やっと落ち着いてきました。 さすがタングめちゃくちゃ可愛かったっすね〜〜! それからカイルの動きすげいかったっすね、さすがサバンナの動物になり続けて20年超の劇団よ。
2022-10-09 21:40:41セットは極力シンプル(特定の場所にしか出てこないパーツが少なめ)な方向で、壁のロゴポスターやステッカーを照明でピックアップしていくの面白かったっすね。 あと細長い柱状の照明、あれでさまざまに色を変えると場所も雰囲気もガラッと変わるんですごく良かった。
2022-10-09 21:45:14あと馬の影絵もさすがサバンナでネズミやライオンの親子を20年超スクリーンで演じてきただけry( 割といろんな場面が身近なもので構成しているコンセプトなのはタングの寄せ集めで作ったボディというコンセプトの発展だったのだろうか。
2022-10-09 21:49:00ソデから強烈な横向きのライトを入れるのも好きでしたね。 四季独自の演出、まだJCSエルサレムくらいしか意識して鑑賞してないのですが本当照明が良い仕事する。陰影が濃いめでコントラストがバキッとしてるの好みです。
2022-10-09 21:51:58タングの動きはもちろん2人がかりでしたが、声も2人で担当していたのはどういう意図だったのだろうとずっと考えています。 ほとんどは女性の長野さんでしたけど、テンションが上がると操作者2人同時に発話していたかな?
2022-10-09 21:55:56そこんところ含めて、けっこう掴みどころがうまく掴めずにぐるぐるしているってのが今のところの率直な感想です。 先に観劇された知人にいろいろ脅された(語弊)影響で、実を言いますと今日はだいぶ怖いもの見たさで見にきたところがあります。
2022-10-09 21:58:53そして観終わってみて、知人が言うほどホラーみたいな感じ方はしなかったものの、どう感想を述べたものかと困惑しているところです。 ぼくはこの作品における「文明」と「進歩」と「こころ」の関係性についてうまく腑に落とすことができなかった。
2022-10-09 22:01:27ぼくも知人のスタンスと同じく「ロボット及び人工知能の『知性』と呼べるものは別に人間的じゃなくて良い」という心持ちでいます 故にロボットインザガーデンは“ロボットに人間が好みやすい・都合の良い幼児性を付与し、その知性を人類のカウンセリングの為に搾取している構図”とも読めてしまう
2022-10-09 22:05:57暴力を否定するのは確かに大事なことですが、ベンを守ろうと自分で判断して行動したタングのおこないを説教するのは、お前は永遠に俺の理想のピュアな幼児でいろという権力のメッセージでは?と、なんとも言えない気持ちになりました
2022-10-09 22:08:01一歩間違えばそれはボリンジャーがやった「電気ショックか命の糧か」というパブロフのイヌ的な権力関係の再生産にもなるんじゃないの?と。 そこに対するクッションとしてベンが「ありがとう、助けてくれて」とタングのおこないにまずお礼を述べていたのはとても良かったです。
2022-10-09 22:23:10そして「(暴力がいけないなら)どうすればよかったの?」という問いに分からないよとしか答えられないのも、ベンらしくて良いなと思いました。
2022-10-09 22:27:51ここんところの評価は、ぼくにはちょっと難しいです。 人間が創り、人間と共に生活するための存在ゆえに、人間の倫理的理屈を押し付けることの是非。 それは乱暴にいえばボリンジャーとやってることと同じでは?という。愛があるから違うってだけでいいんだろうか。 しかし暴力は確かに良くない。
2022-10-09 22:33:09まあこの辺はぼくの通ってきた「文明」と「進歩」と「こころ」の関係性を描いたロボットおよびアンドロイドを扱う作品が浦沢直樹のプルートゥとか攻殻機動隊のタチコマとかそんなところ故に引っかかってしまった部分ですね。 人類に“かしずく”タイプの知性を愛するジャンルはちょっと苦手なので。
2022-10-09 22:38:09演出的なところを言うと、旅に出発する動機の部分がちょっと唐突で困ってしまいました。 それからインターネットの扱いが謎。 「タングがハンドメイドのワンオフ機である」ことやどこから来たのか・持ち主はいるのかということについてなぜ最初に調べない?w
2022-10-09 22:40:59離婚を切り出されたショック、自分自身を認められないコンプレックスから勢いカルフォルニアに行けば何か変わるかも!という思いだけで出発したのだろうとは思うんですが、そう思いついたら全力疾走して最初の確認をウッカリしちゃいましたっていうキャラクターとしてベンを見たかった
2022-10-09 22:43:47初演版では出発の決意をするベンのソロナンバーがあったそうなので、これ残ってたらもうちょい印象違ったのかなあと。 ベンさんどういう人なの?と把握する間もなく庭にタング!離婚!カリフォルニア!だったので。なぜそんなに得体の知れぬロボットにこだわるのかとパンチが一本あれば。
2022-10-09 22:46:41インターネットについてはタングもネットに繋がってるのになぜベンのパーソナリティだけをサンプリングして学習してるんでしょう?という疑問が。まして世界で唯一、痛みを学習してるロボットですし。 こういう脚本レベルで「俺の理想のピュアな幼児でいろ」メッセージがちょいちょい…
2022-10-09 22:49:33特に冒頭のフォーカスが「ベン」でもなく「タング」でもなく「ベンとエイミーの離婚」からの出発だったので困ってしまったんだなと思います。 もうカリフォルニアなの?この脚本はベンとタングをどうしたいの…?と。
2022-10-09 22:54:32カリフォルニアに着いてからはいろんな人と出会って別れて新しい発見があって、ベンのカウンセリングが進んでいくなあと落ち着いて見れました。 リジーとカトウめちゃくちゃ良かったね…
2022-10-09 22:57:07リジーとの触れ合いは「引きずっちゃうよねそりゃまだまだ好きだもん仕方ないじゃん」をお互いに察してエールに昇華してんの良かったっすね 場合によってはそのまま傷の舐め合い大事故になるところよくあんな爽やかにまとまったですよ(((((クソ暴言
2022-10-09 23:00:34アキバのナンバー、めちゃくちゃアッパーなのとカトウのスマホ操作が照明でピッポッパなポップフューチャーで表現されてる感じがすげえたのしかったですね〜 カトウがリジーの言う通り只者じゃないってのが一発で分かるし、その直前で彼の人の良さが出てるし。
2022-10-09 23:08:16こんな非の打ち所がない好青年が理由なくリジーのこと放置するわけないだろ!の説得力(笑顔 そんな彼が全力で止めるんだからボリンジャー博士とやらはまあよほどやばいのだろうと思ったっけ本当にいいヤバさだったな。
2022-10-09 23:09:56一体どのようなプログラミングで人工知能が痛みを知覚できるようにしたんでしょうねボリンジャー。 「ほんのちょっとしたバグ」だけでロボット三原則を突破したあたり間違いなく天才ですね、しかもパブロフのイヌという脊椎動物に可能な原始的反射反応でこれを成し遂げたあたり。
2022-10-09 23:14:08ぼくは人類の「文化」が「文明」にまで昇華したのは暴力・戦争のおかげだと思っているので、いまの人類の文明における最先端=「人工知能」の分野で流血を成功させたボリンジャーは間違いなく人類を一歩先に進めたと思いました。 その方法に関して一般市民としてはたまったもんじゃないが。
2022-10-09 23:23:39そういう人類の文明・進歩・こころの軋轢、旧来のヒューマニズムとトランスヒューマニズムの相克をもうちょっと見てみたかったなという欲望はありますが、あくまでタングに投影されたベンのカウンセリング・ロードムービーですしね
2022-10-09 23:31:47そろそろまとめよう。 ちょっと否定的な書き方が多い感想になってしまいましたが、劇団四季が目指すところの眺望はとても素敵な眺めだと思える作品でした。 宗教上の理由でどうしても合わない部分があったというような類いの感想ですので、そんな感じで留め置いて頂ければ幸いです。
2022-10-09 23:35:44あ、そういえば最後タングがボニーに「こんにちは、これが世界だよ」みたいなことを言ってたと思うんですが、あれって「Hello World」だったのかな。
2022-10-10 00:46:38タングのHello Worldはどんなだったんだろうな。 エンディングのタングにとってはベンとの出会いがそうなんだろうけど、ジェームズとして起動した時のHello Worldは。
2022-10-10 00:48:49カイルが砂嵐の果てにリジーとカトウと出会ったという回想は、廃棄物に紛れてイギリスへ流れ着いたタングがベンと出会ったこととのミラーリングでもあったと思うんですが そうするともう少しタングとベンの出会いに尺が欲しかった気もしちゃうね
2022-10-10 00:51:07旧式すぎて修理が難しいイヌロボットの話とか、ロボット排斥団体の話とか、兵器としてのロボット・善き隣人としてのロボット・廃棄物としてのロボットとか、ロボットインザガーデン観てて思い出した場面がすげえいっぱいあったので、昨日はプルートゥを読み直していました
2022-10-11 18:11:55四季ロボ庭の感想にて「人工知能の“知性”と呼べるものは別に人間的じゃなくて良い」ということを述べましたが、望まれて人間性を教えられ、それに応えようとした人工知能とその開発者の友情&人類愛の物語もとても美しかったなとふと思い出しました。 Horizon Zero Dawnというゲームです。
2022-10-19 12:26:50タングがなぜベンという個人に限定してサンプリングし、「自分はこの人間性が良い」と望むに至ったか、その内部プロセスを追ってみたい気持ちがあるな。 まず初めての人間=ボリンジャーという忌むべき暴力がスタートだったところから感動的な転換ですよ。
2022-10-19 12:30:51Horizon Zero Dawnでは開発者が意図的に「私をサンプリングしろ、そして人類をよく学べ」と教え聞かせていたんだけど、タングは単独でそこに辿り着いてるので人工知能としてとんでもないんだよ。
2022-10-19 12:32:30