小林レオニー百音嬢が大好きなんですけれども、今日のマラゲーニャも命のやり取りでもするかのごとく力強く迫るような圧と勢いを持ちながらあくまでうるわしく舞姫であり、音のシンクロニシティは抜群のものがありました 良きものを見せていただいてたいへんに幸福です
2017-08-11 22:13:45山隈太一朗さんも凄かったですね。体のうねり、首の巡り、跳ねるような肉体の螺旋。昨年からの継続プログラムなんですけれども確実に何事かが違う。確実に自覚的に「男」であり、誘う空気がありながら、セクシーでありながら、しかしてセクシャルにはならない舞踏。あるいは"ROJO"の所業。
2017-08-11 22:23:13「セクシーでありながらセクシャルでない」っていうのが自分でもちょっと何言ってるかわかんないんですが、なんでしょう、清潔感とはまた違って、熱や湿度の低いような、かといって情熱ではあろうし、ちょっと何言ってるかやっぱりわからないです
2017-08-11 22:26:57その対極というわけでもありませんが潤んで滴るほどのセクシーさを感じたのが山田耕新さん。振り付け自体はセクシーだったりセクシャルだったりするものではないのですが、振る舞いや視線や仕草のひとつひとつから確かに、そして濃密にたちのぼる色香。魅せる、魅了する、魅了できるということへの自覚
2017-08-11 22:30:23高浜琢斗さんのアラジン(ミュージカル版)はめっちゃ好き!!ってなりました スタートのアラビアンな振り付けがとても好きです 「王子様」になる前の若く、みずみずしく、あるいは野心という言葉で表されるだろうアラジンという印象 踊りが身になじんだ頃を早く観たいです
2017-08-12 01:03:49櫛田さん、櫛田一樹さんは、なんでしょうね……前も言ったかもしれませんが、少年期から青年期へうつろいゆくとき特有の体つきというか、ちょっと骨っぽい、削いだような体つきがたまらなく似合ってらっしゃるのですよね……鋭利にして怜悧な色香。
2017-08-12 01:15:35櫛田さんのレイエンダは情熱ではあるのですが炎ではなく、むしろ冷たく澄んだ水の奔流を思います 退廃のない水の色香、怜悧な鋭さ、冷たい陽炎のような情熱。かといってその冷たさは害意ではなく、情炎の中にあってあるいは救いかもしれず。
2017-08-12 01:20:53本田ルーカス剛史さんは、もうすっかり大人になられましたね。北欧神話を思わせるコーラスに、悪魔のようであり騎士のようでもある空気。血をすすり拭うような前傾のかたち。肩から腕へのうねるような表情。異素材を組み合わせた黒ずくめの衣装の光沢さえもドラマチックに見えました。
2017-08-12 01:28:50須本光希さんは、それこそ澄んだ水のようなやさしい透明感がありますね。澄めども冷たくはなくすきとおりやわらかな水の流れ。ライトグレーのスーツの肩や胸元につけられたラインストーンが、それこそ雨粒の街灯を跳ね返してきらめくようで。
2017-08-12 01:32:05今日一番感情を揺り動かされたのは山隈太一朗さんのララランドでした。嗚咽と言ってもいいだろうほど泣きました。すごくおしゃれな、軽やかなジャズなんですけれども、弾むような音から始まって、男性の掠れたコーラスと物哀しい口笛、そして音楽はまた弾むように軽やかにオープニングに戻って、(続
2017-08-12 21:52:11承前)『夢を見ていた。』ということなんだろうと思うのです。夢は既に過去形で、夢は夢でなくなってしまって、その物哀しさの中で走馬灯のように思い返す過去。夢が夢であったとき。夢が夢のまま、最も楽しく、最も美しく、最も鮮やかであった時間。まだ、「夢を見ていた」時間。(続
2017-08-12 21:55:09承前)その追想を切ないと呼ばずして、その追想を哀しいと呼ばずして、その追想を美しいと呼ばずして、何をそう呼ぶのか私にはわかりません。山隈さんのかろやかなダンスが、ステップが、鮮やかであればあるほど、光に溢れていればいるほど、それは胸を打つほどに切なく、哀しく、美しいのです。
2017-08-12 21:57:53昨年のインド舞踊もそうですが、「踊ること」の極めて原始的な部分、カミと対話し此岸と彼岸を結びトランスに陥りあるいは祈りあるいは語りあるいは下ろす、何かそういうものを友野さんには見ている気がします 勝手な思い込みでもありましょうが……
2017-08-12 23:42:51SPの、バレエ的な背のしなりや腕から指先への意識の美しさ、またそれらの美に対する執着、あるいはFSの、「若さ」という勢い、その鮮烈さ。
2017-08-12 23:46:19坂本花織さんのアメリは、台詞のない舞台を見ているようでした。顔を隠すポーズ、不随意なような手の動き、実存と内面の乖離した「わたしはだあれ?」のスタート。少女で在りきれなかった少女時代への挽歌。存在意義、アイデンティティ、「わたしはわたし」、「それを認めてくれる人がいる」
2017-08-13 23:21:37新田谷凜さんは、なんとも言えない、儚さにも似た実存の淡さみたいなものが音楽に沿ったフリーであったと思います 透明感というにはやわらかさのある、神や天使というよりはただそこに在って見守るものとしての精霊、神霊ということばがしっくり来る雰囲気 しなやかに優美
2017-08-13 23:37:45対照的に実存で殴りつけてくる(と言うと言葉が悪いですけど)ように感じたのが細田采花さんの『黒い瞳』。爆発的に燃え上がる情熱、圧倒されるほどの身体的実在感。パワフル、と言ってしまうにはあまりにはつらつとした美。昨年引退予定が3A習得して続行、というエピソード込みでかっこよすぎます。
2017-08-13 23:44:38小槙香穂さんの踊るリッツの夜も好きです ちょっとリズムの強いアレンジに全身の自在さがよく合って、猫のようにつんとすましたフィニッシュがとびきりにキュートでセクシーでした 素敵
2017-08-14 00:07:46あと初日にも言ったんですが山隈太一朗さんのディアブロロホ。メモを見返したらたいそう乱れた字で「魅了する悪魔」と殴り書きがありました。誘う色を見せながら選ぶでもなく独り踊り狂う、選ばれたいと思ってしまうならそれこそが「Diablo」の業。「魔」は元来、美しいものであるとも言います。
2017-08-14 00:15:44メモ、SPにもFSにも「杉中建人が美しい」って書いてありましてここだけ読むと失礼にも聞こえかねないんですが率直な感想です 杉中さん、ほんとうにきれいになられた 硬質な切なさ、シャツの皺やはためきといったニュアンスとディティールの美しさが似合う繊細な青年としてのSP、(続
2017-08-14 00:23:29承前)烈日の激しさは失せて繊細な優しさが残るばかりのFS。初めて杉中さんを拝見したときはステータスをパワーに全振りというような印象があったので、僅か数年ではありますが、杉中さんの大きな変化を目の当たりにできたこと、それをとても光栄に、喜ばしく思います。本当におきれいになられました
2017-08-14 00:30:56あとお友だちと「大学4年生で『See you again』はズルいよね!」というお話もしました 「また会いましょう」という言葉には、確約された別離の時間が潜んでいる
2017-08-14 00:32:57ララランドは何名かおられましたが、6級女子の藤原千華さんの演技は印象深いものがありました 深いブルーのドレスの裾をすましたような表情でひらめかせたり、映画そのままと思われるマイムが、ああ、大好きなんだろうなあ、と思わせて胸に迫りました はつらつとした笑顔が印象に残っています
2017-08-14 00:44:18高浜琢斗さんのFSは、SPの「王子になる前のアラジン」から「"アリ王子"としてのアラジン」への変貌。重々しく、力強く、わずかに虚勢を張るようでもある仮初めの栄光。ふたつの"アラジン"。ステップがすごい好きです。
2017-08-14 00:58:01和田龍京(きみちか)さんのFSは選曲の妙を感じました どこか一歩下がったような、控えめな雰囲気のある方なのですが、その内向的で控えめな雰囲気にカジモドの哀しさがよく似合う、ノートルダム・ド・パリ。十字を背負いエスメラルドに染められてしまった男。衣装もきれいで素敵。
2017-08-14 01:02:46櫛田一希さんのFSは、衣装の型のせいもあってか体つきの青年的な鋭さが隠れて明確に「男性」である情感でしたね 螺旋を描く腕やイーグルの端正なやわらかさ。そっと伏せた眼差しのような、あるいは伏せた目をすっと上げる瞬間のような、「憂い」を強く帯びた演技のように思いました。
2017-08-14 01:06:34櫛田さんは「鋭さ」「硬質さ」を強く感じる方だったので今年のFSのやわらかな憂いは意外なんですが、意外性を感じさせないくらいしっくりとはまっていたように思います これも裏側から見ていたので表情を見てまた印象変わるかもですが
2017-08-14 01:10:17言おうかどうしようか迷いましたし、言っていいものかどうか今も迷っていますが、櫛田一樹さんのフリー、のっけからゆったり首を巡らせるのいっそ 反則と言いたくなるほど魅力的にセクシーじゃありませんか
2017-08-12 20:46:26山田耕新さんのfix youは……やわらかに水の流れるような、朝露のこぼれるような、清潔なシーツの手触りのような……なにかそういう印象でした そっと傍にある、ような 悔しいんですけれども「大人」と言うほかにないんですよね……
2017-08-14 01:18:30