今回も参加させていただきます。素敵なお題をありがとうございます! お題は 「待ち合わせ、植木、嘘つき」でした! ほんとに意味がないささいな嘘も、思い出になってしまったら綺麗すぎて苦しい、みたいな話でした😌 #深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite pic.twitter.com/xQ6wGmoRRd
2022-04-16 22:02:04#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 嘘つきは、どちら? pic.twitter.com/qt9jDYu407
2022-04-16 22:02:10嘘つきな人だった。待ち合わせに遅れてきて、その理由が渋滞にはまったとか、寝坊したとか、もっともらしいものを並べてたけど、嘘はばれてるの。他の色んな女の家を転々として遊んでるって知ってる。あなたと買った植木も最初は良く育ってたけど、愛が褪めるにつれて枯れてきた。潮時ね、さようなら。
2022-04-16 22:02:45#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 運命は残酷で。 pic.twitter.com/76zzF5dFWV
2022-04-16 22:02:55『昨日はごめんね』 何度LINEを開いても、私の謝罪に既読はつかなかった。 最後に君が言った「またね」。あれは別れの言葉だったんだね。永遠の。うん、気付いてたよ。 もっとちゃんと伝えられたら。 もっとちゃんと聴けたら。 後悔ばかりで息がうまく吸えない。 でもこれだけは言わせて。嘘つき……。
2022-04-16 22:03:49「これは待ち合わせの木さ、お嬢さん。植えて大切に育てて待ちなさい。幸せがやって来るから」植木屋の話を真に受け、私はその木を大切に育て、白馬の王子様を待った。あれは嘘だったのだと思い始めても木の世話はやめなかった。やがて豊かな実がなり心が満たされたとき、あれは真実だったと分かった。 pic.twitter.com/HoZMi2CYwH
2022-04-16 22:04:05#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 今年(2022年)のイースターは明日(4月17日)です。 pic.twitter.com/vGHtomsHhD
2022-04-16 22:04:40「私のことがまだ好きなら、初めて言葉を交わした場所で待ち合わせ」LINEをみた彼は時間ピッタリに、花壇の前に来た。「試したつもり?」「嘘つき」植木鉢のマリーゴールドをちぎって投げつけた。黄色い絶望。正解は、桜舞い散るの木の下。ここは、双子の妹との場所。顔も花も区別してなかったのね。
2022-04-16 22:05:04「お月様ではうさぎさんがお餅をついてるの」 母が語ってくれたおとぎ話は、僕にとっては嘘だった。 身の丈に合わない本を読めば、月のくぼんだ部分がそう見えるだけで、神秘的だった世界は理論と数字に変わった。 でもいつの間にかその壮大さが分かるようになっていて、僕はまた小難しい本を開いた。
2022-04-16 22:09:34「松、竹、梅、の真ん中で待ち合わせをしようと言うから竹のそばで待っていたけど、嘘つきなあなたはとうとう姿を見せなかった。等間隔に並んだ三人の距離関係、間隔は二つ松子宅から梅子宅まで二倍の距離だわ。植木算の基本よ」「あの日ぼくは松、竹、梅、でできた正三角形の重心にいたんだよ」
2022-04-16 22:09:42待合せはいつもの喫茶店。早く着いたので一人分のコーヒーを注文する。窓辺の植木鉢からポトスがだらりと蔓を伸ばす。時間潰しの文庫本は、人質の友が待つ街へ約束を果たすために走る男の話。栞代わりのおみくじは待ち人来たらず。相手なんてハナから居ない。嘘つきの私。卓には結露したコップが二つ。
2022-04-16 22:16:08影のある、大人っぽい雰囲気の転校生。女子大半がぽーっとなる。その中で、どこがいいのと悪態をつく友がいた。ある日、植え込みの向こうから声がする。犬を散歩させ楽しげに歩いていたのは、転校生と件の彼女だ。嘘つき、と思ったが、犬同士まですっかり仲がいい。一瞬で、この片想いも幕を下ろした。 pic.twitter.com/WNoF4jR1Jv
2022-04-16 22:17:06#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite お題 ①待ち合わせ ②植木 ③嘘つき #木槿国の物語 今ひとつの出来(^^;; pic.twitter.com/1b7piMbZw0
2022-04-16 22:20:59待ち合わせの時間になってもあの人は来ない。 「嘘つき」 仕事が忙しすぎたけれどようやく暇になったから 一緒に出掛けられるといったのにあの人は来ない。 仕方がないので帰ろうとしたら友人から電話。 「え?」 あの人が。 歩道に突っ込んできた車に轢かれて植木に突っ込んで 今は病院だと。知らせが
2022-04-16 22:26:01午前七時に待ち合わせてた頃、あなたはパンをくわえて走ってきた 午前八時に待ち合わせるようになった頃、あなたは遅れるようになったっけ 午前九時になった頃、いつもの場所に来たのはわたし1人 そしてもう、待ち合わせはしなくなった 「ほら起きて、遅れるよー」 ……その必要がなくなったから、ね
2022-04-16 22:34:29あなたが鉢植えをくれた時『君に似合う白い花が咲くよ』と言った。私は確か白色は好きだ。けれど私はそんなに潔だろうか?#twnovel 水やりをしてついに花が咲いた。「嘘つき…」そう呟いて私は笑った。赤色の八重の咲きの可憐なラナンキュラスがそこにあった。あの人がそろそろ遠距離から帰って来る。
2022-04-16 22:37:24植木屋の甚吉は、佐江と不忍池の弁才天で待ち合わせる約束をしていたので染井から急ぎ足で走り駆けている。不忍池までの距離はとても長いが、甚吉は相手から嘘つきと言われたくない思いが強い。 「今日こそは、おいらの気持ちを佐江に伝えたい」 甚吉は、恋心を抱きながら目的の地へ向かっている。
2022-04-16 22:38:53時計の長い針がもう何周しただろうか。彼と約束をした時計台の下で、躑躅の植木作業を眺めながら待っている。でも、どれほど待っても彼は来なくて、躑躅を植えた業者も帰ってしまった。「うそつき」昔みたいに花の蜜を吸いたい、なんて照れながら誘ってくれたのに。貴方は私ではない子と歩くのね。
2022-04-16 22:55:44