この逆パターンも見たい。
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めしこ @mogmog_meshiko

燭へし書いてる20↑/まもなく脱走しそう https://t.co/PEdidAAvwW

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めしこ @mogmog_meshiko

休日に街で買い物してた普通の会社員の長谷部くん。 「あの、ちょっと良いですか?」 って綺麗めスーツのイケメンに声を掛けられて、話を聞くと雑誌の街中スナップの撮影に協力してもらえないかとのこと。 そんなの初めてだったし、普通の格好だったのになぜ?って思ったけど、悪い気はしなくて ↓

2019-09-08 00:20:57
めしこ @mogmog_meshiko

もし雑誌に掲載されるとしても匿名、顔があんまり写らないように撮ってもらう、ってことを条件にして了承。 イケメンスーツから綺麗な所作で名刺を渡される。 (長船…光忠) 年は自分と変わらないくらいだろうか?むしろこの人は自分でモデルをやったら良いのでは?と思うくらい顔が整ってる ↓

2019-09-08 00:29:46
めしこ @mogmog_meshiko

長船光忠から指示を受けたカメラマンが配置につく。 顔があまり写らないように、身体はカメラの方を向いて、顔はそっぽを向いた状態で立つ。自分では真っ直ぐ立っているつもりだったが、長船光忠がスッと近付き「ごめん、ちょっと身体触るね」そう言うと肩と腰に手を添えられて姿勢を直される ↓

2019-09-08 00:33:48
めしこ @mogmog_meshiko

さっきより、ほんの少しだけ目線が高くなった気がした。 シャッターを切る音が、街中の雑踏に溶け込みながらも微かに耳に届く。携帯のシャッター音よりも、どこか小気味良い音だった。 時間にして数分だろうか、カメラマンと長船光忠は撮った写真を確認して頷いた。長船光忠が声を掛ける。 ↓

2019-09-08 00:38:50
めしこ @mogmog_meshiko

「突然ごめんね、ありがとう。撮った写真を編集部で確認して、雑誌に掲載することになったら連絡をさせて欲しいから、名前と連絡先を教えてもらえるかな?…あぁ、もちろん悪用なんてしないよ、連絡するのは僕だし」 まぁ、自分の身くらい自分で守れるし、と長谷部くんは名前と携帯の番号を教える ↓

2019-09-08 00:44:42
めしこ @mogmog_meshiko

「名前は匿名として、あとは学年だけ教えてもらって良いかな?」 …学年?久しぶりに耳にした懐かしい単語に思わず困惑する長谷部くん。これはいやな予感がするぞ。 「えっと…すみません、ちなみに今回の雑誌の特集って…?」 「ん?最近の男子高校生のファッションを徹底分析!」だけど… ↓

2019-09-08 00:48:15
めしこ @mogmog_meshiko

やっぱりか!どうりで街中スナップなんて変だと思った!恥ずかしいやら少し残念やらで、長船光忠に真実を告げる長谷部くん。 「あの…すみません、おれ社会人なんですけど…」 「え…えっ?本当に!?というか、すみません…てっきり、あぁいや…ちなみにおいくつで…?」 「25歳です」 ↓

2019-09-08 00:57:42
めしこ @mogmog_meshiko

「…!本当にすみません!…あぁ、でもせっかく良く撮れたし、理想のモデルだったのに…勿体無いな。…あの、長谷部…さん、これ高校生として編集部に上げても良いですか…?」 こいつ何言ってるんだ?頭大丈夫か?それは俺が大丈夫、大丈夫じゃない以前に、こいつは大丈夫なのか? ↓

2019-09-08 01:00:42
めしこ @mogmog_meshiko

「まぁその辺りは、多少の年齢くらいは、なきにしもあらずなので」 25歳を高校生にというのは、果たして多少で済むのだろうか?まぁ、あとはこいつと編集部で話をすれば良い。どうせ採用されることはないだろうと、長谷部の中ではもう熱が冷めてしまっていた。 そして一週間ほど経った頃 ↓

2019-09-08 01:03:32
めしこ @mogmog_meshiko

仕事の移動中に、見知らぬ番号からの電話。 「はい、○○株式会社、長谷部です」 「…わぁ、本当に社会人なんだね。長谷部さん」 まだ記憶に新しい声…長船光忠は感心したような声をあげる。 「…ご用件は?」 「待って、ごめんごめん。この前の街中スナップの写真、掲載が決まったんだ」 ↓

2019-09-08 01:08:52
めしこ @mogmog_meshiko

「…はぁ!?」 (どうなってるんだ、こいつも!ここの会社も!) めちゃくちゃ省略するけど、なんやかんや雑誌に載ったら載ったで 『あどけない感じがするのに、落ち着いてる感がアンバランスで良き』 『男子高校生とは思えないシックな服装に、キュンと来ました』 『ちゃんと顔が見たい!』 ↓

2019-09-08 01:12:39
めしこ @mogmog_meshiko

と、編集部にご意見が殺到。当然一回限りで手放したくない雑誌側…もとい長船光忠から妄アピールを受ける長谷部くん。 しかし社会人だし副業は…って最もらしい理由で断ろうとしたら、金銭のやり取りがなければ良いよとか自社の社長から言われちゃう(?) そう、長谷部くん所の社長はフリーダム ↓

2019-09-08 01:16:34
めしこ @mogmog_meshiko

ということで、掲載の謝礼については、撮影後に長船光忠からご飯を奢られる長谷部くん。(金銭のやり取りがないように) 25歳社会人なのに、謎のミステリアス男子高校生として雑誌に載るようになる長谷部くんと、その原石を見付け出して磨き続ける長船光忠の話

2019-09-08 01:20:09
めしこ @mogmog_meshiko

25歳長谷部くんの私服が、男子高校生の街中スナップで撮られるレベルってのが色々エモいポイント(わたしが) その日は街中とかじゃなくて、スタジオみたいなところで撮影の日に、長谷部くんの私服が誤って衣装として回収されちゃって、仕方ないから撮影で着てた服を借りて帰ることに ↓

2019-09-08 01:32:10
めしこ @mogmog_meshiko

いつも通りに撮影後のご飯、明日は休日だし飲みに行こうって二人で居酒屋行ったら(長船光忠は26、27歳) すみません…年齢確認の出来る身分証をって言われる、長谷部くんだけが。そのあとずっと機嫌の悪い長谷部くんと、店員の気持ちが痛いほど分かる長船光忠。だって男子高校生の衣装だもん ↓

2019-09-08 01:37:42
めしこ @mogmog_meshiko

あとは、ある日の撮影でスタッフの会話が耳に入った長谷部くん。 「長船さんってモデルをスカウトするために、結構カラダ使ってるって話知ってる?」 「あぁ、聞いたことある!やっぱりな、あの年であれだけ活躍できるの、おかしいと思ったんだよ」 なんだそれ、そんなことあるはずないって ↓

2019-09-08 01:41:11
めしこ @mogmog_meshiko

思ってはいるけど、そもそも自分は長船光忠のこと何も知らないって痛感する長谷部くん。 最近よく仕事を取ってきてくれるけど、その裏にそういうことが関係してるんだろうかって、もやもやするし何だか悲しくなる長谷部くん。 ここらが潮時なのかもしれないって思うんだ、この嘘つきモデル活動の ↓

2019-09-08 01:45:27
めしこ @mogmog_meshiko

少し頭を冷やしたくて、週末に実家に帰った長谷部くん。 そんな時に長船光忠から連絡が来る。 「長谷部くん今日お休みだよね?ご飯でも一緒にどう?」 仕事以外での連絡は初めてだった、嬉しい気持ちがあった、でも… 「すみません。もう辞めようと思います。今までありがとうございました」 ↓

2019-09-08 01:50:58
めしこ @mogmog_meshiko

一方的に送ったメッセージ、これで良いんだ。きっとモデルなんていくらでも代わりはいる、長船光忠にとっては… 突然に鳴り響く電話、ディスプレイには【長船光忠】の文字。おそるおそる出ると地を這うような聞いたことのない声。 『…今どこにいるの』 『いや、だからおれは…』 ↓

2019-09-08 01:54:07
めしこ @mogmog_meshiko

『どこに!いるの!!?』 『じ、実家に帰ってる…』 『実家…?…長谷部くんの実家どこ?』 『は?そんなん知ってどうす』 『お願い、会ってちゃんと話をさせて』 あまりの気迫と切実っぷりに、正直に答えるしかない長谷部くん。 都内からは遠い実家に、長船光忠が着いたのは夜遅くだった ↓

2019-09-08 01:57:48
めしこ @mogmog_meshiko

「長谷部、くんっ…」 改札を抜けるや否や、長船光忠に抱き締められる。 「ねぇ、辞めるってどういうこと?実家に帰るって、ちゃんと説明して…お願いだから」 苦しい抱擁に、長谷部の胸も苦しくなる。きちんと話をしよう、楽しかった時間をなかったことにしたくはないから。 ↓

2019-09-08 02:02:19
めしこ @mogmog_meshiko

長船光忠がカラダを使って~の辺りは誤魔化しながら、そもそも色々詐称してモデルを続けるなんて無理だったんだと、それっぽい理由を並べる長谷部くん。 でも長船光忠は全部分かってるんだ。 「なにか…僕の話を聞いた?」 「…っ」 「やっぱり、弁解だけはさせてね。そんな事実は一切ないよ」 ↓

2019-09-08 02:07:31
めしこ @mogmog_meshiko

それを聞いて安心した、疑う余地はない。長船光忠がそういうなら、そうなんだ。 「それでもきみが、もうモデルをやらないと言うならそれでも良いよ。ただそんな、辞めるとか、実家に帰るなんて…ねぇ僕がちゃんと説明しに行くから、考え直してよ…」 ん?なんか話が噛み合ってないぞ? ↓

2019-09-08 02:12:15
めしこ @mogmog_meshiko

「えっと…説明とは?」 「僕の噂のこと含め、モデルやってることが大々的に会社に知られて辞めることにってことじゃないの?それで実家に帰るって…」 どうやら勘違いをしているらしい、いやおれの言葉も足りなかったのだろう。 「まず、俺は会社辞めません。特にモデルの件も現状 ↓

2019-09-08 02:16:37
めしこ @mogmog_meshiko

追及されてません。辞めるってのは、高校生モデルとしての活動を。年齢詐称とか、やっぱり長船さん自身にも迷惑が掛かると思ったんで。実家に帰ってきたのは、この週末だけです…ちょっと頭冷やしたかったので。 なんか急に恥ずかしくなる。もしかしなくてもこれはお互いがお互いのことを ↓

2019-09-08 02:19:07
めしこ @mogmog_meshiko

案ずるあまりに空回った結果なのではないだろうか。 長船光忠がへなへなとしゃがみこんで顔を覆う。 「いま僕すっごく恥ずかしいから、こっち見ないで…」 照れてるところなんて初めて見た。可愛い。 「きみが僕の前からいなくなると思ったら、居ても立ってもいられなかったんだ」 ↓

2019-09-08 02:21:29
めしこ @mogmog_meshiko

今度はこちらが照れる番だった。 「ねぇ、長谷部くん。今度は高校生モデルじゃなくてさ、別の社会人向けの雑誌のほうに出てみない?ますます人気が出ちゃうと、僕としては複雑な気持ちではあるんだけど…あと…」 「…?」 ↓

2019-09-08 02:26:54
めしこ @mogmog_meshiko

「…こんな早とちりして、きみの実家まで乗り込むような格好悪いところを見せてしまうほど…きみのことが好きです。僕と付き合ってください」 こうしてくっついた二人。長谷部くんは『あのミステリアス男子高校生は、社会人だった!?』って、それはそれで話題を呼んじゃってますます人気が出て ↓

2019-09-08 02:30:40
めしこ @mogmog_meshiko

めちゃくちゃ先の話、こっちのお仕事一本になる日が来るのかもしれない。 そんな年齢詐称DKモデル社会人の長谷部くんと、それを見初めた(?)長船さんの話📷!

2019-09-08 02:33:51
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まとめたひと
@mogmog_meshiko

今日も、明日も、燭へし書くよ。