「加速」についてのホームラン
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お望月さん @ubmzh

Audibleで鈴木 大介のネット右翼になった父を‥‥これオモシレーですよ。 偏見に囚われそうになるたびに自分を殴りつけて信念を叩き直してる。 audible.co.jp/pd/B0BSXCCJTR?…

2024-01-30 17:38:30
お望月さん @ubmzh

やはりミステリーは葬式スタートに限る。登場人物も全員集まって多層になるし回想にも入りやすい。

2024-01-30 17:43:51
お望月さん @ubmzh

「父を右傾メディアに奪われた」と寄稿した記事がバズった筆者だが、後にそれを振り返り(あの頃は正気ではなかった)と反省をして、「分断」は右も左もない孤独の病ではないか?と気がつく第一章後半の展開が熱い。 あえて「当時の記述内容」を載せているのが後半に効いてくる。犯人は最初からいる。

2024-01-30 17:52:37
お望月さん @ubmzh

「ノンフィクションをミステリーとして楽しまない!」 「もう一度!」 「ノンフィクションをミステリーとして楽しまない!」 「もう一度!」 「でも、それにしたってさ 「もう一度!」

2024-01-30 17:54:50
お望月さん @ubmzh

あらゆる事象に好奇心を寄せ、家計の不安を感じさせることはなく、通勤経路全駅のトイレの位置を把握しており、定年後は言語学習やボランティアに熱心なフェミニストの父の造形と「ネット右翼」の造形が一致しない。 そういう疑問点を足がかりに筆者は誰が父をネトウヨにしたのか追う。ミステリーだ。

2024-01-30 18:08:20
お望月さん @ubmzh

父の足跡を追う一方で筆者は「ネット右翼」の定義について考える。なんか気に食わない友人や政治にヒト噛みする女性の気持ち悪さを吐露する筆者は、己の中にも強烈な偏見が育っていることに気がつく。 父にネトウヨのレッテルを貼りつけるのは簡単だが、そのような楽な道を進んではならない。 pic.twitter.com/URClqONBTX

2024-01-30 18:20:27
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お望月さん @ubmzh

そして父の記憶に踏み込んでいくと、父は「右翼」と呼べるほど一貫した言動をしているわけではなかった。 ボランティアや福祉の現場に立ちながら、同時に弱者への偏見を露わにする姿はチグハグで‥‥定食メニュー化されていないのだ。 父はもしかして‥‥「ネット右翼」ではないのでは? 急展開! pic.twitter.com/azpaGxy9Uo

2024-01-30 18:35:39
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お望月さん @ubmzh

家族や親戚にインタビューするうちに父が「そのような言葉」を語るのは筆者の前だけだったことが判明した。父は息子とだけ通じる単語で必死にコミュケーションを取ろうとしていたのではないか。 父の友人は筆者に語った。 「君のお父さんはきっと変節などしていない。昔と変わらない男だったよ」

2024-01-30 19:22:26
お望月さん @ubmzh

父はネット右翼ではなかった。 (偏見とレッテルによって) 父を「ネット右翼」にした犯人は僕だった── #やったーーーー #ホームラン

2024-01-30 20:25:11
お望月さん @ubmzh

最初の方から「人間は自分の知ってる言葉で語るしかない」と続けていて、「父をネトウヨと呼んだのは自分の見識である」という真実にたどり着いてるのが偉い。 なんど諦めそうになっても、属性やグループを分解し続けて個人にリーチする姿勢がなくてはたどり着けない結論だと思う。ミステリーだ。

2024-01-30 20:44:12
お望月さん @ubmzh

パンチラインがキレイすぎるけど、良いホームランだったよね。きれいなアーテを描くSECOM直撃のホームラン。ゲームセット。 あれ、まだ結構残ってる? もしかしてミッドポイント(劇中の中間地点で起こる仮初の勝利と方向転換)なのか、この地点は‥‥

2024-01-30 20:59:54
お望月さん @ubmzh

「父はネット右翼ではなかったが、個人としての父は苦手」 すごい「ネトウヨじゃなかった!勝利!」の和解熱に浮かれずフラットな目線で苦手意識を整理してる。 細分化したその先にある「なぜ父が苦手なのか」に踏み込む必要がある。 ミステリーの醍醐味はトリックだけではない。ワイダニットだ。

2024-01-31 12:08:53
お望月さん @ubmzh

父の足跡をたどると驚くほど自分との共通点が見出される。終盤のエピソードは、供養やとむらいの趣がある。 そして、円熟したカップルだった父と母、すべて(筆者の暴力的な父ウヨ認定)に耐えてきた姉の存在。 全然さいしょの狙いだったネトウヨ叩きの構図に繋がらなかったのも理不尽でおもしろい。

2024-01-31 12:15:54
お望月さん @ubmzh

最後に加速していった人々への処方箋が提供される。 ・被害者意識は最強の麻酔である ・加速に右も左もない ・借りてきた言葉で嘲弄(ちょうろう)し始めたら要注意 など と見せかけて、これらは自分自身の認知バイアスへの診断書である。 自分の加速に気づいてますか?

2024-01-31 12:20:47
お望月さん @ubmzh

『ネット右翼になった父』 「家族を病院に連れて行ったら付き添いが入院した」本だった。 すごく面白かったけど、トリックのねじれが面白すぎて届いてほしいところに意図が届いてなさそうなのがすごい。

2024-01-31 12:35:04
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まとめたひと
お望月さん @ubmzh

“Yoko’s Tale: The Unbelievable Truth”