ゲームと電子工作と3Dプリンタにだけ集中するおじさん。購入物と思い出話多め。RetroGame / Mod / DIY / 3DP
WS Flash MastaとBootFriend for WSを使ったワンダースワンカラーのBIOSダンプ方法をまとめるよ。 pic.twitter.com/mf3gd5jQXN
2023-03-03 16:37:04必要なもの
必要なもの① ワンダースワンカラーか、ワンダースワンクリスタル本体。 残念ながらモノクロ版ワンダースワンには対応していない。
2023-03-03 16:43:54必要なもの② WS Flash Masta ロムを書き込むためのカートリッジ。BIOSダンプはWonder Witchを使う方法もあるけど、中古でも絶賛プレミア価格なので、Flash Mastaを使う方が現実的かな。 現在Flash Mastaは在庫ないけど、ストアに入荷時期聞いてみると幸せになれるかも。 twitter.com/peca_port0/sta…
2023-03-03 16:44:33WS Flash MastaとNeo Pocket Flash Mastaが届いた! 携帯ゲーム機、最後の砦(?)の2台、ようやく揃う。 pic.twitter.com/lylzIv5bGy
2023-02-25 00:13:43必要なもの③ シリアル通信アダプター WSCからBIOSを読み込むのにシリアル通信が必要で、Flash Mastaを使う場合は自分でアダプターを用意しなきゃいけない。 と言っても、低コストで割と簡単に作れるので、後のツイートで説明予定。 pic.twitter.com/dssGtdGoTC
2023-03-03 16:48:39必要なもの④ 呪いのゲー…じゃなくて、純正のソフトが一本必要。 モノクロ専用でもカラー専用でも何でもいいので、一本だけ必要になる。 pic.twitter.com/3IKNCADDaW
2023-03-03 16:50:57BootFriendについて
実際の手順に入る前に、BootFriendについて。 基本的には↓に必要な情報が全て書いてあるんだけど、一応補足。 wonderful.asie.pl/ws/bootfriend/ BootFriendの主な機能は、 1. 起動ロゴカスタマイズ 2. bfbプログラム実行 で、「WS Backup Tool」というbfbプログラムを、2番の機能で実行していく感じ。
2023-03-03 16:56:12手順リスト
長くなりそうなので、お献立。 1. シリアル通信アダプターの自作 1-a. ラズパイPico 1-b. 接続端子 2. BootFriendの準備 2-a. 書き込み 2-b. インストール 2-c. 動作確認 3. BIOSダンプ 3-a. bfbプログラムの送信 3-b. BIOSダンプと受信
2023-03-03 17:01:28実際の手順方法
1. シリアル通信アダプターの自作
1. シリアル通信アダプターの自作 ラズベリーパイPicoを使えば、アダプターを簡単に自作できる。Picoは1,000円前後で購入可能。 ↓のReleaseから、extfriend.uf2をダウンロードする。 github.com/WonderfulToolc…
2023-03-03 17:05:41PicoのBOOTSELボタンを押しながらUSB経由でWinPCに繋ぐと、USBドライブとして認識されるので、トップディレクトリに先ほどのextfriend.uf2をコピーする。 自動的にUSBドライブがアンマウントされ、Pico上のLEDが光ればファームウェアの書き込み成功。 あとは↓のように、ピンをはんだ付けしたら完了 pic.twitter.com/aJ2cS2zBMA
2023-03-03 17:09:52次にWSC本体の拡張ポートへの接続端子を準備する。 WSの通信ケーブルを中古で買って、切断してPicoへ繋げるのもありだけど、通信ケーブルも結構高い。4,000円前後。 ってことでさらに安価な、HDMI端子を使う方法を選んでみた。
2023-03-03 17:13:54実はWSの拡張ポート、HDMI端子がちょうど良いサイズで接続できる。 とは言っても、シンデレラフィットというほどぴったりではないし、繋げたからといって当然映像・音声は出ない。単純に接続端子として使うってこと。 ↓アリエクで200円ほどのブレークアウトボードを購入。 aliexpress.com/item/100500308…
2023-03-03 17:16:03ではHDMI端子とPicoを繋げる。 結論から言うと、↓のピンアサインに従って、最低限GND・SER_MOSI・SER_MISOの3本が繋がっていればOK。 pic.twitter.com/2O2rEdWxRj
2023-03-03 17:19:07WSを表から見ると、拡張ポートは上から8番、7番、6番、5番と並んでいる。 ※画像はモノクロWS pic.twitter.com/p5AYcmOZaN
2023-03-03 17:24:56WSを裏(電池とかある方)から見ると、拡張ポートは上から1番、2番、3番、4番と並んでいる。 ※画像はモノクロWS pic.twitter.com/GA6uZiBbhK
2023-03-03 17:25:38例えばWSのGND線をPicoのGNDへ繋ぐには、HDMIの15番ピンからPicoの3番ピンに繋ぐ。 同様にSER_MOSIはHDMI経由でPicoのGP1ピンに、SER_MISOはHDMI経由でPicoのGP0ピンに繋ぐ。 ちなみに、HDMI端子は上下にやや余裕がズレるので、なるべくど真ん中に挿す必要がある。
2023-03-03 17:28:312. BootFriendの準備
2. BootFriendの準備 次に↓からBootFriendロムをダウンロードする。 wonderful.asie.pl/ws/bootfriend/ 今回は起動ロゴカスタムはしないので、「I have read~」にチェックして、「bootfriend-inst.wsc」をダウンロードする。 pic.twitter.com/fWNDNVtl5o
2023-03-03 17:35:50ダウンロードした「bootfriend-inst.wsc」を、Flash Masta書き込みソフトで、Slot 1へ書き込む。 これはまぁ普通のロムデータを書き込むのと同じ要領。でもSlot 1じゃないとダメ。 pic.twitter.com/sAHAHDpa9r
2023-03-03 17:38:29Flash MastaをWSCにセットして起動すると、Bootfriendの画面が表示される。 ↓の画像は初回起動時とは表示がちょっと違うけれど、あくまで参考として。 pic.twitter.com/Yp6dSSgC6M
2023-03-03 17:41:48ざっくり説明してしまうと、 BootFriendを"WS本体へ"インストールして有効化すると、①の表示が黒文字になる。 ②はテスト目的でbfbプログラムを送信することができる機能だけど、使わない。 ③はBootFriendを"WS本体へ"インストールする。 ④はWS本体へインストールしたBootFriendを有効化する。 pic.twitter.com/FG4n5mh2In
2023-03-03 17:54:49⑤はWSクリスタルだけのための機能で、詳しくはマニュアル参照。起動ロゴカスタマイズしないのであれば、使うことはないと思われる。 ⑥~⑧が起動ロゴカスタマイズに関わる機能なので、今回は説明しない(まだよくわかっていない)。
2023-03-03 17:55:57まずは③の「Install BootFriend」を実行する。 インストール実行と共に、自動的に有効化される。 有効化されると、↓の画像のように、画面右上①部分の表示が黒文字に変わる。 pic.twitter.com/YnrOQjfsEd
2023-03-03 17:58:59正しくインストール&有効化されたか動作確認のために、一旦WSの電源を切り、Flash Mastaカートリッジを抜く。 呪いのゲー…というか、用意していた純正ソフトを挿し、”Y3ボタンを押しながら”WSの電源を入れる。 画像2枚目or3枚目のような表示になれば、確認OK。 pic.twitter.com/p3bQPN6tRu
2023-03-03 18:10:553. BIOSダンプ
3. BIOSダンプ WSの電源は一旦切っておいて、ここから少しPC側の作業。 マニュアルに記載されている通り、Windowsの場合はTera Termをインストールする。ちなみにこのソフトはSSHクライアントとしては最強に有名・実績のあるものなので、怪しいもんではない。 osdn.net/projects/ttssh…
2023-03-03 18:13:27シリアル通信アダプター化したPicoのmicroUSB端子をPCに繋ぎ、デバイスマネージャーを確認する。 デバマネは、Windowsボタンを右クリックして出るメニューから起動すると楽。 デバマネ上の「ポート(COMとLPT)」配下に、「USB シリアルデバイス(COM★)」が1つだけあるはず。 pic.twitter.com/A9NdV5QTnV
2023-03-03 18:17:461つだけだった場合は、それがPicoに相当するので、「COM★」の★部分に入る数字を覚えておく。 複数あった場合は、デバマネを開いた状態で、PicoのUSBを接続し直すと、どの「COM★」がPicoに相当するかわかるはず。 おじさんの場合はCOM5なので、5という数字を覚えておく。
2023-03-03 18:19:52ではTera Termのクライアント、ttermpro.exeを実行する。 初回起動時は勝手に「Tera Term: New connection」ポップアップが表示されるけど、Cancelボタンか×ボタンで閉じてOK。 pic.twitter.com/gtz3xGAjXA
2023-03-03 18:21:29メニューから「Setup」を開き、「Serial port...」を選択する。 Portは先ほど覚えていた「COM★」を選択し、Speedは「38400」を選択。あとは↓画像の通り、デフォルトのままでOKなはず。 そして「New open」ボタンを押す。 pic.twitter.com/XAL8JW1wQX
2023-03-03 18:27:07と、ここで一つ忘れていたけど、BootFriend公式から「WS Backup Tool」のbfbファイルをダウンロードしておく。 このプログラムが、実際にBIOSダンプしてくれるやつ。 pic.twitter.com/Cm58ZlkpEe
2023-03-03 18:28:55再度Tera Termへ戻り、メニューから「File」→「Transfer」→「XMODEM」→「Send...」を選ぶ。 ファイル選択ダイアログが出るので、先ほどダウンロードしておいた「WS Backup Tool」のbfbファイルを開く。 するとファイル送信ポップアップが表示される。あとはWS側の操作をすれば良い。 pic.twitter.com/RnJ6FKdVMd
2023-03-03 18:32:18最後の接続確認。 WS本体には純正ソフトが挿さっていて、拡張ポートにはHDMI端子経由でPicoが繋がってる。 PicoはUSBケーブルでPCに繋がってる。 ここでようやくWS本体の電源を入れる。 pic.twitter.com/E0MGOdFYZm
2023-03-03 18:36:08PCのTera Termからbfbプログラムが自動的にWSへ送信され、送信完了とともにWS Backup Toolが起動する。 ここまで来ればもうあと一息。 pic.twitter.com/6WwuuNQMGe
2023-03-03 18:38:58再度Tera Termの操作に戻り、今度は受信のために「File」→「Transfer」→「XMODEM」→「Receive...」を選ぶ。 ファイル保存ダイアログが出るので、BIOSの保存ファイル名を入力する。 ファイル受信ポップアップが表示される。 pic.twitter.com/1eYUovNJpb
2023-03-03 18:41:42WS Backup Toolの「Transfer IPL…」を選ぶと、転送画面が表示され、数秒でBIOSダンプとPCへの送信が完了する。 pic.twitter.com/2JZaPsZARL
2023-03-03 18:43:44ダンプしたBIOSのMD5ハッシュ値を計算すると「880893bd5a7d53fff826bd76a83d566e」で、MiSTerのWSコアでも指定されている、モノホン合法なファイルであることがわかる。 github.com/MiSTer-devel/W… pic.twitter.com/lqTBZCZyLO
2023-03-03 18:46:23以上でBIOSは終わりなんだけど、起動ロゴを元に戻したい人とかは、再度Flash MastaのBootFriendで、Disableしておくと良いかもね。 pic.twitter.com/VCLzUXEOcX
2023-03-03 18:49:03Flash Masta以外はコスト抑えめで、BIOSダンプできるのはありがたい。 改めて @cbrzeszczot さんには感謝。起動ロゴもちょこっとカスタマイズしてみようかなと思ってる。 wonderful.asie.pl/ws/bootfriend/
2023-03-03 18:50:36