兄が作った弁当。隙間うめに冷食のナポリタンが入っていた。U作さんは冷食なんて食べたことはない。でもCMとかで見てるからね。でも花沢家ではそんなものでない。尾形家は企業努力は有難くいただいていた。U作さんは兄のおかず大好きだけど、友人が食べていた冷食のナポリタンが憧れだった。
2023-07-16 19:29:57そしてU作さんのお弁当(曲げわっぱ)を覗き見た秘書(U作さんを狙っている)が「わ、専務、お弁当に冷食ですか?可哀想!」と騒ぎ立てる。専務に冷食を食べさせるなんて~って兄を悪く言い始める。U作さんは冷たい視線を秘書に向けた。「これは私の憧れを兄が叶えてくださったのです」と
2023-07-16 19:32:59そう言ってお箸(兄様と一緒KYO都で作った夫婦箸)をもって食べ始める。兄が作ったおかずは文句なしに美味い。そして恐る恐る冷食のナポリタンを食べた。兄の作るナポリタンにはかなわないが、美味しい。子供の頃の憧れを一つ叶えたU作さんはとても幸せだった。
2023-07-16 19:35:09一方そのころの尾。弁当を見た宇佐美が 🐰「あれ~?百之助が冷食なんて珍しいね」 🐈「たまに食いたくなる」 🐰「わかる。最近の冷食は神」 🐈「炒飯とかも美味い」 🐰「最近はオムライスもあるよ」 🐈「神か……カムイか……」 U作さんたくさん食べるから結構食事支度大変だよね。でも好きで作ってる
2023-07-16 19:37:01家に帰ってきて、今日も美味しかったです!兄様!ってU作さん。でもそのあともじもじして 🌸「あの、兄様、その、今日のお弁当にその、冷食が……」 🐈「あ、あ~すみません、隙間埋めでしたが……U作さんのお口には合わないですよね、今度からは入れません」 🌸「あ!いえ、そう言うことではなく!」
2023-07-16 19:41:34あわあわするU作さんに首を傾げる尾。 🐈「何か、不都合ありましたか?」 🌸「いえ、そうではないのです……」 と言って子供の頃友人の弁当に入っていた冷食のナポリタンが憧れだった話をする。尾はきょとんとする。 🌸「兄様のおかずには到底かないませんが、その……たまには……」 ってお願いする
2023-07-16 19:43:30尾はそれを聞いてくつくつ笑う。今度一緒に近所のスーパーに行こうと決めた。そう、火曜日が良い。冷食半額セールの日だから。冷食の焼きそばも良い。宇佐美に教えてもらったオムライスでも良い。二人で冷食を食べるなんて、まるで留守番をする兄弟の様だ。
2023-07-16 19:46:05🐈「今川焼も買いますか」 🌸「いまがわやき?」 🐈「ん?あぁ、おやきですよ」 🌸「おやき?……ああ、ベイクドモチョモチョですね!」 🐈「……ん?なんて?」
2023-07-16 19:47:07