その瞬間を探して

天翔 @Tensyofleet

fold3.comより、反跳爆撃がまさに命中しようとしている決定的瞬間と言ってよい写真であろうが、この船の船名はよく分からない。撮影場所はニューギニアのフンボルト湾、撮影日は裏書きに"13 June"。 fold3.com/image/47651230 pic.twitter.com/LKMuWOGTFw

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天翔 @Tensyofleet

写真上部のコメントに"probably the 1,857-ton Syuri Maru"との記述があるが、大阪商船の首里丸とは上部構造物や吸気筒の配置が一致しない。戦時中の同船の行動範囲もこの方面ではないようだ。 archive.hnsa.org/doc/id/oni208j… pic.twitter.com/naXwRpVv69

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天翔 @Tensyofleet

ではこの船がこの攻撃で沈没したとして、沈没船の記録を探してみる。写真下部に"6/11/43"の文字があるので、まずは1943年6月11日と13日の沈没船を探してみる。。。該当しそうな記録がない。11月6日にもそれと思しき記録がない。 pic.twitter.com/QalOgIjHXI

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天翔 @Tensyofleet

この攻撃を受けた際の同船と思しき写真がもう一枚ある。右舷に振り出した救命艇とその漕手座の数、船橋前の船倉口の開放状況と、右舷側に積まれたハッチボードなどから見て、先の写真と前後して撮影されたものと思われる。 fold3.com/image/47643389 pic.twitter.com/JFxhzbRS0A

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天翔 @Tensyofleet

船容を見るに、煙突の長さからしておそらく蒸気船で3,000総トンくらいの貨物船だろうと思うが、このクラスで砲座を3基、しかも上部構造物の後ろに据えているのはあまりないのではと思う。

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1枚目と2枚目を照合したもの。左上は2枚目の写真を180度回転させてある。 pic.twitter.com/ee6EpksTxJ

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天翔 @Tensyofleet

それでも「よく分からない」では面白くないので、色々考えてみる。蒸気船で船倉口4、上部構造物に救命艇左右1対というと大体このクラスになる。つまり平時標準船C型で、原型となった浦賀船渠の船から数えると60隻くらいある。。。 pic.twitter.com/lrs4JJx4xV

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天翔 @Tensyofleet

何か特徴はないかと探してみると、船橋楼と前部甲板を繋ぐ外板が直線にカットされている。ボードダビット（救命艇を吊るす柱）が旧来のラジアル型ではない、が、こちらは展開に時間がかかるとして戦時中に換装されている例があるのであてにはできなさそうだ。船橋上の円形の構造物も気になるが。 pic.twitter.com/MaK3l04Ko0

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天翔 @Tensyofleet

また、C型程度の貨物船であれば、通常は先の正島丸のように船首に砲座1基程度が標準で、砲座3基を持つ船としては海軍の特設砲艦くらいしか思い当たらない。

天翔 @Tensyofleet

特設砲艦に改装された平時C型相当船のうち、吸気筒の数、船尾形状、船首のブルワークの長さなど、色々総合的に勘案するに、三菱横浜で建造された生田丸型8隻のうちのいずれかではなかろうか。 pic.twitter.com/G6PXze9aIP

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天翔 @Tensyofleet

とすれば、行動記録的に万（萬）洋丸か億洋丸のいずれかの可能性が高いのではないだろうか。後者の写真は未見だが、船容的にも特に外れた特徴はないものと思われる。この時期の詳細な行動記録が残っていないので、これ以上は難しいが。。。

天翔 @Tensyofleet

最後に萬洋丸の写真を貼ってとりあえず終わり。平時C型までは船主毎、造船所毎でかなり仕様が異なる。もう少し側面の写っている写真が残っていればなぁと思う。 pic.twitter.com/dTQydUrNsY

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天翔 @Tensyofleet

相変わらず気になって調べてはいるのだけれども、新しい情報は見当たらず。 pic.twitter.com/ttYlStOfnq

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天翔 @Tensyofleet

掲載紙がこれなので、1943年夏より前に撮影されたことは確実なのだろうが。 pic.twitter.com/KSDWVv2iyw

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