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上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 相反する事象や価値観が増大・拡散する時代を両極化時代と呼ぶらしい。企業では既に両極化時代の経営について議論が進んでいる。研究組織運営はどうあるべきか?

2020-11-14 15:09:00
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 企業経営で議論されている相反する事象や価値観の例として短期目標と長期目標などがある。これは研究組織運営にも当てはまる事例ではあるが、まずは研究目的について検討する。

2020-11-14 15:09:00
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 アカデミアでよく見られる相反する事象の一つに、社会要請に応える研究と学術要請に応える研究がある。ここでは、前者をコンプライアンス研究、後者をアカデミック研究と呼ぶ。

2020-11-14 15:09:01
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 コンプライアンス研究は外部資金や企業からの受託研究・共同研究が受けやすい研究テーマであるが、学術的貢献度の高さは必ずしも担保されない。一方、アカデミック研究は学術的貢献度は高いものの、直接的な社会貢献は担保されない。

2020-11-14 15:09:01
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 これら2つの相反する研究目的をつなぐ施策が求められている。最も分かりやすい組み合わせは、コンプライアンス研究を通して社会要請に応えつつ、リソースを創出し、アカデミック研究を通して学術要請に応えつつ、ソリューションの創出を行うモデルであろう。

2020-11-14 15:09:01
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 ここではリソースとは、資金・人材・設備などのことであり、ソリューションとは新しい視点・理論・技術・枠組み・コミュニティなどを含む。

2020-11-14 15:09:02
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 このモデルを実現するためには、研究組織リーダーは、両者の研究タイプへのリソース配分を適切に行う必要がある。またコンプライアンス研究に出資する組織は、そのリソースが部分的に社会要請に対応しないアカデミック研究に投資されることに同意しなければならない。

2020-11-14 15:09:02
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 現状においてこのモデル成立の阻害要因としては、公的外部資金の多くがいずれかの研究タイプのみを念頭に置いていること、コンプライアンス研究への期待値が大きすぎること、多くの研究組織リーダーにとって新しい局面であること、等が考えられる。

2020-11-14 15:28:26
上保秀夫 @joho_hideo

#両極化時代の研究組織運営 また同モデルを持続するためには、各研究タイプに内的動機付けを得る人材をバランス良く確保することに加えて、資金調達を行うコンプライアンス研究に従事する者への評価指標と、アカデミック研究に従事する者への評価指標を独立して設定する必要がある。

2020-11-14 15:43:37