壁打ちネタまとめ

茶々良 @cbmh_0o0

説教される。勇利さんも一緒に。エクストリームスポーツは危険だからやめろってあれほど言ってるのに！とか自分だけならまだしも素人を連れ出すな！とかヴィクトルから俺が怒られたんだぞ！とか裏事情まで暴露するコーチに身を小さくしつつ面白くなって笑っちゃったりして、和やかなところで次の紹介。

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「って言ってもなー、俺、ミッキーとサーラの他に知ってるのなんか…いた」とかスマホをスイスイしてたエミルが紹介してくれたのがピチット君。ピチット君NGでは？とちょっと勇利さんがスタッフを振り返るとOKサイン。初っ端にピチットくんに頼るのはNGってだけらしい。だから「まだ招待できない」とか

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妙な言い回しをしたのか、と思いつつピチットくんに連絡。「やっと来た～！待ってたよー！」って感じで快諾。番組ファンにとってもやっと癒やし回が来たかって感じでピチットくんと勇利さんのキャッキャウフフを見せつけられる1時間になるのかと思いきや、まさかの番組3時間スペシャルと時期が被る。

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他の企画もあるはずだからいつもより放送枠が少ない？いやもしかして予定調和すぎるから全カット？ピチットくんと勇利くんのタイ旅行を一番楽しみにしてたのに！とか阿鼻叫喚の中、まさかまさかの3時間丸々「コミュ改旅行」（とファンの間で略されるようになった）でファン歓喜。というのも、ピチット

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くんが3日間と言わずに～って感じで1週間以上連れ回してくれたおかげでなかなか次の国に行けなかったのが理由らしい。別に1回の滞在で1国って決まってるわけじゃないんだけど、勇利さんの交友関係がグローバルなもんで。 もはやタイ一周したんじゃないかってくらい地元民案内による濃ゆいタイ旅行は

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この後タイの観光誘致に大変貢献したらしい。ピチットくんとは終始キャッキャウフフだったし、予想通り現役時代の勇利さんの深い話までピチットくんが突っ込んでくれたし、3時間じゃ足りないとか勝生ファン永久保存版とか視聴率がウンパーセントを突破したとか色々伝説回だったけど、最後の次の紹介で

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ピチットくんがちょっと恨めしそうに勇利にもったいぶって「どうして連絡してくれないんだって拗ねてたよ。どうせ勇利のことだから、連絡先持ってるつもりでなかったんだろってさ。ちゃんと謝っておきなよね」とかなんとか言って、その週では次の友達は教えてくれずに終わる。で、スペシャル挟んだから

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次週お休みで2週間後、町の風景と山並みとおなじみのBGMから始まって、勇利さん自らアポ取った友達のお宅を訪問するとこからスタート。ス「迎えに来てもらわないんですか？」勇「だいぶお冠だったので迎えに来てくれないと思います」その人の正体とは…から始まって、訪問した豪邸から

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クリス登場。やっとクリス。これまでにもファンの間では「何でピチットくんがダメならクリスのとこに行かないんだ」とか「もしや連絡先知らないとか…？」「あんなに仲いいのに？クリスよく友達でいてくれるな…」とか色々言われてたんだけど、そのとおりで勇利さんクリスの連絡先実は知らなかった

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いつもはヴィ経由だったんであんまり直接連絡することもなく。今回の企画で助言をもらうためにヴィに連絡することが禁止されてたんで連絡先も聞けず、でこうなったと。ス「それは怒らせますね。精一杯謝ってください」とか冷たいスタッフを尻目に謝り倒して家に入れてもらうところから始まる。

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クリスも気のいい人なんで本気で怒ってるわけじゃないけど、番組的な展開に配慮してわざと勇利さんを家に入れてくれない。でもそんなクリスのいたずら心は勇利さんにはわからないので、クリスがいつになく怒っててなかなか許してくれないから本気で涙目になったとこでようやくお許し。「ヴィクトルに

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どやされるのは勘弁だからね」とかなんとかしょうがないなーって感じで。のんびりスイスの町を楽しんで、チーズ！ラクレット！でヴィクトルがいないからっておいしいもの散々食べつくした後、次の紹介をと思ったらクリスの方から「次はここ」って指定。と思ったらロシアに戻ってユリオのとこ。

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ユリオのとこいったらオタベックがいる。数日の予定じゃなかったっけ？って突っ込むけど何日でもいいだろ、みたいな。ミラも加わって観光して買い物して遊び倒すんだけど「なんかこれいつもどおりじゃない？」とかちょっと笑っちゃいながら最後の紹介。「ここに行け」ってユリオに住所もらって、

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ピーテルの中みたいだけどどこだろ？って行ってみたら教会で、ヴィクトルが待ってる。タキシード着て、きちんと髪も撫で付けて、大きなスーツケース引っ張って旅疲れでヨレヨレの勇利の前に跪いてなんでかプロポーズが始まる。なんで？？？今？？？え、これもしかして番組グル？？？？って大混乱なのに

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泣けてきて、スーツケースお土産でいっぱいで重たいし、自分は着膨れてヨレヨレだし、ヴィクトルはかっこいいし、慣れないことして疲れたし、なのになんでかプロポーズされてるし、わんわん泣いてるとヴィクトルが困った顔で「返事してくれないといつまでも渡せないよ」って指輪持ってるし、

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YESに決まってるだろぉ！って涙と鼻水撒き散らしながら抱きついたとこで勇利さんの携帯が一斉に鳴って、今まで旅してきて連絡先を交換したスケーター仲間のみんなからお祝いと「結婚式には呼んでね！」ってメッセージで溢れかえる みたいなしょーもないバラエティ番組を今日一日考えてたんだ

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気持ちとしては ・ヴィが最後までほぼ出ないので途中途中でどうやって抗えないヴィク勇を匂わせるか ・小説風は詰みそうなのでエッセイ風にするか台本風にするか🤔 ・ジェットコースターラブコメのつもりなので表紙は絵描きさんにお願いしたいけどアテはない この辺が解決できれば本にはできそう

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死神のお仕事は死期の近い生物の監視。生物には死期と理由が必ずあるから、それを遵守させるための見届人の役をする。今回もリストが来たので人間界に行くと、なぜか担当地域にいた無関係の青年が自分のことを視認してる。人間には見えないはずなのに。ひどく驚いた様子だったけどその青年は非常に厭世

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的で刹那的、どんな超常現象が起こってもすんなり受け入れる。担当している人間よりもよほど死期を悟ったような態度。人間に認識されるなんてマズいから担当を交代しろと上からのお達しはあるものの、あの青年は他人に言いふらしたりしないから問題ないと切り捨てる。青年は独りぼっちで、いつも近所の

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リンクへフィギュアスケートの練習に行く。その姿は生に満ちていて、死を待つ任務の自分とは真逆の姿に惹かれ始める。青年に何度か誰の死を待っているのか聞かれるけど、これは業務上答えられない。死因も同様。自分だったらいいのにという青年に、リストにはないからあり得ないとはっきり答えを知って

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いながら答えることはできない。察せられる態度を取ることも。けれども青年が死にたいと思っていることが納得できるようで意外だった。あんなに生の情熱に満ちた踊りを魅せるのに。何だかもったいない。柄にもなく相談に乗ってやり、励ましたりもした。青年は独りぼっちだったから話し相手ができて嬉し

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そうだった。青年の話はスケートのことばかりだったけど、聞けば聞くほど面白かったし楽しかった。人間と交流するなんてタブーを犯した。だから恋をした。それが恋ではないと偽りきれないほど気持ちが大きくなって、更に禁忌を犯して打ち明けるか悩みに悩み、ついに打ち明けられなかった。 担当してい

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たものの死をひとりで見届けた。 青年の愛犬だった。 青年に合わせる顔がなくて、彼が試合だとかで遠征中なのをいいことに死神の世界へ帰った。それでも毎日後悔して、どうしても謝りたくて、もう一度だけ人間界へ行った。 青年は自殺していた。死期を知り管理する死神が、唯一管理できない死。

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それが自殺であり、死神のほとんどは死期の近いもののそれを阻止するために監視する。それなのに止められなかった。青年は自死するという大罪を犯した。 青年は近しい人への遺言の他に、死神へも手紙を残していた。 突然見えるようになった死神が憧れた人にそっくりだったので驚いた。道連れに来たのか

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と期待してしまったほどに。そんな人物は知らないとあなたは言ったけど、僕にはあなたとあの人が同じに思えて仕方がなかった。いつしかあなたにあの人を重ねてしまうようになっていた。あなたにはわからないスケートの話ばかりしてごめんなさい。でもあなたの言葉は、確かにスケートを知らなかったけど

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僕が想像していたあの人の言葉のように思えた。あの人だったらこんな事を言っただろうな、と思えることばかりで。それも僕の願望だったのかもしれない。でも付き合ってくれてありがとう。夢が叶ったような気持ちでした。あの人に近づきたい。スケートの話ができたら、それでいい。もう叶わないことだと

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思っていたから。 あの人がいてくれたらとか、道連れに来てくれたのかとか、そんなことばかり考えていたけど、ヴィっちゃんもあなたまでいなくなって、気づきました。 今度は僕が追いかけます。あの人が道を外れたからと追いかけるのをやめてしまったのは僕の方だった。ずっと追いかけてるつもりだった

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のにね。ちゃんと追いかけたいから、僕は行きます。あの人と同じように自殺します。そうしたらあの人と同じところに行けるでしょうか。あなたは死神だと言ってたから、死んだ人の行く先を知っていますか？ヴィっちゃんもいますか？もしあなたの世界で僕に会うことがあったら、今度こそ教えてください。

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僕はもう生きている人間じゃないから、教えちゃいけないっていう死神の掟は関係ないでしょう？ 何故、彼と触れ合って思い出さなかったのだろう。何故、彼と出会えなかったのだろう。自分が生きている間に。 自死した人間だけが、自死の大罪を償うために死神となる。生前の記憶は亡くして、自分と同じ罪

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を他のものに犯させないために。 死神の生前の名前はヴィクトル・ニキフォロフ。元フィギュアスケーター。世界選手権五連覇ののち、気づいたら自死していた。 生きているうちに彼に会っていたら。いいや、彼が生きているうちにヴィクトル・ニキフォロフである自分を思い出していたら。

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悄然と己の世界に帰った死神に、新入りの面倒を任された。また一人、自殺という大罪を犯したものがいたのだろう。 紹介されたのは黒髪の少年のような青年。緊張した様子で頭を下げる。その顔は厭世的でも刹那的でもない。でも自分を見つめる瞳に情熱的な輝きも、ない。 勇利の記憶はもう、存在しない。

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寝しなの妄想だからふわっと聞いてほしい ヴィク勇が共に選手として出場するシーズン初戦のGPS、世界ランク4〜6位の勇利と1位のヴィは同じ大会のアサインで最終グループ。6分間練習勇利が優先される軌道の中にヴィが有り得ないことにうっかり飛び込んで、それなのにヴィを怪我させまいと勇利がとっさに

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避けて体勢を崩して派手に衝突。体格差もあって勇利の方が脳震盪で一瞬ながら意識飛ばすほどの重症、すぐに二人ともリンクから上がって勇利も意識戻ったけどヴィに被害がないか確認するので必死だし呂律も回ってないことにヤバそうだと判断したスタッフコーチ陣が引き上げさせて即病院へ。大会は

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棄権。ただリンクサイドではっきりしない発音ながらヴィクトルが棄権したらどうしよう、これが原因で成績落としたらってずっと錯乱してたから勇利に守られて軽症で済んだヴィは意地でも金メダル以外取れない。勇利のことが死ぬほど心配だし試合なんて正直どうでもいいくらいの気持ちだったけど

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スタッフたちに任せて根性で金メダル取ってくる。かつてない緊張と万全でない調子ながら鬼気迫る演技は伝説として後に語り継がれるわけだけど、そこに勇利はいない。 終わってからそのまま様子見で入院になった勇利のところに行くと、寝てはいたけど検査結果はひとまず以上なし。ホッとして

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声をかけると、起きたらしい勇利がぼんやり目を開けて言う。「ヴィクトル、そこにいるの？」確かにこっちを見てるのに、黒目がちな大きな目は瞳孔が開いて何も映していない。 ヴィクトルは目の前が真っ暗になった。 リンクサイドで意識が回復した直後まで見えてたはずなのに、勇利は失明していた。

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外傷はなく、運び込まれてからずっとうわ言のようにヴィクトルの選手生命を気にしてたから、もしかしたら精神的な要因が大きいかもと宥められつつ、脳のことなのでわからないとのこと。 今度は二度とスケートができないかもしれないと聞かされて錯乱状態になった勇利を宥めて、とにかくできることから

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ゆっくり回復していこうってことで露の自宅に戻る。 最初は突然何も見えなくなったわけだし、ヴィが甲斐甲斐しくお世話しても生活するのも難しい状態で、普通のことが普通にできない苛立ちだったり不安だったりでちょっと精神的に不安定な日々を過ごす勇利。それよりも勇利が気にしてたのは

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ヴィクトルが罪悪感から必要以上に構うこと。家には戻ってきたけど当面試合に出られなくなったわけで、いずれどこからか漏れて大騒ぎになる前に正直に勇利の状態を報告しようと矢面に立ってるのもヴィクトルなわけで、コーチとしての説明以前に勇利の進路妨害をした選手としてかなり厳しいことも

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言われてるし、見当違いな批判もある。そういう説明だか釈明だかにも連日あちこち引っ張り出されてる中で勇利の面倒見てるし、ヴィを擁護するあまり勇利を攻撃する意見もあったり。目は見えなくても悪口は耳に入ってくるもので、そういうのから全部守ろうとしなくていいよって気持ちを言えずにいる。

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でもまあ時薬はあるもので、しばらくすればまた人の噂も落ち着くし、勇利の物理的な怪我の具合も良くなったころ、ずっと閉じこもって鬱屈としてた勇利はまたヴィに連れられてチムピオーンのリンクに立つ。まったく見えてないし練習するわけじゃないけど、ちょっとでも氷の上に立ちたいって療養中

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ずっと口にしてた勇利の気晴らしになればとヴィが付きっきりですこし滑る。こんなに氷の上に乗らなかったのはあんまりないし、見えないから感覚もあやふやで素人みたいな危なっかしさだけどすぐにひとりで滑れるようになってほっとしてたとき、みんながちょっと目を離した隙に勝手にジャンプを跳んで

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盛大にコケる。そりゃそうだ。幸いにも誰にもぶつからなかったし大したことはなかったんだけど、ヴィクトルがもう怒髪天で言うことが聞けないなら二度と連れてこないって勢いで言っちゃうもんだから、勇利がまたパニックになる。ただでさえ二度と元通りに滑れないかもしれない不安を抱えてるのに

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まあ禁句の中の禁句の地雷を踏んで、その日から塞ぎ込んじゃってついには日本に帰るとまで言い出す。勇利が離脱してコーチ業はなくてもヴィはまだ今シーズン選手として続いてるし、僕がいてもお荷物になってるだけだからって言うし、まあ実際効率だけを見れば本当にそうだし、勇利のメンタルを考えても

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そっちの方がいいかもしれないと周囲も薄々思ってるだけに引き止めたいヴィクトルに誰も消極的で味方しない。でも勇利が離れるかもしれないって今度はヴィの方が不安定になって口論に口論を重ねることになっちゃって、取った代替案で、日本からミナコ先生がしばらく勇利の面倒を見に来る。

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もともと露語のできる人だし、遠征に行く勇利の母親代わりでもあったからお互いに慣れたもんで、師弟二人の生活が劇的に改善するわけだ。勇利も忙しいヴィクトルに世話をかけてるっていう罪悪感やらできないことまで自分で何とかしようとしてストレスためることも減ったし、ヴィも間に信頼できるミナコ

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が入ってくれて安心して勇利を預けられるし日本に帰るのは阻止できたし、お互いにやっと安定し始めて、ヴィがシーズン後半に入って試合に集中する傍ら、勇利はミナコとリリアの指導の元でバレエに力を入れだしたりする。結構慣れれば見えなくてもできるし、目を閉じた状態で体幹を鍛えるいい鍛錬だ

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ってことで、快復を見据えた指導に勇利も安心するし力も入る。前向きになれて生活にも安定感が出始めればヤコフチームのスタッフも見ている間ならって滑ることを許してくれたし、話を聞いたコレオグラファーが新しい挑戦だとか言って目を閉じたまま滑るプログラムまで作ってくれたりする。もちろん

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ジャンプはずっと禁止令が出たままだけど、たまに目を盗んで（見えてないくせに）跳んではヴィの不在中はユリオとヤコフを中心にチームの皆からハチャメチャ叱られるので滅多にやらない。でもときどきは跳びたくてやる。 新しいプロも形になって、なんとワールドでのヴィクトルのエキシで乱入すること

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になる。サプライズだとか言ってヴィ本人は知らないし、勇利も止めたんだけど周囲が乗っちゃって確定。っていうかヴィクトルワールドで上位に入ること確定事項なんだ…ってところでユリオがちょっと不貞腐れてるけどユリオもワールド優勝候補だし。 そのシーズンのヴィクトルは復帰初年で、GPS初戦は