日本語キーボード論考

おふぃすかぶ.jp @OfficeKabu

ノートPCのキーボードって難しいよね。もしかしたら世の大半の人は全く気にしないか、違いがあることすら気付いてないくらいどーでも良い部分かもしれないけど、実は無意識に使い勝手、使い心地に大きく影響する部分だったりもするので。で、この部分は幾ら数値や単語並べても正直ワカランのよ。

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キーボードの構造の違いとか軸が何とか荷重の違いとか、本当に興味があって極めたいなら、一つ一つの単語や数値を自分の中の感覚に落とし込んでいく作業も楽しいんだろうけど、一般的には多分そんなもん説明に書かれてもさっぱり分からないし興味ないと思う。私もよく分からないし面倒くさい。

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デスクトップPCなら合わなければキーボードだけ買い替えれば良いけど、ノートPCはそうもいかない。で、全てではないけど「MacBookって使いやすい」とかって、勿論OSやUIも大きいんだけど、人によっては意外と無意識にキーボードやトラックパッドの使い勝手とか、感覚的な部分も多いんじゃないかと。

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例えば最初に触ったWindows PCやChromebookの「そのモデル」のキーボードやタッチパッドの打ち心地や反応が微妙に悪かったのが印象に大きく影響してたとしても、そんなのその人にとっては分からないし、それ＝Windowsって、Chromebookって使いにくい、って結論になってることも結構あると思うの。

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あ、これMacBookって名前出したけど、単に他のPCより固有名称挙げやすかっただけです。多くの人にとってはPCって1台だけを長く使う前提だと思うので、その時触れたPCがそのOS含めた印象を左右する、と考えると、Windowsとかモデルの多いOSのPCだとそういうことあるだろうなぁ、と思いまして。

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なのに、一部のメーカー除くと、メーカーの製品ページの画像って未だに英語キーボードの画像のまま流用してて、下にさり気なく「＊日本語KBになります」とか書いてある、とか、基本的にはノートPCでもキーボードはあまり重要視されてない。

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昨日のTD SYNNEX Inspire JAPANに訪れて、いろいろ話も伺って改めて感じたこと。今後日本語キーボードはますます厳しくなってくるだろうな、と。今はまだ一部で根強い＆以前からの「何となく」層である程度のシェアがあったとしても、世界的に見たら既に日本語キーボードって重視されてない。

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何か、というと、だから世界的には非常にシェアの少ない、少数言語なのです。そこだけのために金型新たに専用のモノ作り直して限られたロットで、となると、英語キーボードモデル流用するよりコスト面でも上がるし、それは価格差に反映されてくる。となると、US配列とJP配列の価格差数万円とか出てくる

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もちろん突然変わることはないので、いきなり日本語キーボードがなくなることはないけど、今一気にシェアが伸びた学校の現場では別に「かな入力」やらないわけです。ローマ字で良いってなる。実際そうして「英語出来るから自国語キーボードが採用されなくなった」って国も出てきてる。

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そうなったとき、今は国内では何となくメジャーというか主流である「日本語配列キーボード」が、5年後10年後に今の学生達が社会人になったときに、価格差が違うのに、敢えて数万円上がっても日本語KBという選択をするか、ということなんだよね。それくらい海外メーカー的には力入れてない現状がある。

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あと、中小企業向けDXの話訊いてても例えば今の現役層はOffice必須の仕事スタイルが当たり前で、それが10年後も20年後も変わらないから、子どもにもそれを身につけさせるべきだ、と思うんだろうけど、じゃあ若者達が社会出た時、そんな時代に取り残された仕様に若者がどう感じるか、だよね。

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極端に言えば、学校で散々ネット前提で共有ガンガン行いながら協働作業してきた学生達が、社会出たら中小なんかでは紙とFAXと前前任者辺りがオリジナルで作ったマクロ入ったExcelとかそのまま流用してたりする職場に直面する訳です。そう考えると、GIGAで学校の方が先に行ってしまった。

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実際、先ほどのキーボードの話でも、Appleや一部のメーカーの限られたモデルではまだ独自の日本語配列バランスのキーボード採用してるけど、結構低価格～中価格帯だと、明らかに英語使用の金型の流用の製品も増えてきてるし、金かかるから専用なんて作らなくなってきてる。

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「なんで日本語キーボード専用じゃ無くて汎用のキーバランス悪い金型の流用するの？」ってなっても、結局海外の工場側からは「じゃあそれだけの数、あなたの国では売ってるの？売ってないでしょ？売って数出してから要望出してね」って言われる、ってあるメーカーの方から聞いた覚えが。

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もちろんVAIOとか富士通とかね、その辺りには今後も頑張って欲しい気もするんだけど、今はまだ良くても数年後、そうした日本独自仕様が英語使用のままの製品と比べて価格差出てきたとき、果たしてどういう動きが出てくるのかは興味あります。そんな話をメーカーの方々から改めて聞いて感じました。

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この辺はごめん、ちょっと勉強不足だった点はある。一応MacBookなど現地（その国）にいけば、ローカルキーボードを購入できる国もあるので、同じように日本語キーボードも長く残る可能性は十分にある。ただ、キー数だったりの関係で、他言語とパーツ流用で印字のみ異なる、というパターンかな、と。 twitter.com/OfficeKabu/sta…

おふぃすかぶ.jp @OfficeKabu

思ったより反応あったのでちょっとツッコミどころもある気がして不安ではあるんだけど、優劣の話じゃ無いからね。 日本語キーボードが「かな入力」の人口が圧倒的に多いから今後も大勢を占める、というなら分かるけど、今採用している理由ってそうじゃなく「何となく今まで通り」も多いと思うんだよ。

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まぁ流石に親指シフトと同じには語れないとは思うけど、じゃあこれからもこの「かな」が印字されて、この配列のキーボードが「何となく」（勿論積極的な理由の人も多いだろうけど）製品に採用されて続いていけるのかな、という心配です。今はノートPC主流だし、外付けキーボードとは違うから。