているのに信じていない、そんな想像もつかない心地に、お前はいるらしい。どんな気分だ。どうしてなんだ。 俺はいつだって信じていて、だけど、この愛がどんなもの

すーん @Sn_7tK0

@TOS なのか、それ自体がよくわからない。確かに愛しているのに、正体もよく分かっていないぞ。It's so wonder.　不思議じゃないか？ お前は間違いなく俺たちを愛していて、俺だって愛しているのにな。正反対だ。 「だからだな。」「…んん、から松ぅ？」 とぷんと日は暮れた。

すーん @Sn_7tK0

@TOS あたりはすっかり暗がりで、強いて言えば紺色だ。若い夜空の色に浸かって、視界は利かない。河川敷の向こうにぽつんと立つ灯りを背に兄が振り向いた。ふはっと吹き出す気配がする「お前、保護色みたいよ」どこにいるかもよく見えねぇ。笑い含みの声に、ふふんと笑って返した「今、隣に行くさ

すーん @Sn_7tK0

@TOS 」そういうことだった。つまり、だからなのだ。 鼻歌まじり、ほとんど輪郭程度しか浮かばせてくれない、頼りない灯りにお互い笑いながら、暗闇の階段を降りて行った。「はよ帰ろ」 「短気は損気だぜ、おそまつ」つまり、そう。気長にいくべきだ。 お前が信じるまで、信じてればいいのだ。

すーん @Sn_7tK0

@TOS 孤独だとか執着だとか、そんな言葉も思い浮かべず。論理のようで論理でない、自分だけの確信によって。そうしよう、と決めてしまえば楽しく、今までとも然程に変わりなく、わからないなぁ、わからないとだけ胸に抱いて、隣に寄っていく。 正体の分からぬ愛だけを差し出しながら。宇宙人だわ

すーん @Sn_7tK0

@TOS 偶然行き会って、先に帰ればいいのに、ふらふら歩く兄についてぼんやりお散歩。考え事の邪魔もせず、自分もぼんやり考えながら、ふと決め込んで、帰ろうと笑みに笑い返して歩く。兄弟なのだ。ついでに、この兄だけなのだ。だからだった。 まつのからまつの、捧げる相手が、決まった夕暮れ。

すーん @Sn_7tK0

@tos たとえば、夢を見る。きもちのいい夢だ。 空は高く抜けて、どこか広々とした場所。一面に草が生えていたり、公園の散歩道のようだったり、風が背中から抜ける高台でもあり、木漏れ日がときどき落ちる、外国の、巨大な谷間をぶらつく時もある。 のんびりとした心地で歩く、そう、お前とだ。

すーん @Sn_7tK0

@TOS んん、もっとわかりやすいの、か…？　えーっと、そうだな。 じゃあ、居間でちゃぶ台に座ってるんだ。すると急に背中に重みを感じる。温かい。ついでに静かで、不思議に思う。どうしたんだ？って訊ねても応えはない。ずるずる体重がかけられて、だけど肩を揺すれば素直にずり上がってくる、

すーん @Sn_7tK0

@TOS 人間の頭ってのは重いな？　夢の中なんだが感慨深いものだ。それにお前は遠慮がない……うん、それはお前なんだ。 え？　ああ、顔は見えてない…でもわかるだろ。お前だ、おそまつ。お前以外にいない……理由になってない？　そうか？　でも、きもちいいだろ？ さっきから文句ばかりだなぁ

すーん @Sn_7tK0

@TOS そうは言っても俺だってな、好きだという言葉以上の信憑性なんてなかなか思いつかないぜ。だって好きなもんはすきだろ…うん、そこらへんは異論もないよな。ブラザー、ｱｯﾊｲ、兄弟のことだって勿論愛してる。…お前のことだって、 …んぶぶ、はにゃへ。言わないから。うん、もう言わない

すーん @Sn_7tK0

@TOS （でも、すきだぜ。あいしてる、と）（おまえの眼は真面目で呑気な上あっぴろげすぎる）…ほんっと、やなやつ。腹に顔を埋めたまま俺は膝をばたつかせた。 えっちな夢でも見てんのかよぉってセクハラしたかったのにさあ〜 なんと…流石の下世話さだぜ、おそまつ。でも俺、淫夢は見ないな

すーん @Sn_7tK0

@TOS お前へと、弟たちへの気持ちに違いはないって、そんなわけないだろ？と、妙な拗ね方をして甘え始めた兄ちゃんに向かって、愛？を説く松のからまつ。自分でも言葉で区別はしてないけど、明確に違う事は肌と脳で感じてる。ム精することはあるけど淫ムは見ない（覚えてない）派。最後の何情報…

すーん @Sn_7tK0

@TOS きょうだいなのは、兄弟なんだよ。だってきょうだい以外のなにものでもないし、兄弟じゃない相手なんて想像もつかないくらいの深度で「自分」や「きょうだい」をやってきた訳で。兄弟としての愛情がない訳がない。その上で、お前だからだ、って笑う。でも恋って訳じゃなさそうで、摩訶不思議

すーん @Sn_7tK0

@TOS もっと自惚れろよ、人間国宝ってキスが降って来ても。そりゃー俺ってばレジェンドだし、更に言うならなんてーの六つ子の顔だし、トラブルメーカーだったし、台風の目？鶴の一声？…お前らの特別で当たり前だって知ってっけどぉ？ だから、今日もおまじないだ、からまつ「はやく」「おれを」

すーん @Sn_7tK0

@TOS 「おれのこと、すきになるんだぜ、からまつ」 恋が欲しい訳じゃない。兄弟としてのそれがいらない訳じゃない。特別だって知ってるぜ？　だけど、 唇は粘膜の端っこなんだってさ。濡らし合ってこすりつける、この瞬間にふと思い出す。べぇ、と舌を出せば、笑みに目を緩めて滑らかに口を開く

すーん @Sn_7tK0

@TOS あーやらしい。触れ合わせた舌先を、遅れて触れる唇を、絡めて食べ合って、抱きしめられるのがきもちいい。気持ちよさだけが確かなものだ。ひねくれた考えも見透かされた。 おれとすごすゆめがきもちいい、って？　ただ二人で歩いて、ただ体を預けられて？ 服越しの背を引っ掻いた。もっと

すーん @Sn_7tK0

@TOS もっとだ。もっとだよ、たりねんだから。じゅっ、と音を立てて啜った。ぐるぐると眉間で何かが渦巻いた。（おまえ、くるっちまえばいいのに） 大の男ひとり分、全体重をかけられて、流石に肘をついたからまつを、腿に挟んで押した。横倒しで瞬く相手に、腰を押し付け歯を剥いてみせる「なあ

すーん @Sn_7tK0

@TOS たっちゃった」ぬいてよ、からまつ、と。陥れたい一心で囁く。お前の気が狂えば、少しは救われる。 だが、俺の宇宙人は、実にフラットな目で、お互いの唾液にまみれた口で、少し上気した頬ではっきりと断ずる。それは俺のすることじゃないな、と。 顎を噛んで、頬に口寄せて、やさしく笑う

すーん @Sn_7tK0

@TOS 「さっさと抜いて来いよ、おそまつ」甘く低い声、まるで待ってる、と言いたげな顔で、なのに一ミリたりとも動かない断言だ。ゆっくりと身を起こして、なにお前、のんびりあぐらとかかいちゃって。俺様の息子様のこと、今、ちょっとでも考えた？　無造作に離れやがって、俺は置いてきぼりか！

すーん @Sn_7tK0

@TOS そら、なんだ、ちんぴく程度でしたけど、半分もたっちゃいないけどおー？　あんだてめぇ、あんこら、なめてんのか！　膨れっ面も重々承知、ふてくされた気分で、ん！と手を突き出すと、何故だか起こせの要求はすんなり通って、ずわっと両腕に引っ張り上げられた。このゴリラ、ぽんこつ、鈍感

すーん @Sn_7tK0

@TOS …鈍感？　宇宙人！　内心で憤懣やるかたなくブウブウ罵ってる俺は、たぶん全部表情に出てる訳だけど（隠す気もないし）だけど正面であぐらをかいたゴリラは楽しげに笑ったまま、じゃあ、こう呼んでやろうと軽く言ってのけた「俺のおそまつ、可愛いハニー？　おやつ食ったら遊びにいこうぜ」

すーん @Sn_7tK0

@TOS 衝撃。しょおげきだよ。ぽんと膝を叩いて、ホットケーキでも焼くか、とか言ってんのは俺の弟。そいつが立ち上がる前に、俺は、渾身の力でもって拳を唸らせ、ついでに叫びながら体当たりもした。「どぅあああれがてめえのおそまつだあ、ぶぁあああか！！！」おまえが俺のもんなんですうー！！

すーん @Sn_7tK0

@TOS あとこんな出遅れた時間からじゃどっこもいけねえ、全部おまえ持ちな！　仁王立ちになって一息にぎゃあと喚く。床にどぅと倒れ込んだカラ松は、だけど憎たらしいことにぶくくと笑って「オーケィ、ハニー任せとけ」なんて抜かしやがる。けっ、女豹のポーズかゴリラ。乗っかっちゃうぞゴリラ。

すーん @Sn_7tK0

@TOS 四つん這いの弟に、意趣返しも含めて全力でのしかかる。このまま背負っておやつでもなんでも作りにいけばいいじゃん。あーあーおまえってほんとヤな奴。 そう大声で嘆きながら、だけど、身体は妙に軽かった。 ガス抜きになってるね。茶番じみたじゃれあい。いちゃいちゃしてる気がする。

すーん @Sn_7tK0

@TOS 以来、二人だけの時にハニーと言う呼び名が出るようになる。特別扱いの記号。そのうち慣れて、自分もダーリンとか言い出す兄さん。マイとか俺のとかつけると怒る。どう言う基準なのかリレジェ… 思い詰めるたびに彼氏の言動でなんか毒気抜かれちゃうね。仲良しだね。オソカラさんかわいい…

すーん @Sn_7tK0

@tos 朝から何をって言われそうだけど、昨日からずっと考えてたから許してほしい。オソカラサンの初めてINお布団オブザホテル… 古のなぎなみ御夫婦じゃないけど、にいさんが言ってからさんがいいよって応えた訳だけど、ベッドでぼわ〜ッて放心しながら待ってるおそにいは可憐だと思うん…（）

すーん @Sn_7tK0

@TOS そうしようって言われた直後の笑った顔とか、こすりつけたほっぺの熱とか、なんかよくわかんねぇけど身体がぽかぽかして頭がぼぅってなるまでくっつきあって、なんとなくほてる入っちゃった訳だけど、待ってろハニーってキスされてベッドに正座してる訳で、我に返るまであと数秒かかる（笑）

すーん @Sn_7tK0

@TOS で、我に返ったら彼氏が帰ってくる訳で、焦燥感からぎゅーってしてキスをする訳なんだけど、きちんと返ってくるんだよ応えが、背中撫でて抱きしめて腰ぽんぽんってゆっくりなだめられて「待ってるから、はやくな」ってニコっと笑われたらシャワーにいくしかない。そして頭抱える…マジかよ俺

すーん @Sn_7tK0

@TOS つーかあいつもマジかよ…どういうつもりだよ…なんだよなんでいいよって言った訳…今更のような混乱状態で、だけどシャワーから出たらローションの音がしてる。んん、まて、結構早かった、もちょい、まて。なにしてんのーーって内心大パニックだけど、一拍置いてすっごい頑張って普通の声で

すーん @Sn_7tK0

@TOS なにしてんの、って若干震えながら言う。フッ…俺の独自の研究調査によると俺たちのセイ交には潤滑剤の存在が不可欠…とか若干うわずった声で返ってくる。あっ、こいつちょっと照れてる…なに、俺が出てくるまでに済ましとく予定だったの…なんの仕込みなの気遣いなのソレ…。茫然としながら

すーん @Sn_7tK0

@TOS 近づいてベッドに乗って、ゆっくり抜かれる指とか転がってるローションのボトルとか珍しくも泳いでる目線とかどっかから聞こえてくるどくどく煩い音とか、全部全部分かってるけどもう気にもならなくて、ずるずる膝で進みながらぎゅうってくっつく。一瞬かたくなった身体が、ふっと緩む気配が

すーん @Sn_7tK0

@TOS して柔らかい声がして、優しく抱きしめられる。すごいなお前、たってる。よかったって、なにトンチンカンなこと言ってんだろこいつ、したいって俺、言ったじゃん。もっと、もっとちかくに、はだかになって、おれのいれたいって、いったじゃん…なんで笑ってんの、そんな風に、うれしそうに。

すーん @Sn_7tK0

@TOS 恥ずかしさマックスハート（むりです）（ちょっとカメラ離れましょう） にいさん、たぶんこんな風に結構ぐるぐる頭を真っ白にしながら言葉で一杯にしながら、だけど口つぐんで、顔赤くして、ふうふう息して、たくさんキスしながらセ…すると思うんですね。照れちゃって、時々話しだそうと

すーん @Sn_7tK0

@TOS する次男さんを文字通り口封じしながら（笑）、でも自分はなんにも言わずに、言えずに、だけどへとへとになるまでくっついて、そして頭抱えるんだと思います。可愛げ大感謝祭かってくらい、普段より可愛げの溢れる次男さんに頭抱えてほしい。きりがない。おまえマジなんなの、ってキレていい