ロブロイ
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1. 12月某日 今日も今日とて橋本○○はバイトに勤しんでいた ○○「はぁ…もう12月かぁ…早いなぁ」 喫茶店のテーブルを拭きながら呟く… 外を見ると装飾された並木道を歩くカップルが目に映る… ○○「いや！俺は学業優先だし！恋愛にうつつを抜かして留年なんかしたら姉ちゃんに殺されちまう…」
2020-12-11 18:48:47
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2. 橋本○○ 今年の春から大学に通うために上京した。 正直恋愛に興味津々だが、姉の「学費は自分で払いなよ」という言葉に従い毎日馬車馬のように働いている。 姉はこんなことを言いながらも、俺の大学の入学金を払ってくれたりと凄く優しい面もあるから抗う気なんて毛頭ない。
2020-12-11 18:48:52
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3. 店長「○○君こっちもお願い！」 ○○「はい！」 バイトをクビになるわけにもいかず真面目に淡々と仕事をこなす ｶﾗﾝｺﾛﾝ ○○「いらっしゃいませ～」 入口を見ると３人の女子高生が入ってきた ○○「お好きな席にお座りください」 そう言うと女子高生達は窓際のテーブルについた…
2020-12-11 18:48:56
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4. ○○は水を持って女子高生達がいるテーブルに向かう ○○「オーダー決まりましたらお呼びください」 水を置いてカウンター横の立ち位置に戻る ここの喫茶店は夕飯時のこの時間、レストランほど忙しくなることはない メニューだって軽食しか置いてないし、表立って宣伝しているわけでもない
2020-12-11 18:49:00
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5. 現に今だってカウンターでパソコンとにらめっこしているサラリーマンと、さっき入ってきた女子高生達しかいない ○○が人間観察をしていると声をかけられる… 女１「すいませ～ん！」 ○○「はい！今伺います！」 オーダー用のメモ帳を手に持ち女子高生達の席へ向かう…
2020-12-11 18:49:04
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6. 女１「注文いいですか？」 ○○「はい、どうぞ」 女１「オレンジジュース２つとホットコーヒー１つで」 メモを取る○○ ○○「かしこまりました。少々お待ちください」 ○○は一礼してその場を離れカウンター内へ入った…
2020-12-11 18:49:08
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7. ○○がカウンター内で飲み物を準備していると女子高生達の会話が聞こえてきた… 女１「あ～受験勉強マジで面倒くさいわ～」 女２「レベル高いとこ目指してる訳じゃないんだし大丈夫でしょ！」 女１「まぁね、今日だって息抜きを口実に遊んじゃってるわけだし」 女３「…」
2020-12-11 18:49:12
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8. 女２「あっ、ごめんね？放課後無理やり誘うみたいになっちゃって…」 女３「うんうん、私も息抜き出来て楽しかったよ」 女２「ホント？じゃあよかった…」 ○○（高３なんだ…特に狙ってる大学とかも無いのか…まぁ、お世辞にも優等生タイプには見えないしな…）
2020-12-11 18:49:16
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9. そんなことを考えてると飲み物の準備ができた ○○はトレイに飲み物を載せて女子高生達の席へ向かった ○○「お待たせいたしました。オレンジジュースのお客様は？」 そう言うと女１と女２が返事をしたので２人の前にオレンジジュースを置く… そして残ったコーヒーを女３の前に置いた…
2020-12-11 18:49:20
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10. ○○「こちらコーヒーになります」 すると… 女３「えっ！？」 唐突に驚かれた… ○○「へっ？あ、オーダー間違ってましたか？」 急に驚かれたので自分のミスかと思い弁明しようとする○○… 女３「え？あ、いや、合ってます！すいません…」 ○○「そう…ですか…では、ごゆっくりどうぞ」
2020-12-11 18:49:25
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11. 自分のミスでは無いとわかると足早にカウンター内に戻り洗い物を始める ○○（ビビった～何かやらかしたかと思った～） 少し顔を赤らめ洗い物をしていると何か視線を感じた… ○○（ん？なんか見られてる…？）
2020-12-11 18:49:28
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12. ○○が視線を感じる方を見てみると、オレンジジュースを頼んだ２人がこっちを見ながらケラケラ笑っていた… ○○（えっ…なんか笑われてんだけど…さっき驚いたときに変な声出てたかな…恥ずかしい…//） そう思い目線をずらすと… ○○（えっ！？こっちの子はめっちゃ睨んでんじゃん！）
2020-12-11 18:49:32
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13. さっきコーヒーを頼んだ子がこっちを睨んでいた… めちゃくちゃ怖い顔で… ○○（え～…めっちゃ怖い顔してんじゃん…俺なんかしたかなぁ…やっぱさっきのオーダー間違ってたんじゃ…） ○○が苦慮していると店長に声をかけられた… 店長「○○君、カウンターの片付けお願い！」
2020-12-11 18:49:35
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14. ○○「はい！」 ○○はひとまず考えるのをやめ仕事に集中する… 先程までサラリーマンが座っていた席を片付け、残った客は例の女子高生達だけとなった… 店長「○○君、もうお客さん少ないし、そろそろ上がって良いよ」 ○○「本当ですか？じゃあ上がらせてもらいます。お先に失礼します！」
2020-12-11 18:49:39
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15. 店長に上がることを許され裏に下がろうとしたとき一瞬だけ女子高生達の席を見た… ｼﾞｰｰｰｰｰｰｰ ○○（こわっ！！まだ見てんじゃん！！ってかさっきより険しい顔してんじゃん！！俺は親の仇か何かなのか！？ よし、ここは見なかったことにしてさっさと帰ろう…）
2020-12-11 18:49:42
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16. 例のコーヒーを頼んだ子の熱視線？をかいくぐり、この日○○は無事に帰宅した… そんな日から数日、○○の身に何か起きることもなく平和に暮らしていたある日、バイトの先輩からこんなことを言われた… 先輩「○○知ってる？最近この辺に不審な女の子が現れてるらしいよ？」
2020-12-11 18:49:46
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17. ○○「不審な女の子ですか？」 先輩「そう、なんかこの辺に幼稚園は無いかって聞いてくるらしいよ」 … ○○「ん？どの辺が不審なんですか？」 先輩「それがうちの従業員にだけ聞いて回ってるらしいんだ。周りの店の人は聞かれたこと無いって言ってたし…」
2020-12-11 18:49:50
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18. ○○「うちの従業員だけ？なんか怖いっすね…」 先輩「だろ？俺も聞かれたことあるんだけどさ、本当のこと教えて幼稚園で事件とか起きたら怖いから嘘教えちゃったよ」 ○○「それ、皆が嘘言って教えないからずっと聞いて回ってるんじゃないですか？」
2020-12-11 18:49:55
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19. 先輩「だとしても本当のこと教えて何かあったら責任とれるか？こういうのは関わらないのが１番なんだよ！」 ○○「まぁ、そうかも知れないっすね！」 自分にとっては大して害もなさそうな感じに捉えた○○は、そこまで心に留めることなくこの会話をしていた… そしてその日のバイト終わり…
2020-12-11 18:49:59
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20. ○○「お疲れ様でした～！」 ○○はバイトを終え駅の方へ歩きだした… 数分後… ？？「あのぉ…」 突然誰かに呼び止められた… ○○「はい？」 振り返るとそこには眼鏡をかけて低い位置でポニーテールをしている女の子が、申し訳なさそうな顔をして立っていた…
2020-12-11 18:50:03
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22. ○○「えっ…」 女の子の言葉を聞いた瞬間、先程話していた会話が頭の中にフラッシュバックした… ○○（マジか！？幼稚園女！！俺にも来た！！どうしよう…そもそもこの辺そんなに詳しくないんだよな…） 女「あのぉ…」 ○○「あ、はいはい、幼稚園ね…え～っと…幼稚園か…」
2020-12-11 18:50:12
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23. ○○が考えを巡らせている間女の子は○○の顔をじっと見つめていた… 先程までの申し訳なさそうな顔とはうってかわって明るい表情で… ○○「ん～、ごめんね、俺地元の人間じゃないからこの辺詳しくないんだよね…」 ○○がそう言い切ろうとする前に女の子が答えた…
2020-12-11 18:50:16
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24. 女「はい！わかりました！突然すいませんでした！ありがとうございました！」 女の子は早口でそう言うとペコリと一礼し駅とは逆方面に走っていった… ○○「えっ？幼稚園の場所聞けなかったのにすげぇ明るかったな…よかったのかな…」 若干の後味の悪さを感じながら○○は帰路に就いた…
2020-12-11 18:50:20
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25. 翌日○○はバイトの先輩と話をしていた ○○「先輩！昨日言ってた例の女、俺のとこにも来ましたよ！」 先輩「マジで！？お前幼稚園の場所教えたの？」 ○○「いや、そもそもこの辺のこと詳しくなかったんで教えられなかったです… ただ、ちょっと引っ掛かることがあるんですよね…」
2020-12-11 18:50:24
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26. 先輩「引っ掛かること？なんだ？」 ○○「この辺のことを知らないって言ったら、めっちゃ明るくお礼を言われたんですよね…普通残念そうな顔しません？」 先輩「え…？俺の時は嘘の情報だけど教えてあげても絶望した表情だったぞ…」 … ○○「なんかよくわかんないっすね」 先輩「だな…」
2020-12-11 18:50:28
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27. 先輩と話したことで余計にモヤモヤが募った気はするが、バイトをして少しだけ忘れられた気がした… そしてバイトが終わり… ○○「お疲れ様でした～！」 帰ろうと駅の方へ歩きだして数分… ？？「あのぉ…」 後ろから声が聞こえた… ○○（ん？デジャヴ？） そう思い振り返ると…
2020-12-11 18:50:32
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28. 案の定、例の女の子が立っていた… ○○「えっと…昨日の…？」 女「はい！そうです！昨日はありがとうございました！」 またも元気にお礼を言われた… ○○「いや…お礼を言われるようなことは何も…」
2020-12-11 18:50:36
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29. 女「いえ、とても助かりました！」 元気すぎて少しタジタジな○○… ○○「そ、そう…それで、何か御用ですか？」 恐る恐る聞いてみた… すると突然女の子はモジモジし始めた… 女「あの…用があるというか…お願いがあるというか…//」 ○○「お願い？」 女「はい…あの…」
2020-12-11 18:50:40
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31. 女の子はそう言うと深々と頭を下げた… ○○「へっ？トモダチ…？」 想像もしてなかった言葉に思わず間抜けな声を出してしまう○○… ○○「な、なんで？え？幼稚園は？」 女の子はガバッと頭を上げて○○ににじりよる… 女「幼稚園はもういいんです！私じゃダメですか？」
2020-12-11 18:50:49
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32. ○○も後ずさり距離を取ろうとする… ○○「ちょっと待って！なんで俺！？ってか君の事とか全然知らないし…」 女の子は間髪入れずに答える… 女「あなたじゃなきゃダメなんです！というかあなたしかいないんです！お願いします！」 ○○「ちょっと…えぇ…どうしよ…」
2020-12-11 18:50:53
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33. ○○が答えあぐねていると… ？？「ちょっと君たち！」 突然横から声をかけられた… ○○「えっ？」 声の方を見るとそこには制服の警察官が立っていた… 警察官「最近この辺で幼稚園のことを聞き回っている不審な女の子がいると聞いたんだが、さっき幼稚園がどうとか話してなかったか？」
2020-12-11 18:50:57
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34. ○○「いや、あの…えっとぉ…」 突然の尋問に○○はしどろもどろになってしまう… そして当事者である女の子をチラッと見ると… 女「…」 うつむき黙り込んでしまった… すると警察官が女の子を見て何かに気付く… 警察官「あれ？君…伝えられてる女の子に容姿が似てるなぁ…」
2020-12-11 18:51:01
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35. 女の子をマジマジと見る警察官… 女「…」 女の子は黙ったまま動かない… 警察官「君、ちょっとそこの交番まで一緒に行こうか！」 警察官は女の子の腕を取り連れていこうとする… 女「えっ…ちょっと…」 女の子は戸惑いながらも腕を引かれる…
2020-12-11 18:51:05
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36. ○○「えっ…あの…えっと…」 ○○はオドオドして何も出来ずにいる… 警察官「ほら、早くこっち来て！」 警察官は強めに腕を引いた…
2020-12-11 18:51:09
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38. ○○は女の子の言葉を聞いた瞬間、温かい気持ちに包まれ自然と体が動いていた… ○○「お巡りさん、その子は不審人物とは別の子ですよ」 嘘をつく○○… 警察官「え？でも容姿が似てるし…」 ○○「自分もその不審人物と会ったことありますけど、顔が全然違いましたよ」
2020-12-11 18:51:18
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39. 警察官「本当か！？じゃあ不審人物がどんな顔だったか教えてくれ！」 そこから○○は嘘八百を並べてどんな顔だったか説明をした…なるべくその子に似ないように… 警察官「情報提供ありがとう！君たちも気をつけて帰るんだぞ！じゃあな！」 警察官は去っていきやっと２人は解放された…
2020-12-11 18:51:22
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40. 女「あの…なんで嘘ついたんですか？」 女の子はうつむきながらそう尋ねる… ○○「ん～…なんとなく？ちょっとここじゃ寒いから俺のバイトしてる喫茶店でお話しようか？」 女「はい…」 女の子はバツが悪そうに返事をした…
2020-12-11 18:51:26
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41. 数分歩きバイト先へ戻ってくると、電気はついていたが入口にはclosedの看板が付けられていた ○○「よかった、まだ店長いるみたい。 ちょっと裏口行こうか？」 女の子は黙ってうなずき付いてくる ｶﾞﾁｬ ○○「店長～？」 ○○が声をかけながら裏口から入ると店長が帰り支度をしていた…
2020-12-11 18:56:11
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42. 店長「あれ？○○君忘れ物でもした？」 ○○「いえ、ちょっと店長にお願いがあって…戸締まりとかちゃんとするんで今からここ使わせてもらえません？」 店長「え？今から？」 すると店長は○○の後ろに女の子がいることに気づいた… 店長「まさかデートで閉店後の喫茶店を使おうと…？」
2020-12-11 18:56:18
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43. ○○「そんなんじゃ無いですって！少し話をしたかったから他の喫茶店に入るぐらいならうちの喫茶店にしようと思っただけです！」 慌てて弁明する○○… 店長「ホントかな～？ まぁ、○○君ならいいよ。スペアキー渡すからバイトの時に返してね」 そう言ってスペアキーを渡してくれた
2020-12-11 18:56:22
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44. ○○「はい、ありがとうございます！」 店長「んじゃ、お疲れ～」 そう言って店長は店から出ていった… ○○「ふぅ…じゃあどこか適当に座ってて。何か飲み物持っていくから。コーヒー飲める？一応うちのオススメなんだけど…」 女「はい…大丈夫です…」 女の子は小声で答える…
2020-12-11 18:56:25
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45. ○○「オッケー！じゃあ準備するね！座ってて！」 ○○は極力明るく努める… 女の子は「はい」とだけ答えて窓際の席に向かった… ○○はコーヒーを準備しながら今日のことを振り返っていた… ○○（なんで突然友達？幼稚園は？もう訳わかんねぇ…もう直接聞くしかねぇか！）
2020-12-11 18:56:29
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46. ○○はコーヒーを持ち気合いを入れて窓際の席へ向かった… ○○「お待たせ、はいコーヒー」 女「ありがとうございます」 ２人はまずコーヒーを一口飲む… ○○「ふぅ…じゃあ何から聞こうかな…」 ○○「君は…」 ○○が話し始めようとしたとき… 女「あのっ！」 速攻で遮られた…
2020-12-11 18:56:33
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47. ○○「はい！？」 女「カナガワです！」 ○○「えっ？えっと…ここは東京です…」 女「はい、知ってます！ じゃなくて！私の名前、金川紗耶って言います！」 期せずして少しおバカな会話をしてしまったが彼女が名前を教えてくれた… ○○「えっ？あぁ、名前ね！金川さんね！了解！」
2020-12-11 18:56:38
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48. 少しだけ顔を赤くしながらも○○は話を進めた… ○○「それで…金川さんはどうして友達になってほしいなんて言ったの？初めて会うような人間に…」 金川「初めてなんかじゃ無いです！今日で３回目です！」 ○○「えっ？３回目？昨日と今日で２回目じゃないの？前にも会ったことある？」
2020-12-11 18:56:42
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49. ○○は接客業をしてるからか人の顔を覚えるのは得意だった… それでも金川の顔は見覚えなかった… 金川「やっぱりわかりませんよね…」 そう言いおもむろに眼鏡を外し、束ねた髪をほどいて頭を数回振った… 金川「これならわかりますか？」 するととても美人な女性に変身した…
2020-12-11 18:56:46
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50. ○○「えっ…こんな美人に見覚えなんて…」 そう言いかけた○○だが金川が目を細めた表情を見てある光景がフラッシュバックした… ○○「あぁぁぁ！！ 何日か前に来た３人組の女子高生の１人だ！！めちゃくちゃ怖い顔で睨んでた！！」
2020-12-11 18:56:50