はぁ…はぁ… さくら:…着いた。 就活に疲れ、大学にも顔を出しづらくなった。 恋愛も出来ず…友達も出来ず… さくはこれからどうして幸せを得られるんだろう…
2024-01-01 01:29:42一日一日が過ぎていくと…不安も重なっていってしまって… ペンを取り…お母さんとお父さんに想いを書く… さくがこの世から消えた時、この紙が遺書へと変わるんだね…
2024-01-01 01:29:48息を切らして、山へ来た。 ここまで来れば…誰にも迷惑をかけずに… まだちょっと…勇気が出ないけど… 最期の夜ぐらい…ゆっくり…
2024-01-01 01:29:5330分星空を眺めながら…ようやく覚悟を決めた 目の前にある崖… ガードレールをまたいで…覚悟を決めた。 さく:ごめん…お母さん…お父さん… ?:ちょっと待って!キミ! さく:!? あっ!! 突然の声に足を滑らせてしまった…
2024-01-01 01:29:59思わず目をつぶってしまって… ギュッ✊ ?:大丈夫だ!捕まって! さく:え… ?:今引っ張るぞ!うぉぉぉ!! 彼はさくの手を引っ張り、 崖の上へ。 ?:はぁ…はぁ…大丈夫かい? さく:…は、はい… ?:間に合ってよかった。さっき車でキミとすれ違ったとき…思い詰めてる感じして…
2024-01-01 01:30:05さく:なんで…なんで助けたんですか…? ?:なんで…? さく:私は…死のうと思ってここに覚悟を持って来たんです… それを阻止したのは…なんでなんですか? ?:キミは、覚悟を持って死のうとしたんだね? さく:はい…
2024-01-01 01:30:10?:じゃあ…なんで僕の手を放さなかった? さく:それは… ?:未練があったからだろ? さく:… ?:それに、なんで助けたかって?人の命を救うことに理由なんているの? さく:え…? ?:人間だからさ…間違えは誰にでもあるさ…。 だけど死んだらおしまいだよ…。
2024-01-01 01:30:37?:キミ、名前は? さく:さくらです…。 ?:さくらちゃんね。僕は櫻木〇〇。 さく:… 〇:僕に悩みを話してくれないか?それでもダメなら…もう止めないよ…。 正直、迷った。見知らぬ人に悩みを話して、解決するのかなって…
2024-01-01 01:30:48だけど…この人なら… さく:わかりました…お願いします…。 〇:それじゃ…寒いし…カフェに行こうか。 さく:コクッ
2024-01-01 01:30:53それから〇〇さんに悩みを全て話した。 さくが話すこと全て、遮ることなく 真摯に聞いてくれた。 それに対して…アドバイスもくれた… 〇:さくらちゃん、僕はキミのこと偉いと思うよ。 さく:え? 〇:だって、将来の不安を感じてるんでしょ?先をよく見てるってことじゃん。
2024-01-01 01:31:00さく:…そ、そんなことないです/// 〇:それに今まで出会った子は見る目がないよ。 さく:え…/// 〇:こんな真剣で可愛い子、他にいないよ。 さく:!? 〇:だから自信持とう! さく:いやいや…
2024-01-01 01:31:04思わず、キュンっとしてしまった… また恋なんてしたらダメだと思う気持ちが… さくをダメにしてる… 〇:大丈夫だよ。 さく:…グスンッ(泣) 〇:え…あ、ごめん!僕、変なこと言っちゃった?
2024-01-01 01:31:13さく:違うの… 〇:え? さく:ダメダメな自分に腹が立って…。 どうしていつも悪い方向に考えちゃうんだろうって…。 〇:… さく:〇〇さんがいなかったら…私、ここにはいませんでした… ありがとうございました…。 〇:あっ、ちょっと待って! さく:? 〇:連絡先交換しよ?
2024-01-01 01:31:38さく:…はい…。 スマホを彼に見せ、QRコードを読み込んでもらった。 〇:ありがとう。また連絡するね。 頷き、扉を開けようとした時…突然前が真っ暗になった… バタンッ 〇:さくらちゃん!?大丈夫か!?すいません!店員さん…救急車! 私の意識は遠のいた… To be continued…
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